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2022-04-19 42:25

SBC.オープンマイク #51 図書館がこれから目指す道

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まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.がお送りするインターネット番組SBC.オープンマイク、
毎回地域・ITの様々な活動の今をお送りします。

第51回目となる今回は、図書館・書店・出版について学び合うオンライン勉強会を行う株式会社ラピッヅワイドの広瀬容子さんに、オンライン勉強会にかける想いを伺います。

ゲスト:株式会社ラピッヅワイド 広瀬容子さん

SBC.オープンマイクではアンケートを受付しています。
動画はコチラ:https://youtube.com/live/EIuFrJ5Sk8A

 

サマリー

このエピソードでは、図書館の未来への道筋について議論が行われ、広瀬洋子さんが図書館業界での多様な経験と関連ビジネスに触れています。株式会社ジソンボーとのコラボレーションやオンラインイベントの目的についても紹介されています。また、図書館の役割や今後の展望、特に図書館とゲームや他の分野とのつながりが強調され、多様な接点を通じて新しい利用者との出会いが促進されることが語られています。オンラインイベントを通じて図書館の広がりや新しい活動の重要性も紹介されています。図書館の未来についての議論が展開され、特に司書の資質やカリキュラムに関するさまざまな問題が浮き彫りになります。情報技術の進展に伴い、図書館がどのように新たな役割を果たすべきか、特にプログラミング教育やコミュニケーション能力の重要性が強調されています。今後の図書館のイベントや活動について意見を交換し、地域コミュニティとのつながりを深める重要性が強調されています。

広瀬さんの自己紹介
高見知英
はい、SBC.オープンマイク ナンバー51 始まりました。今回はですね、図書館がこれから目指す道というテーマを題材にお話をしていきたいと思います。
ゲストの方は、株式会社ラビットズワイド 広瀬さんでございます。広瀬さんどうぞよろしくお願いいたします。
広瀬容子
こんばんは、よろしくお願いします。
高見知英
はい、どうぞよろしくお願いいたします。それでは今回、まず簡単にですが、自己紹介からお願いできますでしょうか。
広瀬容子
はい、今ご紹介に預かりました広瀬洋子と申します。
私は2015年から独立してフリーランスで仕事をしているんですけれども、
最初から会社の形にしておいた方が、いろいろ仕事がしやすいと思ったので、ラビッツワイドという会社を立ち上げて、今一人でやっております。
今日、図書館というのがテーマなんですけれども、私の仕事というのは、図書館を取り巻く様々なビジネスがあるんですけれども、そこに関連したことをいろいろやっております。
直近では2016年から6年ほど、カルチャーコンビニエンスクラブ、CCCさんが運営している、全国に8カ所ぐらいある公共図書館の指定管理の運営のアドバイザーという仕事をやっていました。
これは皆様もご存知かもしれませんが、いろいろ当初立ち上げ、武雄から始まって神奈川県だと海老名市立図書館がありますけれども、いろいろ賛否両論、様々な形で話題になって炎上もしたんですね。
その当時、図書館の業界のことをよく知っている人に中に入ってもらって、アドバイザーという形で仕事をしてもらってはということで、ちょうど私が独立して会社を立ち上げたばかりだったので、業務委託という形でやらせていただいていました。
それが今年の3月ぐらいに終わって、あとは直近での仕事でいうと、海外の学術出版社からの委託を受けて、世界中のマーケティング調査で、日本国内は私が受け負って、大学の研究者の方ですとか、大学図書館員の方ですとか、そういった方々にインタビューをして、その報告書を英語でまとめて提出するみたいな仕事をやったり、
あとは直近ですと製薬メーカーの委託を受けて、文献調査、ある疾患に関してどういう論文が出ているかみたいなのを網羅的に調べるみたいな、そういう仕事もしています。
