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こんにちは、レンです。 シーズン13は、アロマの世界です。
なんと、アロマセラピストの方と、香りを楽しむ方法や、科学者目線から気になったこと、また、癒しということについてなど、様々なことをお話しさせていただきました。
それでは本編どうぞ。
今回のゲストは、診療放射線技師で、アロマセラピストのマーヤさんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
マーヤさんとは、月一隣のポッドキャストという番組がありまして、それが9月30日ですかね。
インターナショナルポッドキャストデーに向けて、その前の週にやったんですけど、実際は。
そうですね。その時にイベントがありまして、このイベントにちょっと僕も参加させていただきまして、理系の回ということで。
はい、理系の回。
理系っぽい話をしようというコーナーが、すごいマニアックなコーナーがすごいあるなと思って。
でも盛り上がりましたね、あれね。
そうですね、盛り上がりましたね。そちらに参加させていただいて、ちょっとそれきっかけもありまして、今回ゲストに来ていただきました。
はい、その説ありがとうございます。
はい、ありがとうございました。
じゃあ、簡単に自己紹介の方お願いします。
はい、サイエンマニアをお聞きの皆様、初めましてだと思います。
マアヤと申します。先ほどちょっとご紹介いただいたんですけど、放射線技師ですね、肥料従事者として働いてたんですけど、
途中で違うことしたいなと思って、アロマの勉強を始めて、いわゆるアロマセラピストになって、福岡ですけど、学校を開いて教えてましたって感じです。
今はセミリタイヤ中です。
じゃあ、アロマセラピストは完全独学みたいな感じなんですか?
一応、フランチャイズで学校をやったんですけど、その大元の会社に通っていて、
その学校を経て資格を取って、フランチャイズで通ってた学校を引き取ったみたいな感じですね。
なるほど、すごいな。それで実際に教室もやられてたっていう。
なので、今回はちょっと、マアヤさん自身はいろんなポッドキャスト番組とかもやられてたりはするんですけど、
今回はこのアロマセラピストっていうところにちょっとフィーチャーしまして、香りのお話を伺っていきたいかなと思います。
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わかりました。
僕自身は全然、アロマ何もわからないんで。
普段、香り何か楽しんだりしないですか? 芳香剤的なものは。
唯一あるのが、無印良品で買ったアロマの液体と、それを垂らす石みたいな、アロマストーンみたいな、
ちっちゃいやつですけど、それは買ってたまに寝るときに使ってます。
いいじゃないですか。何の香りですか?
えっと、なんだっけな、なんかおやすみの香りみたいな。
ちょっと待ってください、今トップ動画。
えっと、僕が使ってるやつは、おやすみブレンドで、
ブレンド、何か入ってるんでしょうね。
えっと、これ何入ってるんだっけな、でも柑橘系ですね。
柚子みたいな香りとか、そうですね、オレンジもちょっと入ってるみたいな感じのブレンドのやつ。
その液体を使うのがアロマセラピストなんですけど、いわゆる精油っていうやつですね。
精油、油みたいな。
油、ちょっと科学的な話をすると、油ってほら、お料理のときに使うオリーブオイルとかあるじゃないですか。
あの油って脂肪酸なので、結構分子が大きいですよね。
長い。
長い鎖、かつ、何でしょう、3つくっついてたりするトリグリセリドって言われるような形してるので、
例えば、髪に油を落とすと、そこだけ染みて、なかなか染みが取れなかったりするのわかります?
