睡眠不足とその影響
今回は、睡眠の質を唾液で調べようという研究をちょっと紹介したいと思います。
サイエンスポットは、最新の科学技術にスポットライトを当てるポッドキャストです。
ホストは、サイエントークのレンです。ということで、あの皆さん眠れてますか?毎日。
あの僕は、ぐっすり眠れる方ではあるんですけど、
あの厚生労働省の調査だと、今、日本って成人の5人に1人が睡眠不足だと
睡眠に満足していないという結果が出ているそうです。
で、まあ睡眠って僕たちの体にとってめちゃくちゃ重要で、
ずっと寝なかったら本当に自主的になっちゃうみたいな研究もあったりするんですよね。
あのすごい極端な例ですけど。
で、
まああとは慢性的な睡眠不足って、こう鬱病とかの精神疾患とか生活習慣病の発症リスクが
高まるっていうのもわかってまして
で、こう睡眠の研究っていうのは結構最近注目されているかなと思います。
で、この睡眠をどうやって評価するのかっていう話なんですけど、
まあ自分がこう満足しているかどうかですね。で、この評価の仕方って
えっと、まあ一個有名なのがピッツバーグ睡眠質問票っていうのがあるらしいです。
略してこれPSQIっていうもので、まあこれはアンケートみたいなものですかね。
これは過去1ヶ月間の睡眠の質だったり、睡眠時間を7項目で評価して
で、その点数によって睡眠不足かどうかを判断すると。
で、まあこれは課題があってやっぱり主観的に評価するので、
個人の感じ方に依存したりとか、やっぱりバイアスがかかっちゃって
日々の微妙な睡眠状態の変化とかを捉えるっていうのは、このアンケートだとやっぱり難しいですよね。
唾液を用いた研究方法
で、体すごい疲れているのに、よく眠れたって思ったらOKっていう話になったりするし、まあその逆もあるかもしれないですね。
で、まあその睡眠障害っていう医学的に診断がつくものではなくて、
その診断はつかないけど十分得られていない状態っていうのが睡眠不良って呼ばれる状態で、
これを客観的に評価するのは
まあ今までは困難だと思われていました。
で、今回紹介する研究は産業技術総合研究所で
やられた唾液の成分を使って、慢性的な睡眠不良がわかるっていうものですね。
これすごい面白いのが、精神的なストレスとかって
口内炎できたりとかすると思うんですよね。
で、慢性的にだから睡眠不良が起きると口の中の環境が変わって
っていうそれを検出すれば、睡眠不良の人炙り出せるんじゃないっていう、それが最初の発想みたいですね。
で、実際に最初はマウスを使った研究で、睡眠障害にしたマウスっていうのがいるらしくて、
その唾液中の代謝物っていうのを見てみると、普通のマウスと変化していると。
で、これを人に応用してみましょうっていうのが研究内容ですね。
で、調査したのが、特に薬とかサプリとかを取ってない
45歳から60歳の日本人男性730名を対象に、
まずさっき言ったPSQIっていうアンケートの睡眠評価っていうのを行ったそうです。
で、その中から睡眠に問題がないグループ50名と
睡眠不良だっていうグループ50名を抽出してきて、
で、その人たちの起きた、起床した後の唾液を採取してみましたと。
で、この唾液を
CFTMSっていう、分析手法の名前ですけど、
高感度で水溶性の化学物質を分析することができるっていう装置がありまして、
要はこの中にどんな化学物質が入ってるのかなっていうのを特定するものですね。
で、これを見てあげれば、
この口の中にどんな化学物質があるかっていうものを網羅的に解析することができると。
これメタボローム解析とも言います。で、これは実際に
やってみると683種類とか検出されるみたいなんですよね。
で、そんな大量のやつから何分かるっていう感じなんですけど、
この研究チームは機械学習を使って、その成分がどういった傾向があるのかとか
いうのを調べました。
で、これは疾患があるかないかとか、この成分がどれぐらい重要かっていうのを調べるAIみたいな技術で、
ランダムフォレスト解析とも言うんですけど、
まあ要は、こんだけいっぱいある683種類から
50人、50人ぐらいの調べた中で、どれが重要な物質ですかっていうのを探し出すみたいな、
そういう解析ですね。で、実際にこれで6つですね、6つの対象物を
特定しました。で、この6つの対象物が、例えば睡眠不足の人は出るけど、
睡眠不足じゃない人は出てないみたいな、そういった判別に使ってみると。
で、すると、あのさっき言った
PSQIスコアっていう、睡眠不良ですよっていう人を
86.6%っていう、結構高い確率で判別することができるというふうに分かったと。
なんで、この6つの対象物が睡眠の質を映し出す、実際に。
あの、すごい強力なバイオマーカーなんじゃないかってことですね。目印みたいなもんですね。
で、この6つの対象物の中には、口の中の細菌由来と考えられるものも含まれてたり、
なので、こういう細菌と睡眠不良が何か関連しているかもね、っていうところにも繋がってきますし、
あの、実際今回はこういう物質が特定できたっていうのが、まず研究結果として出てきたので、
で、しかも唾液を使うってめっちゃ簡単ですよね。朝起きて唾液取ったらわかるみたいな
話なんで、なんかものすごい血取るとかそういうのも必要ないですし、
研究結果とその意義
あの、まあなんか簡易的に
デバイス化
されたら、まずこう潜在的に睡眠不良ですっていう人を見分けられるかもしれないと
いうことみたいですね。
まあこれはなんか
あの、なんだろうな、まあ高齢者施設とか、まああとはもう普通に職場の健康診断とか
あの、自分で問診答えるよりも、もしかしたらこういう
こう、体が正直なので化学物質で
あの、睡眠不良の傾向があるので気をつけてくださいみたいな、そういうケアに使えるような気はものすごく
しましたね。
なので、
まあ
唾液から取れるっていう情報、まあ今回睡眠の研究でしたけど、なんかいろいろありそうだな
っていうふうになんか僕は思いました。
あの、腸内細菌とかも結構最近注目されてて、あの
腸脳相関とかですかね、腸内環境と脳が関連しているとか、あとは
口脳相関ですかね、まあ口と脳の相関
航空内の環境と脳の機能の関連みたいに
単純に口の中と脳のつながりみたいなのも結構気になるなという
研究でした。すごい面白いですよね。
はい、ということで、まあちょっとさらに気になる人はぜひ概要欄の
あの、元のURLも踏んでみてほしいんですけども
まあ今回は唾液で睡眠不良がわかるかもしれないと
いった研究をちょっと紹介してみました。
まあちょっと僕もこれ一回やってみてほしいですね。
あの睡眠の質、確かになんか3時間ぐらいしか寝てないのにめっちゃ元気みたいな時
あるんですけど、あの時唾液どうなってんだろうみたいな
なんかちょっと気になりますよね。
これすごい面白い研究だなというふうに思いました。
はい、ということでまあこの番組サイエンスポットは平日毎日朝に日本語と英語で配信しています。
あのポッドキャスト聞いてぜひ皆さんの感想ですとかそういったものをまた
SNSなどで教えてもらえると嬉しいです。
それではまた