三毛猫の毛色の謎
今日は三毛猫のオレンジ色の謎を解明したという研究をちょっと紹介してみたいなと思います。
サイエンスポットは最新の科学ニュースにスポットライトを当てるポッドキャストです。 ホストはサイエントークのレンです。ということで、今回ちょっと可愛らしいニュースになるんですけども、三毛猫に関する研究です。
三毛猫って白と黒と、あとはオレンジ色のまだら模様を持っている猫ですけど、すごい可愛い猫ですね。
三毛猫って実際ほとんどがメスっていうのは知ってますかね? オスの三毛猫はほとんどいないそうです。
なんでかっていうのは、ちゃんと理由がありまして、これ性染色帯に理由があります。 性染色帯って猫を含めて哺乳類のメスは性染色帯Xを2本持っているXXです。
一方、オスはX染色帯とY染色帯を1本ずつ持っているXYです。 そういう違いがあるんですけども、この猫のオレンジ色とか黒色とか、
その色を決める遺伝子、これオレンジ遺伝子って呼ばれているものがあるそうで、これがX染色帯の上にあるっていうのがわかってます。
なのでメスの方がXXでX2本持っているので、こういうのがこのオレンジ遺伝子が変わるって可能性が高くて、その変わることで三毛猫になっている。
色が3色になっているんじゃないかというので、メスの方がかなり三毛猫の確率が高いということみたいです。
あとはああいうなんで複雑な模様になっているのかとか、そういうことも含めて三毛猫の色の理由って120年以上前から
実際三毛猫自体は知られてたんですけど、わからなかったと。 それを今回解明しようとした研究になっています。
どういうことをやっているのかというと、この先ほど言ったメスが持っているX染色帯2本で、これを不活化するという現象が非常に重要だというのが知られていました。
これ何かというと、このXXの片方のX染色帯をランダムに選ばれてほとんど働かない状態にすると、
一部ですけど、働かなくなる状態を不活化って言うんですけども、これ自体は1961年ぐらいに実際提唱されて、
三毛猫の模様もこういったX染色帯上の不活化とかが起きて説明できるんじゃないかと言われていました。
ただ具体的な証明には至っていなくて、今回九州大学をはじめとする研究グループが、まず福岡市内の猫たちを調べて、
これDNAを解析して、オレンジ色の毛を持っている猫と持っていない猫というのを比較してみたと。
これはもちろんX染色帯上のオレンジ遺伝子がある部分のDNAを比較してみたということみたいです。
その結果、オレンジ色の毛を持っている猫は、このX染色帯上の特定の遺伝子の一部分が失われているというのがわかりました。
これ5000円記、要は5000文字分DNAの情報が欠出しているという、失われているということですね。
この欠出というのがオレンジ色じゃない猫は見られなかったと。
しかもここからちょっと発展して、福岡以外の世界の猫のデータというのをいろいろ参照してみると、
これがこの5000円記の欠出があるかないかでオレンジ色になるかどうかというのが完璧に一致しているということがわかったみたいです。
なので要はこの遺伝子の特定部分のDNAがごっそり抜けているとオレンジ色になると、そこが繋がっていると示唆される結果です。
じゃあこの失われるというのがどうやってオレンジ色になるというのに繋がっているのかというところも調べていて、
オレンジ色の毛が生えるというので猫の皮膚の遺伝子でどれぐらいその遺伝子が働いているかというのを調べてみました。
ですると、さっき言った5000円記分のDNA消失失われた部分がある方のX染色体はこのARHGP36という特定の遺伝子があって、
その特定の遺伝子が通常よりも活性化していると発言が高まっているということがわかりました。
それで何が起きるかというと、普段はこの遺伝子ってある程度抑えられていて働きが、
抑えられている状態だと黒い色素Uメラニンというのを作って黒色になるそうなんですよね。
ただこの遺伝子が5000円記消損して発言が高まるとこの黒くなる色素を作る経路というのを抑えて、
代わりにオレンジ色の色素フェオメラニンというものなんですけどもそれが多く作るというそこのスイッチの切り替えに関与しているということがわかりました。
なのでそのブレーキが外れるというかこの5000円記分の消失によってブレーキが外れて黒をストップさせてオレンジ色の色素を作るという経路がわかってきたということらしいですね。
なのでこれが実際にメスの猫の体の中で全部起きているわけじゃなくて、
この細胞ごとにオレンジ色のこの遺伝子に消失損があるかないかっていう。
そういうのがランダムに決まっていると。
なのでオレンジ色の毛のこの一定の部分の特定の部分の細胞では消失があるものでオレンジ色になってそれ以外の部分では黒になったりとか後は白になったりとか他の遺伝子が活性化していると。
なのでこの3色がマダラ模様に出てくるっていうことが実際この遺伝子レベルでわかってきたということみたいですね。
なので普通はDNAのこの部分がないとか後はちょっと一部就職が変わっているちょっと目印がついてたりするっていうので最終的なこの肌の色とか毛の色とかそういったものに繋がっているのはあるんですけど、
この三毛猫に関して意外とまだわかってなかったんだなっていうのも思いましたし、
そのDNAのこの特定の部分っていうので結構色が変わるって大きいイベントじゃないですか生物の中でそういったものが変わってるっていうのはすごい面白いなというふうに思いました。
これは60年越しの世界で初めて具体的に証明された例だというところで、後は九州大学のクラウドファンディングとかでも多くの支援を受けてこれはやられたそうですごい面白い結果だなというふうに思いました。
はいということで今日はちょっと三毛猫の色の理由について話してみたんですけども。
よければ皆さんの感想ですとか後はこちらのプレスリリースリンクも貼っておきますので気になる人はぜひ見てみてください。
感想などハッシュタグカタカナでサイエンスポットでもお待ちしています。
主にXとかで投稿してもらえると嬉しいです。
あとは質問とかあとは取り上げてほしいニュースとかそういったものも同じくハッシュタグサイエンスポットとかで投稿してもらえると僕もキャッチアップできるかなというふうに思っています。
最近はちょっと僕今ロンドンに住んでいるのでちょっとヨーロッパを今年1年でいろんなところ行きたいなと思っていて今ノルウェーに行く旅行の計画を絶賛立てているというところですね。
フィオールドをちょっと見にドライブしてこようかなと思っているのでその計画とかもやりながらこれ今収録しております。
はいたまにこういう雑談を挟んでもいいかもしれないですね。
あんま固すぎる番組にしたくないというかちゃんとしている番組ではあるけどアフタートークくらいしてもいいかなというふうに思うのでたまに話そうかなと思います。
はいということでそれではまたお会いしましょう。