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2025-04-13 10:23

【#231】春風亭昇輔独演会 満漢全席 25/4/13

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#春風亭昇輔 #笑福亭羽太郎
熱いのに暑苦しくない。聴いてすっきり爽やか。素晴らしいですね。

というわけで次回のシェアする落語は春風亭昇輔さんご登場!ぜひご予約を!
https://bit.ly/sharerakugo40
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サマリー

春風亭昇輔の独演会では、彼の新作落語や独特の表現スタイルが際立っています。情熱をテーマにした彼の語りは観客を引き込み、多様な話題を通じて笑いや楽しさを提供しています。

独演会の初体験
はい、シェアする落語の四家です。
4月12日土曜日、亀江戸梅屋敷で春風亭昇輔独演会満館全席行って参りました。
春風亭昇輔さん、春風亭鯉朝師匠の総領弟子さんで、
僕はね、とにかくね、明快にイメージが湧くぶっ飛んだ新作を作る人ということで、
最近大変注目してるんですが、独演会行くのは初めてです。
古典落語もしっかり取り組まれてるということ、鯉朝師匠が褒めてたりするので、
なかなか自分の弟子って褒めないじゃないですか。
期待して行ってきたんですけど、結論からいくと大満足。
まずですね、前座さんが笑福亭羽光師匠のお弟子さんで、笑福亭羽太郎さん。
新作でしたね。やっぱ羽光師匠の流れなんですかね。
私小説落語っぽいですね、前座の苦悩を描いた『パスタ大好き』という噺だったんですが、
正直まだまだ、もちろん前座さんですから1年、しかも1年ですからね。
口調もまだ固まってないし、創作の方も荒いです。
荒いですが、非常になんかこう、また新しいタイプの落語家が生まれそうな予感はちょっとしますね。
笑福亭羽光師匠もある意味、異端の人ではあるので、その異端の人からまた異端の弟子が生まれるというですね、
立川こしら、立川かしめみたいなラインですね。
まだなんとも言えない段階ですけども、
数年後、結構楽しみな存在になっているかもね、というところで楽しみでございます。
情熱的な落語体験
いよいよですね、春風亭昇輔さん、登場ということなんですが、
まずですね、今日のこの日のですね、落語会のテーマが情熱ということで、
前半の最初の方のまくらで、情熱、情熱、情熱と言いまくり、全ては情熱だと、世の中は情熱だというですね、
時々情熱と欲望の区別がついてない気もしましたが、情熱っぽく語るんですよ。
ぶっちゃけ暑苦しい。暑苦しいかなと思ったらね、暑苦しくないの。熱いの。
熱いけど暑苦しくない。むしろ爽やか。
これがね、この日の昇輔さんの高座の特徴でしたね。いつもそうなんでしょうか。そうかもしれません。
非常にですね、熱っぽく熱っぽく語って、
いやー、これなんか最後まで持つのかなみたいな心配をしてたらですね、
1席目『強情灸』ですよ。
まあ、これがね、とにかく声がでかい。もうね、国元はる乃さんかと思うぐらい。
声がでかいけど不愉快じゃない。むしろ気持ちいい。
この辺りがね、素晴らしいですね。またね、『強情灸』もね、
ちょこちょこちょこちょこ、自分なりの工夫が多分入ってると思うんですが、
割とストレートな古典落語として楽しめるけど、
オーバーアクトな感じが繰り返しますけど、熱いけど暑苦しくない。ここが素晴らしいですね。
で、また、熱っぽいまくらが入って、まあそれもね、客席大爆笑なわけですけども、
2席目が新作『のぶこよしえ』という話なんですね。
多彩な話題とその魅力
昇輔さんはやっぱりかなり映画好きで、
しかもですね、多分最近の映画もちゃんと見てらっしゃると思うんですが、
テレビ東京のね、平日の午後にやっている映画番組をすごい観てると。
観るために、逆算して仕事を入れたりしてるみたいな。
平日のこの時間は映画番組を見たいから、夜の仕事で割のいいのを撮ろうみたいなですね。
