#31 生成AIが今後どのようにデザイン業界に影響を与えていくのか?


▽トーク概要 

・スケッチやストーリーボードなどがアイディエーションに使える

・簡単なムービーがAIでも作れるようになってくる

・AIによって自動化・簡略化が進み、最終的にUIが減っていく

・AIにブランドガイドラインを学ばせることにより、デザインアセット追加や変更プロセスが変わってくる

・おすすめ記事;

『Airbnb創業者に学ぶ、ストーリーボードの必要性とその効果とは』https://blog.btrax.com/jp/airbnb-storyboard/

『生成AIが切り開くブランディング戦略の新境地』 https://blog.btrax.com/jp/generative-ai-brand-strategy/ 

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【出演者】

Brandon Hill / Suzy Ito

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【btrax】

btraxは「We design the future by bridging the gaps」をビジョンに、2004年に創業したサンフランシスコ発のデザイン会社です。これまで日本、アメリカなど諸外国を含め300社を超える企業様に向けてUXデザインを軸に最適なユーザー体験を生み出し新たな価値の創出に貢献してきました。

btrax HP

サマリー

デザイン業界へのAIの影響について話します。生成AIツールを使うことで、デザイナーは画像や動画の作成が効率的に行えます。また、AIとのハイブリッドな使い方やミュージックビデオ制作でのAIの活用例も紹介されています。AIの進化により、デザイン業界では生成AIを使った動画サービスやAIエージェントによるプロダクトデザインが登場する可能性があり、さらにAIブランドエンジンがブランディングに導入される可能性もあります。デザイン業界において、AIがもたらす影響としては、アイディエーションのビジュアルと動画作りの効率化、ユーザーインタフェースの自動化によるスムーズなユーザーエクスペリエンス、そしてAIによるブランディングプロセスの効率化が挙げられます。