ちょっと半透明に髪がなって。
その油と、香りの精油って言われるのはちょっと違っていて、同じ油っていう字を書くんだけど、
香りの分子ってすごく小さいので、例えば髪に落としたとしても、すぐに蒸発してしまって、
色は多少残ったりするけれども、半透明のままずっと残ってたりするような油汚れにはならないのが特徴だったりします。
要は、香りっていうのは、すごく軽い小さな分子の集まり。
そうですね。これで、機体にならないと、やっぱり鼻まで届かないっていうことですよね。
鼻に届いて初めて香りとして、私たちは認識するので。
結構コンパクト。
油って言うけど、食用油とかとはちょっと性質が違うものっていうのが、まず精油なのかなと思いますね。
なるほど。基本的には、そういう油っぽいものなんですね。
油に溶けやすいっていう性質。
溶けやすいか。
精油は水には溶けないので、基本的にはね。
じゃあ、そういうのをいろんな種類を使って、こういうブレンドみたいなやつを作ったりとか。
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そうですね。ブレンドを作って、アロマセラピストって一般的に言うと、いわゆるマッサージ。
オイルを使ってマッサージをしたりとかっていう方が有名かもしれないですね。
マッサージ込み込みなんですね。
込み込みです。
アロマセラピストの、確かにアロマセラピストって言われたら、確かにそういうイメージはありますね。
ありますよね。マッサージする。
マッサージするために、例えば、カウンセリング、コンサルテーションって言ったりしますけど、話を聞いたりとかもするので。
実はアロマセラピストになるのって、すごいたくさん勉強をしないと、いわゆる資格取得に至らなかったりするんですよ。
そうか。カウンセリング的な、なんだろう。
心理学。
心理学ですか。
そうそう。心理学もやります。
そこから入ってくるんだ。
そうですね。もちろんそういう声優の科学的な話。
体を治すとはもちろん言えないんだけれども、体の中でどういうふうなことが起こっているのかという医療的な知識。
マッサージするのであれば、筋肉とか骨とかっていうのも知っておかなきゃいけないし。
確かにな。幅広いですね。
私、勉強してて、なんで先生に講師になろうかなって思ったかっていうと、
私、もともと医療従事者でそういうの勉強してたんですよ。多少知識があったわけですよ。一般の人よりも。
なので、こんなことを勉強するんだったら私向いてるかもって言って、アロマセラピストになったような気がします。
なるほど。なんかベースはあったわけですね、もともと。
確かにそれは大きいですね。最初からやるの大変だもんな。
そう。試験も結構そういう、いわゆる医療関係というか解剖学とか生理学とか。
そういう感じなんだ。
そうなんです。
なんかパッと聞いた時は、これがどういう香りがしますみたいなのをひたすら勉強するのかなっていうイメージは持ってましたけど。
いやいや、意外とそういう嗅覚に対しては、やらなくはないんですけど、この香りを嗅いで何の香りとかっていうのは。
それよりも、なんかもっと人間的なこと?香りによって癒される仕組みとか。
なるほど。確かにそのためにいますもんね、アロマセラピストが。
そうなんですよ。
面白いな。
香りを使った心理学とか、香りを使った体のこととか。
だからアドバイスするために栄養学とか、睡眠とか運動とかも勉強したり。
なるほど。
意外と多岐に渡ってます。だから世の中の資格を取ったっていうアロマセラピストの人は結構勉強してる可能性が高いです。
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そうなんだ。それはすごいですね。そんな広いとは思ってなかった。どうしてもやっぱ物質に興味が行っちゃうところあるんで。
でももちろん、薬学系の先生とかは、声優のどういうふうに体の中で働いてるんだろうとかっていうのを研究してらっしゃる方は、少ないですけどね、いらっしゃいますからね。
実際にその資格の勉強をいろいろしていく中で、なんだろう、どういうところが難しいとかありました?
難しい。そうですね、やっぱり科学は一からやり直しだなっていうのはありましたね。
もちろん高校とかで、有益科学は大学でもやったんですけど、習ってる分はいいんですよ。教えるときに、これもう一回ちゃんとやらないと教えられないなっていうのはすごいありましたね。
そんな結構細かい科学の勉強するんです。
意外とするんですよ。モノテルペンとかセスキテルペンとかっていわゆる形のことで、それで重たいよ軽いよとか。構造の名前ですよね。
あとはアルコールの抗量成分が入っているとこういう作用があるよとかっていう覚え方をするので、ゴビとか覚えませんでした?
