1. デザイナーの給湯室
  2. #036 UDフォントの根拠をたず..
2022-09-01 34:27

#036 UDフォントの根拠をたずねて三千里

今回のテーマはUDフォント。「ホントに読みやすいのか?」と長年疑問を抱き続けているデザイナーが、シンプルな根拠を探し求め調べた結果、、、、、そして、それをヒヤヒヤしながら聞く渓流釣りフリークなデザイナー。知っているようで知らないUDフォントの世界!

【※】今回のUDフォントに対する評価は、あくまでUTA個人の見解であり感想です。

 渓流釣りYouTuberに憧れて
 欲しい比較データが見つからない
 説得力抜群なUDフォント
 UDフォントの歴史
 UTA的な総括
 EDトーク

【※】ご紹介のYouTubeチャンネル「しろめしぐい」・・・・https://www.youtube.com/channel/UCGjeIAR8vQXFKbb-SaGk-ZQ
【※】みんなの文字(UCDA)・・・・https://minmoji.ucda.jp/
【※】UTAが言っている基となった評価方法は、ミネソタ大学でした。うろ覚えですみません(^^;; そして、その評価方法をMNREADといい、東京女子大学にて日本語用に再構成され、モリサワUDフォントに採用されている。
【※】参考資料:イワタUDのフォントの開発経緯 など

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  カレンダー企画もお楽しみに!

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【UTA】
デザイナー兼イラストレーター。
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thanks!
タイトルコール:中西ももか・水瀬うみか

00:08
デザイナーの給湯室。
お疲れ様です。
お疲れ様です。
お疲れ様です。
僕、最近ちょっと釣りにハマってるって話をした記憶があるんですけど。
渓流釣りでしたっけ?
そうですそうです。海釣りじゃなくて、川の釣り、渓流釣りにハマってまして。
渓流釣りなんですけど、山目とか岩名っていう、わりと標高の高いところにいる魚を狙いに行ってるんで。
なんて言うんでしょうね。
基本的にはあまり人が入ると想定されていない川?って言うんですかね。山の中の川。
立ち入り岸?
立ち入り岸ではないんですけど、下流の川って川が氾濫しないように堤防がすごく整備されてたりすると思うんですけど。
そういうのがうっそーと木々が生い茂ってるような川によく行ってるんですが。
石川県はですね、この8月アブが大量発生しまして、全然釣りに行けてないんですよ。
なので日頃から魚釣りの動画をよく見てるんですけど、特に8月YouTubeの渓流釣り動画にお世話になった月でありまして。
その中でですね、釣りの動画をいっぱい見てるんで、釣り系のチャンネルがいろいろおすすめに上がってくるんですけど。
その中でですね、白飯食いっていうチャンネルがあって。
白飯食いさんなのかちょっとわかんないんですけど、とある渓流釣りのチャンネルなんですが。
結構釣りの動画って昔からYouTubeでよくあったようで、僕はそんなに昔から釣り好きではないんでわかんないですけど。
他のチャンネルはですね、だいたい釣れたヒットシーンみたいなところを寄せ集めて、いいとこ撮りでこんだけ釣れてますみたいな動画をよく出してるんですけど。
この白飯食いさんが僕最近すごい好きな理由はですね、そういうヒットシーンあんまりないんですよ、この8月の動画。
釣れてるところは全然あるんですけど、いっぱい釣れてはいるんですけど、尺がですね、1時間以上の動画とかになってるものが多くて。
なぜ1時間以上の動画が多いかっていうと、渓流釣りってですね、川に到達するまでに普通の歩ける道路から川までって結構距離があったりするんですよ。
木がいっぱい茂ってるから入れるポイントっていうのが限られてて、いっぱい人が入ってるところは踏み跡とかあるんで入りやすかったりするんですけど。
03:00
で、この白飯食いさんはですね、人がいっぱい入ってないところにすごく行くんですね。
だから人が全然釣りに入ってないところに行くとやっぱり結構魚がいっぱいいたりとか大きい魚がいっぱいいるんで、そういうところに毎回冒険に行くんですよ。
そのすごい入りにくいところからやっぱりなので行ってるので、なんだろうな、そこにすごい時間かかるんですよ。
降りていくのがすごい崖だったりとか捕まるものがなかったりとかして、毎回死にそうになりながら一人でブツブツ言いながら誰に切れるわけでもなくですね、入ったりしてたまにこけたりしてるんですけど。
普通の動画だったらそこ絶対カットするようなみたいなのをあえてすごい見せてくれるタイプの人で、こういう動画はちょっと初めてだったんで、すごい新鮮でですね。
それでなんかよく見ちゃうっていう感じなんですけども。
なので、すっかり白飯食いさんのファンなんですけど。
それあれですよね。一応釣り動画なんですよね。
基本的には釣り動画ですね。
探検動画ではないですよね。
釣りと冒険を僕はしてるみたいな感じのスタンスでいつもお話しされてて。
そうなんですよ。すごい夢中で見てるんですけど。
2週間に1回ぐらいしか動画が上がらないので、新しいのが来たら必ずチェックするようにしてるっていう感じでですね。
僕も動画を上げてる人間としては、そういうシーンを見せた方がいいのかなとかちょっと考えさせられる直面があったりとかですね。
パチパチさんで言うとどの辺ですか?
