1. シェアする落語のスタンドエフエム
  2. 【#228】春風亭かけ橋独演会25..
2025-03-23 12:44

【#228】春風亭かけ橋独演会25/3/23

spotify
#春風亭かけ橋
喉の調子が良くなかったのに、尻上がりに良くなっていくのが、不思議で。
『幇間腹と』『あくび指南』と滑稽噺話で客を沸かせたあとで『島鵆沖白浪』は第9話。人物造形も情景描写も素晴らしい。ちょっと凄いな。唸ってしまう。

4/13シェアする落語 そろそろご予約ください。
https://bit.ly/sharerakugo39

---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/614acca39ccb419e5f1db0cc

サマリー

春風亭かけ橋の独演会では、喉の調子が悪い中でも高いリズムと個性が光る落語を楽しむことができる。特に、古典落語に新たな解釈を加えるかけ橋さんの演技からは、十分な魅力が感じられる。

独演会の概要
はい、シェアする落語の四家です。3月23日日曜日、南池袋、Minaike-Zaですね。
春風亭かけ橋独演会行って参りました。21回目だそうです。
今年になってから初めての独演会ということで、残念なことにですね、かけ橋さん、ちょっと喉の調子が悪かった。悪かったんですが、喉の調子が悪い時、よく落語家の皆さんは「調子をやる」とかね、言いますけども。
そういう時はですね、いわゆる落語におけるメロディーとリズム。これは立川談志師匠がおっしゃられたことですが、メロディーとリズムの部分でメロディーにちょっと制限が出てくるんですが、かえってこのリズムが目立つというところがありまして、
そういう意味では若干ざらついた声ではありますが、逆にかけ橋さんのリズムの楽しさが伝わってくるなという。まくらでですね、タイムレスプロジェクトというですね、
かけ橋さんの毎週放送しているカケハシマシマシというポッドキャストの中でですね、7週間にわたって取り上げていた、セクシーゾーンですか、元セクシーゾーンから新しくグループになる話。
人たちのアイドルグループのオーディション番組的なもんですよね。多分ね、見てないからわかんないんですけど、見てないからわかんないですけどかけ橋さんに教えられて、そういうのやってんだみたいな感じで、僕も7週全部聴いちゃいましたけども、
それの世界と落語の世界の違いみたいなですね、話があってですね、なかなか面白かったでございます。
1席目がですね、『幇間腹』。2席目のですね、『あくび指南』もそうなんですけど、2つスタンダードな滑稽噺を並べる中で、非常にかけ橋さんの特徴なのかなって思ったのは、
あんまり噺をいじっている、改作しているというか、そういう雰囲気がないんですよ。でも実際はちょこちょこいじっていて、ただそれはその噺の世界観の中でいじっているんですよね。
なので、ちょっとした言葉のチョイスであるとか、ちょっとしたそのシチュエーションの変え方であるとかいうところがね、すごく積み上がってきて、その春風亭かけ橋らしさの落語になっていて、江戸落語としてのその噺が持っている従来の味わいはそんなに変わっていないのに、
なんか個性が香るっていうあたりがですね、いいなというふうに思いますね。あと、さりげなくちょっとだけ現実世界にふっと戻ってすっと帰っていく。
古典落語の演技
これは下手な人がやるともう目にも当てられなくなっちゃう。せっかく落語の世界に浸っているのに現実に戻されちゃうわけですから。
今日だとその2席目のあくび指南の中で、ちょっとネタ割っちゃうのかなこれ、あくびの師匠があくびを見せるわけですけど、師匠が「あんまりそのあくびばっかり見せていると、ご覧のお客さんがあくびしちゃうから」っていう風にして、
これが落語である、虚構であるっていうことをチラッと見せてチラッと帰っていくんですね。今こういうテクニックが一番上手なのは間違いなく柳家喬太郎師匠じゃないかと思うんですけども、
こういうところどころに個性というかその話にちょっと刺激を入れていくけども、話の持っている雰囲気は崩さないと。
なのに、だから非常にスタンダードな古典落語に聞こえるんだけども、同時にかけ橋さんの個性も感じられるっていうあたりですね。この辺がすごくいいなと思うところで、かつ、やっぱり上手いですね。
これだけ喉がねちょっと調子が良くない状態でも客席ゲラゲラ渡ってましたから、あと2席目のまくらでですね、光栄なことにですね、うちのシェアする落語に関してですね、
