1. 佐々木亮の宇宙ばなし
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2023-08-03 18:02

1029. 地表スレスレの月や夕日がデカい理由

昨日の月、綺麗じゃなかったですか?誰か見てませんか?そこから着想を得て、宇宙からの光にフォーカスしたお話を一つ。


CROSSPODディレクターズカット版公開されました!!聴き逃した方、是非チェックしてください!銀シャリの橋本直さん、chelmicoの鈴木真海子さん、ありがとうございました!

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ソース

https://www.sci.osaka-u.ac.jp/ja/topics/12508/

Credit :NASA/GSFC

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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙ばなし。
みんな、デッカい地表スレスレの月、見たことないですか?
あれ、なんで起きてるか知ってますか? 昼間の空がなんで青いのか知ってますか?
そういう光の性質だったり、地表から見える宇宙からの光っていうところが、どういうふうに見えてて、どういう性質を持っているのか、そんなところのお話を一気にしていこうかなと思っておりますので、ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
2023年8月3日、始まりました、佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは、1日10分、宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが1028話目、1029か、1029話目を迎えているというところになっておりまして、基本的には1話完結でお話ししているので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひ聞いていただけたらと思っております。
前回は、なんかこう、地球みたいに太陽の周り回ってる惑星とかではなくて、もうなんか、宇宙空間ふわふわしている星っていうのが、実はたくさんあるみたいな、そういうお話しさせていただいたり、その前とかは、国際宇宙ステーション愛があふれるお話、
っていうところで、宇宙ステーションで行う実験の話とかっていうのを、フルカー宇宙飛行士の実験内容と共にお話ししていたりするというところになってますので、他にもね、ブラックホールの話とか、スーパーコンピューターの話とか、いろいろしてるんで、気になるところからぜひ聞いていただけたらいいんじゃないかなと思っております。
ということでですね、まぁ今回の本題何にしようかなと思ったんですけど、今回は、なんで、好きって低いところにいると大きく見えるのか、そんなお話ししていきたいと思います。
ちょっとね、最新の天文とかのニュースというか、論文から引っ張ってくるっていうよりは、日常の疑問的なお話ししていこうかなと思います。
これ、なんでこの話しようと思ったか。なんかそもそも、月とかって、地面の近くにあるときめちゃめちゃでかく見えませんか?
あとは夕日が沈むときも、真上で見てるときの太陽とかよりも大きく見えたりするみたいな。あれって、なんで?って思いません?
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で、あれがなんでだろうって思うところもあるだろうなと思うし、昨日、本当に昨日ですね、8月の2日に夕方、犬の散歩しに行ってとかってやってたら、海から見える夕日めちゃめちゃでかくて、夕日じゃないよ、月か。
月がめちゃめちゃでかくて、びっくりするぐらい、え?って言っちゃうぐらいでかく見えてたんですよ、月が。
で、これでも、さっき話したみたいに、なんで?ってみんな思うかもしれないけど、分かってないっていうことをみんな知らなくないですか?
なんであれ大きく見えてるかっていうところって、まだ正確には分かってないっていう話があるんですよ。これすごいですよね。
なので今回は、そのあたりの話をしていきつつ、空に見える天体の色とか、例えば、なんで夕日赤く見えんの?とか、なんで空って青く見えんの?とか、そのあたりの話をちょっとしていきたいなと思ってます。
なので今回は、身近な空の見え方っていうのが、大きく言うとそういうテーマになるかなと思いますね。
で、これ、まず今回の話しようと思ったきっかけになった、月がめちゃめちゃでかいっていう話。
これ、ほんと、みんなたぶん1回は気になったことあると思うんですよ。
地上を近くにあるときの月とか夕日、真上に太陽あるときとか月よりでかくないかっていう。
あれって、ほんとにたぶんただの目の錯覚っていう話が今一番有力な説になっていて、明確な理由っていうのが分かってないんですよね。
これ国際国立天文台のページとかにも書いてあるぐらい分からない。むしろあれ大きく見えているだけで、実際正味大きさは変わってないっていうのも事実としてあるんですよ。
よく例で挙げられるのは、例えば5円玉とか50円玉とか、開いたのって真ん中に穴開いてるじゃないですか。
あれをじゃあ手に持って腕をピンと伸ばして月とか太陽とかをその丸の中に入れるみたいな、そういう見方をしたときに、それが地表近く