どうなんでしょうね。どの辺になるのかちょっとわかんないですけど。
デザインがうまくできないっていうことについてうんうん悩んでたりとか。
デザイナーとしての情けない部分みたいなのをいっぱい見せた方がいいのかなみたいな気がちょっとしたりとかして。
なるほどな。
という感じでですね。完全にどうでもいい話をまた長くしてしまったんですけど。
今日はすごい真面目な本題になるのかな。わかんないですけど。
結構真面目ですね。僕結構総力を上げて調査した。総力上げてないや。
ユニバーサルデザインですね。今日のお題は。
はい。
についてお話をしていきたいと思います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい。
ではですね。早速質問ですけど。
はい。
ユニバーサルデザインフォントって好んで使いますか?
指定があったりする場合は使いますけど。
好んでは使わないですよね。
好んでは使わないかなって感じです正直。
それは僕もそうです。
06:00
多分デザイン本とか、あとデザイナーさんのブログとか見ても、
UDフォントを最初から勧める人っていないよなと思って。
理由があって、読みやすいからっていう理由があって。
ターゲットによってお勧めされるっていうことはあるかもしれないですけど。
好んでは使わないですよね。
そうですね。
視認性に特化して形を、その形状を突き詰めて作られた、
UDフォントに関しては多分そうですよね。
そうなんです。
デザイン性っていうよりは視認性ってことだと思います。
僕も会社員時代に、どうしてもお客さんが使ってほしいっていうことで使うわけですよ。
ただ僕もあんまり好みじゃないから、できれば理由が欲しいんですよ。
UDを使わなきゃいけない理由が欲しいんですよね。根拠というか。
絶対UDのほうが見やすいですよ。これだけ見やすいんだっていう数字が欲しいんですよ。
それを理由づけにUDフォントを僕も納得して使いたいんです。できれば。
僕ね、根拠をなるべく調べるようにしてるんですよ。
毎回お客さんに言われたときに、もしくはお客さんに勧めるときにでもそうなんですけども、
根拠を調べて、このぐらい見やすくなりますよっていうデータを探すんですけど、これがないんですよ。
一般の書体と比べてどう違うかってことですか?
そういう調査欲しいですよね。そういう比較調査欲しいですよね。
パチパチさんのおっしゃる通りで、スタンダードなフォントとUDフォントを比較した場合のわかりやすい数字を探してるんですけど、見つからないんですよ。
それはエビデンスっていうか、実際これぐらい読みやすくなりましたっていう調査結果みたいなものですか?
