フィードバックの重要性
おはようございます。ライフバランス×タスク管理コーチのしろうず厚志です。この放送は、コーチ歴20年の僕が、行動科学やコーチング、そしてライフバランスやタスク管理について、仕事も生活も大切にしたい、あなたに向けてお届けする番組です。
しばらくコーチング的な話をしていきたいなと思っているんですけど、コーチングってどこまででも難しく話できるんですけど、一番シンプルに言うと、コーチングの会話って基本的に3つから成り立っている。
その中で特にコーチの力量が問われるのは、僕はフィードバックだと思っているんですよ。これは本当にめちゃくちゃ重要で、実際ですね、初心者コーチの人たちのトレーニングだったりとか、そういうのを見ていると、やっぱりフィードバックが大事だと思うんですよ。
見ていると、やっぱりフィードバックが全然上手くないんですよ。それからフィードバックが下手なコーチにトレーニングされた人は、やっぱりコーチングはいつまで経っても洗練されないんです。時間が経ったりとか経験を得てもね。
洗練されないっていうのは、間違いのフィードバックではないんだけど、格好悪いフィードバックになるんですよ。格好悪いフィードバックのコーチのクライアントって、やっぱりビジネスも格好悪いんですよ。
だからね、フィードバックはちゃんと洗練されたコーチに僕はコーチングを受けるべきじゃないかなというふうに思うんですけど。
フィードバックなんですけど、まず多くの人がフィードバックと聞いて思い浮かべるのは、例えば上司からの評価だったりとか、あるいは誰かからこうしたほうがいいというアドバイスというふうに思っている人がやっぱり多いんですけど、でもそれは厳密には評価とか提案であって、本来のフィードバックとはちょっと違うわけです。
本来のフィードバックっていうのは、要するにあなたの行動が他者にどう見えていたかっていう見え方の情報みたいな、そういうふうなものなんですよ。
あなたはどういうふうに見えているかというふうな客観的な情報なんですね。これはもう自分のアウトプットが他の人にどう届いていたかっていうのを教えてくれる貴重な情報だというふうに思います。
この見え方の情報っていうのが何で大事かというと、当たり前なんですけど、人は自分の見え方を自分自身で絶対に把握できないからなんですよ。
有名なジョハリの窓っていう心理学のモデルがあるんですけども、これは人間の認知っていうのを見えるか見えないか、あるいは知っているか知っていないかで4省元に分けたモデルなんですけどね。
この中でやっぱり一番重要なのは、自分では気づいていないけれど他の人は気づいているっていう自分の側面なんですよ。
怖いですよね。自分では気づいていないけど他の人は分かってるみたいなね。
フィードバックってね、この盲点を埋める唯一の情報源なんです。
だからこれを受け取ることで自分の見え方を修正できる。当然それは結果とはね、成果とか行動に直結していくわけですよ。
人ってね、社会的な動物なわけですよ。だからね、成果が出るのは自分の努力ではなくてね。これ重要ですよ。成果が出るのは自分の努力じゃなくて、
あなたの周りの人、つまりお客様や上司とか取引先、あるいはコミュニティの仲間とかね、そういうあなたの周りの人がいかにあなたの存在が自分にとって重要であるか、必要であるかって思われるかどうか、これが鍵になるわけですよ。
だからね、自分がどうしたいかとかいうことじゃなくて、自分が一体周りにどんな風に見られているかっていうのが最重要な情報なんです。
行動の改善
自分がね、周りから必要とされる人だなとか、重要な人だなとか、あるいは好きな人だなっていう風に思われているかどうかっていうことがめちゃくちゃ重要なわけです。
時々ね、だったらね、評価でいいじゃないかみたいなことを言う人がいるんですけど、評価じゃダメなんですよ。
それ何でかっていうとね、例えば、やっぱりみんな公平とか公正に評価をしたいっていう風に思うので、私の評価はどうですか?
あるいは私の、例えばね、プレゼンをやる、あるいは自分の仕事ぶり、何かっていうのを点数をつけてきたらどうですか?
