1. シェアする落語のスタンドエフエム
  2. 【#262】第193回柳家一琴の会..
2025-08-24 09:02

【#262】第193回柳家一琴の会 25/8/24

spotify
あの尺で『蛙茶番』がめちゃくちゃ面白いのは衝撃でした。一人で一つの会で、こんなに面白い人をいっぱい繰り出すことができる落語家はそういません。一琴師匠、凄い!
---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/614acca39ccb419e5f1db0cc

サマリー

柳家一琴の会第193回が8月24日に開催され、様々な落語を通じて笑いが提供されています。特に『山号寺号』や『蛙茶番』などの演目が観客を楽しませており、最後の『質屋蔵』でも大いに盛り上がっています。

落語の演目の紹介
はい、シェアする落語の四家です。8月24日日曜日、らくごカフェ柳家一琴の会行ってまいりました。
私は最近どういうわけか太ってしまってどうしようもないのですが、一琴師匠は報告するほどではありませんと言いつつ、
前回ですから1ヶ月前に比べて2キロお痩せになっていると、羨ましいですね。
我々同い年でございます。そういう近況報告でちらっと笑いを取られた後で、1席目が、その前に言っておきましょうかね。
今年のテーマ『柳家一琴の会』今回193回目だそうです。今年のテーマは寄席で演じるネタを増やそうということで、持ち時間1人15分とかに合わせた噺をやっていこうということで、
なんと今回も前回もびっくりしたんですが、今回も5席でございます。1席目がですね、『山号寺号』。前回ですね、普通に古典落語、滑稽噺を普通にやって、
やや尺を縮めてドッカンドッカン笑わせるっていう師匠の凄さを目にしたわけですが、今回はちょっとずつ工夫を入れることで、さらに笑いを取りに行くみたいなね、なんかそんなことを感じました。
『山号寺号』はですね、神田神保町であの2人が会うという話になりまして、あの2人がらくごカフェまで来ちゃうという仕掛けになっていました。これもね、ドカンドカン受けてましたね。
10分ですよ。10分でまとめちゃうと。で、その次にやった『蛙茶番』がすごかったんです。『蛙茶番』15分ですよ。バッサリ切ってるんですよね。で、その切り方がすげえかっこいいなと思って、後でちょっとお話をお伺いしたら、なんと、この型で習ったっていうんですよね。
それにしてもですね、この『蛙茶番』っていう噺の一番面白い部分をガチッと掴んで、15分でドカンドカン笑わせて、ご婦人方がもうゲラゲラ笑ってましたね。
ぶっちゃけ、下品な噺ではありますけども、もうこらえきれないっていう感じでね。皆さん大笑いしてました。この主役の半公というキャラはもう本当に江戸落語の中でも屈指のバカですから、私はもう大好きなんですけども、大変楽しましていただきました。
続いて3席目がですね、もう3席目ですよ。『桃太郎』です。この桃太郎っていう噺も正直僕そんな好きじゃないんですよね。正直好きではないんですが、あのこましゃくれた子供の描き方がなんていうのかな。
キャラは強めなんだけども、嫌味が適度なところで抑えられてるんで、すんなり笑わせてもらっちゃえるっていう感じがあって、やっぱり尺を15分でピタッとやってるというところもあって、実に塩梅がいい感じですよね。
そして『ちりとてちん』ですよ。一琴師匠が『ちりとてちん』をやってね、面白くないわけがないんです。やっぱり食べ物の食べる噺はね、本当に一琴師匠はもう独壇場ですから。
ここもやり方は人によって割といろいろあって、もっとね、ヨイショ野郎はヨイショ野郎っぽく、嫌味のことを言う奴は嫌味のことを言うっぽくですね。
そのやり方も否定はしないですけども、それはそれで面白いときありますけども、一琴師匠はね、対照的な2人のキャラが出てくるわけですよね、ご隠居さんの前に。このキャラの色味がね、程よいんですよね。
そこがね、やっぱりこの噺の面白さと、やっぱなんといってもね、『ちりとてちん』食っちゃったところですよ。この一拍間があって、ガッとこう来ちゃう。来ちゃって、酒をくれくれくれってこう言うわけですよね、酒でなんとかしようとして。
その酒をくれくれくれってやるところでご隠居が「何」とか言ってですね、1回無視するんですよね。あそこがもう死ぬほど面白かったですね。素晴らしい。
で、仲入りがございまして、トリネタ25分で『質屋蔵』です。これもね、フルでやると長い話ですよ。でもこの尺で聴く『質屋蔵』は面白かったですね。
やっぱり前半の方ですかね、仕込みは決して面白くないわけではないんですが、なくてもちゃんと滑稽噺が滑稽噺として成り立つんだなっていうことが、
改めて一琴師匠に教えていただいたっていうか、じゃあこの時に何がおかしいかっていうと、やっぱりこの熊五郎でしたっけ、あの強い強いって言ってる奴が、まず言わなくていいお詫びでドカンドカン評判を下げていくっていうあたりですね。
これは『船徳』なんかのパターンに近いやつですけど、あそこがね、本当に余計なことをこと細かに言っちゃってる感じが、なんとも言えずバカで可愛いですよね。
ここでその熊のキャラクターが決定して、で、臆病の番頭のキャラクターも決定するんで、この臆病コンビが化け物に挑むっていうね、この話がもうコロコロと軽快に転がっていくっていう感じですよね。
なんかね、最後の方ちょっとこうファンタジックですし、僕はサゲ忘れてまして、サゲ聴いて大笑いをするという。なんかそういう幸せになりました。
次回の予告
相変わらずやっぱりこの一琴師匠、別にその滑稽噺だけの人では全然ないですけども、まあ柳家での滑稽噺をやらせたらこの人だなっていうね、もう力を見せつけられるという、そういう回に今回もなっていました。
次回がですね、9月28日日曜日で『だくだく』『大安売り』『紋三郎稲荷』『片棒』『夢見の八兵衛』。『片棒』きて仲入り『夢見の八兵衛』ですよ。『夢八』は、一琴師匠が流行らせたようなもんですから、これはね本当に面白いんでぜひ来ていただきたいなと。
『夢見の八兵衛』『夢八』はある意味、睡眠障害の噺なんですけども、実は僕も睡眠障害がちょっとありまして、今日ねちょっと笑いながらちょっと何箇所か意識が飛んじゃったところがあったのがですね、失礼だったなっていうのと、損したなというですね。
まあ自己自得ではございますけど、そんなこともありますけども、これ『夢八』は絶対にお勧めでございますので、9月28日日曜日14時でございます。ぜひ来ていただきたいなというふうに思う次第です。シェアする落語の四家でした。ではまた。
09:02

コメント

スクロール