林谷清彦さんと三雄亭群馬さんの復活
シェアする落語のシケです。4月29日土曜日、ついに3年ぶりに新宿スペヒルテー、深夜寄せが復活しました。
この復活にあたっては、どうもココンテ、はじめさんがだいぶ掛け合ってくれたんだそうでございます。はじめさんありがとう。
やっぱりですね、復活ということでですね、豪華メンバーになりました。前半の2人はですね、深夜寄せ初めての登場、トップバッターが今度シェアする落語第32回にご出演いただきます、林谷清彦さんでしたね。
あのね、清彦さん、最近ちょっと生体を痛められていて、心配してたんですが、見事なまでの復活ですね。面白いなぁ。枕がもうぶっ飛びでしたね。
うん、もったいないんで内容は言いません。 あの、あるお仕事に呼ばれて大変だったっていう、まあそれは大変だよねっていうような話がありましてですね、ぶっ飛びでございました。
で、お話の方はですね、ネタの方は、追っかけ家族というところでですね、相変わらずのアイドルの細かい描写が本当に面白いですね。
多分ね、3回目なんですけど、聞けば聞くほど面白くて、それは何でかっていうと、そのアイドルとそのアイドルの追っかけの人たちの描写の細かいところにどんどんどんどん目が行くようになってくるんですよね。
いやそれがね、やっぱりなんていうのかな、清福さんは本当にそのキャラクターの様式美っていうか、分かりやすいキャラクターを最新のその神経をですね、使って細かいところまで作り込んでいって楽しげに演じる。これが素晴らしいなというふうに思います。
そして2人目がですね、三雄亭群馬さん。僕もこの人は大好きなんですが、なんかすごいの持ってきましたね。
やっぱりね、新作なんですけど、古今亭はじめさんが深夜寄せ復活に尽力されて、出ないと。今日出ないと。復活の回。そういうところがかっこいいんで捧げますみたいな感じでですね、土手のヒーロー、土の底の英雄というですね、新作なんですが、これどこまでネタ割っていいのかな。
人間じゃないものが大活躍します。人間じゃないものが土の底で大活躍しますというところで、聞いたことない方にはですね、初めて聞くときの楽しみをキープしたいというふうに思うんですが、それが細かい細かい、だいぶ調べてますね。
しっかり調べた上で、キャラクターを作って、キャラクターは結構映画から持ってきてるなという感じで、それも映画から持ってきてますよという感じのパロディ的な作り方もされてるんですが、圧巻なのは、まずセンスが最終的にすごい本数出てくるというのと、
もう一つはですね、ずっと喋らないでパントマイムで演じるシーンが、3、4分あったかな。その間におなじみのあの曲が流れて、あの曲に乗ってずっとパントマイムするんですが、そのパントマイムがまたですね、笑っちゃうんですね。仕掛けが多すぎて言えねえんだよな。
いやー、本当に壮大なストーリーですね。地球滅亡から救うという、そういうお話でございまして。こういう話がね、やっぱ時間かかるし、2つ目からガッツリ聞けるっていう、この深夜寄せの良さですよね。
ワンジョウさんの古典落語
群馬さんの回に行けば聞けると思うんですよ。でも、フラッと入った深夜寄せでこれが聞けるっていうのが、いいとこですよね。ここで3人目が、セアソル落語第30回にご出演いただきました。過去2回ご出演いただいてますが、そして、この度、抜擢心打ち昇進が決まったノリに乗っている三遊邸、ワンジョウさんでございます。
ワンジョウさんがですね、群馬さんが気持ちよさそうだったと言って、そこでですね、もうこれはネタに書いてあるからいいよね、言っちゃいますけど、大崎宇鷹を流しながら呪言もやるっていうのをですね、2分ほどやって、大受けに受けた後で行くよ持ち。
ワンジョウさんは改めて思うんですけど、古典落語をやるときは、その古典落語を一回バラバラに分解してオーバーホールして、また改めてそれを組み直して一つの落語にまとめるみたいな。
その時に、ちょっと自分のセンスを入れていくみたいなですね、そういう丁寧な作業をやってるなというふうに思いますね。
たぶん三教授だと思うんですけど、元は。その方を最大限に尊重しつつ、細かいところ細かいところに一個一個ワンジョウさんのやり方、ワンジョウさんのセンスが光るような感じになっているんですね。
だからね、しんみりするとこはしんみりするし、笑うところはしっかり笑えるし、古典落語なのに改作じゃないのに新鮮に聞けるっていうところがですね、素晴らしいなというふうに思いました。
なんとね、下げがついてましたね。
行くうもちの一石でしたっていうじゃなかったですね。
大したもんだと思います。
素晴らしい。
そして最後にですね。
鳥はこの秋かな。
慎打正心になる林山芽兵さん。
聞いたことなかったんですけども。
深夜寄席復活
ここでその前の3人がそれぞれの個性をどんどん発揮して、最期間髪のところを見せたところで、グッと落ち着いて、余生の落語だなっていうのをですね、しっかりと聞かせてくれるという感じでしたね。
前半の2人がやりたい放題で、
ワンジョウさんが一見やりたい放題のように見えるけども、このリズムをね、余生の流れのリズムをスローダウンさせるような、喋りは別にスローダウンしてませんけども、雰囲気をスローダウンさせたところで、がっちりそれを受け止めて、これから僕は慎打になりますよというような古典落語を聞かせてもらったなというふうに思いました。
ネタはキンシュバイアでした。非常にオーソドックスな形だと思うんですけども、聞き応えがありましたね。
これで10時半でぴったり終わるんですよ。やっぱり深夜寄せはぴったり終わらせないといけない。なぜなら電車がよくわからないから。帰れない人も出てきちゃうかもしれないから。
まあね、前より30分繰り上がってますけど。やっぱり本当に改めて深夜寄せが貴重な、本当に貴重な場だったんだなということがわかる。楽しいし、例えば今まで僕豆平さん聞いたことなかったんで、また新しい荒くこに出会えたというところですよね。
で、深夜寄せ起動せん1500円になりました。僕が聞き始めた頃は500円だったんですけど、お客さんが来すぎて大変だったので1000円に上げて、そこでコロナに入っちゃったんですね。
この度1500円になったんですけど、全然高くはないというふうに思います。
ただ残念なのは当分月1回だそうです。だから5月の最終金曜日になるのかな、ちょっと調べていただきたいんですけど、今度は落語芸術協会から4人出てくるということでございます。
良かった。本当に深夜寄せが戻ってきて良かった。これで1回は4人しか出られないけど、その4人が今まで聞いたことない人に出会って気に入られて、
引きになってというプロセスをずっと踏んで、で評判になって心打ち昇進してめでたいねというような流れをもう1回復活させましょうよ。
今2つ目のみんなね、みんな本当苦労してるんだ。お客さん集めるのに。ぜひぜひそうやって落語が蘇ってきたらいいなというふうに思います。
前日僕はゴハで深夜にも行ってたんですが、こういう機会がもっと増えてくれることを2つ目のまだ名前がそんなに売れてない落語家がお客さんをつかむ機会が増えてくれることを期待したいと思いますし、
そんな思いもあって7月22日シアスル落語第32回林谷清彦やりますんで、ぜひ皆さん予約入れてちょうだい。お待ちしております。損はさせませんということで新年優勢おめでとうございます。復活おめでとうございますということでシアスル落語の式でした。ではまた。