そう。ないんですよ、これね。どこ探してもなくて。
で、メーカーごとに一応研究とか調査とかしてるんですよ。
それでその結果とかを残してPDFにしてるメーカーもあって、
で、そういうところで大体引き上げに出されるのがUDフォント同士の比較なんですよね。
そうなんですか。
他社と本社の…本社じゃないや。他社と自分たちの作ったフォントを比べたときにこれだけ…あ、UDフォントか。
他社のUDフォントと自社のUDフォントを比べたときにこれだけ見やすいですよっていう数字しか出ないんですよ。
で、そうじゃないですよね。
そうですね。UDじゃないやつとUDで。
そうなんですよ。僕もそうなんですよ。スタンダードな…具体的に言うとシンゴプロとUDシンゴプロを比べたときにどれがどっちがどれだけ何人ぐらい見やすいって、UDフォントが見やすいって答えてくれたかっていうデータが欲しいんですよ、僕も。
09:12
欲しい。
そう。でもそれがことごとく見つからないんですよね。
そういうものですね。
そうなんですよ。で、他の研究機関がそういったことを調査してるかなって思って探したんですけど、これが見つからなくて、結局何か納得の低い数字が見つからない。
見つかってない。
そう。
あれかな。なんか僕、森沢さんと仕事してるんですけど、森沢さんに聞いたら出てくるのかな?言ってみようかな。
どうだろう。
アンケートとかアンケートは取ってるのかもしれないですよね。表には出してないのかもしれない。
そうなんですよ。なのでちょっとうがった見方をすると、調査結果、実際調査してたんだと思うんですけど、あんまり思わしくない調査結果だったのかなって。
森沢さんの推論的には。
そう、推論的にはスタンダードもUDも全く予備知識ない人が比べたときに、あんまり変わんないっていう結果になったんじゃないかっていう。
そう、まあさすがにそういうデータだとさすがに都合悪いよなと思って、ユニバーサルデザインフォントって言ってしまってるからにはっていう。
はいはい。
あとは自治体とかは結局UDフォントマークをつけてイメージアップを測りたいんですよね。なのでイメージアップだけのためにUDフォント使ってるんじゃないかっていうとこですね。
はいはいはい。
だからちょっと調べても調べても何かもやっとして終わっちゃうんですよね。
なので僕はちょっとね、できればリスナーさんの方でいいデータがあるっていう方がいらっしゃったら。
データ持ってると。
そう、教えてほしいなと思って。
いるんかな。
いるんかな、わかんないですよ。
どうなんでしょうね。
そう、メーカー自体もそう。
仕事場でなんかそういうA,Bテストしたみたいな方がもしいたら。
いたらいいなと思って。
あれでしょうけど。
ウェブサイトですらやってるのになんでやらないんだろうと思って。
どうなんでしょうね。僕は立場上ちょっとあんまり本当メーカーさんを実りたくないので。
そうなんですよね。
あまりちょっと文句は出せないかなって感じなんですけど。
僕が言ってるってことなんで。
僕がガンガン行きますよ。
ちょっとUDフォントってデザイナーさんに好まれてない割には、
世間的にちょっと前のめりに進んでないのかなっていうところをちょっと思ってて。
なんだろう、本当にその実用性ありますかっていうその根拠がないまま進んでる感じがするんですよね。
その割にはデザイン性が損なわれて、あんまりデザイナー的に動かないよなって思っちゃうんですよね、やっぱり。
12:02
なるほど。
なのでちゃんとしたデータもしございましたら本当メーカーの皆さん各社の方に見せていただけると嬉しいななんて思っています。
デザイナーの切な願いっていうことですね。
切な願い。ただね、こんだけディスってばっかりじゃいけないので、
ここでおすすめのUDフォントを紹介したいと思います。
良かったな、何かしらのフォローがあって。
そうなんですよ、フォローがあります。
なんか不穏な空気のまま終わってしまうんじゃないですか。
いい、不穏な空気では終わりませんよ。
でも最後不穏な空気かもしれない。
大丈夫かな。あんまりいろんな人的には回したくない。
おすすめのUDフォントなんですけど、みんなの文字ってご存知ですか?
いや、知らないですよね。
みんなの文字ってUDフォントが存在するんですよ。
どちらのフォントメーカーさんが作られてるんですか?
これがですね、なんと多分あまり聞きなじみないと思うんですけども、
ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会。
フォントメーカーさんじゃないの?
そうなんですよ、このUCDAさんって略して言うんですけども、
このUCDAさんが中心となって、岩田さんとデンツーさんがあったので、
作ったらしいんですよ。
ちなみにあれなんですか?
そのUDの名前をつけるにあたって、
満たさなければいけない基準みたいなのってあるんですか?
