1. サイエンマニア
  2. ピラミッドの調査方法!分野で..

パピルス雑談、考古学者とのやりとり、デジタルヘリテイジの使い道などについてお話していただきました。

【ゲスト】

いち さん (https://twitter.com/kanaya)

⁠ポッドキャスト「STEAM.fm」⁠

【トピック】

・ピラミッドはツルツルだった?

・ピラミッドの調べ方

・考古学者のリアリティは違う

・古代の経済圏を推測する

・エジプト幾何学の合理性

【あとがき】

ピラミッド行きたい欲が高まりました。

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サマリー

エジプトのピラミッドのイメージは実は違っており、パッと見はツルツルで可愛らしいが、実際は大理石でツルツルの表面だということが、最近の調査で明らかになっています。さらに、ピラミッドの空間探査やクレオパトラの墓探しの試みなど、未知の部分を探索する研究が行われています。彼らは考古学とデジタルヘリテージについて話しており、エジプトのピラミッドや船のデジタルスキャン、そしてエジプト人の実用的な数学について説明しています。また、考古学とデジタルヘリテージについても話しました。エジプトのピラミッドや古代の地理情報の測定方法などについても解説しています。

目次

ピラミッドのイメージの違い
スピーカー 1
エジプトのピラミッドって、ギザギザの印象があるんですけど、もともとはどうもツルンとしてたらしくて、
スピーカー 2
え?パッと見ですか?
スピーカー 1
はい。表面ツルンとさせてたんですよ。化粧板って板張って、ツルンとさせてたんですよ。
スピーカー 2
あ、そうなんだ。
スピーカー 1
そうなんですよ。一部化粧板残ってるんです。
スピーカー 2
うーん、なんかすごいピカピカだったみたいな、なんかで見た気しますけど。
スピーカー 1
はい。表面大理石磨いて、ツルツルの。
ツルツルだったんだ。
はい。で、その板がどこ行っちゃったのかとか、板があったとしたらどのぐらいの体積があったのかとか、
完全に完成した時、どんな風に見えたのかとか、王様からはどういう風に見えてたのかとか、そこら辺もコンピューターの力を借りないとなかなか想像できないので。
スピーカー 2
確かにでも建設当時のピラミッドはこんな感じでしたみたいな、もし分かったら結構インパクトすごそうですよね。
スピーカー 1
そうなんですよ。
スピーカー 2
うーん、気になるもんな。
スピーカー 1
ですよね。気になっていただけて嬉しいです。
スピーカー 2
いや、これもうみんな気になるんじゃないですか。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
みんな思ってるピラミッドのイメージ、実はちょっと違いましたみたいなのって、
最近恐竜って実はもっとフサフサでカラフルでしたみたいな、再現したやつとかニュースであったじゃないですか。
スピーカー 1
そうですね、そうですね。
スピーカー 2
あんな感じで、映画でティラノサウルスこんな感じなのみたいなノリで、ピラミッドも全然ツルツルで、
スピーカー 1
そうなんですよ。
スピーカー 2
ツルツルってなんかちょっと可愛らしいですよね。丸み伸びてて。みたいになったらイメージ可愛そう。
スピーカー 1
とにかくでかいので、もうSF映画みたいなシーン、今でいうSF映画みたいに見れてたんじゃないかなと思いますね。
スピーカー 2
うーん、いやそうですよね。
宇宙人っていう発想があったかわかんないですけど、なんかもうそれぐらいの。
スピーカー 1
そうですね。正確に東西南北向いてるので、結構太陽の反射とかもバシッと見えてたかもしれないですし。
なんかめっちゃ計算されてるってことですもんね。
スペースにコメントをいただいているようですが、これポッドキャスト中に読んでもいいんですか?
スピーカー 2
あ、言ってもいいですよ全然。パピルスとモロヘイヤ組み合わせるといいかも。ちょっと面白いな。
スピーカー 1
確かに。パピルスってね、ご存知の方いっぱいいらっしゃると思いますけど、ペーパーの語源になった草ですよね。
アシですね。ナイル川沿いにいっぱい生えていて、今でも売ってますよ。
スピーカー 2
エジプト行ったら。
スピーカー 1
エジプト行ったらお土産物屋さんにパピルス売ってます。
スピーカー 2
