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スピーカー 1
でもさっき言った他のやつは別の目的があるわけじゃん。
だからその開発者の責任としては兵器のほうが重いよね。
スピーカー 2
うーん、そうだね。
で、まあ結構そこが傾向するところだと思うんだよ。
やっぱり政治家が使うって判断するのが悪いっていう派も確かにわかるし、
それを作った人がそもそも悪いだろっていう派も全然わかるというか。
兵器の場合はね。
スピーカー 1
でもさ、仮に科学者Aが、いや俺は兵器作りたくないって言ってさ、
兵器作らなかったとしても、
政府が他の科学者に依頼しちゃうから、結局兵器生まれちゃいそうだよね。
スピーカー 2
あー、まあそういうケースも結局考えられる、確かに。
スピーカー 1
そうなったら、科学者Bが責任あるかどうか考えなきゃいけないよね。
スピーカー 2
そうそう、結局さ、その最新技術とかを科学の面から作る人っていうのは絶対必要なわけで。
だから誰かしらやっぱり責任が生じるんじゃないかとか、
これ倫理的にどうなのとか、そういう問題って突きまとうと思うんですよね。
スピーカー 1
突きまとうわ。
スピーカー 2
で、今日ちょっとそういう話も科学と、あと政治と、あとは歴史とかも関係すると思うんですけど、
そういう複雑なことについて、ちょっとちゃんと議論したいなっていう回になってまして、
今回ちょっとその主人公として、物理学者のエドワード・テラーさんっていう方についてちょっとお話ししたいんですよ。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
なんで、ちょっといろいろね、込み入った回かもしれないですけど、話していきたいと思います。
スピーカー 1
はい、お願いします。
スピーカー 2
で、ちょっと最初に、これなんでエドワード・テラーさんの話をこのタイミングでするかっていうと、
これちょっと特殊な内容でして、本来科学史の流れでいうと、もう少しサイエントトークで後に出そうかなと思ってたエピソードをちょっと前倒しして出してるんですけど、
ちょっとその経緯を簡単に説明したいんですけど、若干ややこしいんで。
これはきっかけになったのは、僕が8月にコテンラジオさんに意見を送った話という記事をノートの方に投稿しまして、
ちょっと聞いてる方も一部見られた方もいるかもしれないですけど、その内容っていうのが、僕コテンラジオさんをめちゃくちゃ非難したいわけでもなく、
単純にエドワード・テラーさんの発言についてちょっと一部事実と異なる内容があるんじゃないですかっていう問い合わせをしたっていう、簡単に言うとそういう記事で。
結構テラーさん、ただ怖いやつやばいやつみたいな印象をちょっと誤った形で印象を操作してしまってるんじゃないかっていう、意図的じゃない偽をね。
っていう内容をちょっと投稿したりもして、簡単に原爆の実験に参加して原爆をしょぼって言ったがテラーさんで、この人その後水爆を作る水爆の父という意味を持ってるんだけど、
こいつ怖いみたいなことだけ語られてたんですよ。 一応僕本人のインタビューとかyoutubeの動画で上がってたんで、そういうやつとか、
あとはエドワード・テラーさんのインタビューが掲載されている書籍の引用とか、いろいろそういうの見たらどうやらしょぼっていう発言に直接当たるようなところってないというか、
本当に一部切り取ったらこれだけっていう発言はあるんだけど、しょぼいというニュアンスは僕はないんじゃないかなと思っていて、一応概要欄にも貼っておきますけどね、その記事も含めて。
っていうのがあったんで、ここまでちょっと真面目に言ったんだけど、単純にエドワード・テラーさんかわいそうだなと思って、ちょっと印象違う形で広まっちゃうんじゃないと思って、
まあちょっとこのエピソード早めに出して、あとは結構この人確かに本当に怖い面もあるんですよ。最初に言った兵器の開発、原爆の開発に関わってた方なんで、
なんですけど、なんかただ怖いで片付けるんじゃなくて、もうちょっとこの人のいろんな科学者の面とか、実際こういうことを考えた人だっていうのが伝わったら嬉しいなと思って、
しゃべろうかなと決めました。
スピーカー 1
お願いします。絶対科学者って、そういう兵器を作る系の科学者って、多分心の中でいろんな葛藤とかありそうだなって思うから、
オッペンハイマーさんの映画も見たけど、とかアインシュタインとかも関わっておったんじゃん。
同じプロジェクトに参加してます。原爆を作る。
結構辛いんじゃないかな。
スピーカー 2
そうだね。でも多分すごく難しくて、これ。多分日本はどうしてもやっぱりその武器を使われてしまった側だからさ、
日本で書かれているものって、割とやっぱりアメリカ側が悪いっていう論調の記述とかが、やっぱりどうしても多くなりがちなところもあるし、
逆にアメリカ側の文章を読んでみると、これは正当だったって書いている人たちもいるし、
だから単純に良い悪いっていう話ではないと思うよね。
だけど単にこういう実験に参加している科学者全員ヤバいやつとか、
さっきの原爆見てしょぼって言ったって言ったらさ、それはめっちゃサイコパスなやつみたいな印象になるわけじゃん。
勝手にヤバいやつみたいになっちゃうじゃん。
スピーカー 1
確かに確かに。
スピーカー 2
その人はもう完全にサイコパスでヤバいやつなのかって言ったらそうじゃないわけじゃん。
っていう面を知ることって大事なのかなっていう。
スピーカー 1
そうだね。
なんかいろんな方向から見てみたいかも。
スピーカー 2
そうそうそう。
で、今日話すこともあくまで僕が調べて話す内容なんで、これが正解っていうわけではないし、
もちろんいろんな元文献探ってそこから取ってきた情報とか、
そういったことは喋ろうと思うんですけど、
絶対正しいと分かんないし、聞いてる人がどう思うか分かんないしね。
っていうのはちょっと最初に言っておいた方がいいかな。
スピーカー 1
いやでも多分今の科学者も心の葛藤とかあるかもね。
多分どんどんどんどん核兵器って進化していってるわけじゃん。
そうだね。
で、使われたらさらに複雑というか心痛むだろうけど、今は使われてないわけで、
それでもやっぱ心痛んでそうだなって、私が科学者目線で立ったらそう思うから。
だから実際に自分の作った爆弾が使われて、
すごく日本人がひどい目にあったところを見て、
どう思うのかっていうのはすごく興味がありますね。
ちょっとそういう話も一応ちゃんと残ってる話は残ってる話として伝えたいと思います。
スピーカー 2
で、最初に今回主役であるエドワード・テラーさんなんですけど、
この人は1908年にハンガリーで生まれた人で、
まあちょっとだいぶ話重くなったんで、ちょっとライトにすると、
単純にテラーさんっていう名前も若干壊そうっていうのもあると思うよ、正直。
スピーカー 1
確かに。
スピーカー 2
だって、
スピーカー 1
恐怖さんみたいな。
スピーカー 2
ちょっと、ん?
