タイポグラフィの重要性
サンフランシスコ・デザイントーク、この番組は、デザイナーやデザインに関心のある方、デザインをビジネスに生かしたい方、そしてグローバル展開を目指す企業の皆様に向けてお届けします。
BTRAX CEOのBrandonが、サンフランシスコ本社から、ここでしか聞けない、リアルで実践的な情報をお届けします。
サンフランシスコ・デザイントーク、本日も始めていきます。MCを務めます、りゅういちです。
Brandonさん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
本日のテーマですが、今更聞けないデザインの基本シリーズ、第2弾っていうところで、第1弾ロゴデザイン続いて、第2弾はタイポグラフィの基本、文字が語るデザインっていうところで。
はい。
はい。
これも僕の大好きなトピック、デザインのトピックですね。
なんかデザインを勉強するときに、これだけはできるようになっとけって言われる基本の中の1つがタイポグラフィで、タイポグラフィ、レイアウト、色、この3つぐらいが結構、どんなデザインをするにしても絶対できなきゃいけない基本中の基本のものだったりするんですよ。
スポーツで言うと、ランニングみたいなものです。走れないとどんなスポーツもできないみたいなぐらいに、タイポグラフィが苦手ですとかあんまりできないんですっていう人はもうデザイナープロとしては基本仕事にならないですぐらい超重要です。
タイポグラフィに関しては非デザイナーの方にもぜひ基本は抑えてもらえると、いろんな生活とか仕事においてかなり役立ちます。なぜなら資料を作るときとか、なんか出力するときにだいたい文字って入ってるじゃないですか。
その文字をどう見せるかっていうのを少しでも上手にできるとコミュニケーションが円滑に進むので、ちょっとそれもあって、今回基本を説明できればなと思います。
ありがとうございます。企業の担当者の方だったりとか、あとは一、個人の方にとってタイポグラフィが重要ってところですけど、具体的にどういうところが重要でしょうか。
ちょっとこれ、りゅういちにタイポグラフィがなぜ重要かが、一番言葉じゃなくてわかりやすい実際のデザインを見せたいんですけど、ちょっと音声メディアなのに四角のやつを今こっちで見せてますけど、英語のメッセージなんですね。
I'm always watching youっていう、いつも見てますよっていうメッセージの書かれた紙なんですけど、なんかハートとかがついて可愛らしい文字体で書かれてて、ラブレターっぽいじゃないですか。これが一つの例ね。
全く同じ文章でタイポグラフィ、文字を、違う文字を使ったものがこちらです。何かっていうと、ちょっとホラーっぽい文体で、血文字みたいなのが書かれてる。この瞬間にめちゃくちゃ怖いじゃないですか。
怖いですね。
一つ目は恋人から来たらいつも見てるよ、応援してるよっていうメッセージに見えて、二つ目はおばけが見てるぞみたいな。
監視されてる感がありますね。
これ、同じメッセージを書くにしても、フォントって言われる文字の文体を変えるだけで、見てる人が受け取るイメージが全然違うんですよ。
これはまるで、こうやって声でコミュニケーションしてるときに、声のトーンとかニュアンスで全然イメージが違うっていうのがあるじゃないですか。
例えば、お前バカかっていうのと、お前バカかみたいので、冗談っぽく言ってるのか本当に怒ってるのかっていうのが変わるから、タイポグラフィっていうのは文字における声、デザインにおける声のトーンみたいなもんなわけ。
なので、この前のロゴをデザインするときに使う文字もそうだし、資料を作るときの文字もそうだし、あと映画とかのタイトルってあるじゃないですか。
映画のタイトルの文字の、最初始まったときに俳優さんの名前とかが出る、あれの文字のスタイルとか太さ、細さ、大きさとかによっても受け取るニュアンスが違って、
ラブコメみたいな映画とアクション映画では全然使ってる文字が違うんですよね。
フォントの種類と特徴
なぜなら、その映画が表現したい雰囲気が違うから。
なので、これは僕の大学でデザイン学校で先生も言ってたけど、文字は重要なデザイン要素だ。
文字は書く、読むだけじゃなくて、一つのデザインの大きな要素なので、タイポグラフィを軽視すると、ろくなデザインはできないよって言ってた。
なるほどですね。
具体的にどんな文字の種類っていうのはあったりするんですか?