欲しいなちょっと。
スピーカー 1
そうなんですよ。だいたい絵が描いてある、お土産物としては絵が描いてあるんですけれども、何も描いてないパピルスくれって言ったら売ってくれます。原料のパピルス。
スピーカー 2
そうなんだ。別に今使ってるわけじゃないですか?お土産用ですか?
スピーカー 1
お土産用ですね。
スピーカー 2
ですね、さすがに。
スピーカー 1
そうですね。使ってるわけではない。
スピーカー 2
使ってる人もいてもおかしくないけど、面白いけどね。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
そのノートパピルスじゃね?みたいな会話とか面白そう。
スピーカー 1
18世紀とかですかね、古いパピルスもお土産物として売られてたらしくて、古いて紀元前のパピルスが売られていたらしくて、そのパピルスに書かれてた文字から紀元前の方程式とか、
紀元前の演習律とか、エジプト人たちが使ってた演習律とかが見つかってるので。
スピーカー 2
もうそれ完全に今度サイエントークで出す話っすね。
スピーカー 1
本当ですか?
スピーカー 2
パリンプセストですよね。
スピーカー 1
そうそうそうそう、そうです。
スピーカー 2
パリンプセストっていう、1回使った、あれパピルスだったかな?用紙紙みたいなやつで1回使ったやつをちょっと消して90度横に回してもう1回書いてみたいな使い方をしてるのがパリンプセストで、それよく見たら昔のアルキメデスの文章残ってたみたいなやつで、おなじみのやつです。
これ今度ポッドキャストで話したやつ出ます。
スピーカー 1
へー。
スピーカー 2
ちょうど。
スピーカー 1
今ちょっと調べたんですけど、エジプトのはリンド数学パピルスっていう名前のパピルスですね。これに演習律が書かれてたっていう。
スピーカー 2
面白いですね。
スピーカー 1
ヨーロッパだと用紙紙使うんですけど、エジプトはやっぱりパピルスが早くからあったので。
そうですね。
上書きはあんまりしてないんじゃないかなと思います、エジプトの場合は。
スピーカー 2
なんか演習律のやつはもともとパピルスで確か書き写されてたんですよね確か。パピルスから別な動機種とかに写されて、それからわかったみたいなすごい間接的な発見のされ方をしてますね確か。
ちなみに遺跡調査して、見つかった意外なものとか、さっきミイラとか見つけたとか言ってましたけど、あります?見つかった面白いものとか。
ピラミッドの空間探査
スピーカー 1
やっぱりほとんど盗まれてしまっていて、僕自身がその場に立ち会ったっていうのはほぼないんですが、調査チームがギザのピラミッドで未知の空間を見つけたっていうこともありましたし。
スピーカー 2
それなんか見ましたね。
スピーカー 1
そうなんですよ。まだまだ見つかってない部屋があるみたいなんですね。
スピーカー 2
そうなんか人入れないはずなのに、ちょうどいい感じの空間がこの壁の奥にあるぞみたいな。
スピーカー 1
そうそうそう。
スピーカー 2
そういうやつですよね。
スピーカー 1
基本投資できないので、レントゲイ写真とか撮れないので、もう穴も開けられないので諦めてたんですが、日本の名古屋大学のチームが宇宙船、コズミックレイですね。
宇宙から、宇宙というか実際に大気圏内から降り注いでいる素粒子を使って投資をするという実験的なプロジェクトをやっていたんですが、
その結果どうも空間があるらしいというので。
スピーカー 2
すごい、そうやって分かったんだ。
スピーカー 1
これは重大すぎる発見なので、細い穴は開けたみたいです。開けて確認したんですよ。
スピーカー 2
でも本当にあったっていう。
スピーカー 1
本当に空間があったっていうのがつい最近分かりましたね。
スピーカー 2
すごいな。確かにさすがにそこまでただ写真撮るだけだと分かんないですもんね。
スピーカー 1
そうなんですよ。いろんな方法を使って、例えば赤外線写真を撮って、昼と夜で温度が違うので、空間があるところはやっぱり空気があっためられているので温度変化が早いだろうというので、
円赤外線写真とかもいろいろ試してはいるんですけども、なかなかやっぱりうまい方法がなくて。
スピーカー 2
なるほど。壁も厚そうだしな。
スピーカー 1
そうなんですよ。壁叩くとか結構あるんですけどね。やっぱり石が分厚すぎて。
スピーカー 2
分かんないですよね、絶対。
スピーカー 1