生成AIツールの活用
サンフランシスコ・デザイントーク。この番組は、サンフランシスコと東京に拠点を置くデザイン会社のCEOが、日本で働くデザイナーや、デザインをビジネスに取り入れたい方向けに、様々なトピックについて詳しくお話しします。
ということで、お願いします。
よろしくお願いします。
久しぶりの収録ですね。
はい。実は、2024年に入ってから。
いつでした?
去年の年末だったかも。
年末、私、日本に行ったので。
年始1回やってますけど。
多分中間、12月半ばぐらいですね。
久しぶりですけど。
今日のトピックは、ホットトピックのAIですね。
AIがどのようにこれからデザイン業界に影響をしていくのかというところを話していけたらなと思います。
ぜひ。
生成AIと言われるもの、Generative AIというものが世の中に認知されてから、たぶん1年ぐらい、ちょうど1年ぐらい経ったと思います。
もうそんなに経ちますね。
はい、経ちますね。
丸1年前、2023年の明けぐらいに、世の中が、チャットGPTからの画像系もすごいぞと言って騒ぎ始めたのをよく覚えています。
そこから、僕自身も調べたり詳しい人に教えてもらったりしながら、数ヶ月である程度知識がたまって、
去年の春ぐらいに何回か生成AIセミナーみたいなのをやったりして、偉そうな感じで説明したりしてたんですけど、
その時は主に、生成AIってこんなことできるよとか、こんなにすごいよの話で終始してたんですね。
それが、1回それを冷静に自分なりにデザイン会社を経営している立場として、
今後どのようにデザイン業界及びデザインプロセスに影響があるかを考えて、
一つ結論が出て、4つ具体的に今後の仕事に影響があるだろうなと思うのが結論が出たのをその話をしようかなと思います。
1つ目から。
まずは非常に基本的でシンプルなものから。
画像とかを生成することができる生成AIツールっていうのが、ミッドジャーニーとかステイブディフュージョンを中心にいくつかあります。
もちろん、アドビのフォトショップみたいなソフトにも実装され始めているんですが、
そういうのを使って、うちがよくやっているワークショップとかのスケッチとかストーリーボーディングみたいなもの、
いわゆるグラフィックレコーディングとか、あとカスタマージャーニーマップを作るときのストーリーボード生成とか、
あとはスケッチしてアイディアを可視化させるっていうプロセスにおいて、
今まですべて手書きでやってたものを少しずつ生成AIツールを使いながらやっていけると、
リアルタイムでワークショップをやりながらこんな感じかな、あんな感じかなっていうのをツールに作らせながら、
数秒から数分で作ってくれるので、ラフスケッチみたいなものからちょっとしたプロトタイプ的画像、
ビジュアリゼーションまで生成AIできるので、
それをデザインアシスタント的に活用しながらワークショップを進めていくっていうのに、
もう使えるし、使ってるし、使うべきだと思っていることが一つですね。
非常に効率が良くなるし、精度が高くなる。
言葉とか文字で説明するのに限界があるものを可視化させるのがデザインの役割だとすれば、
その一部をAIにも手伝わせることによって、より円滑にディスカッションとかアイディエーションを進められるということが一つ。
ちょうど今クライアントのワークショップをやっているんですが、本当に今日アイディエーションとかプロトタイプのアクティビティをやっていて、
やっぱり絵が下手だってちょっと心配になる人が多いんですよ。
絵が下手だからストーリーボードができないとか、そういう方には本当にこういう生成AIとかで時短してもらいたい。
時短になるし、絵上手なので、AIは。
もっとわかりやすいストーリーボードができるし、本当に一石二鳥だなと思っています。
それが一つの使い方ですね。
動画作成へのAIの適用
もう一つが、これもうちで今実験的に試しているんですけど、
簡単な動画とかショートムービーとかリール系とかであれば、AIでもだいぶ作れるようになってきた。
完璧ではないので、実際にクリエイターとかデザイナーが手を動かす部分もあるんですけど、
全てを手書き、手で作らなくても、AIを使いながら動画を作るということができ始めているので、
今までって動画作るのってめちゃくちゃ大変じゃないですか。
静止画と比べても何十倍も時間がかかるし、レンダリングもあるしということで、
他種多様の人たちが一緒にやらないと、一つのムービーっていうのは作れない。
映画のクレジットを見ると何十人も名前が出ている通り、
音にしても映像にしても画像にしても構図にしてもシナリオにしても、ものすごいたくさんの人が関わっている。
長い時間かけて大きな予算をかけて一つの映像作品を作っていたのが、
