公演の幕開けと前半の演者たち
はい、シェアする落語のシケです。3月22日、日曜日。
落語協会春の新真打昇進、今回全襲名ですよね。
襲名披露興行鈴本演芸場2日目、主任2代目三遊亭圓丈、行って参りました。
いやぁ、ふう丈さんが円丈ですよ。いやぁ、感慨深いですね。
満席でした。もう立ち見で出ました。素晴らしいですね。
落語協会の真打昇進披露興行って前座出ないんですよね。
二ツ目から始まるっていうのが、前はそんな感じだったと思うんですけど、最近色物から始まるパターンがあるっていうかそうなってきたみたいで。
開口一番がですよ。トントントントンって幕が開いて、開口一番が、なんとアサダ二世先生でした。びっくりです。
アサダ二世先生はノリノリでね、やっぱりふう丈さん改め円丈師匠の真打昇進執名だからノリノリなのかなと思ったけど、全然そこは触れないんですよね。
客席に向かってカードを飛ばしまくって、僕も拾っちゃいました。「ちゃんとやります」って言って、まあいつもちゃんとやってるんですけど、紐燃やしてハンカチにしたりとかね。
すごくいい感じのマジックを見せていただいて、ノリノリだなと思ったんです。後で驚愕の事実を我々は知るわけなんですけど、
その後二つ目枠。柳家小太郎さん。小太郎という名前はね、今の㐂三郎師匠が名乗っていた、いろんなが名乗ってた名前でございますが、評判は聞いてましてね。
どんな人だろうなと思ったらまくらが達者でしたね。
他社のまくらから綺麗な『子ほめ』でピタッと二つ目枠を果たしたという感じで、ちょっとこの人はいろいろ聴いてみたいなと思います。
そしていきなりですね、林家彦いち師匠ですよ。円丈チルドレンですよ。
これがね、やっぱりね、仙台円丈のエピソードがまた面白くて、自分がエベレストに行った時の話とかね、本当に面白くて。
そこからですね、やっぱり円丈新作の中から、『遥かなるたぬきうどん』。
これね、文字では読んだことありましたけど生で聴くのは初めてで、もちろん時間がないので前半だけなのかな。
めっちゃくちゃ面白かったですね。何が面白いって、得意げにもう一本の戦争を出すところが最高に面白いですね。
本当に山登って落語をやった人ですから、この人は。
彦いち師匠のエベレストで登った時の話って本当に面白いんですけど、それはまた別の機会で。
でもとにかくすっごい楽しい高座でした。
続いて、風藤松原先生の漫才。
相変わらず青空色の雲の柄のスーツで二人で出てくるんですけど、この日の後幕が真っ青で、もう完全にそこに同化してるってのがめちゃめちゃ面白かったですね。
この前聴いたネタとは別パターンで、アニソンをやる話なんですけど。
松原先生がちょこちょこしくじってるんですよ。
ボケてるのかしくじってるのかよくわからなくて、ツッコミ風藤先生が大丈夫ですかとか言って、ペースは変わらないんだけどしくじり続けるってあたりが面白かったですね。
ここで新真打の師匠であります、三遊亭天どん師匠。
この人に私は新しいキャッチフレーズを授けたいと思います。
授けるってのは傲慢だわね。
新しいキャッチフレーズを考えました。
「ミスター平常運転」。
とにかく何があっても全く同時に自分のペースでやるところの面白さっていうのがね。
天どん師匠はすごいなというふうに思います。
この新真打2代目円丈に関するエピソードがめちゃめちゃ面白くて。
そこからですよ。
彦いち師匠がやったから私もやらなきゃいけない流れになっちゃったじゃないですかと言って。
これも初代円丈師匠の新作。
『イタチの留吉』。
これもなんとなく演目と話があるってことぐらいはしてたんですけども。
天どん師匠がやるとまためちゃめちゃ面白いですね。
この人の批評性っていうか。
やりながらここら辺が師匠だなっていうあたりがね。
入ってくるのがね。またこれが二重三重に面白くてね。
やっぱり三遊亭天どん師匠面白いです。
ここの流れでですよ。
五街道雲助師匠、人間国宝ですよ。
ここでさらっと『堀の内』をね。
オールドクラシックで爆笑っていうのをね。
決めてくるところがいいですよね。
