圓橘の会の概要
はい、シェアする落語の四家です。
昨日、3月29日土曜日、深川東京モダン館で圓橘の会へ行って参りました。
この会は、僕の場合、都合がつく限り、毎月伺うようにしている会でございます。
開口一番は、いつもの通り、三遊亭萬丸さん。
先週、僕は大和田落語会で、三遊亭萬橘師匠と三遊亭萬次郎さんの落語を聴いているので、
これで三遊亭萬橘一門の全部を押さえたということになりますかね。
ネタはですね、『ぞろぞろ』でした。
丁寧ですよね。丁寧な分、笑いがすごく多いのと、
まくらのサッカー日本代表戦を見に行ったという話が、ものすごくよくできた落し噺でしたね。
あれは名作だと思います。
『ぞろぞろ』に戻りますと、やっぱりね、僕がよく知っている方とはちょっと違う感じなんですけど、
三遊亭ぽん太さんに聴いたのともちょっと違う方かな。
いずれにしてもね、あってもいいけどなくてもいい部分がカットされていて、
あとその草履がね、草履じゃなかった、わらじだ。
わらじが落ちてくるところですね。
落ちてくるというか、もう落ちてくるのか、ぶら下がってくるところをですね、
3人が見つめるっていうですね、ところがシーンがありまして、
ここがなんかものすごく面白かったですね。
萬丸さん、よいと思います。
三遊亭圓橘師匠がご登場されて、高座に上がられてですね、
『一眼国』これネタ出しなんですけども、
偶然だったそうですが、一眼国も『ぞろぞろ』も、
彦六の正蔵ですね、八代目になるのかな、八代目正蔵、後の林家彦六の得意ネタであったというところですね、話をされていました。
圓橘師匠は彦六の正蔵の弟子だった、当時林家九蔵かな、今の三遊亭好楽師匠に教わった、というふうにおっしゃっていましたが
とにかくね噺に入るまで前のその両国からの 見世物小屋のその
描写というか見世物小屋のエピソードをコロコロ転がしていくところが面白くて すごくボリュームがあるんですよ
で後で聞いたらもうそこで終わっちゃう時もあるらしくて『 一眼国』自体ね、そんなに長い話ではないですけども、
びっくりしましたね 一眼国はねあの
立川寸志さんがすごく面白くアレンジしてやっていたりとか当代の林家正蔵師匠
もうですねあの寄席がちょっとこう なんですかね盛り上がりすぎてたところで、1回スローダウンさせるために一眼国をかけたり
する これもなかなかよろしいものでございますが、正統派の本寸法の美しさっていうのは
こういうところにあるんだろうなっていうのが、圓橘師匠の『一眼国』ですね
ちゃんとは笑えるところは笑えるし 笑いどころよりも引き付け引き付けるところが多い話なので
その引き付けるところをねしっかりとこちらの心を持ってってくれるというのが非常に いいですよね
名人芸です。仲入りを挟みまして、こちらもネタだし
三遊亭圓橘師匠『柳田格之進』です。 昨年あの『碁盤斬り』という映画が封じられたこともあって、この噺が急に有名になり
あちこちでかかっていったというのもあったような記憶をしておりますが 圓橘師匠がここに来て柳田格之進をかけたのは、それとはなんかあんまり関係ないような
気もします。まあ本当のことはよくわかりませんが。
『柳田格之進』は古今亭志ん生師匠、古今亭志ん朝の
『柳田格之進』の魅力
だからまあ要するに古今亭のお家芸だったそうで 。
圓橘師匠は 古今亭の
仙台新京師匠かなはいにが後輩だったそうですがに教わったなんてお話も伺っており ます
まくらの中で先ほどお客様とお話ししました がこんな話がっていうのが出てきましたがそのお客様は実は私です
そんな自慢はともかく『柳田格之進』なんですが正直僕はそんなに好きではない噺です。
あのやっぱりねあの
男とも の
『柳田格之進』の格之進 孤独と格好良さ
と 苦渋みたいなところでダンディズムも含めては
いいと思うんですよであの まあ番頭バカすぎるけど
そんなところにお金持っていくなよって感じで番頭バカすぎますが。番頭もあのお店の主もですね
落語の人物としてしっかり書かれていてそこを日につけてやっぱりあまりにも女の人が 可哀想だなって
ところがあってあんまり好きな噺ではないんですが。
圓橘師匠がやられるとですねかけられると、とにかくこうさっぱりしているのと
あとその終盤で、
女性のまあ非常に不運不運すぎるぐらい不運な女性の
その不運を
なんていうのか武士の 娘として
親子の縁を切ってくれというような話まで出てくる。
まあその身に振りかかっ た災難のような不運のようなものを
受け入れて まあ苦界に身を沈めて帰ってきながらも、
凛とした美しい 武家の娘のままでいるその
強さ が
この 救われない噺の救いにしっかりとなっていて、
そこがなんかいいなというふうに思いましたね。
またその碁盤を斬るシーン においても
まあ細かい話ですけど その目だけで
あるいは声の高さ声の高さ声の大きさだけで その部屋をね
描写してしまうという あたりまあこれはもう圓橘師匠はもう
「そんなことは基本だよ」っていうふうにおっしゃられそうな気がします。改めて そういうところが名人芸だなぁと。いう何度が言ってる話ですけど嫌いな
噺を 好きにさせてくれるのがいい落語家だっていう尺度は一つあるかなというふうに思います。
ということで今回も圓橘の会3席。
楽しませていただきました。次回のチラシーを見てですねびっくりしたんですけど
僕もよく内容はよく知ってるんですけど 1回も聴いたことがない噺があってですね
これやるんだーっていうんで ちょっと
すごいなと思いましたうん まあ
三遊亭圓生じゃない方の艶笑噺ですよ。
というですねところですね まあなんかね邪魔が入らない限りは次回もお邪魔したいなというふうに思っております
ということでシェアする落語の四家でしたではまた