戦争用語の考察
おはようございます。コーチングオフィスのしろうずあつしです。この放送は、プロコーチ歴20年の僕が、コーチングや行動科学について、さらにプロコーチや講師として独立起業する人などに向けて発信する、あなたへの番組です。
さて、今週はですね、物語で仕事をするっていう風なね、そういう話をちょっとしていこうかなと思います。
プロコーチ歴20年ですって言ってるんですけど、20年前は僕は会社員をやっていて、その時ですね、自分の部下がね、優秀な部下っていうのにね、あんまりね、当たらなくて、当たらなくてって失礼かな。あんまりちょっとね、恵まれなくて、恵まれなくてっていう失礼かもしれないですけど。
とにかくね、全くの新人だったり、全くの新人も何人もいましたけどね、1年目とか、それから逆に10年とか15年とかずっと同じポジションで停滞している部下だったりとか、
僕よりはるかに年上の部下だったりとかね、そういう人がすごく多かったんですよ。これね、本当当時は大変で、大変だったなっていう思いしか残ってないんですけど、
自分でね、損してるなっていうふうに思ってたんですよ。他の人から見てもね、素人損してるなっていうふうに言われることも多かったんですね。大変やねんみたいなね。
後に僕はプロコースとか企業様の顧問契約とか研修とかで、その経験がすごく生きるわけですけど、じゃあ今となってはね、その経験が良い経験だったのかというふうに言われるとね、それ思えないくらい大変だったんで、
正直なところね、あんまりそういう体験はしたくないなって今でも思います。僕自身が、本当にね、部下が当てにならないっていうか、足を引っ張られるっていうふうなことが本当に多くて、不祥事を起こしたりとかね、
もちろんそれはね、上司である当時の僕の責任なんですけど、僕が悪いんですけどね。そういう状況の中でも、とにかく与えられた環境っていうかね、与えられたそのチームのメンバーで何とかしないといけないわけですよ。つまり部下がどうであれね、自分のチームの業績を上げないといけない。
イメージとしたら、弱小のスポーツチーム、弱小メンバーなんだけど、試合には勝ってくれって言われてるようなものなんですよ。
当然ね、そうすると、個人の力量に頼るわけにはいかないわけですよ。だから組織とかチーム全体をね、チーム力っていうのを使って成果を上げていかないといけないっていう方法を取らざるを得ないわけです。
だからね、それに関してはもう本当にね、本当にね、頭が爆発するぐらいずっといろんなことを考えました。
それで試行錯誤をしながらね、ある先生から教えてもらったことがあって、それが今週お話ししていくことなんですよ。それが僕の組織開発っていう中ですごくうまくいった方法なんですよね。
でね、その先生がね、まず最初に組織開発というかチームっていうのをどうやってチーム力を上げていくかっていう話をしたときに、最初にその先生が言ったのが、ビジネスの場で使う言葉ってなぜ戦争用語なのでしょうかっていうふうに聞かれたんですね。
これどういうことかというと、例えば戦略とかね、戦術とかあるいはね、戦闘力を高めるとか言ったりするじゃないですか。でこれね、それ誰と戦ってるんでしょうということなんですよ。
で、例えばビジネス的に戦略っていうと、顧客獲得戦略とか言ったりするじゃないですか。じゃあお客さんと戦ってるんですか。お客さんと戦ってお客さんを打ちまかせるんですかと。
お客さんは敵じゃないですよね。だから戦ってるのはお客さんではない。間違いなく。競合だったりとか、世の中の厳しい状況だったりとかね、あるいはマーケットとか市場そのものだったりって戦ってると。
だけど、まるでね、お客さんが敵のような、そういう感じを思い起こさせるような戦略とかいうふうな戦争用語を使うっていう発想っていうのはね、やめた方がいいんじゃないかっていうふうに先生から言われたんでしょう。
なるほどなぁと。じゃあどういうふうに変えたらいいんだっていうと、お客様はそもそも喜んでもらう相手だから、それは観客だと。で、提供する方はそれをお客さんに喜んでもらうわけだから、演じる役者だと。
で、商品なりサービスなりがこんなにいいものなんですよっていうことを、というストーリーを物語を舞台で売る人が役者として物語を語ってね、観客であるお客様に伝える。これがビジネスじゃないかというふうにお話しされたんですね。
新しいビジネスアプローチ
なるほどなぁと。その先生はずっと舞台とか演劇とかやられてた方なんですよ。専門というか、専門でもあるんですけど、ちゃんと会社員だった方なんですよ。ビジネスマンだった人です。
だから、戦略という言葉の代わりにシナリオ、戦術という言葉の代わりに演出、戦闘力の代わりに表現力、つまりシナリオを作って演出して表現力を高めていけばお客様が感動するみたいなね、そういうふうな感じです。
だからこれをね、組織というかチームというかね、僕の場合はもう自分のチーム、自分の組織なんですけど、それをね、舞台を演じる劇団みたいな感じで組織作りをやっていけばいいじゃないかっていうふうな話だったわけですよ。
そういうふうに考えたんですね。考えたというか、教えてもらったんですけどね。で、そのやり方でうまくいったのか。これはね、まあまあうまくいったんです。もちろんね、そのとき大成功ではなかったんですけどね。
ああ、こういう感じでやっていくとうまくいくんだなっていう手応えがね、初めてあったんです。で、実際ね、成果も出たんですよ。
でね、それ以降、僕はそれを下敷きにして組織開発っていうのを、今のクライアントさんだったりとかね、やってるんですけど、それでね、かなりね、うまくいくようになったんです。
この話をね、今週ちょっとやっていくんですけど、今日のところはですね、戦略はシナリオ、戦術は演出、戦闘力は表現力。
つまり、シナリオ、演出、表現力をそれぞれ磨くっていうことをですね、やっていくとチームで成果が出るよというふうな、そういうね、ちょっとイメージをね、覚えておいてほしいなというふうに思います。
はい、明日はですね、祝日なのでお休みになります。
次回はあさって、水曜日の配信です。
はい、今日はですね、ビジネス界隈ではなぜ戦争用語なのかっていう話でした。
いかがだったでしょうか。
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はい、本日は以上です。
では、いってらっしゃい。