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2025-08-18 12:39

【#260】大和田落語会 講談 伊織・貞司・琴人25/8/17

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#大和田落語会
#神田伊織 #一龍斎貞司 #宝井琴人
伝統ある地域寄席「大和田落語会」で講談の会。いつものご常連に加えて、地元出身の宝井琴人さんを応援する方々で客席の雰囲気も温かく、若手3人が伸び伸びと好演しました。
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サマリー

大和田落語会では、講談の特別会が開催され、宝井琴人、神田伊織、一龍斎貞司の三人がそれぞれ魅力的な演目を披露しています。特に神田伊織の「杉原千畝」は、ユダヤ人の命を救った実在の人物についての感動的なストーリーです。

大和田落語会の開催
はいシェアする落語の四家です 本日は
8月17日
京成大和田駅すぐそばの丸花という天ぷら屋さんで 開催してます大和田落語会
第252回! すごいですね。毎月第3日曜日に開催しているというこの会でございます。
今回は 多分初めてなのかな?この長い歴史の中で講談だけの会と
いうことで私、行ってまいりました。 開口一番は宝井琴人さんですね。
宝井琴鶴先生のお弟子さん。なんとこの琴人さんですね。地元出身ということで、
八千代高校かな、あとまあ中学校小学校OBの方がご来場されて、
ご両親もいらっしゃってですね、一番前いたらしいです。まあ大盛況でございますよ。
真面目な感じのね、いい感じの前座さん、講談師ですね。僕は琴鶴先生大好きなので、
もう琴鶴先生選んだだけでも丸なんですけども、わずかにね
香る程度に
琴鶴先生の雰囲気がちょっとあるんですよね。演目は幕末ですね、
『龍馬とおりょう』おりょうの強めのあの感じ。しっかり出ていて良かったというふうに思います。
で 、ここから ABBAでいきますね。
で Aに入るのが今回は、
神田伊織さんでございます。神田伊織さん西荻窪の
会であるとかあの橘家文吾さんと一緒にやってる会ですとかね。あと辻講釈ですとか聴かせていただいてます。僕は非常に好きな
講談師でございます 今回の1席目は『母里太兵衛』。
黒田節の由来ですね 。この大和田落語会のスタッフがみんなノンベイであるというところからこのネタに
しましたみたいなことをおっしゃってましたが。いやもうね
笑いどころたっぷりですよ。酔っ払いないながらも武士は武士としての
対面を保ちつつ その武士としてのやり取りをするっていうあたりね
まあほぼ100パーどうでもいいメンツの話をしてするわけですけども。まあそれで、槍をせしめちゃうわけですから、
酒は飲め飲め飲むならばの話ですよ。非常にねもう2人のその福島正則と母里太兵衛、そのやり取りが非常に楽しい。
キャラがしっかり書き分けられている感じでございました。続いて一龍斎貞司さんですね
今日もしっかり定時に終わりますというふうにおっしゃってましたけども 貞心先生のお弟子さんで
二ツ目になってまだ1年は経たない半年経ってるからまあぐらいの感じですよね。1席目のネタがですね
『縛られ地蔵』ということなんですがこれ前に津の守で聴いたことがあったんです。後で聴いたらやっぱちょっと違うなぁと思ったら、尺がね。
どうしても津の守だと時間限られちゃうので、今日はフルでやらせていただきましたというお話でした。
やっぱその分だけこの話このあの貞司さんの持っている人柄がね ふわーっと
あの
正直者がね報われるというような、柔らかい、みんながまあ夢見ている世界の感じを出している。というふうに感じたんですが、
今回そのお白州の場面が増えた分だけですね 大岡政談ですからね
大岡忠相の威厳というか
貫禄というかがくっきりどこ出ていまして、前に聴いた時よりも 尺は長いんですが非常に楽しめたなというふうに思います。
ここで仲入り。で改めて、
「定時で終わります」ということで一龍斎貞司さん。演目が『三井の大黒』これはね落語で何度も聴いた話ですけども元々どう考えても
尺ネタだろうなと思ってたんですがやはり講釈でした。で講釈で聞くのは初めて。
盛り上がる会と期待
甚五郎伝っていうのは本当に話によっても人によってもひたり甚五郎の なんですかねあのキャラクターが全然違うんですけども