そう、それで文字の種類で言うと、まず基本的な使われてる用語の話をちょっとしようかなと思うんですけど、
世の中でよくフォントっていう言葉使うじゃないですか。
フォント変えてとか、これ何のフォント使ってんの?みたいな。
それに近しい言葉でタイプフェイスっていうのがあるんですよ。
で、これがプロのデザイナーとかってタイプフェイスっていう言葉をよく使ってたりしてて、
で、一般的な人はフォントみたいな、フォントみたいな表現してるんですけど、
結構同じ意味で使ってる人いるんですけど、これ厳密に言うとちょっと違ってて、
タイプフェイスっていうのはそのフォントファミリー全部の話なんですね。
例えば、なじみあるかな、なんか日本語だとひらぎのみたいな。
で、ひらぎのゴシックとかひらぎのなんとかっていう、
その後にその太さとか細さとかスタイルがイタリックとかがつくんですけど、
そういうのを全部まとめたものがタイプフェイスって言って、
で、その中のひらぎのゴシックボールドみたいなのがフォントっていう。
そういうので、細分化されていくとフォントになっていくみたいな風になりますね。
なるほどですね。
で、次にタイプフェイスを学ぶときに一番最初に出てくる基本概念として、
セリフ体とサンセリフ体っていうのがあるんですね。
で、世の中にある文字っていうのはほとんどこのどっちかに属しています。
セリフかサンセリフ。
あとセリフっていうのは字に節みたいなのがついているものなんですね。
アルファベット系で言うとタイムズニューローマンとか、
タイムズとかちょっとペンで書いたような感じ。
TだったらTの左右にちょっと上下に縦線が入ってるような感じ。
で、日本語だとミンチョウタイみたいな。
なんとなくその筆で書いたっぽい感じじゃないですか。
で、もう一個文字がスルッとしたような節がついてないものはサンセリフ体っていうので、
代表的なものだとヘルベティカとかアリアルとか、
日本語だとゴシックと言われるMSPゴシックとかなんとかゴシックみたいな、
ヒラギのゴシックみたいな。
セリフ体とサンセリフ体の使い分け
ゴシックってついているもの、英語だとサンセリフフェイスっていうのは節がついてないものなんですね。
で、覚え方としてはセリフっていうのがその文字についている節のことで、
サンっていうのはラテン語なんですけど、英語にするとノーって意味ですね。
ノーセリフ、ノー節がないっていう意味で、この2つに分かれますと。
で、それぞれのフォントによって雰囲気は変わってくるんだけど、
全般的に言うとセリフ体、節がついているセリフ体の方が民調ですね、日本語で言うと。
の方がちょっとクラシックな感じっていうか、高級感があったりとか伝統的な雰囲気。
新聞の見出しとかに使われたりとかするんですけど、
一方でサンセリフはモダンな雰囲気ですね。
結構現代の会社のロゴとかウェブサイトとかによく使われてます。
で、これもケースバイケースなんですけど、
全般的に言うと紙に印刷したときはセリフ体の方が読みやすいですね。
で、画面に表示されたときはサンセリフの方が読みやすいです。
科学的にもこれ証明されてて、
理由は紙に印刷するときって解像度が高いから、
インクの解像度が高いので、
目で追ったときにセリフがついてる方が認識しやすいんだってアルファベット処理を。
だけど画面って解像度が非常に低いんですね。
例えばパソコンの画面って72ppiっていうものなんですけど、
紙だと300とかなんですね。3分の1以下とかなので、
サンセリフのちっちゃい節とかついてると潰れちゃったりとかして読みにくくなるので、
全般的には画面で使うものはサンセリフ、ゴシックを使った方がいいよとされてます。
大きさによって、大きくするんだったらセリフにしてかっこよくするっていう表現方法もあるんだけど、
安全なやり方としては紙媒体はセリフ、画面はサンセリフで言われていますね。
面白いですね。僕、前職が日本企業だったので、結構伝統的な企業だったので、そのときのことをちょっと思い出してたんですよ。
そういうところって結構堅苦しいところがあるので、いわゆるセリフ体を書類とかに使うことが多かったんですよね。
紙に印刷する場合もありましたし、ファイルで送る場合もあったんですけど、どっちもでもセリフ体だったなっていうのを、
サンセリフをわざわざ使おうみたいな感じはなかったなと思って。
画面とかでどうだった?
