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2025-10-01 07:53

【#275】集まれ!信楽村25/9/30 #柳亭信楽

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なんとイリュージョン!
やっぱり勉強会と称するならこれくらいチャレンジしないとね!
#柳亭信楽
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サマリー

勉強会『集まれ!信楽村』において、信楽さんは観客を楽しませています。特に新作のイリュージョン落語や古典落語『松曳き』が盛り上がり『大工調べ』の新しいアプローチも評価されています。

信楽村の勉強会
はい、シェアする落語の四家です。9月30日火曜日、高田馬場、ばばん馬におきまして、第76回あつまれ信楽村行って参りました。
久しぶりですね。信楽さん、この勉強会では、めっちゃ弾けてましたんで、また行きたいなと思いながら、ずっと行けなかったんですけど、久しぶりに行くことができました。
まず冒頭では、今年もNHK新人落語大賞を予選落ちだったという、愚痴のような怒りのような、ぶっ飛んだ感じのですね、まくらで爆笑をかさらって、このあたりはね、写真撮影もOKです。
そこから入った古典がね、なんと『松曳き』ですよ。僕この噺、大好きなんですよ。とにかく粗忽が、ボケが連発していくんです。
家元立川談志がここからイリュージョンをやったというのは有名な話かと思いますが、多少イリュージョン風味はね、元々に入っている、だから談志はイリュージョンでやったんだと思いますけども、そこまで意識しなくても、とにかくね、みんな揃ってボケまくるというところで、そういう意味でめちゃめちゃ面白いですね。
で、非常に信楽さんに似合ってます。もう絶対武器にすべき。素晴らしいです。で、ここからですね、これ先日あの多分亀戸梅屋敷でやったんじゃないかな。
瀧川鯉白さんのネタをやるという会で、鯉白さんに教わって、鯉白さんのネタをやったんです。これが『せみがなく』噺で、やっぱさすがにちょっと落語の枠を超えちゃってるような気がしないでもない。ネタとして。
これネタの方ね。あれ殺さないでね、やればいいんじゃないかなっていう。新作なのでネタはなるべく割らないようにしますけども、ただその蝉に人間がこう蝉になってしまう、売れない落語家が蝉になってしまうっていうところで、蝉と言い続けるっていうのは面白いですよね。
ミンミンじゃなくて「セミセミセミ」って言い続けると。それも昔からあるリズムで鳴くっていうところが、めちゃめちゃ面白かったですね。
やっぱりこういう鯉白さんの話にべっとりと塗られている狂気を信楽さんが自分なりに消化して、ガンガン笑いにぶつけていく、なっていくっていうあたりは、なかなかそれはそれで興味深かったです。
まあいろいろ笑っちゃいました。で仲入りが入りまして、3席目が、信楽さんの新作。これはネタおろしなのかな?違うのかな?どうなんでしょう。いやびっくりしました。
「柳亭信楽イリュージョン」です。もうイリュージョンは立川談吉さんじゃないと聴けないのかと思ってたんですけど、見事なまでのイリュージョンです。
演目は『ディスパッチ』。もう6人出てくるんですよね。6人出てきて2人が対決して4人がなんだかよくわからないんですけども、全員ボケ倒す。
全員ボケ倒してツッコミがほぼいない状態。そしてそのボケが6人ともバラバラ。6人のうちの2人、最初に出てくる2人はお互いに応酬をするところはあるんですが、
お互いがボケてボケてボケまくるっていう、そういう世界です。何を言ってるんだかわからないと思いますけど、やっぱりこれはイリュージョンだなと思いました。
今日は僕は信楽さんに教えてもらったのは、イリュージョンというのはツッコミのいない世界だということですよね。とにかくボケてボケてボケまくっているっていう、全くいないわけじゃないんでしょうけど、ツッコミの比重が非常に低い、
そういう世界がやっぱりイリュージョンだなっていう、ツッコミがないしあったとしても無効化されている世界っていうところですかね。全く何を言ってるかわからないかもしれませんけど、本当に談吉さんのイリュージョン新作が、僕は大好きで、
そのイリュージョン新作のようなことを他の誰かをやらないのかなと思ったらですね、信楽さんがやってくれたっていうのは、これは非常に楽しい。今後の展開も見逃せないし、とにかくまたこの話もう一回聴きたい。『ディスパッチ』またやってください。お願いします。
で、ここからですよ。ここからトリネタが、なんと『大工調べ』なんですよ。なんという幅の広さでしょう。素晴らしいですね。『大工調べ』、なんか緊張してましたね。緊張してるなっていう感じがあったんですけど、やっぱり僕はもう言い立てのところは割とどうでもよくて、
やっぱり与太郎ね。与太郎のアワアワするところと、あとこれね、大工調べフルだったんですよ、通し。なのでお白州のシーンがあって、お白州のシーンの描き方。で、なんとですね、信楽さん、サゲ変えました。これがね、いいサゲなんですよ。
ちょっと『大工調べ』っていう噺のイメージをちょっと変えちゃうような形のサゲなんですけど、こういうサゲの変え方っていうか、こういう解釈の仕方っていうのは、立川寸志さんがね、あの『三方一両損』とかでやっていたパターンかと思うんですけどね。ということでやっぱり『勉強会』なので完成形よりもですね、やっぱり挑戦とか意気込みを僕は見たくて、
そういう意味ではまさしく信楽村は勉強会でした。ここからガンガン行ってほしいなということで、来年1月17日に『化ける会』だったかな、とっても大きな会場であって、なんとゲストが信楽さんが大好きな柳家三三師匠をお呼びするということでございますので、
こちらの方もですね、ぜひぜひ皆さんで集まっていただきたい。お席いっぱいあるホールですからね、ということでシェアする落語の四家でした。ではまた。
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