それがですね、ないんですよ。
そうなの。自社が言えば。
自社が、そうそうそうそう。自社の基準でっていう。
へー。
なので。
そこがちょっと問題視されるべきことかなっていう気が。
一応あれあるんですよ。基準となるものがあるので。
ガイドラインが。
ガイドラインっていうか、たぶんそれも決められた話じゃなくて、
各社とかにそれを真似しているっていう感じですよね、たぶん。
一番代表的なやつがボケ足をつけて、
見やすいかどうかを判断するっていうやり方ですよね。
なるほど。
検証の基準ってことですか?
そうですね。検証の基準ですね。
なるほど。
で、やり方ですね。あとはその数字の3とかを、
なるべく懐を広くとるとか。
懐ってわかりますかね、その文字の中身の隙間といったらいいか。
間合いとかっていうのを広めにとって、
縦の棒と横の棒を均一にする、なるべく。
うん。
なんですよ。
そういう基準を満たしてって言っても、各メーカーごとにたぶん違うと思うんですけども、
それがだいたい、なんか各社ともに共通している部分かなって思えるんですよね。
うん。
あとはもう各社ともになんか違う基準があると思うんで。
これなんか、どこかが厳密に定義してくれれば、たぶん済む話なんですよね、
その宇田さんの思ってらっしゃる疑問とかも。
そうなんです。
15:00
それがないから、なんか曖昧になってるっていうことなんでしょうね、きっと。
一応なんか、どっかあれですよ、アメリカのハーバード大学の方で、
一応そういった書体の意味やすさの研究してる方がいらっしゃって、
そこで一応そういう定義付けというか、こういう基準で判断基準で書体の見やすさを測りますっていうやり方があるらしいんですよ。
なるほど。
それを真似して各社ともに、どういうふうに解釈したかわからないですけど。
日本語書体にそれを落とし込んで、
落とし込んで。
当てはめて設計してるってことですかね。
そこはちょっとその辺の歴史の話はまたちょっとこの後でお話ししますね。
でですね、今おすすめの読手本。
はい、ごめんなさい、ちょっと水落としちゃいました。
みんなの文字なんですけど、ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会と、
岩田さんと天津さんが3社ともに、3社なのかな。
3つの団体がこう合わさって作ったUDフォントなんですよ。
でですね、僕なぜこれおすすめかっていうと、その3社がすごく説得力ある組織ですよね。
そうですね。
最初に言ったそのUCDAっていうユニバーサルコミュニケーションデザイン協会の方っていうのもちょっと調べたんですけど、
やっぱりそのユニバーサルデザインにちゃんと特化してやってらっしゃる協会で、
そういったところからも説得力があり、
でやっぱり一番説得力があるのが開発プロセスなんですよね。
開発プロセスがまず試作を作って、
でユーザーテストをして、
でフィードバックを受けて改善するんですよ。
それを何回か繰り返すんですって。
繰り返して、で最後に製品化するんですって。
なんかこういう作り方してるんだったら説得力あるなって思って、
みんなの文字っていうのが一番個人的には見やすいかどうかよりも説得力があるなって思ったんですね。
あとデザイン自体もまあそこそこ僕は好きですね。
UDフォントの中では。
そうなんですね。
なかなか素敵なデザインで、
おすすめもできるかなと思って、
みんなの文字をおすすめしたいなとは思うんですけど、
これは森沢フォントとか他のアドビフォンツには入ってないんですよね。
有料書体なんですよね、もちろん。
そうなんですよ、これ個別の有料書体なんですよ。
どっかの大きいフォントメーカーさんの一部のフォントではないんですね。
でも一番おすすめです、っていう感じですね。
ただ僕もフォントメーカーさん各社ともに、
UDフォントのその制作プロセス、開発プロセスっていうのを全部調べきれなかったんですよ。
結局ここのみんなの文字以外のその開発プロセスがわからなくて、
18:05
どういうプロセスを踏んで作ったんだろうと思って、
途中でユーザーテストをやって改善して調整してんのかなと思うんですけど、
それがちゃんと明記されてるページがなくて、結局調べきれなかったんですよ。
なるほどね、あんまりモヤモヤしたままだと。
そうなんですよ。
根拠を出せと。
そう、っていう話なんですよ。
デザイナーの給頭室。
こんな感じで、先ほど言った歴史についてちょっとお話したいなと思っていて、
パチパチさんに質問ですけども、UDフォントの起源ってなんだかわかります?
どこから生まれたか?
