寄席への移動と前座・色物
はい、シェアする落語の四家です。
2月21日土曜日、日暮里サニーホールで雷門音助さんの会を聴き終えた後、
至急移動いたしまして、日暮里から新宿,末広亭ですね。
2月下席,夜の部,主任,柳家㐂三郎師匠行って参りました。
㐂三郎師匠が夜席の鳥を撮るのも、末広亭の鳥を撮るのも初めてなんだそうでございます。
これなら行っちゃいますわね。
やっぱりね、ちょっと間に合わず前座聞けず、僕が入った時は柳原青葉さんかな?
門座風呂稲荷だったと思うんですが、もうほんと下げのちょい前ぐらいしか聞けませんでした。残念。
ここでちゃんと座りました。色物ですね。手品,技術,小梅さんです。
なかなか可愛らしくて面白かったですけど、この枠ってこんな感じでしたっけ?ちょっと短い感じでしたね。
もうちょっと見たかったです。
古今亭志ん五師匠とホームラン・たにし先生
続いてこちらも久しぶりでございます。
古今亭志ん五師匠ですね。この方も僕大好きなんですよ。
でもね、最近ずっと聴いてなかったんでね、いつかどこかで聴きたいなと思っていたんですけども。
良かったですね。大縁でしたからね。ラッキーでございますよ。
あのね、もうほぼ漫談でした。
漫談だけど面白いんだ。このなんかね、大らかでちょっととぼけた感じのね。
あのバーベキューの最中に落語をやるっていう話はもう酷くて面白かったですね。
もう全部面白かったですけどね。
で、時間がなくなったので小話をやりますと言って、これね多分僕聴いたことないんですけどね。
あの師匠の新作、志ん五師匠の『水族館』って新作があるらしいんですね。
その冒頭の部分を小噺としてやられました。
これね、すんごい面白い。すんごい面白くて、多分ね、どっかでやります。
いやいや、あれですよ。お金取るわけじゃないですよ。
人前でなんかね、飲んでる最中とかでちょっと人前でやってしまいたくなるよね。いい小話でしたね。
続いてね、ピンでは初めてですね。
たにし先生です。ホームランたにし先生。
ホームランはね、僕大好きで。
寄席入ってホームラン出てるといいなって思いますけども、残念ながらね、勘太郎先生がお亡くなりになってしまって。
今でもあの長い顔とね、マオカラーを思い出しますけども。
たにし先生、ピンでどういうのやるのかなと思ったら、まあね、なんだろう。
もうなんか話題がもうてんこ盛りなのね。
もう時事ネタから入って、歌ネタに行って、締めは勘太郎師匠の思い出と自分の本の宣伝でしたね。
それがなんかもう、ネタ数っていうかボケ数っていうかすごいんですよ。ギュウギュウ詰め。
でちょっとなんかここに時間が長めで、この辺のコントロールはなんかいろいろあるんでしょうけど、
いやー受けてたし面白かったね。いっぱい話があるから、一個すべっても次でもすぐ取り返すんですよ。
それがすごいな、あと歌もうまいっすよね。
三波伸介先生のお弟子さんですから。
先代って言った方がいいですか?当代の三波伸介先生いらっしゃいますからね。
いやーもうね、三波伸介さんはね、私も大好きでしたから子供の頃。
お笑いオンステージ見てましたよ。
でもその芸がこうやってちゃんと受け継がれてるんだなと思うとね、すごい面白いし。
こうやってホームランの漫才をもう一回見たいですけど、ホームランのたにし先生がこうやって一人でブンブン頑張ってらっしゃるっていうのはね、
とっても嬉しいことです。
古今亭菊春師匠と林家鉄平師匠
続いてですね、たぶんこの方僕初めてだと思うんですけど、ベテランなんでね。
聴いてても全然おかしくなかったんですけども、初めてですね。
古今亭菊寿師匠。
やっぱり古今亭っぽいね、トントントントンって行く口調ですよね。
ネタは『粗忽長屋』だったんですけど、正直ね、そんな受けてないんですよ。
そんなに笑いが起こってない『粗忽長屋』なのにね。
そんなに笑いが起こってないんだけども、客がスーッと引き込まれてるんですよね。
