三遊亭司師匠の会
はい、シェアする落語のshikeです。
本日は8月11日、三遊亭圓朝の命日ですね。
ということで、前昭安お寺ではですね、
いろいろ行事も行われ、落語協会をやっているのかな。
今日ですね、圓朝のネタをかける方も結構いらっしゃるみたいなんです。
私がお邪魔したのは、第140回日本橋つかさの会、三遊亭司師匠の会です。
司師匠三遊亭ですから、7台遡ると延長までたどり着くという、そういう関係になるわけでございますね。
せっかくという言い方も変ですけども、圓朝の命日にちなんで、
怪談牡丹燈籠お札はがしが1席目でございました。
長い長い牡丹燈籠の話の中で多分一番多くかかるところですよね。
これに関しては正直、僕の中では三遊亭圓橘師匠のとてつもなく完成度の高い高座を聴いてしまっているので、
他の方がやるとちょっと点が辛くなるというところが正直あるんですが、
つかさ師匠のボタン道路は押してくるわけじゃないんだけども、
言葉の端々、例えば、こうすけが覗いたところにいるおつゆですね。
このおつゆというのはすでにこの世のものではないわけですけども、
それが神座風呂には気がつかないでイチャイチャしているというようなシーンですが、
このあたりで押してこない下品ではないのに、しっかりと生々しい。
ここにつかさ師匠の芸の凄みを一番感じましたね。
演者にはやっぱりちょっとずつ聞き取り方が違っているのが落語の面白いところですが、
延長作品においても、こういう怪談話においても、
つかさ師匠の強みがグッと効いてくるあたりが落語を聞いている楽しさだなというふうなことを感じました。
で、この怖い話で終わらせないというのが落語業界では通例らしくて、
よくあるのは踊りを踊るというやつですね。
そんなヒコロクの肖像がやっていた話なんていうのも、つかさ師匠、今日エピソードとしてお話ししていましたが、
つかさ師匠の場合は踊りを入れるとかそういうことはせずに、
星野屋の話
1席目にボタン道路を持ってきて、中入りを挟んで2席目に星野屋を持ってくるというですね。
つまり空気をガラッと変えて、楽しくいい気持ちになって帰ってもらうというそういう趣向でございます。
これ結果としてはしっかりうまくいってるんですが、ちょっと面白かったのが、
星野屋の冒頭の部分がですね、やっぱりちょっと、これ僕だけなのかもしれないですけど、
階段を引きずってていつもよりシリアスに聞こえましたね。そんな話じゃないのに。
星野屋ってのは男と女の騙し合いみたいな話ですけども、
結局ばあさんが一番強いというようなそんな話ですけども、やっぱりこの愚かさっていうレベルにおいては、
他の古典落語もよくあることですが、男の愚かさが際立ちますね。
だってあそこまでやることないじゃない。古典落語がネタバレしてもいいかな。
だからあれですよね。正式採用というか、店一軒持たせようかね、この女にねっていうようなところの、
試験みたいなことを仕掛けるわけですが、それ自体がブスいっちゃかなりブスい話なんですけども、
そこでその女は試験に落題したので、そこはこの女の不実なところではありますが、
登場人物の名前を忘れたまま喋ってますけど、でもそこでもう完全にこの女の方負けてるんだから、
なんかそれ以上恥かせなくてよくね。
だからそういうことをね、司書の話を楽しむ中で考えちゃいましたね。
これはやっぱり男の方が何かみっともねえんだなっていうような感じで。
多分どっちもみっともない、人間のダメな部分、マネキャな部分を出すのが落語ですから。
そういう意味では全然あり得る話ではあるんですけども。
司書のセリフのやり取りの上手さを楽しんでいるうちに、男の方がダメだなっていう感じがいたしましたね。
そんなこんなでですね、階段でしっかり体を冷やした後に、滑稽話でしっかり体を温めていただけるような日本橋つかさの会でした。
終わった後はお酒とお蕎麦ですね。会場は日本橋ヤブイズでございますので、
ヤブイズのお蕎麦を楽しんでお客さん同士お話をして帰るというですね。
いつもながら至れり尽くせりに充実した会でございました。
司書は毎月日本橋つかさの会開催されていますので、
ぜひネットでチェックしてですね、足を運んでいただきたいなというふうに思います。
やっぱ江戸楽護が持っている美学のある全部とは言いません。
全部できる人はいないと思うので、ある輝いている部分、あるかっこいい部分っていうのを、
押し付けがましくなくさらっと表現してくれるのが司書だと思いますので、
日本橋ヤブイズの日本橋つかさの会、足を運びになることをお勧めいたします。
おかげさまでですね、このラジオだかなんだかよくわからない、
ポッドキャストなのか何なのかよくわからないシェアする楽護のスタンドウェフェイム、
そんなにいっぱい聞いている人はいないんですが、
とにもかくにも100回、今回で100回到達いたしました。
たまにでも聞いていただける皆さんには改めてお礼を申し上げたいと思いますし、
楽護界に足を運ぶ限りは、こうやってちょこちょこおしゃべりをしていきたいというふうに思っておりますので、
今後とも、もしよろしければご協議にお願いしたいというわけでございます。
というわけで、シェアする楽護のしけでした。ではまた。
はい、しけです。すいません、ていせいです。
先ほどのおしゃべりの中でボタン道路の登場人物を一人、コウスケって言っちゃいましたが、
実際はこれトモゾーの間違いでございました。大変失礼いたしました。
ボタン道路、人がいっぱい出てくるのでちょっと混乱してしまってですね、申し訳ないです。
そんな話でございました。シェアする楽護のしけでした。ではではまた。
ありがとうございました。