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地球の歴史を見てる中でも、南と北が逆転する現象っていうのが、なんか地層に現れてるっていう話があったりして。
あー、なんかうっすら聞いたことあるような気がしますけど。
でもこれって本当に、僕も正確には詳しくないんですけど、数百年とか数千年に1回とか、多分そのレベルで発生するぐらいの現象だから、
で、あんまり地理の教科書とかにも載っていなかったりするんで、あんまり知られてないんですけど、
これ、太陽でも実は見られる現象で、しかもこれ太陽って11年に1回ひっくり返ってるんですよ。
えー、そもそも一応じゃあ方向性はあるんですね。
そうですね。一応南極北極みたいな。
あーなるほど、それが一応あって、その間は地場がぐちゃぐちゃになってて、
で、11年に1回ひっくり返る。
そうですね。
はー、もうカオスっていう感じですね。
本当にそんな感じです。
で、これは11年っていうのは結構太陽にとってミソで、
11年の中でもその黒点っていうのがめっちゃできる、すごい太陽が活発な時期と、そうでない時期とっていうのを、11年の周期で繰り返しているんですよ。
あー、じゃあその入れ替わりが結構関係しているわけですね。
そうですね。11年でめっちゃ活動性が高くなって低くなって、で、変わってみたいな。で、また高くなって低くなってみたいな。
なるほど。
っていうのが見えるのが結構太陽の面白い部分になってて、で、今は2021年から2022年はちょうど太陽の活動が上がり始めたぐらいのタイミングで、
4年後とか5年後ぐらいがものすごく太陽が活発な時期になるんですね。
あー、なるほど。そしたらまたフレアがニュースに出てくる回数が増えるかもしれないみたいな。
めっちゃ増えると思います。
あー、そっか。えー、でも全然意識してなかったっすね。11年ってことは全然自分が学生の時に見てたはずだけど、あんま覚えてないっすね。
そうなんですよね。で、やっぱ今はあんまり宇宙空間に出てこない、出ていかないじゃないですか、僕たちこの人類が。
はいはいはい。
けど、まあこの先人が宇宙にいる人数とかもだんだん増えてきたりとか、滞在する時間も長くなってきてってなると、結構より身近になって多分聞く回数は増えるんじゃないかなと思いますね。
あー、そっか。ちなみに今って何人ぐらいいるんすか?宇宙に。
今は宇宙飛行士多分7人が宇宙ステーションにいる感じですね。
あー、もうそれで全部。7人ぐらいなんだ。国際宇宙ステーションみたいなやつですか。
はい。
えー、そっか。7人ぐらいか。
まあここからたくさんいる時期もあったりとか、なんか別で宇宙ステーション、民間の宇宙企業が宇宙ステーションを作るっていう話とかも最近出てきていて、それがそれこそ2025年とかだったかな。
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あー、結構もうすぐですね。
まあでも本当に5年10年とかの間に民間が打ち上げる宇宙ステーションっていうのがちらほら出てきて、そこに居住スペースなんていうのもできるなんていう話があったりするんで。
うーん、じゃあそこに住む人はやっぱ太陽フレアを意識しながらというか、一応気をつけないと巻き込まれる可能性ありますもんね。
そうなんですよね。
そっかそっか。
で、しかもこの放射線って実は飛行機に乗ってても結構たくさん浴びるっていうこともあるんですよ。
あ、そうなんですか。
そうです。放射線って結局地球の大気によって守られてるから、僕たちは地上にいても何も気にならないんですけど、飛行機に乗ると単純に自分たちの上にある空気の層が薄くなるんで、その分放射線を浮きやすいっていう面があるっていうところで、
例えばものすごい大きい太陽フレアが発生してすぐのタイミングで高いところを飛ぶ国際線なんかに乗ってると、多分被曝量は結構な数値までいくっていうところもあったりしますね。
まあでもそれ1回乗るぐらいだったらいいですけど、CAさんとか機長さんとか浴びまくっちゃいますよね。
浴びまくっちゃいます。なんで結構そういった被曝量みたいなところは一部気にしなきゃいけないとこあったりとか、単純にガンになりやすいっていう話もあったりするんで、穴がち嘘じゃない話というか。