スーッと引き込まれていて、そのサゲは皆さんご存知のサゲですよ。
あのサゲをちょっと不思議な間で言ったので、この話がもともとうっすら持っている哲学っぽさがポンって残ったんですよね。
この末広亭の空間の中でベテランがこういうやり方で話をやるっていうのもなかなか面白いなっていうふうに思いましたね。
続いてこちらの方もベテランですけど、僕は初めてなのか、ずいぶん昔に聴いたので覚えてないのか。
林家鉄平師匠。もうまくらですぐ何やるかわかりましたね。『紀州』でした。
この『紀州』がね、地噺ってもうね、ガンガンギャグを入れていくのが常道なわけですけど、
歴史ネタがすごく多いんですよ。
どの将軍がどうだった、どの将軍がどうだったみたいな話がボンボンボンボン入ってくる。
それもね、噺の流れの中でスーッと入ってくる。入ってくる中で今時の話も入ってくるし、とにかく話題がぐっちゃぐちゃになってるんですよね。
盛り込みすぎっていうくらい、盛り込みすぎの『紀州』でしたね。面白かったです。
柳家小春師匠さんと春風亭一朝師匠
続いてこちらも有名ですけど、初めてでした。柳家小春師匠。俗曲ですね。
どっちかっていうと可愛らしい系の声で。
いろんな曲をやってて、僕は民謡っぽいやつが似合う声だなって思ったんですけど、最後のキノコの歌が微妙に面白かったですね。
こういう曲もあるんだみたいな感じで。
あと『やぐら太鼓』っていうね、寄席の曲らしいんですけども、太鼓を三味線で再現するっていうので、聴いたことないくらい高い音をバチでバンバンバンバン出してましたね。
ここがなんかすごいかっこよかったですね。楽しかったです。
仲入り前にお出ましいただいたのが、いっちょう懸命、春風亭一朝師匠でございますよ。
もう今ご一門が繁栄の限りを尽くしておりますが、一朝師匠も考えてみると久しぶりだなというふうに思って。
またね、このネタできますか。面白くないわけないじゃないですか。
『蛙茶番』ですよ。もうね、ドッカンドッカンですよ。ずっとドッカンドッカンですよ。
あんだけピシッとした江戸言葉で、そんなにそのくすぐりを足しているわけでもないのに、場面ごと場面ごとドッカンドッカンドッカンドッカン。
いやーもう圧巻の高座でございました。というわけでね、前半はね、ベテランがいろんな味を出してくるという流れでしたね。
柳家小平太師匠とコント松原さん
仲入りが明けまして、今度は柳家小平太師匠。
㐂三郎師匠の兄弟子ですよね、確かね。さん若だった小平太師匠ですよね。近いですよね、多分キャリア的にね。
ネタはね、『替り目』でしたけど、これが面白くて、やっぱりね、寄席芸人っていうのは、もともとは寄席芸人っていうかね、
落語家っていうのは、もともとあるネタのどの部分を自分の武器にしていくのかっていうのが本当に面白いなと思って。
この前ね、春風亭正朝師匠の替り目を聴いたわけですよ。
正朝師匠のその時の替り目は、俥屋さんのシーン全カットなんですよ。
一方で、今回の小平太師匠の替り目は、この俥屋のシーンがすっげえ面白い。
やっぱね、その話とか寄席の流れと自分の得意なところはどこかっていうところをね、しっかり掴んでそれぞれがそれぞれの形で噺をやるっていうのがまたこの寄席がね、面白い。
寄席ってやっぱりそんなに珍しい噺が出ないケース多いですけど、そういう意味ではこの聴き比べるっていうのもまた楽しみだなっていうふうに思いましたね。
おかみさんの顔色がスーッと変わっていくところがすごく良かったです。
続いて色物。こちらもね、生で聞くのは初めてです。
風藤松原。あのね、スーツがね、青すぎて白すぎて、ちょっとね、眩しすぎ。ではありましたが、漫才はめちゃくちゃ面白いですね。
先生と生徒をやるっていうのはもうただの言い訳であって、ことわざの上と下で下で設けるっていうのを延々やるんですけど、