スピーカー 1
恐怖。
恐怖、恐怖みたいな感じの単語じゃないですか、実際テラーって。
どういうスペルなの?テラーさん。
スピーカー 2
T-E-L-L-E-Rなんだけど。
スピーカー 1
Lだったらじゃああれじゃない?別に。
スピーカー 2
このLがRだったら恐怖になるんで、
飲んだら一緒になっちゃうんですよ、日本語で書くとね。
スピーカー 1
そうだね、日本語で書くと。
スピーカー 2
これもちょっと要因なんじゃないかなと思って。
しかも水爆の父とか言われたらさ、めちゃくちゃやべえやつじゃんみたいな。
スピーカー 1
確かにな、テラーさんが水爆作ってしょぼって言ったら、
完全にサイコバスっていうイメージは確かに湧くかもしれない。
スピーカー 2
ちょっと名前もね、これ名前が悪いというか、
そういう印象もちょっと引っ張られちゃってるとこあるかなって気がするんですけど、
このテラーさん、もちろんそんな意味はなくて、そもそもファミリーネームだしな。
幼い時からすごく数学とかが得意で、すごく科学大好き子だったらしいんですけど、
そこまで詳しく残ってないんだけどね、幼少期の情報が。
結構若い時からやっぱり戦争とかに巻き込まれてる。
戦争というかね、ユダヤ人だったんで、
ドイツ、ハンガリーってナチスドイツの影響がどんどんどんどん広がってる時のハンガリーで、
だからなかなか大変な幼少期で、
父親からもすごく実用的な学問やりなさいと言われていて、
これ科学工学を大学で、これドイツの大学なんですけど、この時は。
スピーカー 1
ドイツの大学ってその時代行けたの?ユダヤ人の人でも。
スピーカー 2
まだギリ行けたのかな。
スピーカー 1
そうなんだ。
スピーカー 2
後に亡命するんですけど。
ドイツで最初は研究者としてスタートしてるんですけど、
路面電車の事故で右足を失っちゃったりね。
20歳の時にしてて。
義足になっちゃったりとか、結構大変なんですけど最初。
スピーカー 1
ちなみになんか、結構ヨーロッパの国で路面電車あるからちょっと想像できちゃうね。
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
ちょっとかわいそうなんだけど。
それが20歳の頃?
スピーカー 2
ただそこから大学で研究をかなりやっていて、
最初にちょっと科学者として核兵器開発以前から色んな研究に携わってるんで、ちょっとそれも紹介しておくと。
例えば分子の形を決めるにあたって、どういう形だったら分子って安定するかなって決まることってすごい大事なんですよね。
これ本当に難しいんで超ざっくりしか言わないですけど。
で、その分子の形がどうなったら安定になりますっていう、そういう現象っていうのを報告してて、
スピーカー 1
ちなみにそれ何歳ぐらいの時?
スピーカー 2
まあ割と若い時から生活してるやつもありますね。
で、テラーさんは1934年にはドイツを離れていて、で、デンマークで過ごした後に1935年にアメリカへ渡って亡命してると。
まあユダヤ人だったっていうのもあって。
まあアインシュタインとかも同じような感じでしたよね。
スピーカー 1
20代?30代の時に?何年に生まれたんだっけ?
スピーカー 2
1908年だから。
スピーカー 1
じゃあ20代の時にも移動してたんか。
スピーカー 2
そうですね。20代ですね。
スピーカー 1
大変な人生だな。足なくしたりさ、亡命しなきゃいけなくなったりね。
スピーカー 2
そこでよく研究とかやってたなって感じではあるんだけど。
スピーカー 1
偉いね。
スピーカー 2
で、アメリカに渡った後ですね。ヤーンテラー高科とかは。
スピーカー 1
あ、そうなんだ。
スピーカー 2
そこでも研究を続けてたと。
で、その後に1940年にドイツが核兵器を作ってるぞっていう情報がアメリカに流れまして。
で、実際に知識があるアインシュタインとか代表的な研究者としてですけど、
大統領に手紙を書くんですよね。
このままだとアメリカも危ないと。
スピーカー 1
じゃあドイツが核兵器作ってるっていうのは、まずは科学者たちが知って、
で、科学者がアメリカの大統領に手紙書いたってこと?
スピーカー 2
そう。これアインシュタインを中心にして、すごい核技術の開発が非常に進んでいると。
なので懸念として、このまま行くともしかしたら開発されるかもしれませんっていう。
スピーカー 1
科学的な目線から。
大統領とかだったら、この研究の意味とかが分かんないからっていうことなのかな?
スピーカー 2
そうだね。大統領が見てもさ、どれぐらい研究進んでるかは分からないわけで。
スピーカー 1
確かに確かに。
スピーカー 2
で、有識者たちで、これは大統領に今こういう状況ですっていうのを伝えようっていうので伝えるわけですね。
で、その時点でもテラーさんってちょっと関わってて、
で、実際に大統領はそれを受けて、じゃあもう研究者を集めて、
核兵器とかそういったものをちゃんとアメリカも開発しようっていうので、マンハッタン計画っていうのが始まるんですよね。
スピーカー 1
それまでは核兵器なかった?この時代が初めて核兵器開発されてきた時代?
スピーカー 2
そう。最初はだから誰が最初に作るかっていうのは非常に重要じゃないですか。
だってどっかが作ってさ、持ってるぞってもう脅しかけ始めたら、もうそこが有利になっちゃうわけで。
アメリカとしてはそれはまずいだろうと。
特にドイツみたいなとこは危ないからまずいっていうアメリカ側から見たらね、そういう考えなんで。
スピーカー 1
そっか、じゃあその時点ではもうどの国もまだ作ったことはなかった?けどドイツが近いよみたいな?
スピーカー 2
そう。ここが今言ったら世界の科学の最先端の戦いみたいになってるわけですよ。1940年代で。
1942年にマンハッタン計画っていうのが構想されて始まるわけなんですけど、その時にテラーさんもその一員として参加するってことですね。
物理学で実際にいろんな結果を出したりとかしてたんで。
ただこれテラーさんって最初からめちゃくちゃ積極的だったかっていうと、道徳的な観点で悩んでたとは言われてる。
スピーカー 1
それはもうじゃあマンハッタン計画の時から結構悩んでた?
