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2025-11-30 14:41

【#297】鯉八覧会 ゲスト雷門音助 25/11/30 #瀧川鯉八

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やっぱり瀧川鯉八師匠は最高です。どこまでいっても強烈なオリジナリティは唯一無二。
音助さんの『火事息子』実にしなやかに力強い。真打昇進直前でグイグイ伸びています。


#瀧川鯉八 #雷門音助
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サマリー

2023年11月30日に行われる鯉八覧会では、雷門音助さんがゲストとして参加しています。コロナの影響を経て、5年半ぶりに開催されるこの会で、鯉八師匠や音助さんの素晴らしい落語が披露されています。

鯉八覧会の開催
はい、シェアする落語の四家です。
11月30日、日曜日、ザ・高円寺2におきまして『鯉八覧会』、のんき計画さんの企画でございますね。
瀧川鯉八ゲスト、雷門音助という会なんですね。
これは実はですね、2019年に第1回が行われて、2020年の4月かな、に開催する予定だったのが、2020年の4月というともうコロナが一番ひどかった時期ですよね。
ここからこの寄席が休席になっていくみたいな、そういった時期です。
ということでこの企画も中止になってしまいまして、2025年の11月になって、改めて開催ということになったということでございます。
ずいぶん時間がかかりましたけども。
ちょうどね、音助さんが真打昇進が決まって、雷門五郎襲名が決まったタイミングで、よかったんじゃないかというような会でございます。
で、開口一番がですね、一龍斎貞昌さん、貞心先生のお弟子さんですね。
『村越茂助 左七文字』でいいのかな。
基本的に表情は明るくて、前座ですけど、ちょっと余裕がある感じで喋るんですね。
前にも聴いたことがありますけども、とてもいいというふうに思います。
ただ今回、あんまり講談と関係がない並びで、かつ芸協から呼んでいるわけでもないということを考えると、今やっぱり特に日曜日は前座さんの取り合いなんだなというような余計なことも考えたりします。
はい、続いてですね、鯉八師匠登場でございます。
もうね、まくらからめちゃめちゃ面白かったんですけど、後がね、面白すぎて、ここのまくら一体何喋ってたかあんま覚えてないですね。
この会が5年半ぶりに行われたんで、帰ってきた『鯉八覧会』とか言って、ほとんどの人には関係ない。知らないでしょうというような話をしてたのはちょっと覚えてますけど、
面白いまくらからですね、1席目が『そういう時期』という話ですね。
丁稚と番頭と旦那かな?丁稚が定吉ですけども、いやー面白いですね。
なんかここでネタ割りたくない気持ちがありますね。非常に鯉八師匠らしい、シンプルな、ちょっとそうですね、ちょっと思い出したのは『ダイナマイト』っていう話が前にあって、
これはジェームス・ブラウンの噺なんですよね。ジェームス・ブラウンの影響を受けてゲロッパとしか言えなくなった少年の話なんですけど、これだけで面白いでしょ。そんな感じの丁稚ですよ。
で、ただ裏にちゃんと、若い頃ってついやらかしちゃうよねみたいなね、ちょっと普遍的なテーマも言わせつつ、ひたすら面白い話がどんどん続いていって、面白いフレーズがどんどん繋がっていって面白いってやつですね。
で、続いて2席目がですね、僕大好きなんですよね。大好きで、しかもですね、そう言われてみればその時期だなという、ちょっと収穫終わっちゃいましたけども、新米の季節ですよ。鯉八師匠で新米の季節ということは『新日本風土記』です。
これはね、何年前かな、らくごカフェでやってる時にね、聴いてた女性が涙を浮かべてるのを見ました。僕も今日ちょっとね、やっぱ泣けました。
あの頃にも比べても、鯉八師匠の、農家のバッさまの意地らしい語り口がね、けなげで意地らしい語り口がね、本当に泣けるんですけど、最後のサゲでその涙を全部返してくれ!と言いたくなるような一席でございます。
音助さんの登場
まあ絶品ですね。で、ここでね、やっぱり白米っていうのを出すのは個人的にはこの後に音助さんが出てくるっていうところでですね、すごくいい振りだと思ったんですよ。そんなこと思うのは僕ぐらいかと思うかもしれないですけど、なぜならね、音助さんの落語っていうのはもう正統派の古典落語で、そんなにいじわらないけど面白い味わい深いって落語でしょ。だからね、白米なんですよ。
「おかず」がすごく目立つ落語の世界になっている中で、音助さんはその白米のおいしさをしっかり前に出すっていうところでやってる人ですから、
なんでしょうね、偶然かもしれませんけども、何気に鯉八師匠そういうところも考えたりしてんじゃないかなっていう感じもしました。で、ここからですね、音助さんが出てきて、もうなんか出てくる姿がもう真打ですね。