そうだったんだわ。結構そうやって聞くと危険な感じがしますね。
そうですよね。なんかやっぱ地球の大気がこれだけ分厚いから地上には全く影響ないですけど、実際に晒されるタイミングになると、じゃあどうやって守るのかみたいな話も結構重要になってきて、
基本的にX線とかそういうエネルギーの高いやつって波長がすごい短いんで、単純に言うと大きい元素でぶつけて止めることができるんですよ。
なるほど。
光って基本的に波長と同じぐらいの大きさの粒子というか元素を置いておけば、そこにちょうどぶつかるみたいなのがあって、X線とかで言うと重いやつなんで鉛とか。
でも確かによく聞きますね。鉛の壁みたいな。
そうですそうです。なので放射線技師の方とかがつけてるエプロンには薄い鉛の板とか入ってたりとかっていう感じなんですけど、飛行機とか宇宙ステーションとかそういうのって運搬するコストって基本的に重さに比例するんで、鉛とか重いやつでもできないんですよね。
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軽いやつですよね。アルミとかですよね。
あとは今だと飛行機とかカーボンとかも多かったりするんで、そうすると全然阻止できないみたいな。
半面もあるから結構飛行機とかは宇宙レベルの災害とかと見比べると割と危険な乗り物になりつつあるというか。
全然その見方したことなかったですね。
そうか。
そうなんですよ。最近そういう、最初に言った宇宙天気って呼ぶんですよね。そういう宇宙からの災害みたいなのを宇宙天気って呼んだりしていて、
宇宙天気分野の論文で飛行機にこれぐらいの被爆リスクがあるから運行停止にしたらどれだけ航空会社に被害総額が出るかみたいな試算が出てきたりとか、
結構リアルにシミュレーションされ始めてるっていうところがあるんで、これから見聞きするタイミングは絶対増えるなって僕は思ってますね。
いやーでもそれ自分が乗る飛行機が太陽フレアなので飛びませんとか言われたらちょっとえ?ってなりますけど。
そうなんですよね。なんかムカつくじゃないですか。被害をちゃんと理解してないと。
そうですよね。天気どれぐらい前に分かるかにもよりますけど、飛行機って結構前に撮るじゃないですか。単純に回避できないなーって今思いました。
そっかそっか。
しかもやっぱ結局さっきの地場の話と一緒で、目に見えないものから来る災害って基本的には理解もしづらいし説明もしづらいっていう背景があるんで、
まあそうですね。
どれだけ被害のリスクとかが数値化されたところで理解されなきゃ運行止めるとかって難しいっていう背景もあるんで、
今後多分リテラシー教育みたいなのがまた一段必要なのかなみたいなところは多分課題として残っていると思います。
確かにな。X線みたいなやつは漠然と危ないみたいなのは分かりますけど、
いやなんか僕とかなんだろうな、結構そういうのでDNAにこういう反応が起きて変異が起きますみたいなのを知っちゃってるんでめっちゃ怖いっすね。
いや結構リアルに光当たってラジカルが出て反応しちゃうよなみたいなDNAよく切れたりする。
なんかいろいろ反応しちゃうんでそういうのを考えると怖いですね。
結構だから宇宙からの放射線は結構危険ですね。
ただまあなんか今すごい怖い話とかをめっちゃしましたけど、ちょっといい面の話をすると、実はオーロラとかも太陽フレアの影響でできるんですよね。
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さっき言ってた地上の電線に異常な電流を流すみたいな磁気嵐って呼ばれる上空で起こる電気を帯びた粒の暴走みたいなものが結局引き起こしているのがオーロラなので、
オーロラの発生回数とかと太陽のさっきの11年の活動周期とか結構結びつく部分があるんで、
今はオーロラの見どきじゃなくて4年後とかはもうバンバンオーロラ見えるみたいなそういう時期があったりとか。
いいですね。オーロラ予報みたいな。
そういうのは結構今多分できつつあるし、
AI使ってそれこそ1日前2日前とかに太陽で爆発起こりやすい日これとかっていう予報も出てたりするんで。
じゃあそれに合わせて北の方とかに行けば。
そうなんですよ。だからテクノロジーが発展していけば行くほどオーロラの希少価値は下がっていきますね。