スピーカー 2
そう。始まる時にこの兵器研究に参加するかどうかっていうのは、アインシュタインたちが大統領に手紙出した後も悩んでたりしたんだけど、
スピーカー 2
最終的に大統領の演説を聞いて、当時ルーズベルト大統領ですけど、その演説を聞いて自国のために自分の能力を使おうっていうので参加することに決めたらしいですね。
で、そこからマンハッタン計画めちゃくちゃ詳しく今回は話さないですけど、
オッペンハイマーさんを中心としたグループを作って、ニューメキシコ州のロスアラモス研究所っていうところですね。
そこに物理学者とかをいっぱい集めて、そこで一気に核兵器の研究を進めようっていうプロジェクトが動くということですね。
理論物理学部門のリーダーの一人にテラーさんはなってますね、この時に。
スピーカー 1
これが映画のオッペンハイマーで出てきたキャンプ場みたいな。
そうそう、キャンプ場みたいな。砂漠の真ん中に研究所作るぞみたいな。
スピーカー 2
町作っちゃおうみたいな。
スピーカー 1
あったね。家族にも言えないやつ。
スピーカー 2
というか家族ごと来るとかそういうのもあったみたいな。
スピーカー 1
そうだったっけ?あんまり内容覚えてないからあれだけど、あ、そうなんだ。家族ごと来てたんだ。
スピーカー 2
そう。だからもうそこに町作ってたっていう話なんで。
これ今でもありますからね、ロサルモス研究所は。
スピーカー 1
そうなんだ。
スピーカー 2
そこに日本人の研究者とかもいてたりしますよ、今。
スピーカー 1
そうなんだ。
スピーカー 2
この時にどういう兵器を作りますかっていうのはあんまりまとまってなかったんですよね。
最初から今の原爆みたいなものを作ろう、一直線っていうわけじゃなかった。
これちょっと爆弾の話なんでちょっと怖い話ではあるんですけど、
原子爆弾っていうものと水素爆弾っていうものは全然違うものなんだよ。
スピーカー 1
そうなんだ。あんまり違いわかってないかも。
スピーカー 2
そうだよね。現象で言うと原子爆弾は核分裂反応で、水素爆弾は核融合反応。
だから分裂か融合かで逆みたいなことが起きてるんですよね。
スピーカー 1
ちなみに水素って原子のカテゴリーの中の一つじゃん。
原子爆弾は何の原子でもいい、何個かあるっていう感じなの?
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
それに使える原子が。だけど水素はもう水素しか使えないみたいな?
スピーカー 2
そうそう。これちゃんと名前も理由があって、原子爆弾はウランとかプルトニウムっていう原子の中でも周期表のすごい下の方のやつ。
でっかい原子だと思ってればよくて、でっかいというか重たい原子。
そういうものは核分裂反応を起こしやすい。
分裂しやすい、簡単に言うと。
で、水素爆弾の方が核融合で、水素と水素をぶつけてヘリウムにする。
そうした時にエネルギーがめちゃくちゃ出てくるっていうのなんで、核融合の方は水素爆弾って言われてる。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
っていう違いは一応ありますね。
で、オッペンハイマーさんとかは、これ最初核分裂反応。
だからウランとかプルトニウムとか、結果的に最終的に完成した方の原子爆弾を推進したいって言ってたよね。
だけどテラーさんは一方で核融合反応。
こっちを使った方がいいんじゃないかっていう派だったわけよ。
スピーカー 1
それぞれの理由は何で?
スピーカー 2
これ多分いろんな理由あると思うんだけど、
一つは核融合の方がむちゃくちゃエネルギー的には高いと、核分裂より。
スピーカー 1
出てくるエネルギーが高い。
つまり爆弾としてのエネルギーが高い。
そう。
破壊力がある。
スピーカー 2
そうそう爆弾としてはだから核融合反応がもし実現できた場合はものすごい威力になるっていうのは分かってて。
だから最終的にこれテラーさんと対立するんだけどオッペンハイマーって。
もうあまりにテラーさんがやってる核融合反応は危なすぎるっていう理由で対立してた。
でもテラーさんはこの核融合の可能性っていうのを追い求めたいと思っていた。
スピーカー 1
じゃあオッペンハイマーは水爆だと危なすぎるから原爆にしようって言ってたみたいなこと。
スピーカー 2
実際ねどうだったか分かんないけど一応残ってるのとしては後々この水素爆弾の方はもうこれは大量殺害兵器になるだろう。
だから危ないから我々は推進しないっていうのを結論出して、
でテラーさんどんどん孤立してっちゃうんですよねこの後。
スピーカー 1
そうなんだ。確かその話聞いたらテラーさんちょっと怖いだなって思うね。
スピーカー 2
ここはね結構テラーさんは怖いというか危険な方をやろうとしてるっていうとこあるよね。
スピーカー 1
ちなみに原爆落とされたのってさこれまで歴史上日本だけだと思うけど広島と長崎。水爆ってさ使われたことあるんだっけ?
スピーカー 2
実際の戦争で?使われてない。
スピーカー 1
水爆使われてたらさらにやばかったってことだよね。
スピーカー 2
そうだね破壊力としては水素爆弾の方が全然強いんで。
そっちが使われてたらもっと恐ろしいことになってたかもしれない。
ただ1954年戦後なんだけどアメリカがビキニ環礁というところで水爆実験やってて、
で日本の漁船第5福龍丸が被爆しましたっていう。
スピーカー 1
なんかやったね。
スピーカー 2
実験が原因で被害が発生しちゃったケースっていうのはありますね。
スピーカー 1
確かに確かに。でもそれは結局実験だもんね。実際の戦争で使われたくないもんね。
スピーカー 2
そうだね。だからまあでも使われてたらもっと恐ろしいことは起きていると思いますね。
ただ実際研究としてちゃんと前に進んだのは原子爆弾の方だった。
原子爆弾の実験っていうのはこれまだ人類が誰もやってない実験なんで、
やっぱりこれで世界滅亡しちゃうんじゃないかっていうリスクすらある実験なわけよ。
もう空気自体がどんどん爆発連鎖してって地球丸ごと爆発しちゃうんじゃないかとか、
そういう懸念もあるような各実験っていうのをやってるわけですよねアメリカは。
これ非常に恐ろしい話だなと思うんだけど。
スピーカー 1
怖いね。
スピーカー 2
没頭してたみたいなことだよね。
すごいエネルギー出てるわけなんで、光が出てるわけなんで。
だから全然しょぼいとは思ってないんですよね、これ。
ここから読み取れることとしては。
スピーカー 1
なんかさ、いろんな歴史上の人の発言ってさ、訳されて教科書とかに載るわけだけど、
今回のはさ、ブログだったりコテンラジオでの紹介だったと思うけど、
いろんな媒体で歴史上の人の発言が日本語に訳されてさ、で教えられるわけじゃん。
それをさ、正確に伝えるのってさ、やっぱ違う言語だし難しいよね。
とか、訳とか入ってきたりとか、そういうのがあるとね。
