立川談幸独演会のはじまり
はい、シェアする落語の四家です。
11月1日土曜日、ムーヴ町屋にて、立川談幸独演会に行ってまいりました。
開口一番は立川悠幸さん。
じっとく、声がすごく大きくて、また聴きやすい喋り方で、なかなかいい前座さんだなというふうに思いました。
談幸師匠が上がったの一席目は『風邪の神送り』。
これ聴いたことある人はすごく少ないんじゃないですかね。
僕も前から柳家小満ん師匠がかけられるっていうんで、一回聴いてみたいなと思ってたんですよね。
談幸師匠にかけていただきました。
面白いじゃないですか、これ。
面白いネタですよね。
また談幸師匠がこういうの本当にうまい。
要はね、長屋物でね、いろんな人がいっぱい出てくる話。
登場人物すごい多いな。
ですがもうね、談幸師匠の丁寧な軽み。
丁寧さと軽さと、登場人物が基本笑っているっていうね。
基本目が全部笑っているっていうね、このゆるーく楽しい、ちょうどいい湯加減の落語世界ですけども、
これね、この『風邪の神送り』すごく合ってましたね。
もう一回聴いてみたいですね。
そこからですよ、一度降りてから上がって『厩火事』。
いやもうこれはね、もう本当にこのベテランの味で聴かせてもらうという感じですかね。
もうね、感想としては面白いとしか言いようがないですよね。
演目の深い鑑賞
くすぐりもほんのちょっと今っぽいのが入りましたけども、基本はあれですよね。
なんというかもう滑稽噺本寸法という感じですね。
仲入りが入って3席目が『文七元結』、もうそういう季節ですよね。
いやーこれもね、なんかね人情噺のその人情の部分っていうのはしっかり骨格で残しながら、
あくまで落語、あくまでゆるく世界を共有するっていう、
基本笑えるところをちゃんと作って、メロドラマにならないっていうところがもう本当に徹底していて、
もう技のなせる軽みっていうのがもう存分に味わえる感じですよね。
ちょっとずつやっぱり談幸師匠らしい、ぼけた後のツッコミにあたるセリフに談幸師匠らしさが出てると思うんですよ。
これがね、もうスパッと入ってきて、何の考える暇もなくぐっと笑わせちゃう。
噺の、ここでこれぐらいちょっと空気を緩める、ここでちょっとここで空気を緩めるっていうのが、
もう実は緻密なんですよね。もうとにかくね、完成度が高いです。
で、私が唯一不満なのは、この落語会のチケットが安すぎるということです。
私も素人ながら落語会をプロデュースする立場でございますので、
ちょっとこんなに安くやられちゃうと困るよというような感じでございますが、
ぜひこの談幸師匠の会、ムーブ町屋ムーブホール、年に2回なのかな、
開催されますのでチェックして行ってみていただきたいというふうに思います。
同じムーブ町屋で1月31日『立川談吉 真打昇進壮行落語会』開催いたします。
私も主催者の一人として頑張っておりますので、チケットぴあでですね、立川談吉と名前を検索していただければチケット購入できます。
早めに買った方がいいことがあるチケットとなっておりますので皆さん是非よろしくお願い致します。
ちなみに談幸師匠は前座の頃談吉だったんですね。
まあそういうご縁もありますということで最後宣伝を挟ませていただきました。
シェアする落語のシケでした。ではまた。