どこから生まれたか?
なんでしょうね、なんかユニバーサルデザインのカラーについてもありますよね、指定というか。
ありますよね。
そのものと起源が一緒なのかちょっとわからないですけれど、
教科書とか僕やってたときは結構そういうのうるさく言われてたので、
そういう教育機関的なところから発祥してるのかなって、なんとなくですけど思っちゃいましたけど。
それもあるんですけど、実は意外なとこが起源なんですよ。
なんでしょう?
これがですね、実はパナソニックの要望から始まってるんですね。
パナソニックですか?
パナソニックス。電化製品のパナソニック。
パナソニックさんが例えばリモコンに書いてある数字とかあるじゃないですか。
ああいうのをもっと見やすくできないかとか。
あと製品に貼ってある製品情報のシールとかあるじゃないですか。
ああいうのが経年劣化によってちょっと見づらくなってくる。
ああ、なるほど。文字がちょっとかすれたりとか。
文章題だと横棒がなくなってくるじゃないですか。
ああいったところをもっと改善して読みやすいフォントを作ってくれないかって要望してて、
岩田さんが要望を受けたんですよ。
岩田さんなんですね、一番最初。
そうなんですよ。で着手して2005年ぐらいにUDフォントができたんですよ。
最近なんですよ、2005年なんで。
そっか、視覚障害を持つ方のためにとかそういうことじゃないんですね。
じゃないんですよ。発祥は。
発祥は電化製品の文字ですね。
電化製品だけじゃないとは思うんですけどもちろん。
お菓子の箱とかの裏のいろんな表記あるじゃないですか。
ああいうのもちっちゃくなっても読みやすいようにっていう形で作り始めたのがUDフォントの起源なんですね。
21:06
へえ、そうなんだ。
初めて生まれたのが岩田UDゴシックっていうやつなんですよ。
それが第一号。
第一号。
UDフォント。
UDゴシックっていう、UDって付けたの多分これが第一号だと思うんですよ。
そうなんですね。
でその後、先ほどご紹介したみんなの文字の開発に携わってるんですね。
だから岩田さんなんですね。
そうなんですよ。第一人者である岩田さんが多分お声かかったと思うんですけども、
そういった経緯があってみんなの文字ができましたと。
でですね、これ面白い話があって、これUDフォントってそもそもなんですけど横組用なんですよ。
知ってました?
ああそうなんですか。日本語だけど。
そう、縦組ではないんですって。
推奨されてないってことですか、縦組ってことは。
推奨されてません。
基本横組でっていうことなんですよ。
それはなぜですか。
要するに製品情報とかが縦組で書かれること滅多にないんですよ。
ああ、なるほど。
リモコンの文字も全部そうなんですけど、全部横文字なんですよ。
ASUとかも横文字じゃないですか。
基本的に横文字で考えられて作られてますよっていうことを言ってましたね。
じゃあ新聞とか雑誌とか書籍とか用にはあまり使わないほうがむしろいいのか。
そうですね。岩田さんの最初の頃に出していたレポート用紙っていったレポートPDFがあって、
UDフォント作り始めた頃のレポート用紙みたいなのがあって、
そこで言われたことが全ての答えかなっていうところなんですけど、
UDフォントに、例えばですよ、デザインがもう出来上がりました。
もう組まれてます。
UDフォント全然使ってません。
じゃあUDフォントに全部変えれば読みやすくなるんですかっていう話ではないんですって。
結局一番大切なのは給数の大きさですね、文字の大きさ。
で、行間、時間で見やすく組み付けるっていうことが一番なんですってやっぱり。
そうでしょうね。
その上でそういった横組みで製品情報だったりとか、
リモコンとかもっともっと見やすくすることを目的としてUDフォントを使いましょうっていうことを岩田さん本人が言ってるんですね。
UDフォントについてのレポートをまとめてるPDFの中で。
なので多分それが一番の答えかな。
結局UDフォントにすりゃ見やすくなるかって言われると、そうでもなくて一番大切なのは文字の大きさ、時間、行間、これが一番ですよっていうことなんですね。
なるほど、じゃあ岩田さんの主張としては何でもかんでもUD使えっていう指示を出してくれるなっていうことですね、クライアントに対して。
そういうことです。