その一部をAIがやってくれることによって、そこに関わる人数を減らしたり、
かかる時間と予算を下げることができるんですね。
そうなると映像生成っていうのがハードルが少し下がる。
プロダクションにおける労力、時間を下げて効率を上げられるので、
それができれば主にブランディングとか広告とかに使うような動画作りを、
ブランディングエージェンシーとしてAIを活用しながらやるといいんじゃないかなと思っているので、
それを今、うちの社内で実験的にやっていて、
すでにデザインチームから上がってきているのは、ここまではできますけどここからは人がやるべきですよとか、
これは得意だけどこれは苦手だよとかっていうのがどんどん上がってきているので、
それで今実はビートラックスのプロモーション動画を作ろうっていうプロジェクトを動き始めているのがあるので、
動画に生成AIを使ってみようっていうのがもう一つのインパクトですね。
プロダクションってプリプロダクションの準備のスクリーンライティングとかがあって、
実際に撮影するプロダクションがあって、その後に編集をするポストプロダクションとかあると思うんですけど、
どこが一番AIが強いんですか?
今の区切りで僕がよくわかってないかもなんですけど、
映像の中で利用するビジュアルマテリアル。
撮った写真とか映像と一緒に使う、生成した。
今の絶対映画を撮るのを考える。
近いですよ。
その映像マテリアルをリアルに撮ったものと合わせるっていうことが一つと、
あとはポストプロダクションにおけるエフェクト系とかでも使えるっていう。
あとはね、シナリオとかストーリー生成の時にも
チャットGPT的なものに手伝ってもらいながらアイディア出してもらうっていうのも実はできて、
うちでもちょっと試して使ってたりはしますので、
いろんなところで使えるっちゃ使えるんですけど、
編集作業とかは人間がやっぱりやるべきだし、
最終的なストーリーを伝えて人を感動させるようなものづくりの部分はある程度人が入らなきゃいけないので、
フルオートメーターは無理なんですよ。
感動とか作れるんですかね。
お願いしたら感動するものをAIが作ってくれるのか。
僕が思ってるのは、やっぱりAIだけで作られた画像も映像も、
やっぱりね、AI感出るんですよ。
なのでね、まだね、ちょっと気持ち悪くて、
感動する前にそっちが先に来ちゃうんだよね。
あ、AIだねこれっていうのが来ちゃって、
そのピュアに感動できないっていうか、
そこのなんか不気味の谷とかって言われるんですけど、
それがまだ存在しているので、
適材適所で使うのはいいんだけど、
AI使ってやってるだろうどやっていうのだけはもうやめた方がいい。
去年の一時期、夏秋ごろ流行ってたのは、
AIでここまでできるんだぞどやが世の中ですごい流行ってたんですよね。
すごいこんなリアルなのを生成できるとか、
こんな構図、でもそれもうそろそろ飽きられていって、
あ、AIにはいはいはい。
AI使ってるのね、わかりましたみたいになってるんで、
それをもうちょっと、
AIと人とのハイブリッドで、
上手い使い方してるねとか、
AIとミュージックビデオ制作
特にミュージックビデオとかに今すごい向いてて、
ミュージックビデオを生成AIを使いながら作ってるアーティストとかが、
僕の友達でもミュージシャンでそれやってる人いるんですけど、
やっぱりアマチュアだと時間も予算も限られてるので、
フルのPVって作りにくいので、
それを生成AIを使いながらやってる人もいて、
結構その、あれって3分ぐらいだし、
アブストラクトな、抽象的な表現でOKなんで、
ミュージックビデオは一番向いてるかもしれないなと思ってますね。
アマチュアほどぜひ試してほしいですね。
いやほんとそう。
昔、僕よくこの例えをするんですけど、
楽器で演奏するときに、
全部生楽器でオーケストラで演奏するのって、
すごい人もお金も時間もかかってたのが、
シンセサイザーっていうのができて、
バイオリンの音っぽい音を出せたりとか、
オーケストラっぽい演奏がシンセサイザーでできる。
でもどこまでいってもそれはシンセであって、
生オーケストラではないんだけど、
バイオリンの音楽は作れるじゃないですか、それで。
それでヒットしてから、
本当のオーケストラに演奏してもらうとかでもいいし。
エミュレートはできるんで、ある程度はっていう感じ。
それ考えたら、
それってEDMじゃないですか、ジャンル的に。
まあね。
生成AIの影響
それは完全にデジタルに振ってるけどね。
そういうAIみたいなジャンルができそうかもって、
今ちょっとふと思いました。
そうなの。生成AIものの、
実はね、生成AIで作られた動画だけが見れる動画サービスとか、