っていうところで見える大きさの、この円の中でどうやって見えるかっていう大きさと、自分たちの真上に太陽とか月があるときにやる大きさっていうところだと基本的には同じだと。
なんなら真上にあるときとか別のタイミングの方が大きかったりするっていうのがあるらしいですね。人間の目では分からないようなレベルらしくて、
っていう風になってると。
しかも地上近くにいるときは光の屈折とか散乱の関係で、屈折が大きいか光がこう曲がってくるっていう帯域でね、そういうおかげでむしろ
06:05
地表近くにあるときは潰れて見えているっていう、そういう状況なんですよ。 不思議ですよね。
僕らが毎日見てるような太陽とか月っていうのが、地球の帯域を超えてくるだったり、見える位置によってそんなに見え方が変わるのかっていう。
で、見え方が変わった上で、その理由が分かっていないっていうのは、相当面白い部分だなぁと思うんですよね。
もしかしたらどっかの研究者の人が、そこを見ようとしてるかもしれないし、そこはもうなんかただの
人間の錯覚であるっていうところで、話が落ち着いているのかもしれないしっていうようなところですね。
いやなかなか、なんかその、それが月がでかく見えてたのが衝撃的すぎて、これ分かってないってこと分かってないよな、みんなみたいな。
と思ったので、今回その話ちょっとしてみました。 結構面白い話なのかなぁと思ってるんですよね。
だからちょっと、自分のお子さんとか、あとは周りの人とかに、あれって理由分かってないらしいね、みたいな話になると、もしかしたらちょっとだけ
宇宙のいい話題になるんじゃないかなと思いますね。それこそ、これから宇宙飛行士の人だったり、宇宙開発の方向先っていうのがどんどん月に向いていっているっていう中で、
そういった差みたいなのが、なんで見えてるのかみたいな話題っていうのは、なんかちらほら出てきてもいいんじゃないかなと思うっていう、そんな感じですね。
で、これだけ話しても、ちょっとポッドキャストの尺的にもネタ的にも微妙だなぁと思って、なんか一緒に話せるとこないかなぁと思ってたんですよ。
そうしたら、よくなんか僕、ポッドキャストの中で、光の種類の話するじゃないですか。
特に僕たちが目で見えている光って、赤から青までの光が、例えば7色とかに分かれて見えるから、
虹っていうのを7色に捉えられるし、みたいな。これちなみに国が変わると7色じゃなくて5色っていうふうに表現する国もあれば、
10何色って表現する国もあるんですよね。虹色イコール7色は、
一部の国だけでの常識みたいなところになっているのは、ちょっと皆さん気をつけた方がいいかもしれないですね。
そんなこと言ってる僕も、目のね、普通に先天的なもので、色が
明確にはわかんないというか、色弱みたいな感じなので、赤とか緑とかの部分はちょっといまいち理解できないんですけど、
もしかしたら僕が見えている虹色も、みんなが見ている虹色とは全然違うかもしれないし、
車の免許取れるぐらい、ちゃんと検査はして、車の免許取れるぐらいの色の違いは見えるんで、そんなに大きく影響はないんですけど、
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そういう人によって見え方は変わるよねっていう話があるんですよね。 そんな中で、その光の性質ってめちゃめちゃ重要で、
例えば赤から青まで、紫か、赤から紫まで光の種類があったときに、赤が持っている性質と青が持っている性質って全然違うんですよ。
例えば、空がなんで赤じゃなくて青く見えるのか。 っていうところはこれ、難しい単語だけ並べるとレイリーサンラムっていう言葉があるんですよ。
レイリーも分からなければ、サンラムも分からないと。 サンラムっていう言葉は実は結構、天文だったりとか、いろんなところで出てくるんですけど、
簡単に言うと光が飛んできて、電磁波とかね、飛んできて、何か物、粒子みたいなものに衝突するとか、何かの相互作用を起こさせるみたいなところになって、方向が変わる。
波の性質が変わる、みたいなところの影響を及ぼすのがこれ、サンラムって呼ばれる現象なんですよ。
で、この空が青く見えるのはレイリーサンラムって呼ばれる光の性質が重要になっていて、レイリーサンラムっていうのは
宇宙とか太陽から飛んできた光、目で見える光の中に対して、空気中に含まれている粒子っていうところが、さっきの散乱を起こす物体になるんですよね。
光が飛んできて、その粒子に物がぶつかって、で、ぶつかったら光がその向きを変えると。
で、その時に面白いのが、光によって性質が違うって話をしたみたいに、レイリーサンラムを起こしやすいのって、青っぽい光なんですよね。
で、赤い光っていうのはここで散乱しないでそのまま飛んでくるという風になっているからこそ、夜空の中では
青い光が、夜空っていうか、青空っていうのは、空気中で青い光ばっかりがバババババーっていろんな方向に飛んで、
空ではまるで青い光源が光っているみたいな形になるから、空は青く見えるっていう、そういう状況なんですよね。
これが結構面白い部分で、で、それの最たる例っていうのが、実は夕日とか夕焼けだったりするんですよ。
もう、散乱して、青い光がもう飛び散っちゃって、僕たちの目には赤しか飛んできていない、赤しか見えないっていうような状態になっているから、夜空が赤く見えるというようなところで、
程よくチリジリになっているのが青空で、完全に飛ばされちゃって赤しか見えないみたいになっているのが夕日っていう感じですね。