もう何がいいってあの粗忽者の表情ですよね。
口の形が。
あの雲助師匠、滑稽噺の口の形が大好きなんですよね。
これはぜひ寄席で見ていただきたい。素晴らしいです。
いいポジションでね。人間国宝ですよ。素晴らしい。
続いて翁家社中。
和助さん小花さんですね。
もうね国のお墨付きがついた芸ですから。
もうねいつもと同じ流れではあるんですけどもやっぱ楽しいですよね。
でねやっぱ今日ね何だろう。
あの最後の土瓶のつる立てが、いつもにも増してなんか緊張感があってね。
なんかそこがすごく楽しかったよかったですね。
やっぱりねあの披露目のおめでたい席にはねやっぱ太神楽に合いますよ。
素晴らしいね。
で仲入り前を締めるのがですね。
柳家三三師匠でしかもね長屋の花見です。
これもねまだ短めですっと入っていってね。
いやー楽しいですよ。
三三師匠もねちょこちょこっと自分なりの演出を流れの中に入れてくるじゃないですか。
この三三風ってのが、またこれが楽しいのよ。
なんかねやっぱりねよりこう円熟味を増してきてやっぱそれは滑稽噺でね。
楽しませていただいて、僕は三三師匠の会にまだ行ったことがないので。
講釈ネタとかねそういうの聴けてないって言われるんですけども本当に僕は三三師匠を滑稽噺が大好きで。
『元犬』とか、いいんですよね。
いやー今回も、このポジションでこの感じ。すごいいいですね。
中入り前の演者と物販、そして驚きの事実
でこの後三三師匠の司会でまたやってくれるんですね。
で仲入りということになるんですがまあ満員の方がねお手洗いに行くというところで。
特に女性のお手洗いはものすごい列になってましたね。
ここにね物販隊長が出てきます。
僕はあの真打昇進披露で甲斐甲斐しく働く二ツ目若手が大好きなんですけども。
そのね二ツ目軍団の中にね三遊亭わん丈師匠がいましたね。
やっぱねわん丈師匠は、自分の抜的真打昇進の時に形式的には抜かれることになるふう丈兄さんに支えてもらったっていうのもありますし。
そもそも弟子入りが同時ですからこの2人は。
もうねあのもう外からじゃわかんない絆が、この2人の間にあると思うんですよ。
これでね、もう法被着てね、いろんなもの売りまくってましたね。
あと金原亭馬好師匠と春風亭一花さん、この夫婦コンビも大活躍してましたね。
あと二ツ目軍団が大活躍。いっぱいましたね。
なんかねやっぱりこの辺がね人望なんですよね。
でこのねあのわん丈師匠から衝撃による事実があの公開されまして。
開口一番で出てきたアサダ二世先生。
今日が2代目三遊亭円丈の真打昇進披露興行だっていうことを知らなかったっていう。
あります?そんなこと。
いやひっくり返っちゃいましたね。
で落ち着いたところで幕が開きましていよいよ工場でございます。
司会は柳家三三師匠。
そして林家彦いち師匠。
新真打2代目三遊亭円丈師匠を挟んで師匠の三遊亭天どん師匠。
副会長の林家肖像師匠という並びでした。
三三師匠が喋ったね。
ものすごく喋りました。
司会ってね司会が結構手一杯であんまりこう何か略歴をこう紹介するぐらいのところだと思うんですけども。
ものすごく喋ってそれがねすごくいいことですよね。
ものすごくいいこと言ったら、いいこと過ぎて、みんながシーンとなっちゃって「今俺いいこと言ったんだけど」みたいになってるのも、なかなか面白かったですね。
でまたこの彦いち師匠が、
シブラクの『しゃべっちゃいなよ』でふう丈さんがね。
今度円丈になったふう丈さんが絶句したっていう話をしてワンワン沸かせた後にですね。
いきなりですよ。
いきなり涙ぐんじゃったんですね。
いきなり涙ぐんでその声を詰まらせて。
もう客も釣られて涙ぐむっていうね。
もう一瞬でしたけどねすごいシーンでしたね。
そして。
どっちがだけだったっけ。
正蔵師匠ですよ多分ね。
正蔵師匠がですね。
すごいこと言ってましたね。
あの近頃。
誰だったっけな。
だから新作の人たちですね。
だから我々が知るところで新しいところでは米丸柳昇。
あと私の父親である三平といったこういう新作を出かける人っていうのはなかなか二代目を継ぐ人がいないと。