最近スタートアップが作ってるんですよ。
まだ分かんないけど、
それを喜んで見に行く人がいるのかどうかっていうのは分かんないんだけど、
EDM好きでEDMしか聞かない人ってもちろんいるから、
それと同時に、生成AIで作った動画しか見たくない人がいるのかどうかは、
まだ分からないけど、
ただ、CGで作られた映画しか見たくない人はいないから、
ちょっとね、それだけにこだわっていくのが変かもなっていう。
その手段と目的が逆になってる。
EDMはシンセサイザーとかデジタル楽器を使ってるから聞きたいんじゃなくて、
あのリズムとかのノリが好きで聞いてるだけであって、
あれが生楽器だろうがデジタル楽器だろうがって、
実はそれは手段の話なので。
そこを勘違いしちゃうと、テクノロジーのオーバーユースっていう状態がなりがちで、
新しいテクノロジーってみんな飛びつくから、
使いすぎるんだよね。
はいはい。
必要以上に。
そこはちょっと気をつけたいところなので、
AIの得意なこと不得意なところを見極めながら、
一番いい作り方をうちではやりたいよねって話してるっていうのが、
これ二つ目ですね。
なるほど。簡単なムービーとかがAIでできるんだと。
そうですね。
UIデザインの変化
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3つ目が、これ前回2024年のテクノロジー予測みたいなところで話したんですけど、
多くの商品やサービスがAIを実装し始めてるんですね、もうすぐに。
そうなるとどうなるかというと、簡単に言うとですね、
ユーザーインターフェースがどんどん減ってるんですね。
人が触って動かさなきゃいけない作業がどんどん減っていくという状態になるんですよ。
自動化化されたりとか、一言言って全部やってくれたりするので、
今までこれをして、これをして、これをしてっていう、
まずインターフェース要素が減ることになるんですね、UIデザインにおいては。
なるほど。
一番分かりやすいのが、実はテスラっていう自動車と自動運転で、
極端な話、フル自動運転になったらハンドルっていらないじゃないですか。
アクセル、ブレーキいらないじゃないですか。
確かに。
ハンドルとアクセル、ブレーキってユーザーインターフェースじゃないですか、車の。
それがまずいらないわけですよ。
目的地を言ったら自動的にそこにたどり着いてくれるってことは、
ハンドルとかブレーキ、アクセルを触る必要がなくなるので、インターフェースが減る。
テスラって実は、そこまでは言ってないけど、
結構10年ぐらい前から、鍵をひねるとか作業もなくしたりとか、
スイッチを入れるっていう作業をなくしたりとか、
今までの自動車でやらなきゃいけなかった作業が、どんどんどんどん実は減らしてるんですよ。
今度、ウィンカーをなくそうとしていて、ウィンカー作業も自動化させるとか、
そういうのを目指してたりするんで、
それって全部インターフェースが今まで存在してたものだったんですけど、
作業が減るからインターフェースもいらないっていう状態にどんどんいって、
簡略化がされていくんですね。
そうなると、ユーザーインターフェースデザイナーの考え方とか、
仕事の仕方をアップデートしなきゃいけなくなるんですね。
今まではここにボタンつけて、ここにこれつけて、
デジタルもアナログもやってたのが、いやいやもうそんなのいらない時代ですよと。
これ一言言えば全部やってくれるよとかっていう世界になってくるので、
インターフェースの簡略化およびユーザーインターフェースデザイナー、
UIデザイナーの仕事の変化が一つ訪れる。
で、おのずとUXデザインにも大きな影響が今後出てきますよね。
ということでUIデザイナー、UXデザイナーの考え方とか知識を変えなきゃいけない。
それはユーザーサイドも使い方が変わるし、
プロダクトを作るサイドもAIかませればもっとこういうことできるようになったり、
もっとこういういい体験を適用できるようになるので、
プロダクトっていうソフトウェアでもハードウェアでもプロダクトってものがあって、
ユーザーっていう使う人がいて、その間にAIがいるので、
今後AIエージェントっていう概念ができて、一回AIエージェントに何かお願いして、
AIエージェントがソフトウェア、ハードウェアと話をして目的を果たすという時代が近いうちに来るので、
そうなってくると、プロダクトをAIエージェントをユーザーっていう、
そこのブリッジングをできるデザインが必要になってくるだろうなと。
構成が変わる感じですね。
構成変わると思いますね。
自動運転がまさにそうなので、ユーザーが目的地を言って、
自動運転、AIが自動車に、この人はここに行きたいから、