なので、図書館というのは一口に言ってもすごい幅広いんですけども、言ってみれば脈絡なくいろいろフリーターみたいな感じで仕事をしているという感じですね。
はい、以上です。私の自己紹介でした。
オンラインイベントの経緯
高見知英
なるほど、ありがとうございます。本当にいろいろやってらっしゃるんですね。
今回は図書館のいつものこちらのイベントですね。
図書館と書店出版が学び合うオンラインイベントのほうで、何度かご一緒させていただいてぐらいでしか関わったことがないので、
こういうようなことをいろいろやってるんだなというのを見て非常に驚きました。ありがとうございます。
今回のイベントについて、このオンラインイベント、オンライン勉強会についてはどういうような経緯で始められたとかありますか。
広瀬容子
このオンラインサロンというか、月に1回すごく少人数でやっている勉強会なんですけれども、
もともとはですね、株式会社ジソンボーさんという出版社さん、図書館情報学系の教科書とか専門書を出版している出版社さんがあるんですけれども、
私が2018年にジソンボーさんから一冊本を出しているんですね。
それ以来のお付き合いで、去年もちょっと翻訳本、それは専門書なんですけれども、その翻訳チームに携わったりさせていただいたんですが、
そのジソンボーさんとコラボして、そういう図書館とか出版社、あるいは書店の方々をつないで新しい学びの形っていうのができないかっていうようなお相談をいただいて、
始めたものなんですね。これは見た目上はいわゆる普通の勉強会で、誰かスピーカーを立ててですね、
そのスピーカーの方が自分のテーマ、ライフワークとかテーマに感じてですね、30分ぐらいお話をされて、
そして質疑応答とか、あと懇親をするみたいな、どこにでもあるような見た目上は勉強会なんですけれども、
これを立ち上げた目的というのが、オンラインサロンとかいろんなセミナーとかって、いろいろ世の中すごくたくさんありますけれど、
多くはですね、あんまりどうでしょうね、聞いてる人っていうのは、何かためになりましたって、何かいい話聞いたっていうので満足して、
それで終わるっていうことが、私なんかもそうなんですけど、結構普通にあると思うんですね。
人間って大体1ヶ月後には7割8割のことって内容っていうのは忘れてしまう生き物ですので、
反復するとか、いろいろ復習するとかそういうことをしないと、なかなか学んだことって身につかないと思うんですね。
じゃあ身につく人っていうのは、一番得をする人って誰なのかなって思ったときに、やっぱりその話をするスピーカーだろうと思ったわけです。
なので、この勉強会っていうのは、そのスピーカーの方がみんなの前で話をするにあたり、いろいろ準備もするし、プレゼンも用意するし、
プレゼン用意する中でいろいろ、なんかすごい当たり前に自分で知っているって思い込んでたことが、あれって何だっけとかって、きちんと調べなきゃいけなかったりとか、
あるいはぼんやり知識として知っていることでも、人様に話すとなるときちんと点検を調べるとかですね、情報源を調べるとか、いろんなことで自分の身についてくるわけですよね。
なので、この勉強会サロンというのは、実はスピーカーとして立つ人のために存在するサロンというコンセプトなんです。
で、これ5回ぐらいやったんですけれども、なかなかオーディエンスがですね、図書館業界の方々で、もともとの狙いとしては、その中から、じゃあ今度は私がこの自分のテーマでやってみようかなっていうふうに手を挙げてくださる方が増えてくれるだろうと期待をしていたのですが、
皆さんやっぱりなかなか奥ゆかしい方が多いので、そこがうまくいってないなと思っています。
イベント参加者の反応
広瀬容子
なので、そこはちょっと手こ入れの必要があるかなと思って、5月以降はもうちょっと形をですね、変えようかなと思っているところです。
高見知英
ありがとうございます。そうですね。
自分も前回、人形一つ前の月ですね、3月のときには話をこういうふうにさせていただいておりましたけれども、すごく内容としてもいろいろと話ができたし、
