行動の背後にある原因
おはようございます。コーチングオフィスのしろうず、厚木です。
この放送は、プロコーチ歴20年の僕が、コーチングや行動科学について、
さらにプロコーチや講師として独立起業する人などに向けて発信する、あなたへの番組です。
はい、今日もね、行動科学というかね、行動科学的な考えから、実はこんなことが言えるんじゃないかと、
そういうふうなね、話をしていきたいなと思います。
えっとね、これもね、なかなか直感的にわからないことなんですけど、
行動科学でね、人の行動っていうのは単体で出来上がってるんじゃなくて、
行動前、行動、それから行動の後、3つの関係性が真ん中の行動を作ってるんだっていう考えなんですね。
好きな先生が発見した、参考随伴性という考えなんですよ。
難しいですね、言葉がね。
これ、ものすごくわかりやすく言うと、
普通は行動の直前に起こったことが原因って考えるわけですよ。
例えば、お腹が空いていたと、なので目の前のおにぎりを取って食べたと。
この場合、原因としてね、どうしておにぎりを食べたんですかって聞くと、
普通の場合は直前の状態、お腹が空いていたからっていうふうに言うわけですよね。
普通の人はそういうふうに、それが原因だと思うわけですよ。
でもね、行動科学は違うんですよ。
行動科学の答えは、おにぎりを取って食べても何も問題がないからなんです。
これが原因なんですよ。
こういうふうに聞くとね、なんかよくわかりませんよね。
お腹が空いていたっていうのは直前の状態なので、
それが原因のように一見思えるんですよね。
でもね、もしね、お腹が空いておにぎりが目の前にあったとしても、
その時ね、なんか人前だったりとかいうことでマナー的に問題があるって言ったらどうでしょうかね。
そしたら、いくらお腹が空いても食べたりしないですよね。
他になんかね、食べたら殴られるとかいうふうなね、
部活の怖い顧問の先生とか言って、まだ食べちゃダメだ、みたいな感じで、
もうめちゃくちゃお腹空いてるし、目の前におにぎりがあるんだけど、
部活の先生から怒られるから食べないとかね、そういうこともあるわけですよ。
だから、目の前のおにぎりを食べた理由は、お腹が空いていたからではないんです。
お腹が空いていたとしても、その後に起こることが原因で食べないことってあるわけです。
だから、このね、目の前のおにぎりを食べた理由っていうのは、
お腹が空いていたからではなく、食べても問題がないからなんですよ。
この答えがね、直感的にわかりにくいんです。
もう少しね、詳しく説明すると、お腹が空いていたとき、
つまり行動の前ですね、おにぎりを食べる行動、
そして問題がない行動の後っていう行動の前、行動、行動の後っていう、
この3つの関係が成立するときに、
おにぎりを食べるというふうな行動の原因は問題がないっていう時なんですよ。
そういうふうなことになるわけです。
評判とその影響
直感的に難しいですよね。
だからね、この3つの関係が成立するときなんですよ。
実際ね、いくらお腹が空いているかといって、
コンビニでおにぎりを見て、
あ、お腹が空いたなって言って、
ちょうど目の前におにぎりがあると。
いきなり破ってね、むしゃむしゃ食べる人とかいないですよ。
ちゃんとね、お腹が空いているときにお金を払って、
おにぎりを買って、おにぎりを食べる。
別に誰からも何も文句を言わない、何も問題ない。
だからね、食べるわけですよ。
この3つの条件が成立するときにね、
おにぎりを食べるということが起きているわけです。
ということはね、人は行動の後に、行動の後ですよ。
行動の後に何が起こるかっていうのが、
その人の行動の原因なんですよ。
これ結構重要なポイントで、
例えばですね、ある政治家の人がですよ、
ものすごく被災地支援とか、
絵やって素晴らしく評判が上がったと、
そうじゃないですか。
その人がね、評判が上がったその人が、
今度はね、日本を変えるんだ、
というふうに言っていたとしますよね。
そうすると、私たちは、
この人前はね、被災地支援とかやってね、
素晴らしいことをやっていると。
この素晴らしい人だから、
おそらく日本を変えるんだ、
というふうなことを、
こんなことを考えているんだな、
すごいな、この人は、
というふうに考えてしまうわけですよ。
でもそうではないんです。
冷静に考えると、
その人が日本を変えるんだと言って、
実際に変えることによって、
その人が手に入れることが、
日本を変えるんだ、
というふうなことをやらせているんですよ。
例えばね、
日本を変えるんだって言って、
何かわかんないですけど、
何かが変わるとしますよね。
その変わったことによって、
得する人たちがいるわけですよ。
実はその人たちから支援を受けている、
みたいなことがあるので、
素晴らしい人が変えているように見えているんだけど、
実はその行動の後、
日本を変えるんだ、
変えた後に、
自分が得するから、
だから日本を変えるんだ、
と言っているわけなんですよ。
これがね、
すごいね、
行動覚悟のすごいところなんですよ。
私たちって、
なんであの人がこうしているんだ、
騙されないために
というふうに原因を考えるときにね、
相手からね、私はこういう理由があるからやっているんだとか、
相手の直前の態度とかね、
評判とかで、
これが原因だっていうね、
直感的に思ってしまうんですよ。
素晴らしい人だからとか、
被災地支援をやっていたからとか、
お腹が空いていたからだ、
そういうふうなことが原因だと思うんですけど、
そうじゃないんですよ。
その行動をすることによって、
後で何を手に入れるかっていうことが、
その行動を生み出しているんです。
だからですね、
直前の行動に
騙されないようにしないといけないんですよ。
実際ね、
政治家とかはね、
そういうことよくわかっているので、
直前の評判とかね、
直前にやったことっていうのが、
過剰に評価されるっていうことを
よく知っているんですよ。
実際は、
後でその人が得することについて、
主張しているんだけれども、
その前に評判を上げておくっていう、
それがね、
こういう素晴らしい人だからね、
この人はきっとこれをやろうと思っているんだ、
っていうふうに、
思わずね、
騙される。
誤解される。
そういうふうに思ってしまう。
これね、
私たちはね、
直前にやることなんで、
良い評判を作っていった方がね、
自分の意見とか取りやすくなるというのもね、
ちょっと覚えておくと良いと思います。
そうするとね、
過剰にそれが評価されるというふうなことが
実際に起こるので、
その後ね、
自分が手に入れるものは何だとしても、
最初の評判が良ければね、
それは比較的
相手の人が納得してくれやすい。
ちょっとね、
そういうのをね、
頭に置いておくとね、
良いかもしれないです。
はい。
今日はですね、
思わず騙されそうになる。
って話でした。
いかがだったでしょうか。
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はい、本日は以上です。
では、いってらっしゃい。