スピーカー 2
そうだね。そこはすごい難しくて。
ただ一方でこうやって僕らみたいにさ、会話で喋って伝えるっていうのだと、
どうしても本来と違うニュアンスが入っちゃったりとかするケースもあったりするんで、
論文に書いてるのとちょっと変わったりとかもする可能性あるわけじゃん。
話はちょっと最後に付け加えてしようかなと思ってるんだけど、
一旦テラーさんの話に戻すと、そこの実験も実際立ち会ったりはしていて、
その後に実際原爆がもう使われちゃうわけですよね。
日本に対して広島と長崎ですけど。
使われた後にテラーさんが一応言ってることがあって、
作ったものを使うっていうものそのもの自体には別に反対はしてない。
スピーカー 1
作ってる側なんで。
スピーカー 2
これはちょっと日本人からしたらうんって思うところももちろんある。
スピーカー 1
だって実際に大量の人亡くなってるわけなんで。
スピーカー 2
この時テラーさんが言ってたのは、
当初は破壊的な被害が起きるっていうのはわかってたんで、使っちゃうと。
だから東京湾とか上空とかの人がいないところで威嚇投下を行うべきだっていう提案をテラーさんはしている。
実際本当はそういう人がいないところで投下しなかったので、
スピーカー 1
この広島とか長崎は大きな誤りだったっていう発言もしてたりはするんだけど。
スピーカー 2
これも正直これ僕の意見ですけど、やっぱりアメリカ側の視点だなっていう感じはしてて。
じゃあそっちだったらよかったかっていうと別にそういうわけでもないわけじゃないですか。
スピーカー 1
確かにね。
スピーカー 2
結局東京湾でやったとしても、別に放射線の被害は防げるわけでもないし、
当時それがどれくらい広がるかとかもわかんないわけなんで、
使われたことがないんでね。
っていう後から言ったらまあっていう感じなんだけど、
結局使う側の指示をしてるわけではあるんでね。
スピーカー 1
まあね。でもさ、今と感覚違うよね。
確かに原爆を落とされた側である私たちからしたら、
そんな考え方ひどいっていう気持ちもあるけど、
でもなんか当時ってこうみんな戦争してたわけじゃん。
まあ日本も含め。
スピーカー 2
まあね。
スピーカー 1
多分今は私たち平和ボケしてるからあれだけどさ、
だからなんとかして多分みんな勝たなきゃいけないって思ってたんだよね。
じゃないかなと思うから、
多分核兵器開発に携わっちゃったっていうところもあって、
使おうっていう派になるのは想像はできる気がする。
使うけど破滅的な結果にならないように、
実際の都市に落とすんじゃなくて、
東京は上の方で落とそう、爆発させようみたいな。
そういう意見になるのはなんとなくなんか想像はできるかなっていう。
スピーカー 2
まあそうだね。結構残酷な話ではあるけどね、それでも。
スピーカー 1
残酷だね。難しいね。
スピーカー 2
そこまでしないといけなかったのかとか、
いろんな意見が本当にここはあるとこだと思う。
なんか僕はさ、一研究者としてさ、
普通にこういう科学者とかがめちゃくちゃすごい能力を持っててさ、
もともとはさ、テラーさんだって原子がどうなってるのかっていう性質研究したりとか、
そういうことを探求してた人じゃん。
そんな人がさ、戦争に参加させられてというか、
ある意味爆弾作れっていうので、それで動いちゃったわけじゃん。
で、多分自分を納得させてやってたところもあると思うんだけど。
スピーカー 1
あるだろうね。絶対。
スピーカー 2
だって絶対に嫌だってなったらやんないわけだし。
でもやっちゃってるんで。
本当はね、そういうのがない世界だったら本当にいいなと思うんだけど、
まあそういう綺麗事だけでは片付かないのが人間だなっていう感じではあるけどね。
というか多分洗脳されちゃうんだろうね。お国のためにってなっちゃうんじゃない?
だし、自分たちがやらないと敵がそれを作っちゃって、
本当に滅ぼされるとか。
スピーカー 1
進撃の巨人じゃ、エレンの気持ちね。
スピーカー 2
そうだね。進撃の巨人かわかんないけど、
下手なことしたら地球壊れちゃうっていう技術力を危ない思想の国が持ったってなったらさ、恐怖しかないわけよ。
だったら自分たちが理性で管理できるところで作って、
それを抑止力にしようっていう考えにアメリカはなってるわけよね。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
でも実際そんな理性効くのかっていう話はあるわけで。
だけど人間は作っちゃったっていう時代に僕たちは今生きてるんだよね。
スピーカー 1
そうで、一つが作っちゃったからもうみんな持って抑止力にしようみたいな状態になっちゃってるのが悲しいよね。
スピーカー 2
すごい悲しいことですよ本当に。そんなに簡単なことではないのはわかってますけど。
テラーさんはそうやって本当はもっと無人地帯で日本に威嚇的に原爆を使った方が良かったんじゃないかっていう批判とかもしてるんだけど、
スピーカー 2
後々結局それだと単なる花火大会に間違えられるんじゃないかとかっていう可能性を説明されて、
テラーさんも納得したというのも一応記録として残ってるみたいですね。
スピーカー 1
今もう一つテラーさんたちの当時の気持ちを想像してたら、やっぱ家族守りたいみたいな気持ちとかあったから作ったっていうのもあるかなってちょっと今思った。
スピーカー 2
愛国心的なところは結びついてますよねそういうのとも。
スピーカー 1
そうそうそうそう。ヤバい日本をとりあえず先に壊さなきゃみたいな気持ちがあって、そうじゃなきゃ家族が危ないかもみたいな気持ちだったのかもしれないって思った。
スピーカー 2
そういうのはあったのかもしれないですよね。テラーさんも実際に奥さんと一緒にアメリカに亡命してたりするんで、そういう家族への思いとかもあったかもしれないですよね。
結局この原爆の後も今度冷戦に突入していくわけですけどソ連とアメリカのね。ソ連も原爆を開発しちゃうわけですよ。
そうなるとアメリカはじゃあさらに強力な水爆を作らなきゃっていう結局テラーさんの方に向いていって、テラーさん水爆の開発とかも推進するんで、それで水爆の父とも言われるようになったんですけど。
これは広島に投下された原子爆弾の約1000倍の威力のものが実験的には一応作られたということみたいですね。
スピーカー 1
じゃあさ、今あるそういう爆弾系というか兵器系で一番強いのって水素爆弾なの?
そうですね。今実際にあるのはそうだと思います。
スピーカー 2
それを超えるのって出てくるのかな?
スピーカー 1
いやーまあ何やるかわかんないけどあり得ると思いますけどね。
スピーカー 2
新しい技術がもし開発されたらさらにアップグレードしていくのかな?威力が。それでまた他の国がさついずいして作るぞってなって、どんどんどんどんやばい方向にみんな兵器を保持していくのかな?