分からないですよ。
ヨーロッパのチームで重力計を置いて、重力が変化してるはずだって言って、いろんな説を唱えてる研究者たちもいるんですけれども、
どう考えてもそんな重力が変化するほどの質量があるとは思えないので。
それはうまくいってないんじゃないかなと僕は想像してます。
スピーカー 2
結構いろんな調査方法というかされてるんですね、今でも。
スピーカー 1
そうですね。あと地下に関しては地中レーダーっていうのを使いますね。
完全な岩だとやっぱり貫通できないことが多いんですけれども、
土だったり砂だったりすると電波をある程度通すので、地中レーダーで未知のお墓を探すっていうのもやってます。
それで以前クレオパトラの墓を探しに行かされたっていう事件もありました。
なんすかその事件。すごいな。クレオパトラの墓って見つかってないんですか?
クレオパトラの墓探し
スピーカー 2
見つかってないんです。もう2000年間見つかってないんです。
そうなんだ。いろんな人探してそうですね。
スピーカー 1
めちゃくちゃ探してる人います。すごく有名な調査の例で言うと、女性考古学者でキャサリンという方がいらっしゃるんですけれども、
彼女がすごく情熱的にここにあるはずよって言って、すごい掘ったりですね。
僕も彼女の下で働かされたんですけども、レーダー振り回したりとか。
働かせてた側の人か。なるほど。
ずいぶん探していて、つい最近も証拠を見つけたっていう主張を。
なんか未知の空間が出てきたので、これが証拠よっていうふうに主張されてるんですけれども。
ただ埋葬品とかは多分まだ見つかってないと思うので、クレオパトラの墓っていうのは断言できない。
スピーカー 2
どうやって証明するのかが難しそうですね。
スピーカー 1
そうですね。あの本当棺とか出てくれば。
スピーカー 2
誰の墓って?
スピーカー 1
エジプトの王様だと棺にお名前書いてあったりするので、かなり有力って言えるんですけれども。
そうなんですよね。
スピーカー 2
どんな人か調べるのとか難しそうだもんな。
でもそれこそ最近流行りなのかわかんないですけど、DNA取ってそのDNA読むみたいなこととか。
結構多分エジプトの研究でもやられてますよね。
スピーカー 1
そうですね。ミイラからDNAを取得したりであるとか。
あとCTスキャンして骨格調べたりとかしたりもありますね。
そうなんですよね。
スピーカー 2
なんかいろんな研究組み合わさってる感じしますよね。
スピーカー 1
そうですね。やっぱり歴史が長いのでカーボン14使って年代測定とかもやりますね。
スピーカー 2
そっか。でもなんかテーマになってるデジタルヘリテージって結構そういうものとはまた別の角度というか。
今あるものをどんだけ細かく見るかみたいな感じですよね。
そうなんですよ。
さかのぼるっていうよりかは。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
っていう意味でなんかちょっと違うタイプなんかなとか思いますけど。
スピーカー 1
そうですね。今あるものをキャプチャーするのがデジタルヘリテージの主な考え方。
僕たちはよく現地のエジプトのエジプト考古学者の方たちとお話をするときに、
僕たちはそのリアリティをキャプチャーしたいんだって。
リアリティリアリティって言ってるとどうも考古学者にとってのリアリティっていうのは
例えば5000年前に人がいてこんな風に石を運んでこうやってのみで削ってこうやって作ったってそれがリアリティだってなるので。
最初言葉が通じなくて結構大変でしたね。
スピーカー 2
確かに普通のリアリティってちょっと違う。
スピーカー 1
そうなんですよ。
スピーカー 2
今そこにあるものがリアルっていう感じがするけど。
スピーカー 1
思いますよね。
スピーカー 2
思いますよね。普通にリアルだけ聞くとこれがリアルじゃんみたいな感じするけど。
スピーカー 1
でもそれはサイエンティストにとってのリアリティで、考古学者にとってのリアリティっていうのは
その5000年前にここに確実に人がいてこういう活動をしていてこういうものを作ったっていうのがリアリティなので。
スピーカー 2
見てるものが全然違う。
スピーカー 1
全然違うんですよね。
スピーカー 2
結構過去を見てる感じ。
スピーカー 1
だから日本の考古学者もよくするんですけれども古墳を見たときに何するかっていうとスケッチを書くんですね。