これについて○、これについて×みたいなのをつけてくださいみたいなことをやって、例えばあなたは優秀だとするじゃないですか。
そしたらあなたに高い点数がつくわけです。
でもね、あなたに高い点数をつけた人が必ずしもあなたのことが好きだとは限らないんですよ。
これ自分自身もありますよね。
あの人のことをすごい認めてはいるんだけれども、でもこの人と一緒に仕事するのはちょっとしんどいなとか、ちょっと気遅れするなみたいなことってあると思うんです。
だからね、評価じゃダメなんですよ。
だから評価じゃなくて評判。
あなたはね、周りの人から見てどう思われているかっていうことをね、好きだと思われているのか、一緒に仕事したいなと思われているのか、とっつきやすいなと思われているのか、こういうのはね、すごい重要なんですね。
もう一つね、フィードバックによってもたらされるっていうのは、こうしたほうがいいとかこうすべきっていうことじゃなくて、相手からこういうふうに見られてるんだなっていうことがわかったら、それをもとに自分でだったらこういうふうに修正してみようかっていうふうにね、行動を変えることができることなんですよ。
有名な心理学者のエドワード・デッシーが主張している自己決定理論っていうのがあるんですけど、この理論っていうのは要するに、自分で決めたことじゃないと人は動けないっていうふうな、そういう理論なんですね。
だからね、いくら誰かがこうしたほうがいいよっていうことが頭でわかったとしても、自分でなぜそうするのかっていうのをちゃんと納得していない限りね、なかなか行動には繋がらないんですよ。
だからフィードバックだったら、こういうふうにあなたは見えてますよっていうふうな材料をもらって、それをもとにこういうふうに変えていこうかみたいな感じでね、自分でね、行動を修正できるってところなんです。
今ね、フィードバックって材料って言いましたけど、言ってみたら行動を変えるため、あるいは行動を修正するための材料っていうふうに考えるとすごくいいんじゃないかなと思います。
フィードバックのもらい方っていうのは、実はなかなか難しいんですけど、アドバイスをする人とかね、こうしたほうがいいよっていうふうに言う人がすごく多いんですよ。
大抵はね、それはポジショントーク、つまりね、自分がこういうふうにしたほうがいいと思っているから、だからこういうふうにしたほうがいいよとか、そういうふうなね、自分の主張に引き寄せるために相手にアドバイスするっていうケースがすごく多いんですけど、
そこでね、なんでそう思ったんですかっていうふうに理由をちょっと聞いてみると、フィードバックに近い答えが返ってきやすいです。
誰かがね、話が長いように思いましたっていうふうに言うと、どのあたりでそういうふうに感じました?とかね、どこの部分がそういうふうに思いました?みたいにすると、
例えば、ここで何回か繰り返してた感じがちょっとしんどかったかなとか、あるいはもう少しこの辺を説明してくれたらよかったとか、そういうふうな話があると、あ、そうか、要するにちょっと分かりにくかったんだなみたいなね、そういうふうなことがちょっと分かるってことなんですね。
そうすると具体的にこういう部分をやると、この人に対していい印象ができるみたいなね、そういうことが分かると思います。
他の人の感覚っていうのを素材として考えるっていうふうなことをね、やるといいんじゃないかなというふうに思います。
ちょっとだけまとめるとね、フィードバックっていうのは他の人の目に自分がどう映っているかという情報だったりね、材料ですよ。だからそれはとても貴重ですよっていうようなことですね。
で、あと行動を変えるためにはね、他の人のフィードバックを受けて、自分で考えて納得して決めるというふうにすると行動がしやすいですよっていうようなね、まあ今日はそういうお話でした。
次回もね、もう少しフィードバックについてね、お話をしたいなというふうに思っています。
はい、今日はですね、一番効果があるのはフィードバックって話でした。いかがだったでしょうか。
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はい、本日は以上です。最後まで聞いてくださってありがとうございます。
お相手は白鶴敦史でした。では、いってらっしゃい。