まずはアクセルとか進んで、ここ右曲がって、じゃあ次左曲がってっていう指示を
AIがしてるわけですよ、車に。
なので、AI運転手みたいな存在になるわけだから、
そことのコミュニケーションができるようなプロダクト作りをしていくし、
ユーザー体験をしていく世界観になるので、
デザイナーとかデザイン会社もそれを踏まえたものづくりを必要とされますよね。
AIブランドエンジンの可能性
最後が、これは非常に興味深いんですけど、またブランディングの話に戻ると、
ブランディングって昔からあるデザインに関連した領域なんですが、
その会社のフィロソフィー、哲学とかビジョンとかをもとに、
それを可視化してブランドボイスとかトーンとか決めていくじゃないですか。
じゃあロゴはどうしようとか、色はどんな感じで、タイプグラフィーどうするとか、
あとメッセンジングのトーン、アップルはこんな感じ、
ナイキはこんな感じみたいな、プレイフルとかシリアスとかそういうのを作っていって、
最終的にブランドガイドラインっていうのを作って、
それをもとに広告作ったりとかパッケージ作ったりっていう風にやっていくのがブランディングで、
ここ数十年間は最低でもあんまり変わってない仕事内容なんですね。
それがAIが出てくると、もしかしたら大幅に変わる可能性があって、
どういうことかというと、一回そのブランドガイドラインみたいなものまで作っちゃったら、
そこから先はAIにそれを学ばせて、
ブランディングにおけるAIのエンジンを作るんですね。
AIブランドエンジン。
それを育てていくと、
アップルっぽいブランディングができるAIを作ると、
そこにコピーライティング書いてとかプレスリリース書いてとか、
プロダクトのパッケージデザインしてみてとか、
プロモーションビデオを作ってみてとかって投げると、
分かりました、アップルっぽいのを作ってみますねって言って、
出力できるような時代に近いうちになる可能性があって、
そうなってくると、デザインエージェンシーがクライアントさんのブランドに合わせた
ブランドAIエンジンっていうのを作り育てることができると、
すごく面白い仕事になるっていうか、
今まで平面のスタティックなブランドガイドラインを元に、
普通の人間がブランドアセットを作ってたのから、
ダイナミックなAIエンジンができて、
それに投げかけたものに対してのアウトプットが出てきて、
それをクリエイティブディレクターとかチェックしながら
落とし込んでいくっていう風になる可能性があるので、
ブランドガイドラインからAIブランドエンジンに変わるっていうか、
AIが入ってくる世界観が近いうちにできそうだな、
ことを思っています。
ブランドガイドラインの定義も変わってきそうですよね。
そうですね。
AIを含めた、そもそもブランドガイドラインの中にAIがあるみたいな。
そうね、AIの利用方法とか、ガイドラインに入りそう。
プロンプトはこうとか。
そうですね。
Apple社ではプロンプトはこういう風に書くと、
AppleっぽいアウトプットをAIがしてくれますよとか、
ガイドラインに書いてる可能性あるよね。
なんか今すでに性格を決めるんでしたっけ?
自分のChatGPTから。
そうそう、ChatGPTSっていうのがあって、
カスタマイズできたりするやつですね。
それに近い感じになるんですか?
かなり近い。
性格とか性質とか等みたいなのを決めていくと思うんですけど、
それのブランドバージョンっていうか、
バーチャルマクドナルドみたいな感じの、
マクドナルドのブランドオフィサーみたいな。
チーフブランドオフィサーがAIになってる可能性あるんですね。
CAIみたいな。
そうなんです。
そこも結構現実的にできるので、
技術的に言うともうすでに。
あとはそれをどれだけチューニングして、
精度を上げていくかの世界になるから、
このブランドとしてこれが良いか悪いかの判断を
神の人間が全部してたのが、
少しずつAIによってそこが査定されたりとか、
生成されたりとかになるかもね。
AIの話するといつもこの話になるんですけど、
それがデザイナーにとって、
特にUIデザイナーにとって、
良いことか悪いことなのか正直ちょっと、
働く側の人としてはちょっと微妙ですね。
職取られていくので、
取られる側の人間なので、
ちょっと心配。
一つの結論は、
どう受け止めようが、
止めることのできない変化です。
っていうことなので、
抗うぐらいだったら順応していった方がいい。
下手に抗って、
友達になるぐらいだったら、
共存して、
良い世界を作った方がいいんですよね。
環境変化なので、これは。
確かに、どうしようもないですね。
生成AIセミナーの最後に僕が言ったのは、