確かにな。でもオーロラ見れる場所に行くのが結構きついじゃないですか。
そうですね。
どうなんだろうな。
一歩間違えたらその行く時の国際線で被爆しますからね。
確かにタイミング失敗したら。
でも確かに見れるか見れないかみたいなところにロマンがあるっていうのもちょっとわかりますねオーロラに関しては。
そうなんです。
これさっきのめっちゃ巨大な太陽フレアとかの話にちょっと戻ると、
そのオーロラが結局めちゃめちゃでかい太陽フレアが起きると地球全体の規模で被害を起こすっていうところがあるんで、
昔観測したことはない太陽フレアでものすごい大きいフレアが起きたと言われているタイミングで京都でオーロラが見えたっていうような文献が残っていたりする。
そっかもう地域とかも関係なくなっちゃうっていうことですかね強すぎると。
強すぎるとそうです北海道とかではなんかちらほらそんな話もあったりするんですけどもっと大きい爆発になるともっと降りてくる。
赤道付近で見えるなんていうタイミングも歴史上には結構しかも昔の人からしたらいきなり空が赤くカーテンみたいにゆらゆらしたら異常事態じゃないですか。
多分神だと思うでしょうね。
神降臨みたいな。
神降臨だと思うんじゃないですか。
そういうのが藤原の定家っていう方が残してる書物の中にそういった空が赤く輝くっていう話だったりとか、
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あとは超新星爆発でいきなり星が現れたなんていう記述も残ってたりとかで古い文献から昔の宇宙活動をひも解くなんていう研究もあったりして、
その角度の話もそれはそれで面白いですね。
めっちゃ面白いですよね、その結びつきが。歴史と急に理系チックなやつ結びついたら割とテンション上がるんですよ。
壁画とかにも残ってたりしますからね、宇宙の天文現象って。
あーそっかそっか、すごいな。君の名はみたいですね。
どんどんそういうのが、今僕たちが残している記録とかも、もしかしたら1000年後の人は、いやこいつらよくこれ残してたなみたいなのがある可能性もあったりするんですよね。
確かにな、でも天文現象ってやっぱり昔の人、夜暗いしめっちゃ空見てたんだろうなっていうのは思いますけど。
そうですね、そういうのはだいぶあると思います。
ですよね、暇だったんだろうなっていう気もするしな。
だってすごい太陽フレアから話外れますけど、惑星って地球とか火星とかあれって、魔導ワスって書いて惑星じゃないですか。
あれって本当に星とかが全部同じ方向に動いてるけど、火星とか金星とかああいうのだけ違う方に動くっていう。
夜空での動きをそのまま文字って惑星とかついてるぐらいなんで、星の動きが右行く左行くなんてまあ見ないじゃないですか、今の人たちって。
見ないっすね、全然見ない。いやわかんないです、好きな人はめっちゃ星空見てるかもしれないですけど。
それこそ前に吉安さん、そんなエリカの時間Bの吉安さんにもゲストに出ていただいたんですけど、
その時にも同じような昔の人はやっぱりめっちゃ空を見てそういう天文現象を予測することができた人が評価されるとか、
腕のいい天文学者だって言われるみたいな話もされてて。
だからすごいですよね、それを肉眼で最初はやっぱり見てたわけじゃないですか、ずっと。
それでこいつだけ動き違うなみたいなやつを記録すんのが本当にすごいなと思って。
変態的な観察力ですからね。
ですよね、真っ黒な中にまず位置情報をなんだろうな、これはなんだって名前つけた後に次の日どれだっけって悩みそうだなってめっちゃ思う。
それがすごい。
頭おかしいですよね。
本当すげえなって思いますね、人間。
そう思いますよ。なんかまあすげえ太陽フレアから話それちゃいましたけど。
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そうですね、話それましたけど。
まあでも今そうやって太陽フレアの情報とかも今多分蓄積され始めてるというか、っていう感じですよね。
観測できるようになって、細かいデータ取れるようになってるっていうのも割と最近だったりする感じですかね。
そうですね、結構まあいろんな観測とかいろいろデータが溜まり始めて、11年周期っていうところでようやく何サイクルもだんだんデータが溜まってきてるんで。