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ここが結構見え方として違うのが面白い部分ですね。
これも光の性質っていうところと、あと地球の大気っていうところが結構重要になってくる、かなり面白い部分になっていたりします。
でも逆にこれ空気中だと青い光は飛ばされていくけど、逆に水中だと赤い光っていうのはどんどん吸収されちゃうんですよ。
これダイビングとかやったことある人だったら結構わかると思うんですよね。
ダイビング、宇宙飛行士には必須のスキルになってたりしますけど、そうすると水中に行くと赤い光っていうのがどんどん吸収されていってしまうっていうところが、
まあ性質としてあるので、赤っていうのがなかなか認識しづらくなるっていうのがあるんですよ。
これは空気中じゃなくて水中だからこそ起こるみたいなところになっていて、赤い光は水で吸収されちゃうけど、青い光はどんどんどんどん通っていくみたいな。
で、そういったところになると逆に水中では赤が見えづらくなるみたいな話もあったりして、そうするとね、僕の目っていうのは
青がめちゃめちゃ強いと有名ですから、僕の中で勝手に。なので、水中で見える光のバリエーションっていうのはもしかしたら大きいのかもしれないなっていうような。
こういう結構、光と何か物体の関係性っていうところ、ここの関係性を利用して、例えば、その空の色が決まっていたりだとか、あとは物を検出しようとしたりとか、
あとは何だろうな、もうちょっと目に見えない光の話をすると、レントゲンを取るときのX線っていうのは超エネルギーが強くて、
レントゲンの一瞬とかだったらいいんだけど、月間とか年間とか一生の間で浴びていいX線の量って決まってるんですよね。
被曝量って呼ばれるものが決まっていて、で、そのX線の被曝量を抑えるというか、体に当たらなくするために使われるのが鉛だったりするんですよね。
鉛。で、これはさっきの水中で赤い光が止まっちゃうみたいなところと一緒で、X線の光っていうのはなるべく重い元素っていうところで壁を作ってあげることが大事で、
実用的なのが鉛っていうところですね。 なので、X線技師の人とかっていうのは、なんか重たいエプロンみたいなつけてるんですよ。
大げさなエプロンというか。で、そこには薄い鉛の板が入ってたりして、体をX線から守るような働きをしていたりとか、
っていうところで、そういう放射線とかから、特にねX線とかから体を守ろうとすると、全身を鉛で囲うって結構厳しいじゃないですか。移動とか。
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っていうところで、やっぱりこうなるべく線源には近づかないとか、なんかそういったところが実は重要になってきたりするとかね。
色々やっぱ光の性質とそれにぶつかる物質の関係性っていうのは身の回りでもたくさん出ているので、
ぜひね、そういったところちょっと気にしながら見てみると、宇宙から飛んできている光をどう処理しているのか、
なんていうところまでちょっとイメージが湧くようになってくる、かなり面白い部分になってくるんじゃないかなと思ってますので、皆さんぜひ注目してみてください。
ということで、今回は光の不思議っていうところで、僕が見たでっかい地表スレスレの月から発想を得てエピソードをお話しさせていただきました。
次回はですね、土星のお話ししていこうかなと思ってます。土星ですね。もうね、今、土星すごいんですよ。
今年の夏は、もう土星が超見ごろ。土星を見るために生活、夜、空を見上げてもいいんじゃないかっていうぐらいね。
っていうところで、土星が見やすくなってるんで、土星に関する研究を、なぜ土星が見ごろなのかっていうところと合わせて、明日はお話ししていこうと思っております。
ぜひですね、こちらも楽しみにしておいてください。 ということで、今回の本題は以上というところになっております。
昨日、一昨日とかで話しましたけど、僕実はもう一個ポッドキャストチャンネルやってるんですね。
ポッドキャスト、隣のデータ分析屋さんっていう、データ分析とかデータサイエンスとかっていう、みんなが働いている現場にかなり近い
宇宙みたいな空想的なお話じゃないところの話を、友達と一人でこんな話している時よりもだいぶ陽気に話しているので、ぜひそちらちょっとね
聞きに行ってみていただけたらと思います。昨日実は最新エピソードを公開しまして、スポティファイが出しているスポティファイの研究者が、しかも著者の論文で
スポティファイだからポッドキャストやってんだみたいなところが、もう一目瞭然みたいな、かなりちょっとワクワクする研究内容を見つけてきたので、データ分析屋さんの目線で
お話ししていってますので、そちらもぜひ楽しんでください。概要欄にリンク貼っておきますので、アップル、スポティファイ、アマゾン、好きなところで聞けるようになってます。よろしくお願いします。
今回の話も面白いなと思ったら、お手元のポッドキャストアプリでフォロー、フォローボタンの近くにあるレビューもぜひ宜しくお願いします。
番組の感想や宇宙に関する質問については、ツイッターのハッシュタグ宇宙話または
概要欄に貼ってあるお便りコーナーだったり、スポティファイのQ&Aコーナーからじゃんじゃんお寄せいただけたら嬉しいです。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
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