あのー、まくらでそんなに笑いをとるわけではないですけど、じわっじわっとお客さんの心をつかんできて。で、先ほどの偽人情噺、フェイク人情噺のですね『新日本風土記』の後に正統派の人情噺でありますところの『火事息子』。
やっぱ綺麗ですよね、綺麗でいい。ただやっぱり音助さんが、これいろんな、特に古典中心でやられてる若手でよくあることだなって思うんですけど、元から上手いわけですよね。
音助さんは本当に噺いじらないのに、なんでこんなに面白いんだろうっていう風に古典をやる人ですよ。で、じゃあそこがどう進化するかっていうとね、やっぱり押しがちょっと強くなるんですよね。
めりはりがつついて、今までもうちょっとおとなしくやってたところがぐっと前に出てくる。この話の中で言うと、父親である旦那のですね、
怒りと寂しさとその息子を思う気持ちがないまぜになったどなる声ですよね。そこに出ているなあっていうふうに思いますね。非常にこれは流した涙は返さなくていいです。
っていうですね、美しい人情噺聴かせていただいたなというところです。で、仲入り挟んで3席目がですね、なんと、鯉八師匠ネタおろし。毎年5本ぐらいネタを作るけど今年は8本作ってると。
なぜならヒット作がないっていう。そうなのかなっていうふうに思いますけども。なので今回ネタおろしをやりますということで出てきたのがまた衝撃作ですねこれ。
演目は『お静かに』と言います。女性2人が居酒屋でろくに注文もせず喋っているんですが、それがもう全部悪口っていうですね。自分が何が気に入らないかっていう話をこの2人がただし続けるって話なんですけど。
その気に入らないものといい、その気に入らない理由といい、斜め上、斜め上、斜め上、お互いが全部斜め上に行くっていうですね。なかなかにさすがに鯉八師匠らしいとんでもない話でしたね。でね、スパッと短いのよ。この潔い短さってのもまた鯉八師匠最近の傾向ですよね。
素敵でございましたね。大笑いでした。で最後にですね、音助さんが出てきて2人でトークなんですけど、なんとですね、今日が音助さんの誕生日だということで、38歳って言ってたかな。
鯉八師匠からサプライズで花束の贈呈があって、その後2人でトークというところでですね。鯉八師匠がその自分の体験を語って。
真打昇進ちょうど前ですから、音助さんが今大変な時ですから、それで自分の話をして音助さんがすごい参考になるっていう形で頷くというところで、今日鯉八師匠はすごいいい話いっぱいしてるんですけど、全然いらない話もいっぱいするんですよ。
本当に鯉八師匠はトークで、どういう構成で喋るかとか最後まとめるとかって全然考えてない。あえて考えてないんですよね。そこは面白いっちゃ面白いんですけど、時間切れになって、何だったんだみたいな感じになるというところではありました。
でも本当に音助さんのことが大好きで、音助さんのために今日この会があって、後輩思いなところが感じられて、それをちゃんとまとまるように感じさせてくれればですね。
いい先輩というところで収まるはずなんですが、予定調和が嫌いなんでしょうね。鯉八師匠は。もう最後はグッダグダでした。鯉八師匠の最後のセリフは「もう幕締めてください!」っていうそういう感じでございました。
で、今日ね、5月1日から始まる真打昇進披露興行、新宿末広亭から始まりますわね。これのチケットを販売したんですが、終わった後販売してたんですけど、もうこの鯉八師匠が今日売ろうというその意気込みがすごいのね。
あれは音助さんは本当にありがたかったなと思いますよ。僕も買っちゃいましたもん。
いやー良かったですね。ということでですね、来年3月15日シェアする落語は雷門音助さん登場でございます。真打昇進直前スペシャルということになりますが、
今日ね鯉八さんと対談をして写真撮影OKとかいう話もあったんで、なんだうちの企画とかぶるじゃんみたいな風にですね、思ったんですけど、聴いてみてあんまかぶんねえなという風に思いました。
まあ違うことをね、ちょっとやってみようかなっていう風に思います。ぜひですね、ご予約いただければという風に思います。来年3月15日14時開演、深川東京モダン館で雷門音助シェアする落語第42回でございます。
ぜひぜひご予約をお願いしたいところでございます。ということでですね、また音助さんも真打昇進を控えて、日暮里サニーホールでのですね、連続の会であるとかですね、非常に面白い会を仕掛けておりますので、こちらの方もぜひご注目いただきたい。
鯉八師匠はわざわざご注目いただきたいと言わなくても注目してしまうという方でございますので、ぜひぜひですね、生で聴いてみていただきたいという風に思います。シェアする落語の四家でした。ではまた。
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