オールはアルコールの仲間とか。そうですね、メタノール、エタノール、フロパノールみたいなのがどういうものなのかっていう。
どういうものなのかっていう性質を知るために、科学の言葉のようなものを教えたりとか。
教えるのがほとんど女性なので、女性って苦手な方が多いじゃないですか、最初から。
そうですね、相当難しいですよ、きっと。かつ、そんなことがあるとは思ってない人たちが受講しに来るので。
そうですね、それを教えるってことですよね。そこから教えるんだって思いました。
そう、そこから教えるんです。だから本当に原子の絵を描いて、ここに電子があって、共有結合はねっていうところから教えてるんですよ。
えー、逆にそこだけ僕もできそうだなって思いました。
そこが専門じゃなかったから、本当に一から、中学生レベルぐらいですよね。
そこから、便前感っていうのはねっていうところから話をするのに、科学は一から勉強し直した記憶があります。
それを教えてるのは、素晴らしいですね。
素晴らしいですか。
素晴らしいと思いますよ。
嬉しい。ごめんやれた。
僕からすると本当に、それだってもう、僕より科学を広めてるようなもんですよね。
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でも、そんな気がします。もう、科学なんて全くっていう人たちに教えないといけないから。
だから、理系の大学生に教えるより多分難しいと思うんですよ。
そうですよね。なんか普通に、なんだろう、どういう方が多いんだろう。
主婦の方とかがやっぱり多いですね。
主婦の方とか多いし、年齢層でいうと30代半ばぐらいの方が、たぶんピークなんですよ。
だから、もう学校の勉強なんて全く覚えてないです。今まで科学なんて触れてませんでした。
それは忘れますよね。
そうそうそう。
それはびっくりされそうだな。
うん。こんなこと勉強するんですねって大体言われます。
わかりやすく噛み砕いて教えてるわけですね。
そうですね。試験のためとはいえ。ただ、そこがわかってると面白いと思うんですよ。アルマも。
さっき言ったように、この成分が入ってるからこう効くんだよねとか、
この成分入ってるからこんなに匂いがするんだねっていうのが、
例えば匂いを嗅がなくてもある程度わかったりするんですよね。
それはすごいですね。
さっき持ってた液体精油の成分分析表っていうのを出してるところがあって、会社によっては。
要は何が入ってる、何パーセントぐらい入ってるっていうのを出してて、
それを見れば、これ何に使えるなとか、あの精油に似てる香りだなっていうのがある程度判別つくんですよ。
すごいな。何でもそうか、食べ物とかでもその材料のやつ見たら、これは保存病だとか、これはこういう味だとか。
そういう感じですね。
その精油の勉強してたら、そのうち化粧品とかにも興味を持つから、まさに化粧品の成分なんかそうですよ。
これが入ってるから私の肌には合わないとかっていうのがわかるようになったりとか、
この成分入ってたらいいよねとか。
そっか、確かにあそこから理解してたらそうですよね。面白いな。
でも、なんか難しそうだなって思うのは、香り全般の話なんですけど、なんか香りって結構何かに例えないと難しいなって思う。
そう、言葉で伝えるのがすごく難しいですよね。
ですよね。
感能の問題なので、どう感じるかはその人によって全く違うので、
例えば、一般的にラベンダーはリラックスの香りですって言うけど、ラベンダー嫌いな人にとってはリラックスでも何でもないんですよ。
そうですね。そっか、それも難しいな。
だから、感覚とか感能の問題で言うと、私は効果・効能よりも、アロマは好きな匂いを使いましょうっていう派ですね。
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そっか、これはこういう効果がありますよっていう使い方も結構するってことですか?
使い方もあります。
これは薬器法?薬事法?的にはあれでしょうけど、体に塗る、マッサージなんかするときは体に塗ると微量ですけどやっぱり入ってくるわけですよね、体内に。
で、どう働くかっていうのが、あんまり実は分かってないのがアロマなんですよ。
あ、そうなんですか。分かってない?
分かってないんですよ。
えー、それ大丈夫なんですか?
でしょ?そう思うでしょ?そこで、一番に言いたいのはそこだった、私。
分かってないのが、なんかちょっと、そうなんですか?
だって、研究してる人が少ないから、分かんないんですよ。
えー、そうなんだ。
そうなんです。えっとね、例えばシャーレの中とかビーカーの中とか、そういういわゆるインビトロと言われる分野に関してはできること多いんですよね。
例えば殺菌作用がありますとかすぐ分かるじゃないですか。
なんかちょっとカビ菌とか置いといて、それ精油かけてどうなるかとかっていうのが見えるので、殺菌作用がある精油とかっていうのはたくさん分かってます。
それ表面に塗ったところで殺菌作用なのであんまり心配しなくていいかなと思うんですけど、
いわゆるインビボっていう、体の中に入ってどう働くかっていうのは本当にいくつかしか分かってなくて、
特に植物科学的だと、例えば漢方とかも分かってないものいっぱいあるんですよ。
ありますね、漢方も。
そう、だからそれと同じようにアルマテラピーに関しても、体に対してどんな作用をするのかっていうのは実は分かってないものがたくさんあります。
なので、私たちがお願いするのは体に塗る、例えばクリームに入れるとかオイルをつけて体に塗るもそうですけど、濃度をグッと下げてくださいっていうのをお願いするんですよ。
分からないから、濃すぎると良くないかもしれないみたいな。
良くないかもしれない。何もないかもしれないけど良くないかもしれない。
なので、基本的に1%以下の濃度で希釈をしてください、薄めてくださいっていうのをお願いしてます。
希釈は、水だと溶けない?