だから今そうならないようにっていう運動とかがあったりするわけですよね。
今のところそれはないんじゃない?僕が知る限りはちょっとないんですけど、僕知らないだけかもしれないんで。
実際でもテラーさんって水爆の父って呼ばれて嬉しかったかって言われると、趣味が悪いって感じていたっていう記述もあって。
まあでも結果的にね水爆の父っていう名前がイコールテラーさんっていうので知名度につながってるというところもあるんで、まあこれはすごい複雑ですよね。
オッペンハイマーさんとかは水爆はめちゃくちゃ非難してるわけですよ。倫理的にはダメだっていう。
というかまあ結構ね原爆作っちゃった時点でオッペンハイマーさんもかなり倫理的には反省してるとか。
スピーカー 1
そりゃそうだよね。
スピーカー 2
そうそうそうそういう感じになってるんでね。
スピーカー 1
絶対なるわ。
スピーカー 2
でまあこの原爆作ったチームってどうなっていくかっていうと、これ冷戦の時にアメリカって共産主義者と少しでも関係を持った人はスパイじゃないかっていう。
そういうスパイがいないかっていうのを洗い出そうっていう。
これはオッペンハイマーの映画でもあったんですけど赤狩りっていうやつですね。
スピーカー 1
あった気がする。
スピーカー 2
でオッペンハイマーさんもこの標的になっちゃって、過去に実際共産主義者と関係を持ってたこととか。
でこのオッペンハイマーさんに対してこれテラーさんも校長会ってオッペンハイマーさんはスパイだと思うかみたいなの聞かれたりしてて。
だけどスパイって断定はしなかったんだけど、すごい遠回しにオッペンハイマーさんはちょっと怪しい奴だみたいなところを結構巧妙に植え付けたと言われてて。
スピーカー 1
ちなみにさテラーさんってオッペンハイマーの映画に出てきてたっけ?
出てきてますよ。
じゃあこれを知った上でもう一回オッペンハイマーの映画見たら面白そうだな。
スピーカー 2
ああそうですねそうだと思います。
スピーカー 1
だからもうだいぶ忘れてるし。昔さサイエントークでオッペンハイマー回したのは覚えてる。絵描いたから。
ちょっともう一回見直さなきゃな。
スピーカー 2
そうだね。でしかもサイエントークのここから出てくる物理学者とかめちゃくちゃオッペンハイマー出てくるんで。
スピーカー 1
確かに。
スピーカー 2
ボーアとかもやりますし。
スピーカー 1
アインシュタインもやったしね。
スピーカー 1
っていうので、小惑星にテラーっていう名前が付けられたりとか、そういうこともあったみたい。
テラーさんが開発したその水爆によって、今、水爆がさっきさ、一番強い爆弾って言ってたけど、
それが今さ、抑止力となって、世界の平和が保たれている部分もあるのかもしれないじゃん。また考え方によるけどね。
スピーカー 2
テラー 考え方によるんじゃないかな、そこは。
スピーカー 1
めちゃくちゃ考え方によるから、一概には言えないけど、でも水爆作ったっていうのは、すごく大きな影響を与えてるよね、世界中に。
スピーカー 2
だって、地球壊れちゃうかもしれないレベルだからね。
スピーカー 1
テラー 彗星からいかにさ、地球守ってもさ、地球壊れたら意味ないね。
スピーカー 2
そうそうそう、本当にそうだと思う。何をしてるのって話になっちゃうんで。
っていう人でしたね。で、テラーさんの人生はそういう感じだったんですけど、テラーさんが持ってた哲学としては、
一番最初に僕がした質問、兵器を開発した時に、研究者が責任を持つべきか、使った政治家が責任を持つべきか、っていう道徳的な責任ですよね。
っていうのは、オッペンハイマーさんとかは、あとアインシュタインとかは、やっぱり深い後悔があって、個人的に本当に責任感を持って、自分の手が血で汚れてると感じていたっていうふうにも言われてるんだけど、オッペンハイマーさんはね。
とか、やっぱりすごく使うっていう判断をしたのは、最終的には大統領だったけど、研究者もすごく深く傷ついたっていう人。これ倫理観の問題。
スピーカー 1
で、テラーさんに関しては、もちろんそういう使ってしまったっていう考えはあるんだけど、それが全部の全部の研究者悪いっていうのはどうなんだっていう立場。
スピーカー 2
すごい難しい、これ。で、科学者は自分が扱った技術に対しては絶対に責任を持つべき。
で、その技術と知識には絶対に責任を持つべきであって、で、その応用を決定する政治指導者はまたそこは別な役割で、そこはごちゃごちゃにしちゃいけないよっていう信念を持ってる人なのよ。
スピーカー 1
いや、なんかどっちも分かるな。私なんか答え出せないかも。
スピーカー 2
いや、ほんとね、これ答えないと思うし、まあでも見方によってはテラーさん、いや作った感情論でいくとテラーさんって多分悪いふうに見えるよ、おそらく。
だってね、道徳的責任をさ、申し訳ないって思ってる方がさ、正しいふうに見えるんだけど、ある意味テラーさんって研究者の立場としてちゃんとここは責任を持つっていう。
そういう哲学だね。で、それもすごく分かるなっていう気がするよね。
スピーカー 1
うん、それもそれで一理あるよね。どうなんだろうね。君はどっちだ?
スピーカー 2
いやー難しいよ。でも実際ね、そんな、もしもね、自分がこれ関わってそんな惨状を見ちゃったら、やっぱ責任を感じると思うんだよね。
スピーカー 1
あれじゃない?でもさ、テラーさんはさ、結局自分の開発した水爆が使われなかったからっていうのももしかしたらあるかもしれないよね。
使われちゃってたら、やっぱ責任感というか後悔みたいな念でその自分の哲学も変わっちゃうかもしれないし。
スピーカー 2
まあでもテラーさん、原爆も関わってるから結局一緒ですよ。
スピーカー 1
そうなの?そっかそっか。
スピーカー 2
原爆チームにいるんで。
スピーカー 1
原爆にも?原爆と水爆のチームに分けられたのかと思ってたんだけど、そうじゃない?