甚五郎のキャラクターは割とあっさりと描いて、いろんな人が出てくる噺の全体を動かしていくというような感じがいたしました。
これはまあ尺も考えた上で、パッとこう楽しませるというところがですね。とてもいい感じでございまして、
めでたい噺ですからね。非常にめでたくトリのよりさんにつなぐというところで絶妙ですね。で、トリの伊織さん何をやるのかなって思ったらですね。
いやー持ってきましたね『杉原千畝』です。
日本のシンドラーと呼ばれた人ですね。これもともと宝井琴星先生の
創作講談で、この琴星先生の高座を聴いていた
伊織さんが「これは素晴らしいのでぜひ 継承していきたいですね」という話をされたら、
「あ、そうなの。じゃあみんなでやって」って言って、
琴星先生が書かれた台本のコピーをそこにいた前座みんなに配っちゃったっていう。
そういうお話なんだそうでございます。で、その時に台本を受け取った伊織さんが今かけているという。
リトアニアの外交官だった杉原千畝が、
ユダヤ人に対してビザを出すことで命を救ったと。
それはあの外務省の指示に背いた話なので、戦後外務省はまあクビになっちゃうんですけども、
感謝の念を持ったユダヤ人つまりイスラエルの方々ですね。が 杉原千畝を探し出して、
感謝の意を伝える、というまあそういうストーリーです。でね、まあ話ね講談としても非常によくできていて、
面白いんですよ。いい話なんです。講談やっぱりいい話でねいい話で
あるいは怖い話とかね。まあいろいろありますけども。いい話でこう納得できるのが講談の 一つのスタイルかなって思うんですが、
伊織さん多分意識的にここに突っ込んでいるものがあります。 一つはその杉原千畝が
そのユダヤ人の少年に
「日本人は 人種差別に反対なんだよ」っていう風ないうセリフがあるんです
まあ当時のね、例えば韓国人に対する朝鮮人に対するとかいうことを考えると、このセリフちょっとどうなのという話もあるんですが、それ以上にですね、
人種差別に反対なんだよ。反対なんだよ。
サンセイしてないんだよ、と。そういうのが一つありまして。もう一つは
ユダヤ人の命をたくさん救った人のヒーローストーリーなわけですよね。で、それに関してイスラエルの
方々が 大感謝をしているというそういう話なんですよ。
今イスラエルってどう?っていうことですよね。つまりねこの
大衆芸能たる講談を、いい話として、ヒーローストーリーとして楽しく
消化してしまう。楽しんで良かったねという。それはそれでも全くそれで全然構わないんです。そのために
やってるわけですから。ただそこに
つっこまれた影のメッセージみたいなものというのを受信してしまう人もいるんじゃないかなと。
そういう仕掛けが、この噺の重層性、厚みみたいなものにちょっとつながってくるところがあるんじゃないかな。という
ふうに思います。このあたり神田伊織という人は なかなか油断ならないな、というところもあったりしますね。
でこの大和田落語会なんですが、いつも8月はお休みにしていたんだけど、今回まあ 講談でやってみようかというところで講談の会を開いたらまあ
琴人さんという、地元のヒーローにこれからなっていく人がいたこともあるんでしょう。
大変に盛会で、盛り上がりました。
で私も久しぶりに打ち上げまで参加させていただいて全然もうね あのこんなに飲み放題で飲み食いしちゃっていいのかしらという。
幸せな飲食まで 楽しませていただいて
ご出演のお三方ともちょっとお話もさせていただいて、大満足でございます。成田のちょっと手前ぐらいのところにある大和というところで、これだけ長い間落語会講談会
が続いていて今だけお客さんが入ってるっていうのは僕はその 一つね奇跡みたいなもんなんじゃないかなというふうに思います。奇跡っていうと
運命のおかげでなってるという感じなんですが、それは違いますよね。関係の方々のもう並々ならぬ努力でもってその地域の方を巻き込んでですね、
こういう素敵な会が続いているってことは、本当に僕はいち落語会主催者として、
もう尊敬に心の底から尊敬に値しますし、今日お三方の講談が本当とても良かったんで、今後講談の会も増えるのかな?
みたいなですねことも思ってまた期待してしまいました。いいですね大和落語会。
機会があればぜひ京成に乗って大和田まで来てみていただきたいなというふうに思います 。シェアする落語の四家でした。ではまた。
12:39

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