デザイナーさんが全然好まないフォントなので、ちょっとUDフォントってどうしてもイメージ先行でデザイナーさんの気持ちちょっと置いてかれちゃってるなっていうのが僕の正直な意見なんですよね。
24:15
僕も全てのUDフォントを把握してるわけではないんですけど、あまり何でしょうね、やっぱりちょっと本文に使うのは別に僕は何とも思わないですけど、
タイトルとかそういうものとかまではUDにはちょっとしたくないかなって気はありますよね。
そうなんですよ。
せっかく的に取り入れたくないというか。
そうなんですよ。岩田さんのレポートの通り、縦組みではあまり使わないほうがいいんじゃないかっていうところですね。
なるほど、そういう設計を想定されてない。
それは岩田さんだけなんでしょうかね。
どうですかね、そのUDフォントが出回り始めた頃のレポートだと思うので、今はどういう考えで作ってらっしゃるかはわからないんですけども、その当時はそういうふうに言われていてということですね。
使う前にデザイナーもちょっと詳しくなるべきですね。僕もあまり絶対知識はないから、もうちょっと知りたいなと思いました、岩田さんの話聞いて。
僕もこういう話するまでぼやっとしか知らなかったんで、実際こうやって話すためにまとめてみると結構なるほどなっていうこともあって、発見も多かったですよ。
でですね、まとめ、僕のまとめですよ。
とりあえずUDフォントってまだ発展途上なんですよね、実際のところは。まだまだ進化中なので、今後に期待したいかなと思っております。
デザイン性も優れて、視認性、家族性も優れている書体が現れるんじゃないかと僕は期待してます。
ちなみに岩田さんの一番最初に作られた書体って、年代的なものって。
2005年ぐらい。
2005年ぐらい。
2005年ぐらい。
はい。
じゃあ一応17年ぐらいは今もう経ってる。
もう経ってますね。
でもまだ黎明期って感じなのかな。
そうですね、まだ多分各社ともにやり始めたっていうのが多分最近なんじゃないかな、ここ5,6年の話だと思うんですけども。
はいはいはい。
まだちょっと熟成されてないんじゃないですかね、いろいろと。
だからまあなんでもかんでも使えばいいってもんじゃないよっていう。
そうそうそう、UDフォントだから安いってわけではないですよっていうことですね、今のところね。
なるほど、大変勉強になる回になったと思います。
はい、最後にいいですか?
最後に。
まだあります。
文句ばっかり言ってるんで、僕から提案したいなと思って。
そう、UDフォントはこういう、こういうふうに作った方がいいんじゃないかっていう、UDフォントのね、製作方法についてちょっとこう提案したいなと思っていて。
27:00
まず説得力を持たせるために、例えばですよ、例えば50歳以上で老眼のベテランデザイナーたちで作ったUDフォント。
なるほどね。
説得力ないですか、結構。
ありますね、自分が読めなきゃ作れないっていうね。
そうそうそう、そういうアプローチで製作してみてはいかがでしょうかっていう感じですね。
なるほどね。
そうすればもう研究とかいらないんで、説得力だけで。
製作プロセスそのものが説得力になると。
そうなんですよ、裏付けになるというやり方を各社ともに参考にしていただけたら嬉しいなと。
なるほど、わかりました。
森さんの担当の方に今回のお話は。
そうですね。
放送は聞いていただくようにお話ししてみますので、宇田さんの切な願いを。
そう、切な願い。
あとね、何だっけ、言い忘れたことあったんですよ。
何でしょうか。
UDフォントが出回ったからといって、今までのスタンダードの正体が見にくいかっていうとそういうわけではないっていうこともちょっと前提に言っておきたかったんです。
なるほどね。
今までの正体が使えなくなるってわけではないですからね。
そうそう。
今までは。
より過読性をっていう。
そういうことですね。
ことですもんね。
どちらかというと高齢者のためにっていう意識の方が強いのかなっていうことですね。
そうですね。
あと弱視の方とか、ちょっとしか弱視に障害を抱えてる方とかでも。
抱えてる方、でもっていうね、ちょっと得意な。
見間違いがしにくい。
環境で使用されて喜ばれるのかなと思いました。
デザイナーの給頭室。
はい、いかがでしたでしょうか。
今週のデザイナーの給頭室。
そろそろお別れの時間となりました。