スピーカー 2
対立しつつもテラーさんは結局原爆の国家プロジェクトですってやってるんで。
最終的にはね原爆だってなったんで、参加はしてるんですけどね。だからそういう意味では立場は一緒だと思う。
スピーカー 1
ああそうなんだ。じゃあそれでもその哲学を貫き通せたっていうのはすごいね。
スピーカー 2
確かに味方によってはこういう話まで聞いて、確かにテラーさん怖い考えを持ってるなっていう意見だったらまだわかる。
テラーさんは結局でもそういうことを言ったりとかするから、科学者たちからとも孤立しちゃうわけであって。
だけどテラーさんとしては最終的に地球を守る、そのために技術者ができることっていうのも最後まで考えてた人でもあるんで。
スピーカー 1
なんかすごくもう理性で考えるみたいな人なんだね多分。
スピーカー 2
そうだね。理性なのかな。
スピーカー 1
周りがいかにさ、科学者責任論になろうともとか、自分が開発に携わった原爆でいろんな人が亡くなっているのを見ても、その哲学を貫き通せるっていうのはすごくなんか理性的信念があるとも言えるかも。
スピーカー 2
そうだね。戦争とかそれより前って、科学者も政治的に政府に積極的に助言を与えたりとか、そういった立場だったりもしたんだけど、
政府は政府のやり方で、技術者は自分が持っている技術的な専門知識を提供するっていう、そこをちゃんと区分けしましょうねっていう関係性、この政府と科学者、技術者の。
スピーカー 1
それはどの国でも今そういう傾向にある。
スピーカー 2
結果的にテラーさんが言ってる通りな感じにはなってるんだよね今。
だからこれアメリカも今そういうふうになってて、だからその研究者とか科学者の立場とかあり方まで、これは影響している話。
スピーカー 1
確かにその昔、科学者がある程度政治家にアドバイスとか直接できるような時代に原爆作っちゃったら、その方が確かに責任は重いってなるよね。
でも本当になんかこう仕組み的に、政府は政府で、科学者は科学者ってもう完全に分断されてたら、科学者に責任ないっていうのも結構一理ある気もする。
スピーカー 2
そうだね。いや、すっごい難しいんだよこれ。
スピーカー 1
難しいね。答えがない。
スピーカー 2
答えがない本当に。これ多分聞く人によっても印象とか全然変わるだろうし、多分僕も全然100%これ今伝えきれてないと思う正直。
この短時間だけでなるべく多くのことは伝えようと思ってるけど。
このテラーさんの話から本当に科学と倫理とか、科学と国家とか、そういう関係性は多分この過去のアメリカの事例から学ぶべきことがめちゃくちゃいっぱいあるかなと思ってて。
確かにね。
正直今これって関係ない人本当にいないと思うんだよね。
だって今現にそういう地球を破壊する可能性がある兵器っていうのはもう存在しているわけじゃん。
言ったら人類滅亡のリスクはあるわけですよ。
理性が効いてるから今この状態が保ってるっていう見方もあるし、だからこそ今平和だよねっていう見方も当然あるんだけど、だからといってこういうことを知らないってなっちゃうと結構まずいと思ってて。
スピーカー 1
いろいろ歴史があってからの今があるもんね。
なんか多分何にもなしじゃ平和ってならないじゃん。
誰かが戦争しちゃったりとか、民衆が虐げられちゃったりとかする可能性があると思うけど、いろんなうよ曲折を経て今に至っているわけだから、
その科学的な側面を知るっていうのは確かに重要なこと。
特に君みたいな科学者は思うところがあるのかな。
スピーカー 2
というか僕にとってもでも結構遠い話に聞こえちゃうところはあるよ。
スピーカー 1
専門がちょっと違うもんね。
スピーカー 2
専門違うし正直兵器開発と普通の研究って全然違うもんだと思うし。
普通よりは近いかもしれないけどね。
スピーカー 1
確かにね、研究者っていう括りで言ったらね。
でもさ日本は比較三原則があるからさ、日本で核の研究とかしてる人いないはずだよね。
スピーカー 2
まあ原子力発電とかはありますけどね。
スピーカー 1
それはあるけど確かに。
でも海外だったら今でも核爆弾の研究とかしてる人いるってことだよね。
スピーカー 2
もちろんもちろん。だってもう結構いっぱいの国持ってますし、ものすごい数核兵器ってもう存在しちゃってるんで。
スピーカー 1
いやーでもなんか核兵器の数が増えれば増えるほど、まあその故意的には使わないかもしれないけど、
まあそれだし、それによってこう抑止力で平和が保たれてるって部分も考え方によってはあるのかもしれないけどさ。
なんかどっかが事故ってさ、一気にバンとなったらさ、怖いよね。
人類8割滅亡しましたとか言われたら結構嫌じゃない?
スピーカー 2
そういうリスクももちろんありますよ。だってね、その爆弾が正しく機能するかどうかもね。
スピーカー 1
確かに。
スピーカー 2
それもそこの作ってる技術者次第ではあるんで。
スピーカー 1
そうだよね。それこそさ、彗星とかが落ちてきてさ、水爆を保管してる場所とかがあったりしたら、そこにさ、バンってぶつかっちゃったりとかして爆発とかないんかな。
スピーカー 2
まあいやゼロじゃないと思うよ。そういうリスクもね。
いやだからめっちゃ怖いと思うよ。まあそんななんか安易に爆発するにはなってないと思うんだけど。
スピーカー 1
だろうと思うけどね。
スピーカー 2
でもゼロパーセントじゃないっていうのは本当にあると思う。
スピーカー 1
そうだよね。だってこの世に存在してるんだからね。だって爆発として開発されたんだからさ、それが爆発しちゃう可能性あるよね。ゼロではない。
スピーカー 2
うん、ゼロではない。で、まあこれね、テラーさんもこれ言ってる言葉なんだけど、やっぱ知識がこういった兵器を作ったりする知識がある意味人間にあるのはすごい危険なことではあると。
だけどそれ以上に無知でいることはもうもっと危ないと言うことも言ってて、なんかすごいテラーさんがこれ言うんだっていう感じもすごいあるんだけど。
スピーカー 1
どっちがいいんだろうね。
まあまあ総合的に見たら、こういう風に科学が発展してた方が生活も豊かになってプラスではあるけど、全く何も知らなかった原子時代とかの方が核でさ、みんなが死ぬみたいなリスクはほぼないわけじゃん。
スピーカー 2
そうね。
スピーカー 1
だけどやっぱり今の科学技術があった方が私は嬉しいかも。
スピーカー 2
まあね、生活豊かになったりとか、本当それは当然あると思いますよ。
この時代の研究者たちが頑張ったから、今僕たちも例えばスマホとかね、わかりやすいので言うと、材料作るとかもさ、こういうテラーさんの物理学とかも関わったりするわけなんで、そういう恩恵を僕たち受けてるわけなんですけど、
なんか正しい知識を持つことはやっぱり大事だよねっていうのは本当に思うんですよ。
スピーカー 1
まあそれはそうだよね。
スピーカー 2
っていうことと、あとやっぱり技術者、科学者とかとそれを使うのを決める側の国とか政府の人たちの関係性もめちゃくちゃ大事。
そこが対立してたらお話にならないというか、政府とか国って言ったらすごいでかい感じするんだけど、これ結構会社とかの単位でも僕同じだなと思うんだよね。
スピーカー 1
まあね、なんか研究部門の人がその専門を持たない人にもわかりやすく説明していかなきゃいけないし、
社長とかがそういう専門知識なかった場合、社長にもう全てのプロコンを理解させなきゃいけないもんね。
スピーカー 2
そうそうそうそう。で、それを社長が判断して決めるとかやらなきゃいけないわけじゃないですか。
だからなんていうの、やっぱそこをお互いちゃんと歩み寄らないといけないなっていう。
スピーカー 1
そうだね。
スピーカー 2
学者側もあぐらかいてちゃいけないし、ビジネス側の人も学者はどうせビジネスのことわかんねえだろみたいな感じのテンションでいたら、そこの溝って一生埋まらないわけで。
それだとうまくいかないよねっていう話にも通じるのかなって。
スピーカー 1
いろいろ広がりますね。
スピーカー 2
っていうのもあって、安直にこいつやばいやつとか言うのはまずいよっていうのもある。
なるほどね。
なんか言ったらさ、僕ら多分これポッドキャストと学術の間の関係性も結構あると思うんだよね。
確かに。
スピーカー 1
わかる?