水溶けないので、油、さっき言ったオリーブオイルとか、化粧品用のオイルとか、あとはクリームとかだと混ざるので、
あとはアルコールで希釈をして、香料としてだから考えてほしいっていうのが原則ですよね。
イメージしてたのはもう薄まってるやつを使ってるイメージが結構ありましたけど、原液みたいなやつを結構使うっていう感じですか?
たぶんそのちっちゃい瓶は原液ですよ。
そっかそっか、こういう売ってるような、本当に香りを楽しむやつとかは、あんまり手につくと良くないかもしれないですね。
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手につくぐらいだったらすぐ洗えるけど、それで目擦ったら目めっちゃ痛いですよね。
確かにそれは危なそうですね。それはやられそうですね。
あとは、原液を直接体に塗るとかっていうのはやめてほしいなとか、
曲がり間違っても飲むようなことはあってほしくないなと思う。
確かに、でも子供が間違って飲んじゃうと危ないそうですよね。
ありますよね。中には本当に致死量というか出てるものもあるので、このくらい飲むと何らかの危険がありますよっていうような声援もなきにしもあらずです。
そっか、でもそれを使いこなしてるっていうことですもんね。
使いこなしてる風にしておきたいですね。
使いこなしてそれを教えているんじゃないですか。
比較的安全性の高い精油を適当な濃度で、適当っていうのは割合が適当ではなくてきちんとした1%以下の濃度で楽しみましょうっていうのを教えてるってことですね。
何でもそうか。何でもそうですね。
何でもそうです。
意外と分かってないことが多いけど、それにとらわれてる人が多いんですね。雑誌とかネットとかでもそうですけど、この香りはこれに効くっていうのを見て、だから私にはこれが必要だって。
あんまり好きな匂いじゃないけど、これがいいって言うからこれ使おうとか、あとは高い濃度で使った方が効果があるとか。
そういう方にアロマテラピーはあんまり考えない方がいいんじゃないかなっていう考え方ですかね。
分かってないことがあるからこそ、楽しむ方に使った方がいいっていう。
そうなんですよ。
そういう情報で出てるのって、アロマテラピー自体がまだ100年もないんですよね。体に塗って使うとかっていう。
歴史的に。
確かにこういうのをちゃんといろんな種類取り扱えるようになるのって、確かに結構技術力いりますよね、きっと。
いると思いますね。
100年弱ぐらいの、ヨーロッパが有名だからヨーロッパの人たちの積み重ねで、なんとなくこれに効いてるんじゃないかぐらいの情報ですよ、言ってしまえば。
だからそれを鵜呑みにしないでほしいかなっていうのはありますね。
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なるほど、めっちゃ重要ですけど。
でもみんな知らないので、そういうのを割と。
はいはい、全然知らないですね。
そうか。
でもね、怖がらなくていい。さっき言ったようにしっかり希釈するとか、原液で肌につかないように使うっていうのも思ったら、好きな香りを好きなように使ったらいいかなと思ってるんで。
そうっすよね、今いろんなやつ売ってるから。
よく眠れるやつで眠れるようになりました?
いやー、わかんないですけど。
でもいい匂いはいい匂いするんで、なんだろうな、眠れるっていうかリラックスはすごいできる感じしますね。
それ正解な使い方です、正しい使い方ですよ。
そうですね。
あってますあってます。
ちょっとなんだろうな、ちょっとオシャレぶりたかっただけですね、これは。
でもね、アロマ男子増えてほしいんですよ。
あ、そうなんですか。
特におじさんたちに言われると、そんなの勉強して女子どものものみたいな言われ方をすることがあるんですよね。
私は男性なのでそんなのはちょっとみたいに言うんですけど、でもアロマ業界もトップの人は男性ばっかなんですよ。
へー、そうなんだ。
会社だったりとか。
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