やっぱりいつも自分がこういうような形で発表するっていうのは、結構技術者向けのオンラインのイベントとか多いので、IT技術者関連の方のイベントが多いので、どうしてもやっぱり語れる内容っていうのが制限されてしまう。
やっぱりあんまり技術的に面白くない内容で話してもしょうがないかなとか。
あとは内容としてその視聴者層に響かない内容ってあんまり話せないかなとかいう形になってしまうので。
なんで今回の内容、こういうような話ができて非常によかったなっていうふうに思ってます。
人ってやっぱり情報を取得してそれを使ったときに初めてしっかりと記録に残るっていうように言われておりますので、
やっぱりそういうようなときにこういうような情報を出力する機会っていうのがあるっていうのは非常に重要だなっていうふうに思いますし、
今回のイベントもいろんな方が参加していただいておりますけども、やっぱり自分が今まで他のイベントであったような方とは全然違うことを活動されている方っていうのが多くて、非常に新鮮だなっていうふうに思いました。
なので本当にこちらのイベントはすごく自分としてもいいなというふうに思っています。
広瀬容子
大体10人ぐらいの、毎回毎回募集するとそのぐらいの数に落ち着いて、全員がお話しできるっていう感じの規模感でやっているのはいいかもしれないですね。
高見さんおっしゃったように、例えば高見さんが普段技術者の方にしゃべるとなると、もう当然その中で常識ってされているような用語とか、いろいろな言い回しとか、そういうのってあんまり意識しないで普通に使っても通じちゃうと思うんですけれど、
やっぱり別の全く、例えばこのサロンは師匠の方が多いんですけれども、そういう全く技術畑じゃない人に対して話をする時には、それなりにどういうふうに伝えたらいいかっていうのを工夫されると思うんですよね。
だからそういう意味でも、何ていうのかな、自分の頭の中がより整理されるんじゃないかなというふうに思っています。どうでしょうか。
高見知英
そうですね。自分の場合はどちらかというと、もう本当にそういうようなあんまりここでは通じない表現をそもそもしないっていう癖がついてるので、結局あんまり表現の仕方っていうのは変わってないんですけども、
やっぱり例えば題材として、このプログラムはこういうようなことをやっているんです、裏側はこういう仕組みなんですっていうような話が好まれて、どうしてもやっぱり地域の課題があったとか、こういうような課題を持っているからやってるんですっていうのって、
そういう技術系の勉強があればあまり好まれない話題になってしまうので、なかなか言いづらいんですよね。
なので、会話のジャンル、発表のジャンルがものすごく多書館にフォーカスした話ができるっていう意味で、非常によかったなっていうふうに思いますし、
今回特に前回のこちらの理科読の勧めのときなんかはすごく思いましたけれども、やっぱり登壇した方へのフィードバックっていうのはすごく皆さんしっかりいろんなものがあって、
すごく話をしていてお互いに分かるものが多いなっていうふうに感じたイベントなので、そこは他のオンラインイベントとはまた一つ違った何かがあるなっていうのをこちらのイベントでは感じています。
広瀬容子
この理科読の勧めっていうのはどういうものだったかっていうとですね、もともと中学校の理科の先生を若い頃にされていて、今現在は学校司書という形で学校図書館で仕事をされている福島在住の藤田さんっていう方がですね、
理科っていうとすごくとっつきにくい、私なんかもバリバリ文系の人間なので、もうちょっと理科って聞いただけですごくジンマシンが出るぐらいな感じなんですけれど、そうじゃなくて、理科の本には本当にいろんな面白いものがあるんだよっていうことで、
普段子どもに紹介するような本をたくさん紹介してくださったんですね。
だからその理科読、例えば宮沢賢治なんかもすごく理科読としては非常に役に立つっていう、役に立つというか面白い本だっていうようなお話とかね、そういう話をされて、その後に参加者は全員自分が理科だと思う本を持ち寄って紹介するっていうのが、
今回、前回はそういうお約束がありまして、それぞれ皆さん、思い思いの本を持ってきて、画面上で紹介してくださいました。