集客の話ですね、に関して取り上げていただいて嬉しかったですね。なんかその場で立ってお辞儀しちゃおうかと思ったんですけど、そういうのはね、いじらないでいきましたけども、呼ばれたら行こうと思ってましたけど、そんなことはないわけでございます。
で、1席目2席目が『幇間腹』、『あくび指南』ということで、古典の爆笑物、滑稽噺を揃えて、仲入りの後がずっと取り組んでいる『島鵆沖白浪』(しまちどりおきつしらなみ)今回は第9話、全12話のうちの第9話ということになります。
前回が7話8話だったのかな。今回も確かここでネタおろしをして、さらに今ね、偶数月だったっけ。
あのですね、梶原いろはてでやっている配信もやっている会でかけるというような形で、梶原いろはての方は2月に確か第1回があって、僕配信で聞かせていただいた第1話第2話をやっていて、で今こちらの回では第9話ですね。
島抜けに成功した主人公が、いろんなドラマがあるわけなんでございますが、やっぱりその展開としては講談浪曲、題材としては浪曲で扱いそうなところですよね。
やっぱりその三尺物っていうんですか。またたび者でもあり、三尺物でもあり、任侠者ですね。
そういう雰囲気なんですけど、やっぱなんかこの話は落語で聴いた方が楽しそうだなっていうふうに思えちゃうのは何でなのかよくわからないです。
作ったのが談洲楼燕枝という落語家だったということぐらいしかその原因はよくわからないんですけども、まあでもやっぱりそのあれですよね、その登場人物の一人一人の描き分けがすごい綺麗ですよね。
結局その前半の滑稽噺2席にしても、やっぱりそのキャラクターの作り方、造形がすっごい上手いんですよ。それを上手くやってるぞっていう感じで見せびらかしてる感じもない。自然に入ってくる。
もう幇間の一八はもう幇間の一八だし、若旦那は若旦那だし、そのあたりがすっごい上手い。で臭みはそんなないというですね、あたりがすごいなと思うんですけど、そういうやっぱり人物の作り方っていうのはやっぱり滑稽噺も
島鵆沖白浪のようなですね、なんでしょうね、スペクタクル巨編というか、人情噺ってあんまり言いたくないですよね、こういうのってね。こういう噺でも生きてくるっていうか同じなのかなっていう、そういう意味でそのかけ橋さんのその地肩の強さっていうかね。
というのが笑いにも使われ、こういう噺にも使われるというあたりがですね、今日はすごくよく見えたなというふうに思います。平たくいうと、めちゃくちゃ面白かったというところですよね。
観客の反応
あとまあ個人的には一応千葉県で生まれ育った人間なので、出てくる地名がもういちいち全部わかるっていうのが楽しかったですけどね。やっぱりその人物が描けてると、今回その夜なんですけどね、舞台が。夜が見えてきますよね、不思議なことに。
あとね、女性大活躍ですね。お虎でしたっけ。お虎結構やりますね。ああいうのはかっこいいっすね。ああいうね、女性なかなか、圓朝物にもそんな出てこないんじゃないかな、どうだろうっていう感じがありましてですね。
よかったですね。
あの弟がね、その主人公の弟がまたね、あのお坊ちゃんなんですけど、お坊ちゃんなりにこう真面目でそうくるかっていう感じがあって、そこはまああの筋立てがすごい上手いんですけど、それをね、見事にあの兄弟の関係をね、それぞれのキャラクターを磨き上げることで見せていくって言ったあたりは本当に面白かったですね。
本当に面白いです。
いや、一言で言うと今日も面白かったということだけなんですけども。
ちょっとね私のパートナーを連れて行きまして、写真を撮ってもらいました。
4月13日のシェアする落語、春風亭かけ橋』こちらの方でですね、販売はしないです。
お土産にお持ち帰りいただきたいなというふうに思っております。
あとまあ今日もやってましたけども、4月13日のシェアする落語、春風亭かけ橋、こちらの方でですね、販売はしないです。
おひとりさま1枚差し上げます。
お土産にお持ち帰りいただきたいなというふうに思っております。
あとまあ今日もやってましたけども、4月13日のシェアする落語、物販もちょっとやるかも。
今進めております。
いやでも本当にね、これは聴いておいた方がいいですよ。
一緒に行った私のパートナーをですね、大満足しておりましたので、皆さんも来ていただければ大満足。
またちょっとだけ席がございますので、ぜひご予約をいただきたいと思っております。
ということでシェアする落語の四家でした。
4月13日『シェアする落語、春風亭かけ橋』門前仲町深川東京モダン館お待ちしております。
12:44

コメント