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2025-06-05 11:23

3. 喉の奥に新たな感覚器官を発見!咳と「喉ごし」の秘密に迫る

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【論文掲載】咳と嚥下のスイッチ 喉に新たな感覚器官を発⾒〜咳治療に道筋、喉ごし感覚の⼀端か?〜

https://www.kpu-m.ac.jp/doc/news/2025/20250402.html

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サマリー

今エピソードでは、喉の奥に新たに発見された感覚器官とその機能に関する研究が紹介されています。この研究では、咳や飲み込む反応を引き起こすメカニズムが解明され、特にT2R受容体がさまざまな有害物質に反応することが示されています。

新しい感覚器官の発見
今回は、喉の奥に新しい感覚器官を見つけたという科学ニュースをご紹介したいなと思います。
サイエンスポットは、最新の科学技術にスポットライトを当てるポッドキャストです。ホストはサイエントークのレンです。
ということで、今日も科学の話題をお届けするんですけども、
皆さん、普段、食べ物を飲み込んだり、咳する時とか、そういった体の防御反応とか、無意識にやってしまうということって、あんまり意識しないかなと思います。
今回は、喉の奥に今まで見つかっていなかった新しい感覚器官、細胞が見つかったという研究で、
これ、東京不律医科大学などの研究チームから発表されているプレスリリースを元に話したいと思います。
最初に、食べ物の通り道である食道と、空気の通り道の軌道であると思うんですけど、
ここが合わさっている場所が喉で、体のようは大事な要塞の部分になります。
肺に異物が入っちゃうとまずいので、それを吐き出す反射とか、
あとは、物を飲み込むという動きの時に喉がうまく動くとか、そういったところが非常に重要な役割を果たしています。
この反射の機能が、逆に全然起きなかったりとか、あとは過敏になったりして起きすぎちゃったりすると、これは健康上大きな問題となってしまって、
特に咳とかも、咳を抑えようと思っても出ちゃうといったものが非常に深刻で、
世界人口の約10%ぐらいが、8週間以上咳が出ちゃうという慢性外臓に苦しんでいると推定されております。
その原因というのは、なかなかわからなかったりとか、今の治療法だと治りにくいということもあって、
そういったものがまた別の病気につながっていってしまうということになっています。
この実際、咳が出ちゃうとか、そういった反射の仕組みって、まだ分かっていない部分があったみたいですね。
今回この研究でやったことは、細胞と神経の情報伝達の部分になっていて、
チャンネルシナプスっていう特殊な仕組みっていうのを今までに発見しているということです。
これは実際に普通の神経伝達っていうのは、
細胞の中の小胞っていう小さい袋みたいなものを使って物質を放出したりとかしてるんですけど、
そうじゃなくて細胞の表面に小さい穴みたいのが開いて、
そこから神経伝達物質のATPを放出するっていうちょっとユニークな情報伝達方法っていうのがあります。
これがチャンネルシナプスというものです。
このチャンネルシナプスっていうものが今まで舌、ベロですね。
ベロの上でこういった仕組みがあるよっていうのは分かってたんですけど、
今回これが喉の方でも新しくチャンネルシナプスを持つ感覚細胞っていうものが見つかったというのが今回の研究です。
これマウスの用いた実験になるんですけども、
喉の入り口の部分ですね。声帯とか声が出る部分は口頭って言います。
鼻と口の奥にある部分で食道とか器官の上部分に位置してるのが咽頭って言います。
この口頭と咽頭それぞれでこういうチャンネルシナプスを持っているような細胞っていうのを調べたと。
実際に見つかったのは口頭、発声の喉の部分ですね。
発声に関する部分ではタフト細胞っていうブラシみたいな毛みたいなものを持っている細胞が実際に見つかって、
あとは咽頭でも未来の中にある二型アジ細胞っていう細胞なんですけども、
そういった細胞がこのチャンネルシナプスを持っているといったことが分かりました。
これで何がすごいかというと、こういう新しい構造を持っているというのがまず分かって、
じゃあそこからこれがどういう動きをしているのかっていうのを実際に細胞を解析してみました。
するとこのさっき言ったタフト細胞、二型アジ細胞という2種類の細胞は
どっちもT2Rっていう共通の受容体を発現していることが分かりました。
この受容体っていうのは細胞の表面とかにあって、
それにさっき言ったような神経連達物質とか化学物質がピッてくっつくと、
実際この細胞の中に変化が起きるといったものですね。