はい。
今日はユニバーサルデザインとかUDフォントの話ということでございましたね。
そうですね。はい。
宇田さんがいろいろ物申したいことがあるという。
そうそう。
物申す系の回になりました。
要するにUDフォント好みじゃないって話です。
デザイナーもお客さんももうちょっとUDフォントが何なのかってことについて勉強して、
知識を持った上で正しく使いましょうっていう。
それがいいと思います。
何でもかんでもUDでしょっていう感じでも。
ではないです。
ただデザイナーもやっぱり美しさとか形のことだけを追求してはならないとは思います。
それもあります。
やっぱり文字は読めてたものですからね。
その辺も改めて考えさせられるような感じになったかなと思います。
30:02
あともう一点いいですかね。
はい、どうぞ。
ちょっと抜けがけではないんですけど、
カレンダーの企画ちょっと変えませんか。
何でしょうか。
カレンダー6枚ずつですよね。
はい。
一応決まってたので。
結構やっぱ厳しいなって初めて。
ちょっと枚数減らす方向性に疲れて。
どうすかね。
例えば2ヶ月に1ペンだけの壁紙にするっていうのであれば、
1人3枚ずつ。
季節ごとであれば1人2枚ずつ。
なんかどんどんしょぼくなっていく感じですけど、
これ欲しい人いるのかな。
企画をやめた方がいい気がしてきますけど。
どんどんどんどん減っていくっていうね。
ちょっとハードル下げませんかっていうご相談ですね。
6枚きつくなりましたか。
実はもう1枚作ったんですよ。
作ってみての感想ですか。
そうですね。
作ってみて、2ヶ月でもいいかななんてちょっと。
妥協にしか聞こえないんであまり聞こえは良くないかもしれないですね。
視聴者の方にとっては。
何力抜いてるんだよということにしかならないような気がするんで。
そこは頑張ったほうがいいんじゃないですか。
6枚かと思って。
どうですかパチパチさんいけそうですか。
僕は話してますけどまだ1枚も作ってはいないので、
なんとも言えない部分はありますけど、
6枚作りたいなとは思ってますよ。
じゃあ6枚でいきますか。
ただですね、
豚さんがやろうとしている作業量が全く見えてないから、
1枚に入魂具合がすごいかったらちょっとあれですけど。
そんなに入魂じゃないですよ。
そうですか。
ちょっと力抜けてる。
なるほどっすね。
6枚でいけるかな俺。
余裕あるかなっていう話もちょっと。
僕もちょっとやってみてって感じにはなると思うので。
そうですね。パチパチさん1回作っていただいて、
そこでちょっとパチパチさんも厳しい筆あれば下げましょうハート。
そうですね。
とりあえずとはいえちょっとまだ僕もまだ手がつけられないのでなんとも言えないんですけど、
手をつけてから。
忙しくないですか大丈夫ですかね。
忙しいっていうのをあまりいろいろなことの理由にはしたくないなと思ってますんで、
なるべく頑張りたいなとは思ってます。
わかりました。じゃあパチパチさんのその思いに応えて6枚いきましょうか。
空回りしてるだけかもしれないですけど。
ちゃんと着手してからごめんなさいって言ったら本当にそれこそごめんなさいっていう感じですね。
33:05
一応期限設けましょうやっぱり。
このまんま僕もだらだらやっちゃいそうなんで。
そうですね。
どうですかね9月いっぱいまで1個は作るっていう感じでどうですかね。
僕9月いっぱいちょっと執筆で結構今埋めちゃってるんで、
実際それ終わってからやろうかなと思っていたのですよね。
じゃあ10月にしましょう。
10月に入ってから僕やるつもりでおりますんで。
わかりました。
そこでグワッとつもりで。
了解です。
閉めてください。
話がなくなっちゃった。
デザイナーの給答室では皆様からのご意見ご感想をお待ちしております。
TwitterのDMやYouTubeのコメント欄などからどしどしを寄せくださいませ。
またハッシュタグデザキーをつけて投稿していただければ
リプライやリツイートをしに参りますのでお気軽に投稿してください。
次回は9月8日木曜日21時頃耳にかかります。
本日もありがとうございました。
お相手は私パチパチと
うたでした。
バイバイ。
34:27

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