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2025-05-05 13:03

【#237】両国寄席五月2日目 主任・三遊亭圓橘25/5/2

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この日のハイライトはなんといっても三遊亭円楽師の『蛸坊主』八光亭春輔師から、つまり「彦六の正蔵」の流れとのことで『中の舞』で登場した主任・三遊亭圓橘師は彦六から教わった『三年目』でした。
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サマリー

このエピソードでは、両国寄席の様子が紹介され、特に三遊亭圓橘師匠の落語が注目されています。また、出囃子や多様な演者たちのパフォーマンスが観客を楽しませており、コストパフォーマンスの高さも評価されています。

両国寄席の訪問
はい、シェアする落語の四家です。5月2日、ゴルデンウィークの合間の日なんですが、私休み取りまして、すみだ北斎美術館に『北斎と蔦重』だったかな、ちょっと正式なタイトル忘れましたけど、特別展を見に行って、
ちょっと余談になりますけど、北斎はどっちかというと2代目蔦重と組んでるんですね。
ていうか、北斎は長生きしてますからね。蔦重は割と早かった、なんて話もありまして。面白い人は行ってみてください。すみだ北斎美術館。
両国駅から歩いてすぐです。その両国方面に戻ってきまして、結構の雨降ってたんですけどね。ちょっと休憩した後に両国寄席でございます。
なぜ両国寄席に行きたかというと、圓橘師匠がトリということで、他の並びも面白かったんで来てみました。
前座はですね、愛二郎さん。後から出てくる愛楽師匠のお弟子さんで、
実の息子さんだったかな、確か。もう愛嬌たっぷりで力がもうみなぎってる感じの『まんじゅうこわい』。
まだまだね、これからそのコントロールしていくところを学んでいくんでしょうけど、
もう前座らしい、良い前座っていう感じのですね、声はでかいし人物それぞれを一生懸命描いているという感じで、すごく好感が持っている前座さんでした。
ここで三遊亭好一郎師匠。
順番がね、本当は萬丸さんが出るところだったらしいんですが、いきなり真打が出てくるという。
まくらがまとまんないなっていう感じがちょこちょこしてたんですけど、噺入ったら『雑俳』ですね。
『雑俳』もたまたま僕が知らない型だっていうところがあるのかもしれないですけど、
りん廻しのところとかね、いい感じですよ。
ご隠居があんまクドすぎないのね。この人らしいサラッとした感じの中で笑い確実に稼いでいくっていうところがいいなと思いました。
すいません、なんかちょっとね、順番がよくわかんない。
楽京師匠が先に出たのか。いや、楽麻呂師匠だよな。
楽麻呂師匠が先に出て、このまくらも面白かったんですけど、聴いたことがない。
後でネタ貼り出し見たら、『五月幟』かな。
人形を買いに行った父親がその金で飲んじゃうっていう、いかにも落語らしい話で。
しかもそのサゲがもう全然解決になってないのに、なんかハッピーエンドみたいな雰囲気で終わるっていうのがですね。
これまたとっても落語らしくて、楽麻呂師匠がそれも非常に楽しそうな感じでやってたんで、すげえよかったなと思いました。
ちょっとね順番がすいません、よくわかんないけど、たぶんこの後、楽京師匠だと思うんだよな。
三遊亭楽京師匠。
確かネタが、『花色木綿』っていうか、あれはあそこで切ると『間抜け泥』っていうのかな。
手堅いネタですけども、雨の中来てるお客さんをどう温めるかっていうところにおいては、
笑いが多くてシンプルなこの噺っていうのはいい感じでしたね。
で、愛楽師匠ですよ。三遊亭愛楽師匠。
僕はこの師匠好きなんです。ネタが『そば清』。
『そば清』もね、ちゃんとした人がやるとちゃんと面白くて、愛楽師匠もちゃんとしてる部分はちゃんと面白いんですけど、
それに輪をかけて面白いのは、愛楽師匠はかわいいんですよ。
かわいい感じのことをやるの。
だからね、蕎麦の清兵衛さんにちょっと突っ込まれた時に、「ん?」とかね、すっとぼける感じのリアクションをするんですけど、
それが非常にバカかわいらしいというか。俺も楽しかったですね。
で、仲入り前が新圓楽。七代目圓楽師匠なんですけど、珍しいの持ってきましたね。
『蛸坊主』という話です。僕も初めて聴きました。
そんなに笑えるところが多いわけじゃないんだけど、ずーっと楽しく聴いて、
サゲがまあ豪快なサゲなんですよね。
一言で言うと坊さん4人、池の中に落としちゃうっていうね、強い坊さんがいて。
そういう話なんですけども、そこもね、
その坊さんの主役というか、
良くないお坊さんを退治するお坊さんが出てくるんですけど、
この人のその威厳と静かな喋り方から、いきなり豪快に持っていく強さみたいなものがね、