写真撮ればいいのにって思うんですけどもスケッチでなきゃダメなんだっていう。
多分見てるものが違うんですよ。
スピーカー 2
それそのまんま見たものをスケッチしてるんですよね。
スピーカー 1
スケッチしてるんですけどもやっぱりそこにはどうしても考古学者としての主観が入ってるんですよ。
スピーカー 2
絶対昔はこうだっただろうなみたいな。
スピーカー 1
絶対入ってるんですよ。
もう僕みたいなエンジニアからしたらいやそれは性格じゃないよね。それリアリティじゃないよねって言うと
デジタルヘリテージの活用
スピーカー 1
逆にお前らの3Dデータの方がリアリティじゃないっていうふうに言い返されたりとかしたこともありました。
なんかすごい文系対理系みたいなものを感じる。
いいのか悪いのかわかんないですけど。
日本の考古はちょっとそういう意味では特殊で。
ヨーロッパっていろんな国の人たちが同じ対象を調べたりするので。
大英博物館先ほどツイッタースペースでコメントいただいてたんですけども。
スピーカー 2
マニュアルをスケッチはこうしましょうってマニュアルがあるんですね。
スピーカー 1
できるだけヨーロッパ人から見ても例えば現地のエジプト人から見てもそれからドイツ人が見てもフランス人が見ても
同じ結果が得られるようにっていう技術は写真が生まれる前からって
例えばここはブラウンでしたっていうとブラウンってどういう色だっていうのが大英博物館のマニュアルに書かれてるんですよ。
スピーカー 2
確かに結構ブレそうですね。
スピーカー 1
ブレますよね。
そこら辺がちょっとイギリス人っぽいっていうか理屈っぽいっていうか。
スピーカー 2
英会話のレッスンとかでじゃあメイビー何々だねというとメイビーは何パーセントだろっていう風に言われるっていう。
よくある話ですけど。
昔はもうせざるを得なかったってことですよね。
みんなでルール決めて書くっていう。
しか方法がなかったっていうことだと思いますけど。
スピーカー 1
だからヨーロッパの方が比較的このコンピューター技術の導入っていうのは早かったのかなという気はしますね。
スピーカー 2
確かにみんなで絶対みんな見たらわかるってものにしたいというか。
3Dスキャンして入って見せられたらもうそれ本物ですもんね。
ミニチュアピラミッドみたいなの見れるとかそんな感じですよね。
結構そういう使い方なんですかね。
このデジタルヘリテージでスキャンしたものとかどういう使われ方するんですか。
スピーカー 1
今はようやくエジプトに関していうと複数のピラミッドのスキャンがようやく終わりつつあるところで。
従来はこれ例えばエジプトでも滅多に雨は降らないんですけれどもたまに雨が降るとやっぱり崩れちゃうところとかあるので。
地震もたまにあるので崩れちゃうところがあるのでこれデジタル上にはせめて保管できるようにしましたよっていうところが第一段階の目標だったんですが。
いよいよこれが学術的な利用ができるようにデータが十分たまってきたので。
ピラミッド建造の秘密謎についてコンピューターの上でバラしていくとか。
スピーカー 2
面白そう。
スピーカー 1
スライスしていって現状この表面剥ぎ取られちゃってるのは。
剥ぎ取られたのか落ちちゃったのかわかんないですけどギザギザなってるけれども建設当時はこうだったからこれだけの石を石切り場から運んだはずだとか。
そうするとそのためにはこれだけの労働者がいたはずだとかそういったことが推測ができるようになっていくんですよ。
スピーカー 2
理系チックな分析をするような人たち目線に僕とかどうしても立っちゃうんですけど何年前のものが使われてるとか。
もの自体に目が行っちゃいがしですけどそれこそさっきの考古学者のリアリティみたいな。
当時どうやってたのかとか昔の動きを想像するのってただの分析だったらできないじゃないですか。
スピーカー 1
はいはいはい。
スピーカー 2
積み上げ方とか。
そういうのがなんかこのデジタルヘリテージの話でもしかしたらわかるかもって結構熱いなと思って。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
考古学者と仲良くなれそうと思ってこれで。
分かったらいや分かってんじゃないかってなりますよねきっとこうやって積み上げられたんじゃないかって。
スピーカー 1
そうなんですよ。
