落語会の開催
はい、シェアする落語の四家です。10月26日日曜日深川東京モダン館にて、私が主宰しております落語会『シェアする落語 第41回 立川談吉』開催させていただきました。
49名の方にご来場賜りました。ありがとうございます。まずですね、前説を私がちょろっと喋りまして、談吉さん椅子席目の前にまくらで、談志師匠、左談次師匠のエピソードなどを語っていただき、なかなか良かったですね。これがもう本当に軽いエピソードなんですけども、ふわっと語っていただくあたりがとっても良かったですね。
で、ちょっとね、お着物が古典向きの割と綺麗なお着物だったので、あんまりどうでしょうという感じだったんですが、新作から入るというパターンでした。で、新作がですね、これも多分久しぶりという風におっしゃってたんじゃないかな。
久しぶりのイリュージョン新作。『およそ3』ですね。これはですね、今回、久しぶりに聴かせていただいて、僕大好きなネタなんですけど、今回気が付いたんですけど『死ぬなら今』と一緒でですね。って言ったらネタ割っちゃうからやめようか。
とにかくですね、特に前半の母と子供のトークは完全にイリュージョンの世界、お互いが突っ込まないというようなですね、そういう世界で、とにかく出てくる固有名詞がもう微妙すぎて面白い。後半は夫婦の会話になるわけですけども、
今度は夫の方が多少突っ込む方になるんですが、それを上回る妻、母ですね。前半母している妻がですね、まあぶっ飛ぶと。非常に穏やかな口調で、調和の中でやることがぶっ飛ぶというですね、そういう作品です。僕はめちゃめちゃ好きですね、この噺が。
ここから2席目が『強情灸』。これがですね、立川左談次師匠、談吉さんは2回自分の師匠を見送るというか、
お亡くなりになるというですねことがございまして、今の師匠である立川談修師匠は3人目の師匠になるわけなんですけども、お二人目の師匠であるですね、立川左談次師匠。僕も本当にこの左談次師匠が大好きだったんですけども、左談次師匠に習ったということで『強情灸』。
やっぱりね、ちょっと似てるんですよね。めちゃくちゃ面白いんですよ。めちゃくちゃ面白い、本当に爆笑できるんですけども。左談次師匠らしいくすぐりも入ってるっていうのがね、とってもいいんですけども、ただ会場にいらっしゃった左談次ファンの中では笑いながらちょっと涙ぐんでた方もいらっしゃったみたいです。
仲入りを挟んで3席目がですね、これは談吉さんが二ツ目に昇進される記念の会ですね。昇進披露の会でムーブ町屋で、もちろん自分の会ですからトリで、初めてトリであがるんですが、その時に本当にやろうかどうしようか迷っていたのをヒザに入っていた
左談次師匠。自分の会のね、二ツ目が初めてやる自分の会の顔つけでヒザに立川左談次を入れてしまうってところがやっぱり談吉さんすごいところなんですけども、この左談次師匠がヒザでそそのかすというか、やらざるを得ない状況にしてしまって披露したのが『鼠穴』なんですね。
当時あの談志師匠が亡くなられた直後で、その中でもう他の例えば談笑師匠、立川談笑師匠もご出演されていて、もう本当にあの談志師匠が亡くなった直後であるこの日にしかやらないネタみたいなバーンとぶつけてきたりとかですね、すごい会だったんですけども。
最後の最後の談吉さんの『鼠穴』、自分にはこの話は向いていないと、特にその声の質とかを考えるとね、向いていないというふうに当時はおっしゃっていた『鼠穴』がこれがねすごかったんです。
で今回そこからですね何年だ十数年経って真打昇進目前とした今、充実している中での『鼠穴』はもうすっかり立川談吉の得意ネタになっているというですね。そんな歴史ですよ。そんな歴史を感じさせる3席。しかしこの3席、冷静に考えると並びすごいね。
まあそういう感じでございました。でこの後私が入りまして写真撮影コーナーがあって『シェアタイム』トークセッションということになったわけですが、もう本当に談吉さんとは付き合いがすごく長いので、よっぽど話題を絞らないと2時間も3時間にもなってしまうので、『談寛』という新しい名前。
来年3月真打ち昇進の時に名乗られる立川談寛という名前の由来、名乗るに至った経緯みたいなお話から、もともと古典派であった、古典との語る上でのその口調の変化であったり、それの原因というか、どうやってその自分の芸を広げていったか、みたいな話から、新作ですよね。
今や談吉さん新作の人になってしまい、新作の落語界に呼ばれたり、プーク人形劇場にも呼ばれたり、今度は新作だけの会というのを呼ばれるというですね、そういったことにもなっているという状況ですね。
この新作の核になっているイリュージョンという話であったり、そのあたりいろいろと伺うことができました。
長い付き合いだというのもありますし、今回はうまくまとめられたかなというふうに思っております。それでもちょっと長かったかもしれませんけども。
そんな感じで『シェアする落語 第41回』はめでたく終わることができまして、打ち上げもやって二次会もやってヘロヘロになって1日使い物にならなかったんで、今日吹き込んでいるというような状況でございます。
昇進披露の詳細
先ほどですね、二ツ目昇進披露の会をやったのがムーブ町屋というふうに申し上げましたが、このムーブ町屋でですね、今度は『真打昇進壮行落語会』というのを開催します。
これは私を含む立川談吉、談吉百席という落語界ですね。定期的にやっていた落語会全62回で古典落語百席プラス新作いっぱいというそういう会をやったわけでございますが、
このスタッフでやった『一致談吉』というボランティアグループが主催で開催するという、こういう会でございまして、来年1月31日19時開演ムーブ町屋ムーブホールでございます。チケットは今チケットぴあで販売をしております。
立川談吉で検索すると多分出てくるんで、ぜひとも買っていただきたい。絶対面白くなります。なぜならゲストは米粒社長先生でありますから。よく受付などをお手伝いいただいた立川志らぴーさんも出てくれます。ということで最後は宣伝でした。
ぜひぜひ買ってね。1月31日だよ。チケットぴあで売ってます。シェアする落語の四家でした。ではまた。https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2536460