画面でもたぶんセリフ体のまま、ちょっと文字の大きさとかを変えて、
11ポイントだったら12ポイントにしたりとか、そんな感じでやってたような気がした。
なるほどね。
いや、それさ、よく日常で一番見る、画面で見る文字ってさ、eメールだと思うんだけど、
メールって今ほとんどサンセリフ、ゴシック系の文字なんだけど、たまに民調っぽいフォントで送られてくるときあるけど、
すごい伝統的な会社なんだろうなってイメージ受けるよね。
それが冒頭で言った文字が与えるイメージ。
政府関係だったりとか、行政の方とか、すごいトラデショナルな会社から来たときに、たまにそういうのがあると見ると、
すごいしっかりしたところから来たのかもなみたいな。
厳しいところだと、そういうのも決まってたりするんですよね。
そうなんだ。だからか。
そっかそっか。
スタートアップとかになると、サンセリフのオンパレードで、今から3、4年ぐらい前にサンセリフ祭りがすごくて、
主にロゴとかなんですけど、どんどんみんなサンセリフにヘルベティカとか、
そういうのを使って、それっぽい文字体を使ったロゴがどんどん出てきてて、
挙句の果てに、伝統的なヨーロッパのファッションブランドとかもロゴをそれで作り替えたりとかしてて、
バーバリーとか。バーバリー、サンセリフのモダンフォントを使ってるみたいなので、
それちょっと最近一段落して、また戻したりとかしてるんだけど、
みんな画面に合わせてサンセリフにしちゃったもんだから、
もう没個性になって、分かんなくなっちゃって、識別できなくなるぐらいになったんで、
またちょっと、あえてセリフ体に戻したりするケースとかも、
ブランドによっては出てきたりしてますよね。
面白いですね、これ。全く意識しなかったなって。
そう?
そういうの、サンセリフとかセリフとか、もう用語自体知らなかったですし。
本当に?
いや、それね、世の中道端とかの看板とか、ブランドのバッグ、袋とか見たときに、
書いてる文字よく見ると、そのブランドの雰囲気に合わせてフォントが選ばれてますよ。
それによって雰囲気が伝わってくる雰囲気が全然変わるんで、
フォントの種類と特徴
グッチとルイ・ビトンでも違ったりするし、そこがね、面白いですよ。
セリフ、サンセリフっていうのは基本的には2大タイプなんですけど、種類なんですけど、
それ以外にもスクリプトフォントっていうのがあって、手書きっぽいやつ。
これも一つ大きなカテゴリとしてあって、あんまりデジタルチャンネルで使うことは少ないですよね。
ウェブサイトとかメールとかで手書きっぽいのはあんまり使わないんだけど、
今ここにそのスクリプトフォントの例みたいなのがあるけど、
ほらなんか高級ブランドとかで使われたりするじゃないですか、
例えばなんかお酒とかジュエリーとか、
はいはいはい。
そのカルティエとかのロゴとかもこんなスクリプトフォントっていう、
その手書きっぽい雰囲気。
確かに確かに。
日本語だとあれですね、居酒屋の看板とかメニューとか手書きっぽいけど、
スクリプトフォントっていうかは知らないけど、手書き風フォントの。
これも一つのタイプグラフィーの大きなカテゴリとして、
非デジタルっぽくオーセンティック、一筆書きっていうか、
たまにロゴでもこういうロゴってあるじゃん。
例えばディズニーのロゴとかって、ウォルト・ディズニーが手書きで書いたみたいな文字なんだけどディズニーっていう。
あれはスクリプトフォントって言われるタイプグラフィーなんですね。
物によってはフォントとして、アルファベットだったら26大文字小文字でかける2で52、
プラス特殊文字みたいのでフォントのファイルとして作り込んでいくこともあれば、
本当に一筆書きで手で書いただけだからフォントファミリーとしては存在していないケースもあったりするんだけど、
ヘルベティカの魅力
スクリプト系っていうのがこういうのだったりとか。
3セリフの派生系として、モダンスタイルとかディスプレイフォント、もうちょっと装飾っぽい感じのものがあったりとかして、
それぞれにフォントの名前がついてるわけよ。
ちなみにリューチャーしてると思うけど、ミートラックスの会議室の名前はフォントの名前になっている。
そうですね、たまに外部からゲストが来たりするので、そのときはオフィスツアーするときあるんですけど、必ず伝えてますそれは。
一番よく使う会議室の名前って何でした?
ヘルベティカ。
ヘルベティカ。
なぜかっていうと、一番世の中で使われてて人気の高いフォントがヘルベティカって言うんですよ。
そうなんですか?