石で作ったもの以外にもイジプトだと有名な太陽の船っていう巨大な木造の船が残ってるんですけれども。
船といっても実際に海に浮かべたわけじゃなくて船の模型なんですけれども。
王様がファラオが亡くなった時にその一緒に埋葬した船があって。
多分その魂を乗せて宇宙へ行くとかそういうイメージだと僕は思ってるんですけども。
杉の木でできてるんですけどエジプトにはそんな大きな杉が育たないので。
スピーカー 2
どっかから持ってきてる。
スピーカー 1
これレバノンから持ってきたっていうのわかってるんですよ。
スピーカー 2
レバノンってでも結構遠いですよね。
スピーカー 1
結構遠いです結構遠いです。
海渡ってんのか。
海渡ってます。海渡って持ってきて加工しているとか。
他にもラピスラズリなんかも使っているのでこれもエジプトでは産出しないので。
トルコの方から運んでいたりとか。
そういう意味では5000年前の経済圏とか経済システムとか。
スピーカー 2
結構すごいですよね。
スピーカー 1
僕自身が興味があるのは設計図とかピラミッド作るのにあるいはお船作るのに巨大な船なので。
設計図どうしたのかなとか人員管理どうしたのかなとかそこら辺もすごく興味があって。
スフィンクスに関しては模型がいっぱい出てるんですね。出土してるんですね。
ちっちゃなミニスフィンクスいっぱい出てくるんですよ。
スピーカー 2
じゃあちゃんとそれ設計というか試しに作ってるんだ。
スピーカー 1
そうなんですよ。しかもだから3Dで模型作ってるので。
ひょっとしたら古代エジプト人は最初から3Dで設計してたのかもしれないですし。
スピーカー 2
いきなりゴール作ってみたいな感じですね。
スピーカー 1
そうなんですよ。
スピーカー 2
設計図とか書かないで。
スピーカー 1
書かないでいきなり形から作っててそういう可能性もあるし。
ピラミッド作った労働者たち。
これは僕が以前お手伝いしてたアメリカの調査隊のマーク・レーナー先生という先生が発見されたことなんですけれども。
エジプトのピラミッドって実は奴隷労働じゃなくてみんなでちゃんと労働者雇って王様が雇って作っていた一種の公共事業だったということで
ピラミッドタウンっていう労働者たちの街っていうのが発掘で見つかったりしてるんですけれども。
そこ何食べてたのかとかビール飲んでた。
ビールもエジプト人発明したって言われてるので。
ビール飲んでてそのビールの工房が見つかったりとかしてたんですけれども。
スピーカー 2
ありますよねそれ。
スピーカー 1
かなり高度な数学を駆使してたはずなんですよね。
スピーカー 2
元々労働者の管理とかそういう管理するのに例えばこの土地はあなたのですよってやるために気化学みたいな方法で土地測って
分けたから気化学発展したんじゃないのとかそういう話もあるじゃないですか。
スピーカー 1
そうなんですよそうなんですよ。
スピーカー 2
あの辺の地域が発展してたり数学とかすげえみたいなのって労働みたいなところにつながっていくのかなっていう。
スピーカー 1
本当おっしゃる通りでつながっていくと思います。
エジプトのピラミッドと数学
スピーカー 1
円周率の話も多分エジプト人たちが使ってた壺って当然丸い壺。
上から見たら丸い壺なんですけれども畑は四角いですよ。
エジプト人の気化学でも彼らはちゃんと直角とか出せてたので四角い畑。
でそうすると何をやりたいかっていうとこの丸と同じ面積の四角はいくつになるか。
大きさ直径がいくつの丸は一辺が何センチの四角と同じになるかっていう。
円積問題っていう数学の問題を解かなきゃいけなくてこれは原理的に解けないんですけれども
エジプト人たちは結構いい近似を見つけていて円周率を3.16っていうふうに設定してるんですね。
スピーカー 2
3.16って言ってるんですよ。コンパスみたいなの作って実際に頑張って測ろうとしてみたいなので3と7分の1って出しましたみたいなやつは最近読んだんですよ。
だいたい一緒ですよね。
スピーカー 1
そうですね古代バビロニアの人たちがコンパスを作ってどうもそこにコンパスで書いた円を紐でなぞって
3と7分の1であるとか8分の1っていう説もありますバビロニアでは。
たぶんエジプト人もそれは知ってたと思うんですね。それで結構3.14までいけるんですが
3と7分の1ってかなり今の円周率に近い数字なのでエジプト人たぶんその数字知ってたんですがあえて3.16を採用した
スピーカー 2
なんでですかどういう
スピーカー 1