図書館の現状と利用者の声
広瀬容子
先ほどですね、参加者の方は奥ゆかしくて、なかなか自分で手を挙げて話すのが苦手な人が多いっていうふうに言ったんですけれど、本の話になると画面上絶になりまして、皆さん、もうこの私の紹介する本のことを知ってほしいみたいな、もうパッションがあふれてるっていう感じで非常に盛り上がりましたね。
高見知英
本当に皆さん饒舌でしたね。
本当にすごくいろいろ会話が飛び交ってよかったっていうのと、もっともっといろんなところで話ができるといいなっていうふうに思いました。
やっぱり、図書館師匠の集まりとかだと実際に会う機会も多いんだと思うんですけども、
なかなか自分としてはかなり遠い層の人たちなので、例えば他の場でツイッタースペースで出会うとか、リアルな場で出会うとか、そういうのことはない間柄の人ですので、もっと他の機会でも話がしたいなっていうふうに思ったりはしましたね。
広瀬容子
そうですね。やっぱり図書館の業界の方、特に師匠の方っていうのはその業界の中で閉じたコミュニティが好きな方が割と多いんですね。
なので、今回のオンラインサロンも一応図書館書店出版をつないでっていうふうにしているんですけれど、
図書館っていうのはもういろんな切り口で様々な人とつながる媒体だと思うわけですね。もう何でもありっていうか、例えば図書館とチョコレートでもいいし、図書館ともちろんそのコンピューターでもいいし、図書館と音楽でもいいし、すごくいろんな切り口で図書館っていうのがハブになることができるものなので、そういう意味ではさっき高見さんがおっしゃったように、
全然図書館に普段は近寄りもしない人っていう人がもう世の中大半なわけですよね。そういう人の中ですごくお話の上手な方とか、いろんなライフワークとかテーマを持って研究したり、いろいろ書いたりしている方、そういう人と今後はちょっとつないで、
そういう方にも図書館のことを知ってもらえればいいのかなというふうに思っています。
高見知英
そうですね。自分も本当にこちらの図書館については、本当にすごい広い範囲で活動してらっしゃる方って多いなっていうのは、特に先日、毎年11月に開催されている図書館総合展のほうでもすごく見ていて感じたものではあるんですけども、
やっぱりこういうようなイベントを通して、本当にいろんな図書館の広がりってあるなっていうふうに思うし、やっぱり自分が前に住んでたところがすごい図書館に近いところなので、たまに行ったり、
あとは自分が本を書いたら、たまに半年ぐらい経った本は基本的に検本するっていう方針でいたんですけれども、それだけでしか関わる機会はなかなかなくて、
でもたぶんそういうような情報を欲してる人はいるんだろうなっていうふうに思いつつも関わる機会がなく、今までずっと過ごしていたっていうところだったので。
でもこちらの特に図書館総合展のイベント、特にオンラインになってからは場所の制約なくいつでもいろんなイベントに参加できるので、
すごいいろんなことを考えていらっしゃる方がいるんだな、いろんなことを思っている方、やりたいなって思っていらっしゃる方がいるんだなっていうのを改めて感じていました。
広瀬容子
そうですね。私も大学の資格課程で一つ、その試書課程の授業を持っているんですけれども、この昨年、授業の中でちょっと特別授業という形で、この図書館総合展の我々のオンラインイベントにも毎回ゲスト参加という形で出てくださっている事務局の長沖さんですね。
長沖さんがアレンジしてくださって、いろんな出展者さんにプレゼンを3分間ぐらいのプレゼンをしていただく、で学生さんが聞くっていうのをやったんですね。
で、その時に、ここの図書館総合展の中のプログラムをまず学生に見てもらって、どういうものに、どこの話を聞きたいかっていうのを聞いたら、意外に大人だと大学のその大学で資格課程で教えている先生なんかだと、ついついですね、有名どころの、例えばTRCさんのプレゼンとか、あるいはそうですね、
高見知英
あの家具の図書館の家具を扱っている会社の方を呼んだ方がいいんじゃないかとかね、そういうふうに考えるんですけど、学生にいろいろセレクションを任せたら、こちらの高見さんと、この配信でも話されてた、図書館とゲーム部の方?