ここからそれこそ11年周期の謎だったりとかって実はまだ解明されてなかったりとか。
あとは黒点がどこまで大きいのができるかとかっていうところも今後解明されていく部分の一つかなっていうところです。
それこそデータいっぱい溜まってきたらやっぱりAI使って予測しますみたいな、そういう感じの流れになるんですかね。
そうですね、もうAI使って太陽フレア予測するは結構やられてて。
さっき言ったみたいに結局いろんな波長で太陽を見ると実は太陽の見え方って全然違くて。
さっき言った黒点って可視光の光で見ると明るい表面に黒い点になってますけど、もっとエネルギー高い紫外線とかそういうので見ると、X線とかで見ると黒点のところが輝いてて周りの方が暗いっていう風に見えたりするんですよ。
ああ、そっかそっか。見え方が全然違うんですね。
そのエネルギーの違いとかっていうところで1個の情報が大量に集まるだけじゃなくて、いろんな画像のバリエーションでさらにAIに学習させることができるんで、かなり精度は上がってきてるっていう側面は大いにありますね。
なんか面白いな。あとは他の構成みたいなのめっちゃ観察するっていう話だったじゃないですか。
はい。
だからそういうイメージですけど、1個の構成について見るときにいろんな波長で見ないと、なんだろうな、バックグラウンドみたいな、なんかノイズみたいなのめっちゃ入ってきそうだなっていうイメージはありますけど。
おっしゃる通りですね。僕も、僕の博士論文は基本的に全部X線で構成を見るっていうので進めてたんですけど、
研究室の中では1個フレアを見つけたらそれを可視光で見て、あとは電波で見て、紫外線で見てっていうようないろんなバリエーションで撮影するっていう方法で一気にメカニズム解明しようみたいな研究をしてたりもしてて。
それやっぱ増えれば増えるほど大変というか、一発では測定できないんですか?違う波長のやつって。
いや一発で測定できるんですけど、フレアって単純にこう表面で起こる爆発なんで、一瞬で明るさで言うと一瞬で明るくなってちょっとゆっくり暗くなるみたいな感じの、このタイムスケールっていうんですか、爆発で一番ピークの明るさまで行く時間も実は波長によって違ったりとか、
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それが暗くなるまでの時間も違かったりとか、これはもう単純に爆発が発生した時に見てる温度の部分が違ったりとか、あとはそもそも光の放射のメカニズムが各波長で全部違ったりとかで見え方が変わってくるっていうのがあるんで、
一発でいろんな光で見るとそれだけ情報が集まるから、むしろ最終的に出せる結果っていうのは一点に集まっていくような、そんな研究ができるんで、それはそれで面白い。
そっかそっか、全部の波長で見ると、一個のやつで見ちゃうとちょっと違うもの見てたとかそういうのにもなっちゃうかもしれないとかそういう感じですかね。
そうですそうです、X線で見ると何千万度とか何億度になってるプラズマっていうところの挙動が見えるんですけど、電波とかそういうもっと波長が長い光で見ると逆に熱になる前の運動してる粒子から出てる光が見れたりとか、
っていうので一気に全容が解き明かされるようなイメージですね。
面白いな、めっちゃフレアの要素を分解するみたいなことですね、一個の。
そうですね。
じゃあ実際にそのめちゃくちゃでかいやつ起きてるみたいな、わかったっていうことですね、きっと今観測してて。
そうですね、これ1時間話してようやく僕自分の研究の話をようやく。
確かにこれイントロダクションでした。
すいません、めっちゃ脱線したりしましたけど。
太陽の話が一番面白いんで結局そこが割合なんですけど。
すごい理解できました、背景のところは。
僕のやってた研究は本当に太陽フレアの過去最大のやつの10倍とか100倍とかの話してたんですけど、
僕が博士論文で書いてたやつで一番でかいので1000万倍とかの爆発を実際に宇宙の中で見つけてます。
1000万なんか。
それ太陽で起きたら地球やばいってやつですよね。
そうですね。
サイエンマニアお聞きいただきありがとうございました。
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