チャールズ・ダーウィンの一言で、
adapt or dieって言われて、
順応するか死ぬかどっちか選べっていう。
じゃあ順応するしかないんですね。
しかないんですよ。
順応できないデザイナーは、
滅びるしかなくなってしまうので、
デジタルの時代に、
俺は紙しかやらないからって、
定規とカッターでやってたら無理じゃないですか。
仕事無くなるでしょ。
なので、
ちゃんとアダプトして、
良いものを作り出すっていう、
最終ゴールは変わらないわけだから、
手段が変わるだけなので、
可能性も広がるし、
面白さも広がるんだけど、
それに下手に抗っている人たちは、
淘汰されるよね。
若い子ほどそこら辺の恐怖はある気がします。
もうちょっと年齢層を上げると、
多分iPhoneが出てきたタイミングで、
すごい色々変わるのを見てきてるから、
そこまで恐怖はないかもしれないんですけど、
私はそれがある状態で、
初めてここまでガラッと変わるものが出てきたので、
なんだこれってなってますね。
多分インターネットが普及したのが、
一回ガラッと変わって、
次スマホが出てきてガラッと変わって、
次AI、
ここ数十年で言うと3つ目なんでしょうね。
15年置きぐらいにそういうのが起きているのかな。
15年、20年ぐらいか。
15年置きぐらいか。
第3期が来て、さてどうなるか。
超楽しみ。
怖い。
大丈夫、大丈夫。
大丈夫です。
大きなテクノロジーの進化って、
毎回、やばい、
もうどうなるか分からないとか言われるんですけど、
結局、順応していけば大丈夫。
僕、デザインスクールに行った時に、
先生が言ってたのは、
ラジオが発明された時に、
レコードが売れなくなるって言って、
ミュージシャンは廃業するんじゃねえかって、
心配してたんだって。
なぜなら、
ラジオをひねると無料の音楽が聞こえてくるから、
もう誰もレコード買わなくなるじゃん。
お金払って聴かなくてもいいんだったら、
誰もお金払わないじゃんと思ったら、
むしろラジオで聴いた曲をずっと聴きたいから、
よりレコードを買ったって結果になった。
ってことは、新しいテクノロジーが生まれて、
よりそのビジネスが盛り上がったっていうケースもあるよ。
だから、そんな心配すんなって言われたんです。
なので、方法はあります。
ただ、正しい方向に進まないと滅びちゃうので、
そこの舵取りをするのが僕の仕事なので、
頑張ろうと思ってるという。
頑張って生き残りましょう。
頑張っていきます。
まとめますか。
AIによるアイディエーションとビジュアル効率化
一つ目が、スケッチやストーリーボードなどが
アイディエーションに使えると。
アイディエーションに使うビジュアル、マテリアルを
AIに作ってもらうことができる。
なるほど。
二つ目が、簡単なムービーなどが
AIで作れるように。
ブランディングとかで使うようなものとか、
プロモーションビデオで使うような動画作りに
AIを使うと非常に効率がプロダクティブになっていくよ
ということが二つ目。
楽しみ。
三つ目が、AIによって自動化管理学化が進んで
最終的にUIが減っていく。
そう、プロダクトの自動化が進むと
ユーザーインタフェースの量が減って
よりスムーズなユーザーエクスペリエンスができるので
それに対してのデザイナー、UIデザイナー、UXデザイナーの
仕事内容が変わりますよということです。
なるほど。
AIによるブランディングプロセスの効率化
四つ目、これちょっとちゃんと私理解できたか
なんですけど、AIにブランドラインを学ばせることによって
デザインアセットの追加とか変更などのプロセスがだいぶ
効率化されるんですね。
そうですね。
ブランティングのプロセスが今までほぼほぼ全部
手作業、人間がマニュアルでやってたものが
AIがブランドエンジンとする役割をしてくれると
ブランドアセット作りのプロセスの中で
AIを活用してそのブランドに合ったような
テキストでも画像でも映像でも
AIが作り出してくれるようになるので
人間のブランディングプロセスと
AIのブランドエンジンが一緒に
そのブランドアセットを作り出す
時代になってくると。
面白い。ありがとうございます。
まとめも終わったので締めますが
サンフランシスコデザイントークは
番組に対する質問や取り扱ってほしいというのを
募集しています。
番組概要欄にあるGoogleフォームから
お送りいただけますので
お便りお待ちしております。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに。
27:48

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