広瀬容子
格闘系師匠さんの方が、すごく、やっぱり学生さんは図書館とゲーム部っていう言葉に惹かれて、その方の話を聞きたいとかですね、あとは外資系のドイツの会社の、いろんな統計情報を扱っているスタティスタジャパンっていう会社さんがあったんですけど、
そこの話を聞いたり、私自身も、こういう業界でこういうビジネスされてる会社さんって増えてきてるんだ、とても勉強になりました。私も毎年総合展は参加していますけれど、それなりにいろいろ面白いコンテンツがあるなというふうにいつも思っています。
高見知英
そうですね。本当にいろんな方面でやってる人がいるんだなっていうのは、本当にオンラインだって特に感じたっていうところです。
やっぱりオフラインのときは、パシフィコ横浜で会場を使ってやってたわけですけれども、いかんせん結構広いので、やっぱり歩き回るだけで疲れてしまってなかなかセミナーに参加できないっていうことが多かったのと、
やっぱりそれぞれの場所のスペースの様子とか、いつもはどういうことをやっているのかっていうのって、なかなか映像として見る機会がなかったので、
今回オンラインになって、例えば自分の図書館のツアー、バーチャルツアーってビデオで再生して回るっていうのが結構多かったんですけど、そういうのを見ると、
あ、図書館ってこんな感じなんだ、今の図書館ってこんななんだっていうのを改めて感じることが多かったなっていうのがすごく記憶に残っています。
なかなかそういうような図書館の情報を知る機会、見る機会ってなかったりするので、
特に自分は公共の、私立の図書館ぐらいしか見たことがなかったので、そういうのはすごく新鮮に思ってました。
先ほどの格闘技記者さんについては、前回28回目のSBCオープンアイテムにも出ていただいてますけども、
その後も何度か出ていただいたりしてますけど、本当に図書館とゲームっていうのは、ある意味非常に相性がいいのかな。
やっぱり同じ物語をある程度表現できるものなので、非常にお互いに相乗効果があるんじゃないのかなっていうふうには思っています。
特に先日、自分のよく見ている動画のシリーズで、ゲーム散歩っていうシリーズがあって、そちらの方の本が出版されて、今読んでいるんですけども、
やっぱりそういうところからでも、ゲームをきっかけに現実にある何かをよく知っていくっていうことはよくあると思います。
やっぱりよく言われるのが非常にわかりやすいので、例えば信長の野望とかそういうゲームを元に歴史人物を学んでいくっていうのもありますし、
あとはギリシャを舞台にしたゲームを見ることで、古代ギリシャってこんなだったんだっていうものをよりリアルに把握することができるとか、
そういうようなことができるっていうのも非常に面白いのかなっていうふうに思います。
図書館とゲームの関係
高見知英
実際にリアルなバリアもなかなか存在し得ないようなものを実際に見て、こんな感じのものなんだろうなとか、そういうのを把握することもできるので、
やっぱりそこが入り口になって図書館の情報に向かっていくっていうことが非常に多いのではないのかなっていうふうには感じました。
広瀬容子
特にアメリカの公共図書館なんかだとすごくそういうところが進んでいて、特にスティーム教育ってSTEMですか、サイエンスとSTEMだからテクノロジー、マス、あとなんだっけ、アートとか、
そういうので図書館の中で、図書館っていうのはその専門的な、めちゃくちゃ専門的な、例えばプログラミングにしてもそこまで教えるっていうことはもちろんできないんだけれども、簡単なロボットを作って動かそうとかですね、プログラミングをやってみようとか、
日本の図書館でも徐々に増えてきているし、CCCさんの図書館なんかはそういうの積極的にやってますけど、そういうことで学びの知識へのすごい入り口のきっかけを与えるっていうようなことを、特にアメリカの公共図書館なんかすごく一生懸命やっていますね。