そう言われてみればそうだねっていうところですよ。
「私の父の名前を継いで大変なことになってる人がいる」っていうですね。
もうドカーンですよね。
三三師匠が一回止めましたからね。
これは笑いました。
そんな中で円丈という大きな名前をついで。
この覚悟っていうのは大したもんだということをおっしゃってました。
あとそれより前に言ってたのはその二ツ目勉強会の時から。
「いつもふう丈さんは『はいはいはい』満面の偽の笑顔で来る」と。
満面の作り笑顔で来ると。
「大嫌いです」と。
普段着ないような羽織を着ていたのでそれは良いからだねっていう風に褒めたら。
師匠のです。
形見分けですって言った時の笑顔が素晴らしかったと。
そういうエピソードの1個1個が愛に溢れてるんですよ。
みんな揃って。
天どん師匠はですね。
ミスター平常運転ですから。
ミスター平常運転のすっとぼけたトークの中に愛は隠れてはいるんですが。
実は円丈っていう名前は
何代目かよくわからないところがあると。
落語家の代数は結構いい加減で
いっぱいいても売れてない人数えなかったりするんですよね。
そんなこんなで
じゃあお前何代目なんだって言われて2代目です。
師匠が初代ですって言ったらしいんですよ。
でも他に円丈いたらしいよって言ったら
僕の中では2代目です。
師匠が初代で私が2代目です。
僕の中ってなんだよっていう。
楽しいなあ。
それ電話で話したらしいんですけど
なんか怖くなって電話切ったっていう。
あとね、
あれですよ。
出囃子。
出囃子があれ。
官女って読むんでしたっけ。
官女だっけな。
忘れちゃったけど。
あれですよね。
初代円丈の出囃子ですよね。
帰ると。
言うのを師匠である天どん師匠に報告してなくて
「事後報告ですが」って今日報告したっていう。
お前なんでそういうこと言わないんだよって言ったら
すいません。
かわら版の取材では喋ったんですがって
もうかわら版には載っていて
師匠である俺だけ知らないっていうね。
こういうのをね。
いつものね。
天どん師匠のミスター平常運転だよね。
あの。
と口調で喋るんですよ。
もうおかしいわね。
ただね、みんな面白いし
昇進披露口上と後半の演者たち
愛にあふれてるいい工場なんですけど
後で正蔵師匠が
反省ですね。
おっしゃってましたが
35分だそうです。
通常
大体15分。
どんな長くても20分
25分でしょう。
35分は長いです。
その後に出てきたのが
立花家橘之助師匠。
こちらも2代目ね。
ほぼ何にもできないです。
1曲かな歌ったの。
1曲歌って
それで踊りでね。
踊りが粋なもんでしたね。
やっぱね。
このお姉さまはね。
いつ見ても美しいし
かっこいい。
踊りは見たのはね。
ちょっと儲けもんだったなというふうに思いますけど。
この後に
こちらもね。
今回5人
新真打がいるわけですけども。
入舟辰乃助さん。
改め
船遊亭
扇歌師匠ですね。
扇歌という
名前はですね。
初代が都々逸坊扇歌
という都々逸の形式を
作った人ですね。
自分もやっぱり
都々逸をやらないといけないといって
『都々逸息子』でした。
この人は新作面白いんで
自分の新作やればいいのになって
思ったんですけど。
ほぼ自分の新作でしたね。
バリバリに改作して。
しかも今日の
2代目円丈の襲名にも
しっかり引っ掛けて
すごくいい仕事したという風に
思います。
受けてました。
その後に林家正蔵師匠
副会長ですね。
「先ほどの口上がすごく良かったですね。
35分でしたね。」
そこで笑いですよ。
そこから軽く
時間もないですし
新真打を目指さないといけませんから。
何をやるのかなと思ったら
『新聞記事』。
なんかこれもいいんですよね。
軽さとね。
やっぱり正蔵師匠は
キャリアを
積めば積むほど
可愛らしさが出てくるっていうのが
面白いなって思うんですけど。
もともとね、お子さんが出てくる
噺がすごく上手い方ですけど
何をやっても
人間の可愛らしさが出てくるところが
すごくいいなっていう風に思いますね。
見事なお仕事。
そして
ヒザがですね。
林家楽一さん。