ヘルベティカって最も美しいフォントとも言われるフォントで、デザイナーだったら絶対大好きなフォントなんですよ。
基本中の基本であり究極であるって言われるぐらいに。
なぜかっていうと、もうヘルベティカを並べただけでロゴができちゃうんですよ。
文字感とかを調整したりとか、そのウェイトとかをボールドとかセミボールドとかイタリックとかそういうスタイルは変えるにせよ。
例えば有名なのだったらパナソニックのロゴね。
イタチのロゴね。
東芝のロゴね。
ホンダのロゴね。
トヨタも。
ロゴタイプ、前回話したけどロゴタイプの部分はこれ全部ヘルベティカだったりします。
で、そのデザイナーの中で迷ったらヘルベティカを使っとけっていう合言葉があるぐらいに。
いやーこれどのフォント採用しようかなって。
フォントって世の中にも何千何万とあるから迷うじゃないですか。
一回ヘルベティカ使っとけっていう。
ヘルベティカさえ使っとけば間違いはないんですよ。
変なデザインには絶対ならないっていうことで。
男は黙ってヘルベティカって言葉がある。
もうホントヘルベティカって映画もあるぐらいにもう超人気フォント。
それ以外にも人気のあるフォントとかってあるんですけど、
もう一個うちの会社の会議室、ここの隣に使ってるものがあるんですけど、
これフューチャラっていうフォントが隣の部屋。
まあフューチャラですけど。
あります。
もう少しフューチャーってフューチャーじゃないですか。
ちょっと未来的なデザイン。
昔から見た未来なんだけど。
これはヨーロッパのドイツのバウハウスっていうところでよく使われてたフォントだったりするんですけど、
フューチャラを使うとちょっとね、モダンフューチャリスティックっていうすごいスタイリッシュな文字に見える。
で、僕たちが今収録してるこの部屋の名前はギャラモンドじゃないですか。
ギャラモンドはセリフフォントの人気フォントなんですね。
クラシックなスタイリングをしてあるという。
そういう感じです。
で、フォント、タイポグラフィって見たらわかるけど、
それぞれの文字でフォントによってちょっとスタイルが変わってて、
英語だと分かりやすいのがAだよね。
Aの小文字、小文字のAが上にキュって頭が出てるケースと、
これついてないやつもあるんですよ。
それで種類が、見え方が変わってきたり。
あとGも結構、下にGっていうのがチュってついてる場合とグニュグニュグニュって丸くなってるケースがあって、
それによってその見え方が違ったりして、
デザインとして興味深かったりする感じですね。
さっきのヘルベテカの話のついでに言うと、
これもデザイナーの中でよく言われてる、
このフォント絶対使うなフォントっていうのがあるんですけど、
このフォント使うと絶対かっこよくデザインできないっていうか、
どんだけ文字詰めとかを気使ってやっても、
良いデザインは生み出されないって言われてる、
魔のフォントみたいなのがあるんですけど、
でも人気があるんですよ。
世の中ではすごい人気あるんだけど、
デザイナーたちは絶対触りたくないっていうフォントがあるんですけど、
聞いたことあります?
いや、ないです。
これがコミックサンスっていう。
コミックサンスね。
聞いたことあるでしょ。
はい、ワードの選択肢のやつ。
入ってるでしょ。
ちょっと丸っぽくて柔らかくて手描きっぽい、
子供が描いたクレヨンで描いた。
まさしくコミック。
コミックなんだけど、
あれでデザインするのってすごいしんどいですよ実は。
まず特徴的すぎちゃって、
一瞬でコミックサンスって分かっちゃうんですね。
なおかつ与える印象がコミカルな印象一発なんで、
それから脱却できないから、
デザイナーってタイプフェイスとか選んでいって、
フォントに落とし込んでいったりとかして、
詰めていったり、ちょっと角度つけたりとかするんだけど、
コミックサンスはどれだけいじっても無理っていう。
コミックサンスでかっこいいデザインをできるデザイナーは
タイポグラフィの重要性
めちゃくちゃすごいっていう。
結構難しいんで、あまりおすすめしないフォントだったりします。
ありがとうございます。
今あるフォントって誰が生み出したのかなっていうのは、
フォントの歴史とかなんか気になります?