これが見事でしたね。でね、面白かったから、これもまたどっかでね、僕どっかでやりたいなと思って、
覚えようとしたんですけど、何にも覚えられませんでした。面白い。ただ笑ってね、笑って忘れちゃいました。
『三人寄ればジ・アルフィー』。これだけは覚えました。また聴いてみたいですね。
春風亭三朝師匠と柳家マル子師匠
続いてもダイエンなんですが、ダイエンラッキーですね。こちらも久しぶりです。
いつもポッドキャストではね、林澤さんとのポッドキャストをよく聴いておりますが、春風亭三朝師匠です。
三朝師匠らしいね。テンションの高さがね、リズムに乗ってくるあったりの話がね、来ましたよ。
ネタは『磯の鮑』でした。
与太郎さんのね、吉原行ってからのテンションの高さ、あそこがほんといいっすね。
でも三朝師匠はどっか品っていうかね、粋なものを含んでるんですよね。
ギャンギャン笑わせる話の中にもね、そういう美意識みたいなのがね、裏にしっかり入ってるあたりがね、またいいなっていう風に思いました。
続いてこちらも久しぶり。鈴々舎馬るこ師匠ですね。
なんかね、ポッドキャスト聴いてるとね、ポッドキャストなんか出なかったことありましたけど、
でもね、基本的にずっと毎週出てますから、ずっとなんかね、聴き続けてる感じがしちゃうんですけど、
落語を聞くの久しぶりなんですよね。
まくらから面白かったですよ。やっぱりこの人は本当に笑いをガツッとしっかりとお手が取ってくるなっていうのがね、いいっすよね。
で、そのですね、何のネタ入るんだろうと思ったら、やっぱりここ古典の流れで来てると。
で、たぶん久しぶり師匠も古典で来るだろうというところでですね、新作『いぼめい』ですよ。
これね、『いぼめい』って噺があって受けてるっていうのは、風の噂で聴いてたんですけど、生で聞いたのは初めてで、
で、何だったっけなと思って、後で調べたらどくさいスイッチ企画さんの作品なんだと。
これ確か落語協会の新作の台本募集ですよね。あれに応募して賞を取られた作品なんじゃないのかな。
いや面白いですね。ネタも面白いし、馬るこさんのテクニックがすごい生きる話ですね。
で、やっぱ適度な軽さがあるので、それこそここヒザ前ですから、トリを邪魔しないっていうところもあって、
非常に作品もいいし、馬るこ師匠の噺の持っていき方みたいなところもすごく良かったですね。
楽しい寄席で使える作品だなぁと思ったし、寄席っぽいやり方だな馬るこ師匠っていうのも思いました。楽しかったです。
ヒザ芸と主任 柳家㐂三郎師匠
で、ヒザがですね、翁家社中、和助小花のお二人ですね。
やっぱりお二人とも達者なので、お二人で芸を見せていく、交代で芸を見せていくわけですけども、
五階茶碗を途中までやって交代って言って、和助さんが小花さんに渡すっていうのが面白かったですね。
渡された時に異常に手拭いで拭くっていうね。それで和助さんが「そんなに?」っていうところがすごく面白かったですね。
で、やっぱね、和助さんと来るとね、あれなんですよ。土瓶ね。つる立て。もうすごいですね。非常にね、超絶技巧なのにヒザの役割をしっかり果たすっていうあたりがいいですね。
㐂三郎師匠との相性がすごい良い感じでしたね。そして主任が、㐂三郎師匠ですよ。もう出てきて声がバンバンかかって、私もかけましたけども。
で、もう客席全員がダブルピースというですね。㐂三郎師匠に合わせてダブルピース。出てきてダブルピースをするというのは、うちのね、シェアする落語に小太郎として出ていただいた時におっしゃってましたが、
あれなんてそうですよ。瀧川鯉昇師匠の影響なんだそうですよ。って言われたらなんだかわかんないと思うんですけども、鯉昇師匠出てきて、しばらく笑って客席を見回すっていう間を作るじゃないですか。
あそこでまず一笑い取るじゃないですか。そういうのが欲しかったところで、まず喋らずにいきなりダブルピースをするっていうのを考えたらしいんですよ。