こちらも時間がないんですよ。
で、
鋏試しの
アイアイ
傘を切った後に
声がかかって
ダブル円丈という声に合わせて
初代2代目の円丈。
初代円丈が
ふう丈さんですね、当時の。
稽古をつけているところを
切ったんですが、これが泣かせるのが
ちょこんとね、
犬がいるんですよ。
円丈師匠って言ったら、犬じゃないですか。
あのね、
紙切り一枚でね、
ちゃんと笑わせて泣かせるっていうのが
見事なもんで。
この人はあんまり喋らないんですけど
喋らない
のがね、なんか微妙に
ボソッとしか喋らないのがね
微妙にそれもまた話芸になってる感じがして
いいなっていう風に
思いますね。
で、いよいよ
トリの
2代目
三遊亭円丈で
ございますよ。
二代目三遊亭円丈師匠の襲名披露
いやーもうね、
晴れ晴れしい顔で出てきて
で、あのー
普通あの
鈴本演芸場だと
下手の方ですね。
下手の方に
だから
客から見て左側の方に
出囃子部屋みたいのがあって
太鼓部屋かみたいのがあって
そこで出囃子が
やってるわけですよ。
そこって
戸があって
引き戸があって普段
あまり開かないんですよ。
なんか物の出し入れをやるときだけ
開けるみたいなそんな感じですね。
そこはずっと開いてるんですよ。
その出囃子
流して
2代目円丈
師匠が出てきて
座っていきなり
関係者に謝りまくってましたけども
今も
天どん師匠に挨拶しないで上がってきちゃった
すいませんみたいなことを
おっしゃって謝りまくってましたけども
なんであれ
戸が開いたまんまなのかなと思ったら
そこから動画撮ってて
その動画撮ってる
多分何人か撮ってると思うんですけど
1人がすっごい
嬉しそうな顔した
三遊亭
三遊亭わん丈師匠でしたね。
ちょっとそれも
グッときました。
まくらで
新しい
襲名にかける
思いみたいなところも
しっかり語ったところで
どんな噺をやるんだろう
どんな噺をやるんだろうという風に
考えていた
ところで
新しい噺に入っていくんですよ。
ここが素晴らしいじゃないですか。
僕も
これは
ふう丈さん時代に
聴いて
すごいこれはいい話だな
東大島かな
で聴いたのかな
確か港横行さんとの
二人会だったと思う。そこで聴いて
これはいい話だな
笑えるなって
やってくれたのが
『タイムパッカー』という噺で
モスバーガーでバイトしてた頃の噺
っていうね
モスバーガーでバイトしてた頃の
自分の
ところに
タイムスリップするっていう話なんですけど
よくできてるし
いちいち楽しいし
何より
この二代目円丈師匠の
パーソナリティっていうか
人間としての魅力が
話の中にそのまんまで
できちゃうんですよね
それはやっぱすごく
珍しい
私小説
落語
笑福亭羽光師匠の
同じアプローチだと思うんですけど
それがSF化していく
っていうところに面白さが
すごくありますね
私小説はたぶん
本当にあったことを
変えていってるんだと思うんですけど
この円丈師匠の
『タイムパッカー』は
その
円丈師匠が
送ってきた青春というか
を
骨組みにして
ドカンと奇想天外な話に
持っていくっていう
あたりが
すごい好きですね
座布団をひん曲げて
使うというのも
ここまで面白ければ
許しちゃうというやつですよ
というところで
俺ももうこれ23分喋ってるのか
すいませんね長いね
まあでもね
真打昇進披露興行ってだいたい
いいんですよ素敵なんです
すごく素敵なんですが
もう今回に限っていえばね
こんなに
主役が愛されてることが
誰の目から見ても明らかな
工業ってのはね
珍しいですね
ということでですね
まだこれ始まったばっかりですから
ぜひですね
駆けつけていただきたいな
という風に思っております
鈴本は
ほぼ売り切れなのかな
今日あと残り数枚とか
言ってたみたいですけど
この後ずっとね
末広亭も、浅草も池袋もね、
続きますんで
ぜひ足を運びいただきたい
僕もあと1回くらい来たいですけどね
どうかな
でも本当にいいですよ
どうも
三遊亭円丈師匠
おめでとうございます!
ということでシェアする落語の
シケでした。
ではまた。