そういうが専門性を持ってる側で、それを専門性がないリスナーさんたちにもなんとなく伝えようとしてるじゃんっていうこと?
スピーカー 2
そういう方向ってよりかは、僕らは学問全体とかで見ると、多分めっちゃビジネス寄りなのよ。今の話で言うと。学問わかんない側寄りだと思うよ。
だって100%専門じゃないことも喋ったりとかさ、するわけだし。
スピーカー 1
分野によるよね。
スピーカー 2
しかもこのポッドキャストがいちいち全てのチェックを受けてるかって言ったら、そうじゃないわけじゃない?
で、一方で学術系の人は何か発表しようと思ったら、茶読受けたりとか、論文出した後もちゃんと再現性取れなかったら撤回されるとか、そういうこともあったりするわけじゃない?
いちいち修正したりとかね。
スピーカー 1
そうだね。発表したらさ、いろんな人に詰められるしね。
スピーカー 2
そうそう、いろんな人に詰められるし。で、こう間違っちゃいけないっていうプレッシャーの中、頑張ってやってるわけじゃん。
だからポッドキャストやってる人は別にそういうのはないわけよ。だからある意味言いたいこと何でも言えちゃうんだけど、だけど学者側の努力とかもちゃんとわからないと、多分せっかく学者たちが頑張って培ってきた学問を、
ポッドキャストをやってる人とか、YouTubeも一緒だけど、割とないがしろに発信することは、僕は良くないことだと思うね。
スピーカー 1
確かに。
スピーカー 2
伝わるかなこの感じ。
スピーカー 1
分かる分かる。
スピーカー 2
だからこれもなんかこう、僕がポッドキャストなりに、なるべく間違ってることがあったら修正した方がいいんじゃないとか言ってる、なんか結構粘着とか言われるんだけど、
言ってるのはそういうことで、本当にポッドキャストにどこまで正確性求めるかってめっちゃ難しいことで、
ちょっとね今回コテンラジオさんの名前あげちゃったからちょっとあれなんだけど、
だけど面白く伝えるのはめっちゃ素晴らしいことじゃない?
だし、多分なかなかそんな簡単にできることじゃないと思うから、
それは本当にやるべきことだと思うんだけど、
じゃあどこまでエンタメというか、まあエンタメって言うと難しいんだけど、
フィクション寄りなことと本当に正確な学問寄りなことのバランスとるかっていう。
スピーカー 1
難しいね。私たちは間にいるみたいな感じだもんね。
どっちかというとビジネス寄りだけど、
でも結局それをさらにリスナーさんに伝えてるっていうわけだから、
ある意味中間地点にいるけど、
スピーカー 2
そう、難しいんだよ。
スピーカー 1
でもやっぱりそのビジネス側だけの視点になっちゃうと、
科学を理解しないっていうことになっちゃうもんね。
スピーカー 2
そうそう。だからあえてエンタメっていう言葉を使うけど、
エンタメにもいろいろノンフィクションからフィクションまでいろいろあって、
幅無限だから難しいんだけど、
エンタメを仮に娯楽として嘘のことがあってもいいよっていうものとした場合は、
エンタメだからいいじゃんっていうので片付けちゃうと、
多分めちゃくちゃになっちゃう。
スピーカー 1
それだったら歴史とか科学とか、
そういう教育系のポッドキャストっていうふうに言わずに、
もうエンタメの何でもいいフィクションチャンネルですってした方がいいんじゃない?
でもやっぱり私たちは少なくとも科学を伝えようとしてるっていう立場だからこそ、
それでエンタメに寄りすぎちゃうと、
それが科学だと思ってリスナーさん聞いちゃうわけじゃん。
だからやっぱりある程度の正しさも重要だよね。
分かりやすくってとこも重要だけど、でも正しさも重要だと思う。
スピーカー 2
だからめっちゃ難しくてそこが、
本当にファクトだけで事実だけを語りますっていうテンションで、
実はエンタメとして裏ではやってますっていう感じなのが一番やばいと思ってて。
スピーカー 2
だってそれは事実として伝わっちゃって、
で、めぐりめぐって多分真剣に学問やってる人はちょっと迷惑をかかっちゃったりするわけじゃない?
だからそれは何かこう、そういうことがないといいなって思うんだけど、
かといってどうしたらいいかも難しいんだけどね。
これは多分もう歴史とか科学とかに全くどのジャンルでも本当に共通してることだし、
きっとこれを聞いてるリスナーさんもリアルな情報だから聞きたいし、
事実を追い求めたいから聞いてると思うんだよ。
だから発信側の姿勢とかは本当にそこのコンテンツの根本が適当になっちゃうと揺らいじゃうから、
気をつけたいなっていう話でもある。
僕も間違いますからね、たくさん。
スピーカー 1
みんな多分間違いは犯しちゃう時はあると思うけど、
それでもね、間違いに気づいたら直したりとかしつつ、
まあそうですよね、お互い歩み寄る努力が必要ですよね。
もうコミュニケーションだ、これ。人間のコミュニケーションだ。
コミュニケーションだと思うよ。
だってみんな誰かに自分は分かってて、相手が分かんないことを伝えるっていう場面って多分あるじゃん。
スピーカー 2
あるね。だけどお互い歩み寄るわけじゃないですか。
そのコミュニケーションの中で、なるべくみんなで正しいことは何かなって考えるっていう、
そういうスタンスっていうのはすごい大切にしたいなっていう気はする。
自分はね。この辺はね、人によって本当にその捉え方とか違うと思う。
全部やってらんないっていうのも本当に分かる。
スピーカー 1
全部さ、科学的に正しいこと言おうとするのはそもそも無理らしい。
しかもそれをしたらめっちゃつまんなくなるよね。
スピーカー 2
めっちゃつまんない。もう教科書読み上げですよ。
読み上げときって感じだから、難しいね。
スピーカー 1
難しい、本当に。
スピーカー 2
っていう話も、なんかこういろいろ、今回テラーさんの話メインで話したけど、
あとは兵器開発した研究者と政府の人の立場とか、そういうところがもうお互い、これもコミュニケーションだと思うよね。
で、どっちが倫理的責任を受かって正直正解ないし、
だからといって目を背けても何もないわけでっていう、
ふわっとした、これ現代までテラーさんの時代から続いている現代まで未解決の問題みたいな感じだと思う。
答えがない倫理的な問いって感じだね。
スピーカー 1
そのテラーさんの責任のところもそうだし、
どこまでエンタメにしてどこまで正確性を追い求めるかの、
そのグラデーションの中どこを目指したらいいのかみたいなのも別に正解はないと思う。
本当に正解ない。
だからこれも倫理的な問いですよね。
そうそう、だしそれはポッドキャストであっても、
スピーカー 2
AIの開発でもそうだし、
なんか遺伝子組み替えの技術とかそういうのもそうだし、
全部そうだと思う。
で、これを聞いた上であなたはどう思いますかっていう話ですね、今回。
何について?全て?