今じゃあもうね、有名ですから、もう出てきたらもうお客さんも一緒にダブルピースするっていうね。
もうその寄席の一体感がすごい。やっぱりもうみんな㐂三郎師匠が好きで集まってるっていう感じでね。まあまあいい入りでしたけども、ファン集めたなっていう感じですよ。
で、トリを取るのが大変だっていう話で。2月はね、28日までで、確か1日休演があるんで7日間のご出演なんですよね。
柳家㐂三郎師匠の『夢八』
でも7日間トリを取り続けるってやっぱり大変なことでね。かつ平日もありますから大変だと思うんですけども。
ぜひ来てほしいという話をですね、面白おかしくやったところで、またそのこの後深夜寄席があって、深夜寄席が卒業公演ですね。
3月の真打昇進の卒業公演になってるんで、めでたいと。自分がトリ取ってめでたくて、真打昇進が遥かにまためでたいというようなところで、全然めでたくない話をしますって言って。
で、なんか怖い話あるのかなと思ったらね、いやーこれね、もうほんとね、よかった今日。うん、今日行ってよかった。夢ハチでしたね。うん。
これ大好きなんですよ、僕このネタ。柳家一琴市長から春風亭一之助市長から、岸浦市長。ね、どんどん広がっていった話ですよ。うん。
もうね、好き。この話が好き。うん。もうね、冒頭のところから好き。うん。
あの夢の中でね、自分が寝てて寝てて、またその中でその中で寝てて夢を見てっていうね、もうなんだかマトリックスみたいなまくらですよ。
で、あそこからね、うん。もうなんかなんつーのかな、もうのんきなそのはしゃぎっぷりの向こう側にあるものが死なんですよね。
これずーっと死人が出てくる話ですから。うん。でも豪快にそこを笑い飛ばしていく。でね、ちょっとここすごいなって思ったのは、
あのー、首吊りをね、やるんですけども、その首吊りを褒められたっていう話をいきなり始めるんですよ。つまりね、一回その落語の虚構から現実に一回降りるんですね。うん。
それがね、あのエジプト研究でおなじみの吉村作次先生だったらしいですよね。吉村作次先生ってね、あの男子賞とも仲良くて落語やったりしてましたけど、
あのー、ね、あのー、㐂三郎賞の会に来てて、いやー君はね、よかったよっつって、よかったよ、首吊り!首吊り首吊り!ってずっと首吊りだけ褒めるっていう話をしてて、
でまた巣に戻るんですよ。巣に戻るじゃねーや。巣から落語に戻るんですよ。このね、出たり入ったりがやるとね、結構話って崩れるから、みんなそんなにやらないんですよね。
で昔だと談志師匠がよくやってて、今だとやっぱ喬太郎賞でしょ。うん。喬太郎賞の影響もあんのかなぁ。
で全然それがね、崩れなかったんですよね。うん。だからね、あれなんですよ。あの、㐂三郎、ハッザンがキサブロ賞になり、㐂三郎賞がまたハッザンに戻るっていうね。
そこすっごいスムースでね、もう全然その話が切れない。まあ早くずつ首吊りなんですけども。いやーそこはねやっぱすごいなっていうふうにちょっと思いましたね。うん。
もうとにかくね、好きな落語家が好きな噺をやってくれることほどね、嬉しいことはないわけですよ。うん。
いやーというふうに思いましたね今日は。うん。よかったです。
寄席の総評と今後の案内
えーちょっとさすがにね、2件回っちゃったんで、ちょっと疲れちゃって深夜寄席、卒業講演いけなかったんですけど、まあね大満足の一日だったということでございますね。
㐂三郎賞、あのー28位が9円だったのかな。ちょっと9円があると思うんで、それは調べていただきたいんですけど、この寄席はね、この芝居は結構いいですよ。うん。
あのーなんだろうな、ある意味寄席らしさがすごく感じられる、あのー面白い顔つけになってると思いますんで、ぜひ、今日ねお休みだった人たちも戻ってきますからね、ぜひ来ていただきたいなというふうに思います。
シェアする落語のシケでした。ではまた。