フォントはフォントデザイナーがいて、
例えば、僕が好きなルリー・ヴァンゼロンっていう
バークレイにいたグラフィックデザイナーが
いくつか作ったフォントファミリーみたいのがあるんですけど、
そういう人たちもいれば、
アップルとかアドビとかがライセンス持ってるものがあったりとかして、
プロのフォントをデザインするデザイナーがいますし、
日本だと森沢って有名なフォントの会社があるんですけど、
アルファベットでフォントをデザインするのと、
日本語でデザインするのって超絶運手の差があるんですよね。
想像したらわかるでしょ。
はい、わかります。
文字の量ですよ。
さっき言ったアルファベットって26大文字小文字プラス特集文字程度だけど、
日本語ってひらがなカタカナそして漢字があるじゃないですか。
あれ文字体全部デザインするんですよ。
気が遠くなるんですよ。
森沢っていう会社はフォントデザイン管理販売してる専門の会社なんですよ。
それだけを実績にずっとやってるんですよ。
開発を含め。
一つのフォントを作るのすごい血の滲む努力が必要なんですよ、日本語の場合はね。
多分世界で一番文字の種類多いと思うので、
なので、たまに無料のフォントとかで日本語だと、
ひらがなカタカナオンリーのものとかもありますね。
カタカナのロゴだけとかで使いたい時とかはそれは使えるけど、
漢字はありませんみたいなのがあったりします。
あと、時間がなくなる前にちょっと説明しとかなきゃいけないのが、
タイプグラフィって別にフォントを選ぶだけじゃなくて、
いくつかやることがあって、
一つは皆さんの生活で一番僕が重要視してほしいなと思ってるのが、
行間。
行間。
一行目、二行目の間のスペースなんですけど、
世の中にあるドキュメント系の資料で、
多くが行間詰まりすぎです。
スペースが少なくて読みづらい。
文字と文字の距離が近すぎるぞ、上下の。
行と行か。
行と行の文字が近すぎて読みづらいんで、
なるべくもうちょっと開けるようにすると、
読みやすくなって綺麗に見えますね。
ワードとかでも設定できます?
できますよね。
できるんですけど、なんかデフォルトが狭いんですよ、なぜか。
1とかだったらシングルって言われる。
1だったらもうキツキツだから、
1.5とか2とか1.75とかに。
僕毎回変えてますもん。
もう読みづらい読みづらいと思って。
本とか読んでても、縦でも横でも、
文字と文字の距離が近すぎると読みづらいじゃないですか。
スペースの関係で文字を詰めたいとかってなったときに、
おすすめな方法があって、
スペースに限りがあるんだったら、
文字のサイズを下げてもいいから行間を開けてください。
それのほうがよっぽど読みやすいです。
おっきな文字で行間詰めて並べるよりは、
文字のサイズをちょっと小さくして、
その代わり行間を開けると、
すっごいすっきり読みやすくなるんですね。
これは、お店とか行っても、
レストランとかで、
高級なお店になればなるほど、
今度メニュー見てください。
行間開いてるから。
文字が小さくて、文字の周りのスペースが多いんです。
レストランとかバーのスタイリッシュになればなる。
なので、文字の周りに余白を増やすと、
結構スタイリッシュに見えるのがありますね。
あとは、今上下のスペースの話したんですけど、
今度文字と文字の左右の文字との距離、
左右っていうのは横書きにした時の左右ですね。
タイポグラフィーの重要性
これカーニングとかレディングとかって言われてるんですけど、
カーニングっていうのが、
全部均一に文字と文字の間を広げるその距離、
レディングっていうのは、
一文字一文字に文字詰めを変えるやり方。
プロのデザイナーになると、
レディング調整めちゃくちゃするんですよ、デザインする時に。
これすっごい重要で、この文字詰め力、スキルで、
そのデザイナーのスキルが大体わかるっていうぐらいに、
一つの文字を、例えば書いた時に、
例えばうちの社名のビートラックスって書いた時に、
普通にパソコンでビートラックスって書いて、
そのまま出力すると、
なんか文字と文字との距離が、
ぎこちないとか違和感を感じる時があって、
最初のBとTをちょっと空けるとか、
その後のTとRを詰めるとかするんですね。
現実的には、たぶんBとTをちょっと詰めて、
TとAをちょっと空けないと、ぎこちなく感じる。
これ言葉で説明するとすっごい難しいんですけど、
それが目で見て、どのぐらいのスペース調整をすると、
心地よく見えるかっていうのがわかるようになる、
