プレ着手の発見
おはようございます。コーチングオフィスのしろうず、厚志です。この放送は、プロコーチ歴20年の僕が、コーチングや行動科学について、さらにプロコーチや講師として独立起業する人などに向けて発信する、あなたへの番組です。
僕は行動科学が専門なので、人の行動をどう起こすかということにすごく関心があるんですけど、その中で今年一番のトピックは、プレ着手というのを発見したことだと思っています。
プレ着手というのは、何かを始めようとするとき、何かを行動するときに、タスクに手をつけておくことです。
序盤に手をつけておくと、その後の行動がやりやすくなることに先に手をつけておくこと。そういう意味ですね。
例えば、ブログを書くみたいな、ちょっと大きなタスクのときに、とにかくブログの最初の3行だけを書いておく。構成の下書きみたいなものを書いておくみたいに、ちょびっと手をつけておくということがプレ着手というふうに言っています。
これね、本当に僕は大発見だと思っているんですよ。よく言われるのが、行動の前の準備であるじゃないですか。準備のようなものですかって言う人もいるんですけど、準備じゃないんですよ。
準備っていうのはね、例えば道具を揃えるとか、何をやるのかとかね、そういうのをちょっと確認するってことなんですけど、準備と本格的に着手し始めることの間にプレ着手っていうのがあるっていうのがね、発見されたことがね、僕はすごいっていうふうに思うんです。
つまり、行動っていうのは今まで、一番ざっくり捉えるケースとしては行動っていうのはこういうことなんだ、つまり行動イコール行動みたいなことがあったんですけど、もう少し解像度を高めると、準備と行動に分けられるんだと。
で、それね、もうちょっと解像度を高めると、準備とプレ着手と本格着手の3つに分けて考える。そうするととっても上手くいくっていうふうなことがね、僕は大発見じゃないかなと思うんです。
じゃあ、プレ着手の機能っていうか、プレ着手ってどういうものなのかっていうのを説明すると、ポイントはね、僕4つあると思って。
まず1つはね、何かをやるときに、なんだかね、ちょっとやるのに面倒だなとか、後回しにしようかなとか、なんか嫌だなっていうふうな少しネガティブな感情を持つことってあると思うんですよ。
結構ありますよね。なんかやりたくないなって思うタスクとか行動とかね。
で、じゃあその、やりたくないなーって思って手をつけるんじゃなくて、ちょっと待てと。まずプレ着手だと。
で、何が嫌だと思っているのかっていうことを調べる。で、その嫌なことをどういうふうに対処しておこうかっていうふうなことをやるっていうね。
つまり、ネガティブな感情に対する、最初にプレ着手の段階でネガティブな感情に対する対策を取る。そういうふうな行動ですよね。
それがまず1つ、プレ着手の機能の1つ。で、もう1つ、2つ目は、特に嫌な感じじゃないんだけど、このタスクの全体像を確かめておく。
どれくらいの時間がかかるのかとか、あるいはこれってね、本当にちょっと今日やるべきなのかとか、あるいはもう最初からね、そもそもこれはやるべきことなのかな、もしかしてやらなくてもいいことなのかなとかね。
そういう見渡すみたいなね、全体像を確かめておくっていうのがね、そういう機能です。
で、3つ目はね、タスクに手をつけるんだけど、とにかく最初のね、何をやるかっていう考える部分ですね、思考が必要な部分っていうのを抜き出して、そこだけちょっと先にやっておくと。
で、そうすると本格着手の時はもう本当に作業だけみたいな形になる。そういう風にね、思考と作業とを分ける。で、その思考の部分だけをプレ着手でやっておくっていう機能ですね。この絵が3つ目。
で、4つ目はですね、とにかくね、今日は少し、何をともあれ少しだけでも手をつけておく。割とシンプルですね。
で、場合によっては、今日本格着手までやるかどうかわからないんだけども、少しだけでも手をつけておいたほうがいいので、5分なら5分、10分なら10分、10分だけでも手をつけておきますよっていうのがやりかけのタスクなんでね。少しだけでも手をつけて毎日少しずつでも進めよう、そういう機能です。
この4つの機能があるっていうのがプレ着手の主なやり方だというふうに思います。こういうとね、準備のように思えるんですけど、実際にね、すでに行動に移っているので、準備と明確に分けたほうがいいと思います。
プレ着手の効果
あとはですね、行動の序盤部分を切り取ったようにも見えますけども、あえて分けることで必ず確かめる。つまり必ずプレ着手をやるっていうふうに思うとですね、少し立ち止まって考えることができるっていうことなんですよ。
つまりね、プレ着手ってね、見通しを立てるっていうふうな感覚なんですけど、そのまま準備プラス行動ってやってると、タスクや行動の見通しを立てるっていうことをやらないので、やってしまってから、あるいはやってしまって何日か経ってから、
あ、これ余計なことだったなとか思ったりとか、間違った意識っていうのはね、やりやすくなるんですよ。だから行動するための準備。で、準備ができたら見通しを立てる。プレ着手ですね。
で、プレ着手をやって見通しを立ててから本格的に始めるっていう3つの段階に分けることで、必ず行動の前に見通しを立てるっていう習慣が身につくんです。これがね、すごく効果がある。
で、その見通しを立てるとね、どんな良いことがあるかっていうことなんですけど、そのうちの一つにですね、いわゆる行動経済学でいうところの遅い思考システム、システム2っていうのがね、まず立ち上がってくるってことなんですよ。
これどういうことかっていうと、私たちの意識っていうの間違いっていうのは、本来はちゃんとね、きちんと考えて判断しないといけないのに、ついつい感情に任せたりとか、なんかね、深く考えるのが面倒なので、こんな感じだろうっていうふうなことを、大した根拠もなく行動を選択してしまうことなんですよね。
つまり、本来なら理性的なシステム2で判断しないといけないのを、つい直感的、感情的なシステム1で判断して、後で、あーしまったな、もうちょっとよく考えてやればよかったなって後悔するわけですよ。
でもね、準備、プレ着手、本格着手っていう3段階を順番にやるという習慣が身についていれば、プレ着手の段階で一旦冷静になることができるわけです。
つまり、プレ着手の段階で一旦冷静になることができるわけです。
だからね、全部の行動やタスクにプレ着手をする必要はないと思います。どちらかというと、クリエイティブな仕事をやったりとか、新しいことをやり始めたりとか。
あと、気が重くて手がつきにくいとか、そういうね、ちょっとね、これは少し立ち止まって考えた方がいいかもっていうふうなものに関してはね、それはプレ着手をやるという習慣を身につけると非常にいい意思決定ができるようになるんじゃないかなというふうに思っています。
はい、プレ着手で、僕自身ね、ほぼ毎日やってきて、結構ね、ちょっとね、新しい知見がたまってきたんで、今週ね、少しその辺をお話したいなというふうに思います。
はい、今日はですね、これは大発見、プレ着手という行動で話しました。いかがだったでしょうか。
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