まあ綺麗に描かれていて、せずに伸び方一つとっても違う。
お坊さん同士の会話がずっと続く落語って珍しいんですよね。よく考えたらね。
そういうところをしっかり新圓楽が、7代目がやっていて、好きになりましたね。
僕はフラット、この前披露目に来たんで、披露目も良かったんで、
フラット入った予選にで圓楽師匠が面白いのやってくれたら嬉しいなみたいなことを言って、
ここでも喋ったかもしんないけど、まさにそういう感じでしたよね。
もうね、今名前が変わって執名してますます腕が上がってんのかもしんないですよ、圓楽師匠。
あんだけの披露目をこなしてるっていうのも多分大きいんでしょう。
ここで仲入り。仲入り明けて、好一郎師匠と順番変わってもらった萬丸さんが、
まあこんな深いところに二ツ目がみたいな話でしたね。そこから『長短』。
これも良かったですね。やっぱ長がいいね。
長がね、やっぱこのほどがあるから、そのほどをどこで見極めるかっていうのもあると思うんですけど、
ちょうどいいところ、その長さっていうのも演じる落語家によってどこが最適なのかって多分変わってくると思うし、
萬丸さんは萬丸さんの間があるんですよね。その間が綺麗にはまっていて、
まあ長がいいですよね。長が良くてそれに引っ張られて短が良くなる感じ?
なんかいい加減のこと言ってるような気もしますけど、本当そうですよ。
長の緩い話し方に引っ張られて、バンと短が出ていくというところで、
誰がやってもそうなのかもしれないですけど、そのリズムっていうかね、
二人の関係性の描き方みたいなのが、とってもテンポで持って示されていて良かったなと思いました。
ヒザの色物が、宮田陽・昇先生ですよ。
いつもやっていて、いつも受ける広島県の位置みたいな話と、
新ネタ、時事ネタみたいなところをポンポン絡めていく。
だから追っかけてればみんな知ってるネタっていうのが半分ぐらいで、
最近入れた新ネタが半分ぐらい。もうちょっと少ないかも。でもそんな感じですよ。
それを折り混ぜながら出していくので、
広島県の位置みたいに何度聴いても面白いやつがあるわけですよ。
そこに新しいネタが絡んで絡んで入ってくるんで、非常に面白かったですね。
さすが宮田陽・昇。
今やっぱり東京の寄席漫才で一番面白いんじゃないかな。
というふうに、僕は宮田陽・昇先生を思っています。大好きです。
トリがもちろん三遊亭圓橘師匠でございます。
出囃子がね、『中の舞』で出てきていらっしゃってですね。
幽霊に関するまくらを振って、これギャグ満載でめちゃめちゃ面白いんですけど、
幽霊が出てくる話で振ったんで、これはお化けながやかなって思ったら、
なんと『三年目』ですよ。
難しい噺ですよ。
よく談四楼師匠がね、僕としては印象が強いですけど難しい話ですよ。
そんなに笑えるところもないし、テーマも古いし、
サゲが言いたくてやってるようなね、そういう組み立ての落語ですけども、
やっぱり圓橘師匠がやるとね、一個一個のセリフの中に込められたね、
そのじわっとした感情っていうのが入ってくるんですよね。
この落語の主人公は、おかみさんに先立たれて後添えをもらってっていう話なわけですけど、
その間でやっぱりその先妻と現妻、現妻とは言わないか、
今の妻との間で揺れ動くその心みたいなところをチラッチラッとではあるんですけど、ちゃんと描くんですよね。
それをバカバカしいサゲにつなげていく。
だからサゲはもうバカバカしいんですよ。他のいろんな落語と一緒で。
ただやっぱりそこに行くまでの幽霊となった前の妻、今の妻、本人って言って、
その本人の心のありようみたいなものが幽霊を動いていくっていう辺りの落語的リアルみたいなものがね、
しっかりこちらに伝わってくるのは、やっぱり円月賞のイメージンゲーだというふうに私は思います。
欲を出して言えば、せっかく取りになんでもうちょい長いネタやってほしかったなみたいなところはあるんですけども、
結構な『三年目』でございました。
両国寄席、相変わらずコスパ高いっす。
この日はね、「円楽一門」と「色物は芸協」という顔つけでしたけども、
落語も結構ね、上方とか芸協とか落語協会あたりから入ってくる。
立川流は最近入ってるのかな?ちょっとわかんないですけど。
そういうゲスト1名入れながら全体がグルーヴしていくような感じっていうのもなかなかでございますよ。
両国寄席、いいですね。
コストパフォーマンスの評価
鈴本も値上げしちゃったんで、ますます両国寄席との料金の違いもね、際立ってきますけど。
披露目さえ絡まなければ、そんなに混まないかな、どうなのかな?わかんないですけど。
何が言いたいかというと、ぜひ両国寄席聴いてみていただきたいなということでございます。
シェアする落語の四家でした。ではまた。
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