そっちの方が円積問題を解けるから
スピーカー 2
それもわかってたっていうことですか
スピーカー 1
わかってた気がしますまだこれ決定的な証拠は僕は見つけてないんですが
エジプト人たちって非常に合理的な数学的な厳密性よりも実用性をすごく重んじる人古代エジプト人たちは
人たちだったのでおそらくあえて不正確な3.16不正確って言っても1%もずれてないんですけれども
3.16を使ったみたいなんですね
スピーカー 2
面白いなそれその古代の人の実用的なことしかやらなかったみたいなやつも結構遺跡見たらわかるってことですもんね
スピーカー 1
そうですねなんかピラミッドの作り方とか見てても
スピーカー 2
なんか僕とかは普通に本とか読んでなんか昔のエジプトの人は見たものを作るのが大事だったから有名な数学者そんないなかったんだへえみたいな感じで終わってるんですけど
でも実際遺跡とか僕見たことないんでなんかそういう話を聞くとやっぱりそうなんだってやっぱ思いますよね
スピーカー 1
じゃあぜひお越しください
スピーカー 2
ってことですもんね見たらわかるってことですもんね
スピーカー 1
ご案内します
スピーカー 2
行きたくなりましたけど
スピーカー 1
だから面白いことにそのエジプト文明が衰えていった後にエジプトに入ってきたギリシャ人たちが
エジプトで気化学を発展させていって
アルキメデスであったりとかユークリッドであったりとか
エラトステネスであったりとか有名な数学者がまたみんなエジプト出身であったりとか
エジプト留学経験があったりとかして
スピーカー 2
いやそうっすよねみんな留学してますっていうか訪れてますよねなぜかみんな
スピーカー 1
そうなんですよで近代の気化学ってやっぱりエジプトから生まれていってる
スピーカー 2
いやでもなんかそうかその人たちのなんか実際の性格じゃないですけど
みたいな考え方とかに迫れるのが結構デジタル化して積み上げ方とかなんかの作り方みたいなのがわかったら
デジタル化と考古学の民主化
スピーカー 2
もしかしたら見えてくるかもねみたいな
スピーカー 1
そうですね
スピーカー 2
なので繋がりますよね結構
スピーカー 1
そうですね
スピーカー 2
すごい面白いなと思って気になりますもん普通に作り方とか
絶対誰か再現する人とか出てくると思いますけど
スピーカー 1
そうですねだからその今までは例えばピラミッドを作ろうとした人もいるんですよ
フルサイズのピラミッドは作れないのでちっちゃなミニピラミッドを作ることで
エジプト人の気持ちになろうということをやった考古学者もいらっしゃるんですけれども
スピーカー 2
面白いな
スピーカー 1
そうなんですよそれも誰でもできるわけではないので
ただコンピュータデータにしてバーチャルリアリティにしてあげると
今まではその考古学者の想像力とか必要だった部分が
割と誰でも体験してもらえるようになるといいなと思って
スピーカー 2
ちょっとこう考古学歴史学の民主化みたいなこともできたらいいなと思ってます
なんか結構VR観光みたいなのがちょっと前からあったりするじゃないですか
とかいろんな観光地に置いてあって体験できますとか
そういうのにもつながりやすいですよね3Dのデータさえあれば
考古学とデジタルヘリテージの関係
スピーカー 1
そうですねそこに考古学者の解釈とかも上に乗っけていって
例えば表面がピカピカのピラミッドはこういうふうに見えたはずですよとか
あと5000年とか経つと地軸が現在とちょっと違うので
北極星とか違うんですよ
スピーカー 2
なるほど
スピーカー 1
今コグマ座のポラリスって星ですけれども
違う星が北極星だったりとかするので
スピーカー 2
記録されている情報もちょっと食い違ってるみたいなのがおきますよね今と
スピーカー 1
そうですねだからどうやって東西南北を夜割り出したのかとかも
多分違うと思うんで
スピーカー 2
ざっくりはわかるというか一緒なんでしょうけど
それだけではわかってたのがすごいもの
ずっと星見てだいたいわかってたわけですもんね
スピーカー 1
そうですね古代エジプト人古代ギリシャ人もそうですけれども
ちゃんとこう惑星と恒星もちゃんと区別をしていて
どうも地球と地球以外の惑星までの距離もかなり正しく推測していたみたいなんですね
地球から近い順番に月が一番近く
月も当時は惑星ですから月が一番近くて
土星が一番遠い
土星から向こうは肉眼で見えないので