この受容体は何に反応するかっていうと、苦味があるものとか
タバコの煙とか空気汚染物質とか、
毒素を含む植物の抽出物とか、
ものすごいいろんな種類の悪い化学物質に応答するということが分かりました。
なので、実際このT2R受容体って言っているものは
いろんな危ないものに対して反応するような受容体ですよ、
センサーみたいになってますよということが分かりました。
この受容体が反応すると細胞の中に電気が流れまして、
その電気が実際に別の神経連達物質を介して
咳を起こす反射っていう方につながってたりとか、
これがさっき言った喉の口頭の方は咳に関する反射を、
もう一個、咽頭の方の2型アジ細胞っていう方、
こっちは呼吸と食事の通り道になっている方ですけども、
そっちは塩気反射を、飲み込む反射を
それぞれ引き起こすというメカニズムが分かってきました。
新たな研究の展開
なので、喉の奥の方とかに実際に咳をするのか、
それとも飲み込むのかっていうスイッチが実は隠されてたんですよ。
それが今紹介した細胞がやってるんですよっていうのを見つけた研究ですね。
実際にこの細胞が重要なのかっていうのを確かめるために、
この細胞のチャンネルシナプスっていう先ほどの機能ですね、
情報伝達の機能をなくした遺伝子改変マウスっていうものを
実際に用意してあげて、そのマウスを使って
さっきの需要帯のところに悪い化学物質とかタバコの煙とか、
いろんな、実際タバコの煙やってないかもしれないですけど、
反応するような化学物質をやっても、この細胞がないと咳も起きないし、
この飲み込むっていう反応も起きなくなったということらしいですね。
ただ、これ酸みたいな、
普通に物理的な刺激とかに関しては普通にオフしちゃうと。
なのでこのチャンネルシナプスっていうのを介して咳とかをしちゃうっていうのは、
このT2Rっていう需要帯、特異的、
このT2Rっていう需要帯が反応することで初めてこの反射が起きる
っていうところも分かったみたいです。
なので、実際に何が僕たち何かを飲み込むときにゲホゲホなったりするのかっていう、
物理的な刺激でこうなっちゃうっていうのももちろんあるんですけど、
特定の化学物質に反応しているセンサーが今回の喉の奥側にありましたよっていうこと。
あとは今、咳、慢性外層、咳しちゃう治療薬として、
この需要帯じゃないところにくっつく薬っていうのが使われてたりするんですけど、
実際こういう需要帯みたいなセンサーが見つかると、
じゃあそのセンサーにもっとぴったりくっつくものを作ってあげれば、
もっともっといいお薬ができるんじゃないかとか、
そういった方の研究にどんどんつながっていく研究になります。
あとは、実際ここまだ分からないですけど、
こういうものが苦味とかそういったものも感知しているもので、
例えばビールとか飲みますよね。
ビール飲んだときに喉越しを感じるみたいな、
そういった感覚ももしかしたらこういう喉の奥の細胞が実はになっているかもしれないということみたいですね。
だから言ったらビールの苦味のやつがこの需要帯を返して、
もしかしたら飲み込むっていう方を促進してごくごく飲めるという、
喉越し感覚みたいなものがもしかするとこういうものに関連しているんじゃないかという、
すごい面白い研究だなというふうには思いました。
なので多分ここからこの細胞がもっともっと解析されていくんだと思いますけど、
まずは意外と今回マウスの研究にはなりますけど、
意外とこういう見つかっていない細胞の集団とかは結構あるんだなというのはやっぱり面白いなと思いますよね。
ということで今日はこちらの喉の奥に新しい感覚機関、
まず細胞ですね、とかあとは咳をするような反射のスイッチになるメカニズムが分かってきたという研究を紹介してみました。
ということでこのポッドキャストでは実毎日朝に日本語と英語でこういった科学のニュースを発信しています。
この研究とかで喉の見方がちょっと変わるかもしれないですけど、
人間とかだとどうなんですかね、ちょっとその辺まで調べられてないですけど、
ちょっと興味が湧くなというふうには思いました。
こちらのニュースに関しても概要欄にリンクを貼っておきますので、ぜひチェックしてみてください。
こちらのポッドキャスト始まって早速いろんな人が聞いてくれてるよっていうコメントをくれたりとか、
あとは実際再生していただいてるなっていうのが見て分かって大変嬉しく思います。
僕は普段結構ゴリゴリ編集して話す系のポッドキャスト配信を再演トークとか再演マニアっていう方でやってるので、
これ編集なしでやってるのであんま上手く喋れてるかわからないんですけども、
ちょっとずつ慣れていけばいいかなというふうに思っております。
ということで今回もありがとうございました。
11:23

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