なんかそういうことをしてるみたいな話をされてましたけども。
まあまあまあ、映画の影響がすごい強い人です。
で、この話もですね、あるですね、誰でも知っている映画とまるで関係のないものを結びつけて、
ある映画とヤクルトレディを結びつけて引き起こす、
まあ、はちゃめちゃな話なんですけど、
これはもう今のところ僕が聴いた昇輔さんの落語に一貫していることなんですけど、
とにかくね、ビジュアルが浮かぶんですよ。
だから映画好きなだけあって、すごい映画的な作り方してるんだろうなという感じがします。
で、面白い。めっちゃくちゃなんですけど、やってることは本当にめちゃくちゃなんですけど、面白いです。
ヤクルトレディをこんなに面白くしてしまっていいのかというぐらい面白かったです。
ここで仲入りが入りまして、3席目もまた新作。
『豆知識ひろし』
これ僕ね、実はNHKのネクスト名人寄席というラジオ番組で聴いたことあります。
ですが、ラジオの時よりもすごい面白かったですね。
それはやっぱりね、多分ラジオで縮めたところもあったりするんでしょうけど、
昇輔さんの表情ね。表情とやっぱりすごく大きなアクションがこの噺をますます盛り立てる。
この噺はですね、すごくいろんなことを何度も知ってる小学生がそれをひけらかしていくっていう話なんですけども、
同じパターンが続いていくんで、単調に一つ間違えたら単調になっちゃうんですよね。
そこを上手い具合にオーバーアクトして、表情もしっかりいい表情をしてですね。
飽きさせない。むしろ積み上げていく。人差し指を立てて、うんちくを披露するっていうのを繰り返していく。
その繰り返すたびの話が面白くなっていくっていうところが素晴らしかったですね。
そして4席目。4席ですよ。こんな力の入った落語が。4席目がですね、僕も好きな噺です。
『竹の水仙』。合ってますね、この人に。とってもいいと思いました。
鯉朝師匠からなのかな。鯉朝師匠が鶴光師匠からなのかな。だからたどると、
京山幸枝若になったりするのかもしれませんが、これは結構手を入れていたというかですね。
あんまり現代を持ち込むとかそういう感じよりも、演出の面でもっと楽しく、もっと楽しくするためにやってるという感じですね。
非常にいい工夫がいくつもあったと思います。非常に楽しい『竹の水仙』でした。
終わってみるとですね、結構時間も経ってるし、普通これだけ5席ですよ。
5席、若手の落語聴いたら疲れるんです。しかも昇輔さん声大きいから、本当は疲れてもおかしくないんですけど、全然疲れないね。
むしろなんかね、スッキリしてるんですよ。聴いた後。これはね、ちょっとすごいことだなぁというふうに思っていて。
なんでしょうね。熱さと爽やかさが共存している。その上にね、ちゃんとテクニックが喋り良いですね。
ちょっとこの口調はなんかこううまく比喩してみたいと思いますけども。
しっかりとね、メロディーの入った、ただ声が大きいだけじゃなくてね、しっかりとメロディーが入った、つまりリアルに人間が喋ってるのではなくて、
聴きやすい落語にするために喋ってる感じ。ここがね、しっかりできてるし、多分これをね、土台にしてまだ伸びていく可能性っていうのをすごい感じます。
稽古してんだろうなというふうに思いますね。というですね、春風亭昇輔さんのですね、落語界でした。
で、僕はもう前からこの昇輔さんに注目しておりまして、独演会は今回初めてだったんですけども、
なんとここで発表してしまいますが、7月13日日曜日深川東京モダン館14時開演で『シェアする落語 第40回 春風亭昇輔』やっちゃいます。
呼んじゃいます。ぜひですね、皆さんこの昇輔さんの落語聴いてみていただきたいというふうに思うわけでございます。
そして今この録音を撮っている4月13日日曜日、これからですね、私は深川東京モダン館に行って『シェアする落語 第39回 春風亭かけ橋』開催いたします。
頑張ってまいります。ということでシェアする落語の四家でした。ではまた。昇輔さん、面白いよ。
10:23

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