HIVとの共感染っていうのが割と問題になっていて、
HIV感染患者って免疫がつきづらいので、
HIV感染している人にワクチン打ってもなかなか免疫がつかないよねっていうところで、
そういう若干の問題点というか課題点があるので、
じゃあワクチン、もうちょっといいものできないかなっていうところで、
現行のSタンパク質、スモールタンパク質だけではなくて、
ラージュタンパク質とか使えないかなみたいなことを考えてた研究グループが僕らなんですね。
なるほど。小さいところを狙うっていうのは、
やっぱりウイルスとかが変異して抗体とかが効きにくくなったりするっていうのが結構問題になりますよね。
HIVとかもおそらくエンベロープのタンパク質が変異しちゃったりとか、
たぶんよく一般で、今の新型コロナウイルスもデルタ株の感染力がとか、
それもSタンパク質に変異が入ってっていう話だと思うんですけど、
それを起こらないようなということですね。より広い範囲をっていうところですね。
まさにワクチンエスケープミュータントってワクチンから逃れるような変異も報告されていて、
確かに聞きづらくなるんですけど、
そのために別のターゲットを見つけようというところで、ラジタンパク質に僕らは着目して、
何を着目したかというと、B型コロナウイルスってあまり研究が進んでなくて、
ウイルス学的などうやって細胞に入っているとか、どのタンパク質が入っているとか、
あまり進んでいなくて、唯一知られているのが、
細胞表面のHD型コロナウイルスが細胞に入るときにMTCPっていうマクタンパクを使って、
そこにバインディングするんですけど、結合するんですけど、
結合するときに使うのがラジタンパク質の一番先っぽの部分なんですよね。
現行そのスモールタンパク質だけでワクチン作られていると言ったんですけど、
スモールタンパク質に対する免疫をつけて、
ウイルス感染どこをブロックしているのかってよく分かってなかったんですよ。
なぜか聞くみたいな。
領域とかは分かったんですけど、ウイルス感染どこをブロックしているのかってあまり分かってなかったんですけど、
それならもうすでに、おそらく聞くであろう、
細胞との結合領域は一つターゲットになるんじゃないかっていうのが、
僕の主な研究でして、
やっとここから研究内容に入るんですけど、
すごい分かりやすいです。
具体的に何をやったかっていうと、
細胞との結合領域、47アミノ酸ぐらいなんですよ。
それをマウスに免疫して、そこから免疫すると何が起こるかっていうと、
たぶん今こんだけウイルスで騒がれてるんで、
聞いてる人もイメージはしやすいんじゃないかなってすごい思うんですよね。
いろんな変異に効く抗体がすごいいいっていうのはイメージもしやすいですし、
でも実際にそれを見つけるとか、どこが効いてるのかっていうのを見つけるためには、
結構泥臭い研究が必要だということですね。
まさにそこのポイントを抑えるっていうのはものすごい大事で、
そのポイントっていうのは大抵ウイルスにとって非常に重要な場所なので、
ウイルス種、遺伝子型が変わっても保存されていることがすごく多いんですよね。
そこをちゃんと捉えることでより、そこを抗原にすると、
よりいいワクチンができるとか、
ワクチンだけじゃなくて治療薬もそこをターゲットしたいより
効きやすいし、ウイルス側もそこに変異を入れるのはちょっとまずいので、
そういうところがいいターゲットになるんじゃないかなっていう、
そういう研究をやってますね。
そうですね。ワクチンだけじゃなくて、
大体治療薬って今主流なのってやっぱり小さい低分子とか、
最近ちょっとケプチドとかも出てこようとはしてますけど、
その低分子を作るときの設計図というかどこを狙うかっていうのが
必要になってくるときにやっぱり、
タンパク質の情報っていうのはすごい重要ですよね。
そうですね。
この辺僕めっちゃ興味あるところで、
実はポッドキャストでもメッセンジャーRNAワクチンの回ちょろっとやってるんですよね。
最初の方。
ちょっとDNAワクチンのことちょっとだけ聞いてもいいですか?
ちょっとセンシティブな話題なので。
センシティブですか?あんまり言えないやつですか?
ちょっと語弊がミスリードしちゃうとまずいなっていうので、
あんまり言いたくないなっていう。
そうですか、だったら全然大丈夫です。
それ今のわかった情報をベースに、
プラスミドとか使ってやってるのかなって想像したりはしてたんですけど。
もちろんプラスミドは免疫はできると思うんですけど、
古くからDNAワクチンってアプローチはされていて、
なかなか承認は日本ではされてない、これまでされてなかったんですけど、
その原因の一つとしては抗体か抗体の誘導能がすごい悪かったんですよね、
そのタンパク質の免疫よりも。
それはなんか原因がやっぱりある。
プラスミドを免疫するとそこから発現されるタンパクに対して免疫が起きるんですけど、
その発現量と単純に注射で入れたときとやっぱりタンパク量がものすごい違うと思うので、