スピーカー 1
まあ全てというか、
スピーカー 2
でもさ、科学者が責任を負うべきか、
スピーカー 1
政府だけの責任でいいのかっていうのはさ、
なんか結構聞いてみたいかも。
リスナーさんで聞いた人で聞いた上で考えて、
どっち派かっていうのは、
私ですらちょっと今いろいろ喋って考えたけど、
なんかまだ答え出てないけど。
多分しかもこっちって一言で言えるかもしれないけど、
スピーカー 2
多分しかもこっちって一言で言えることでもないと思う。
例えばね、どっちも責任あると思うし、
だけどどっちかって言ったらCって言ったら最終的に決めた政府側とか、
そういう意見とかもあったりするわけじゃん。
スピーカー 1
いやでもさ、政府側が責任あるのはもうほぼ確定じゃん。
その上でプラスで科学者に責任がどれだけあるかって話じゃないの。
100%あるのか0%なのか、
5%くらいなのか知らんけどね。
うーん。あ、そうね。そこがグラデーションだね。
スピーカー 2
そうだね。政府はもう100悪いと思う。
スピーカー 1
悪いっていうか責任を負うべきだよね。
スピーカー 2
最終決定権を持ってるからってこと。
うんうん。
難しいね。
作った技術とどれくらいアウトプットが近いかとかもあるしな。
確かに。
兵器作ったってなるとあまりにも危ないもん作りにいってるけど、
AIとかイメージ組み替えとかは結構遠い気がするよね。
そうだよね。
そういうものだったらじゃあ追わなくていいのかって言ったらうーんっていう。
スピーカー 1
確かにね。そっか技術によるのか。
スピーカー 2
技術にもよると思う。
スピーカー 1
なるほどいや面白い回でした。
スピーカー 2
いやこれ多分ね議論をなかなか呼ぶ回だと思いますよこれ。
これ結構議論呼ぶし僕もねどうだろうなっていう
スピーカー 1
確かにそもそもなんかコテンですごく議論がSNS上で巻き起こってたし
コテンラジオの話?
そうそうそうそう君のツイッターとか荒れてたし
スピーカー 2
それはでもなんか僕はもう本当にお騒がせしましたすみませんでしたっていうのは結構ある
スピーカー 1
しなんか今回さそれ以外にもさなんか戦争の話とか出てきたからさ
その核爆弾持ってることが本当に
抑止力で平和につながってんのかみたいなところもさ
もう政治やんなんか政治的思想みたいな
いやそう
だからさすごく人によって多分意見違うだろうね
スピーカー 2
この回自体が物議を醸しちゃう可能性ももちろんある
え怖
わかんない
スピーカー 1
まあまあまあ一市民のおしゃべりでしたっていう
スピーカー 2
そうだね一市民とあとはなんていうかこう
エドワードテラーさんのねこういう人だったんだっていうのは
ちょっと解像度上がったのかなと思うので
スピーカー 1
確かにコテンのやつ私聞いてないから聞いてみようかなどんな感じで
スピーカー 2
それはぜひ聞いてみてください
てかこれ聞いてる人もそこは聞いてみてほしいですね
コテンラジオさんの科学技術の歴史シリーズ
何回かに渡って配信されてますんで
スピーカー 1
でもなんかさそれも面白いかも
私たちはさっきさビジネス側とは言ったけどさ
どっちかというと科学者に近いビジネス側じゃん
でも多分コテンさんはビジネスにより近い側じゃん
スピーカー 2
そうだね
スピーカー 1
その一番奥に多分リスナーさんがいるんだと思うけど
だから似たようなさ科学の歴史を扱ってて
一つの配信ではこういうふうに言われてて
もう一つはこういうふうに言われてるっていうのは
なんかそれこそさ違う立場での配信
違う視点を見れて面白いかもしれない
そうだと思う
スピーカー 2
それをいろいろ聞けるのもポッドキャスト聞くことの醍醐味でもあるんじゃないか
確かに
いろんな人の話を聞けるっていう意味だよね
スピーカー 1
これまでのさ科学者とかさ科学技術の紹介とかでさ
サイエントクでもやったしコテンさんでもやったよみたいなのあるの
めちゃくちゃある
スピーカー 2
だからサイエントク聞いてる人はめちゃくちゃ
これ知ってるみたいなやつ出てきますよ
そうなんだ
まあまあで僕らが話してないことももちろんたくさん出てくる
うんからなんかすごいいいよなってか
まあでも全然規模が僕らと全然違いますけど
コテンラジオさんめちゃくちゃ
スピーカー 1
リスナー数が全然違いますね
スピーカー 2
もう桁違い多いと思う
僕らがあのちっちゃいながらいやいや言ってるように見えちゃうかもしれないけど
でもそこはね僕は割とフラットに行きたいと思ってるんで
一配信者としてはね
スピーカー 1
うんうんいいんじゃないですか
スピーカー 2
でまあサイエントクもねもっともっとね成長できたらいいなとは本当に思うんだけど
スピーカー 1
確かに
スピーカー 2
いやでも是非これ聞いてコテンラジオさんのやつも是非聞いてみてもらって
多分ねそうするとなんかいろんな視点も見えてくるし
まあそれ以外にもたくさん世の中に今コンテンツも溢れてますし
ウェブを検索してもいっぱい科学とか歴史に関することって無限に出てくるんで
本当に僕がやってるのはそれをちょっと僕が好きなやつをおすそ分けしてるぐらいの気持ちでやってるんで
はい
まあ頑張りますか
スピーカー 1
はい頑張ってください
スピーカー 2
いやいやあなたも頑張りましょうよ
スピーカー 1
私はあの聞く側としてねあの頑張りますけど
スピーカー 2
いやまあでも結構今回いろんな議論できたんで良かったんじゃないですか
スピーカー 1
そうですね
スピーカー 2
はいというわけでこの番組サイエントークはいつでもあなたからのお便りを募集しております
誰でも参加できるLINEのオープンチャットや
より密なコミュニティと限定音源を聞くことができるサイエントクラブも運営しています
で今回のエピソードはね是非皆さんいろんな方にシェアとか
あと周りの人と話してみたりとかね
考えたり自分で調べてみるきっかけに是非してみてほしい回だなというふうに思ってますんで
あとこれからもいろんな研究者の話をお届けしますんで引き続きよろしくお願いします
そうですね
スピーカー 1
はいそれでは皆さん
ウルトラフォー
スピーカー 2
なんかこんな真面目な話して最後ウルトラフォーって何言ってらんないかな
スピーカー 1
大丈夫かな
スピーカー 2
いいか
スピーカー 1
じゃあまた