そしてそれを調整できるようになると、
かなり一人前のデザイナーなんですよ。
これって本当に、
例えば僕がデザイナーを面接するとしたら、
一番見るのは文字詰め、
さっき言った行間とレーディング・カーニングの調整を、
どれだけその人がしてるかで、
タイポグラフィースキルがわかるので、めちゃくちゃ見ます。
レジュメとかの行間とかをめっちゃ見てる。
そう、なので、今すごい良い質問で、
ほら、レジュメって、
ワードとかで作ったら、
そこまで細かく調整できないじゃないですか。
デザイナーはレジュメ作るときは、
デザインソフトで作らなきゃダメなんですよ。
一文字一文字の文字詰めを調整しなきゃいけないから。
そういう世界なんですよ。
なんだけど、最近のテクノロジーでどんどん、
それも自動調整が、
フィグマとかキャンバーでできるようになってきてはいるけど、
でも最終的には、
自分で細かく、
ミリ単位で調整する。
それができるかどうかが、
タイポグラフィーを左右しますよね。
そんなところかな、基本としては。
なので、文字要素ってデザインの中でめっちゃ重要だし、
デザインにおけるフォント選び
それをどう、
フォント選びから始まって、
ウェイト、ボールド、イタリック、
ノーマル、ローマンとか色々あるんですけど、
そのウェイト選びして、
行間も時間を調整しながら、
レイアウトに落とし込んでいって、
周りの要素と合わせていく。
これが総合したタイポグラフィーなんだけど、
めちゃくちゃ奥深いですからね。
基本であり究極であるデザインの領域でございます。
面白いですね。
なんか今、学生のときを思い出したんですけど、
学生のときに英語の授業があって、
エッセイを書く授業があったんですよ。
課題にフォントとか、あと行間とかなんか指定があって、
このポイントで、このフォントでこのポイントで、
その行間で書いてくださいみたいなのを、
あったのを思い出したなって感じです。
あれ、僕は大学、アメリカでエッセイめちゃくちゃ書かされたけど、
ほら、あんまり書くことないと、
どうにか1ページ埋めたくなるじゃないですか。
でも、文字の大きさと行間指定されてるから、
そこでごまかせないから、
文字館広げたりしてた。
もうちょっと、カーニングを広げる。
ちょっとでもカーニング広げると場所取れるから、
そんなとこでデザイン力を活用したりしてたの、今思い出したわ。
なるほどな。なんかすごい勉強になったな。
そうですか。
あと思ったのが、さっきは僕の全職の話をしましたけど、
セリフ体を使うので、
普段の仕事が終わっちゃってるってことを、
人って多いのかなって思ったんで。
そうなんだ。
3セリフをたまには使って遊び心みたいな、
TPOをあきまえながらちょっといろんなフォントを試してみると、
ちょっとキャリアの幅っていうかなんか。
コミュニケーションの、
相手によって使う文字体変えると、
相手がなんか心地よく思うものにできるかもね。
その年齢層とか職種によって、
ざっくり言うと、
セリフ体のほうがコンフォタブルに感じる人もいれば、
若い人とかデジタルとかスタートアップの人は、
もう3セリフ1本で生きてきてるから、
3セリフじゃないと違和感半端ないのかったりするとは思いますけどね。
なんか余談なんですけど、
僕も前の職場の時に、
アウトルックってメールソフトあるじゃないですか。
あれのデフォルトの文字ってなんかセリフ体のうち多分なんか、
民調っぽい。
民調っぽいのね。はいはい。
それをちょっと3セリフっぽいものにしたのかな。
なんかちょっと読みにくいって思ったんで、
変えてたらある時に、
なんか仕事ができそうな方のポントを使われてますねみたいなことを言われたことがあって。
褒められたんですかね。
みたいな特典もあったりするので。
いや、でも理論的にそうなんだよ。
さっき言ったみたいに、
セリフ体は画面で読みづらいんですもん。
画面でコミュニケーションするときは、
極力3セリフにしたほうがいいですからね。
みたいな感じでやらせてもらいましたが。
なんか少しでも皆さんの生活のお役に立てたら嬉しいです。
こういうなんかさりげないことも今日大事ですよね。
今後ともデザインシリーズ、デザインの基本シリーズ。
第2弾なんですけど、第3弾以降もやっていきましょうよ。
第6弾までありますので。
頑張ります。
頑張ります。
今日はありがとうございました。
ありがとうございました。
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