土星が一番遠いっていうのをどうも知ってたらしくて
スピーカー 2
すげえな
スピーカー 1
そうなんですよね
スピーカー 2
そうなんか地球が丸くてだいたい地球の大きさこんぐらいみたいなやつを
太陽の角度から測ったみたいなエラトステネスですけど
スピーカー 1
エラトステネスもエジプトに住んでましたね
スピーカー 2
エジプトですよね
エジプトのどっかの町とどこだっけ
でもアレクサンドリアだったかな
なんかその辺ですよね
スピーカー 1
はいアレクサンドリアとシエネという町ですね
スピーカー 2
ああそうだそうだの影の角度で地球の大きさこんぐらいみたいな
いや頭良すぎだろみたいな
スピーカー 1
賢って思います
スピーカー 2
賢ってちょっとビビりますよね
計測とかじゃなくてなんかそういう感じで求められるんだみたいな
結構合ってるみたいな
スピーカー 1
そう結構正しかったです
スピーカー 2
結構正しいみたいな
それぐらいそういうすごさみたいなのあって面白いなって思いますけど
いや面白いなんかこういう遺跡の話とか結構いろんなことつながるし
そっかでもアート的なところともあるし
まさにsteam系の全部使いそうな感じがしますね
スピーカー 1
本当そうですね
本当あの化学もそうですし植物学もそうですし
鉱物学の方も来ていただいてますし
本当もう総合化学って言うと
鉱物学の方は人文学も必要と言われますけども
例えば当時のヒエログリフって小型文字なんかを解読するっていうのは
暗号学なんですね
暗号で書かれてるのと同じなので
それも含めてやっぱり総合化学というふうに僕は捉えています
スピーカー 2
話を聞いてると考古学の人とそういう計測する人とがタック組んで
昔のことを解き明かそうみたいな感じの絵がすごい浮かんだんで
なんかすごいいいなって思いましたね
協力してるみたいな感じで
古代地理情報の測定方法
スピーカー 2
そっかだからデジタルヘリテージっていう言葉まんまですねまさに
スピーカー 1
そうですね
スピーカー 2
これがなんか最初に理系と文系の言葉だみたいな言いましたけど
本当そんな感じで考古学も文系と理系の人協力して
昔のことをいろんな角度から調べてみようみたいな
そういう感じってことですね
めちゃ面白かったですよく分かりました
スピーカー 1
ぜひレンさんとエマさんとピラミッド来ていただけたら
ご案内したいと思いますので
スピーカー 2
いやピラミッド行きたいなって思いました
ピラミッド行ってまずはピラミッドの3Dモデルをちょっと1回見て
募集してから行こうって思いました
ぜひありがとうございます
最後にちょっとポッドキャストの宣伝とかあれば
スピーカー 1
ぜひよろしくお願いします
SteamFMというポッドキャストをさせていただいています
アドレスがsteam.fmです
科学とそれからテクノロジーとアートの関係について
お話をさせていただいているポッドキャストで
いつも25分で番組作っていますので
よかったら聞いてみてください
なんかすごく聞いてくださる方いらっしゃって
第1話から聞きますとかおっしゃっていただけるんですが
第1話とかも黒歴史なので
できれば50話以降を聞いていただけると
スピーカー 2
ポッドキャストあるあるですよそれ
逃れられないですからね
いまだに1話が伸び続けてるね
しょうがないです
スピーカー 1
でポッドキャストの方からニュースレッターの案内も
させていただいてますので無料で
ニュースレッターってメールマガジンのことなんですけども
無料でお届けしてますので
よかったら宣伝とか入れてないので
よかったら登録してみてください
スピーカー 2
純粋に科学のことをいろいろ知れるっていうことで
リンクも概要欄のところに載せておきますけど
ぜひ聴きに行ってみてください
ということで今回のゲストはsteamfmの一さんでした
スピーカー 1
ありがとうございました
スピーカー 2
ここまでお聞きいただきありがとうございます
サイエンマニアはあらゆる分野のゲストを招き
サイエンスの話題を中心にディープでマニアの話を届ける
ポッドキャストです
番組に関する情報はツイッターを中心に発信しています
感想はハッシュタグサイエンマニアで
またポッドキャストのレビューもよろしくお願いします
次回もまたお楽しみに
32:19

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