やっぱりその本だけを貸し出すっていう期間ではもうなくなってきているんですね。本っていうのはもう誰でも、例えばAmazonで買って読めばいいし、KindleのUnlimitedもあるし、本だけを借りに行くっていう場所だとなかなか人ってもう行かなくなっていると思うし、調べ物って言ってもほとんどはGoogleで間に合うわけですよね。
いくら信頼性のある情報が大切なんですとかっていうふうに言ったとしても、いやいや、とっかかりの調べ物っていうのはだいたいWikipediaかGoogleで間に合うから、本当にきちんと調べなくちゃいけないってなったら、今度はもうすごい専門的な国会図書館行くとか、大学図書館とかっていうことになってしまうので、
街の公共図書館が、特にアメリカなんかはすごくその危機意識が強くて、やっぱりライブラリートランスフォーメーションっていう言葉を数年前から言い始めて、とにかく変わらなきゃいけないっていうような意識っていうのはすごく高いんですね。
なので、日本の図書館も徐々にそういうことを一生懸命やっている人が増えてきましたね。
最近、7万部出てるっていう、講談社から出た100万回死んだ猫っていうね、福井県立図書館の序編著という形になっている本が、今すごい本屋さんの店頭にもちゃんと平積みで並んでいる、すごいベストセラーになっているんですけれども、
それっていうのは、うる覚えで図書館のカウンターに来た人が、こんなようなタイトルだったんだけどっていうのを、師匠さんのすごいレファレンス能力、レファレンスっていうのは、いろいろ調査して利用者の人に情報提供するっていう仕事ですけれども、その能力を発揮して、
どんなに親とした、例えばウサギの出来損ないが2匹出てくる本なんていうふうに言われたとしても、いろいろ調べるとグリとグラですねとかっていうふうに答えを出してくれるっていう、その師匠の能力を素晴らしいものですよっていうことを伝えるというのが目的なんですが、
本の内容としてはすっごいおかしくって、例えばトットコハム太郎について調べたいのに、トコトコキミ太郎ってキミって公園の子ですね、トコトコキミ太郎っていう本ありますかとかっていうふうに質問が来たのを、それを調べるとかね、そういう事例がいっぱい載っている、100万回死んだ猫っていう本が最近話題ですが、
そういう感じで、図書館っていうのはもちろん本をカウンターで貸し出すっていうのがすごくみんなのイメージにあるし、図書館の仕事してますとかっていうと、本が好きなんですねってすぐ言われちゃうんですけど、私自身は本とかそんなに好きでもないですし、
図書館と司書の未来
広瀬容子
どちらかというと、人を何か困っている、調べ物をしたりとか何か知りたいと思っている人がいた時に、ここに行けばいいんじゃないとか、この人の話を聞いたらいいんじゃないっていうふうに繋げることが結構私は好きなんですね、そういう意味ですごく図書館っていうところと薄く繋がってるっていう感じで私自身はしています。
で、一方で図書館で働きたいっていう学生さんの問題点はですね、司書家庭っていう司書資格を取りに来るっていう段階で、そういう本が嫌いだとか本人が苦手だとかですね、そういう子がふるいに落とされてしまうんですよ、やっぱり図書館イコール本っていうイメージがすごく強いので、
そうすると、そういう子は資格を取りにさえ来ないわけですよね。そういう資格を取りに来ない人の中にすごくコミュニケーション能力が高いとか、人と人と繋げることが好きとか、街づくりに興味があるとか、そういう人がいるはずなんですけど、
大体その来る学生さんっていうのは、なんでこの資格家庭を選んだのって聞くと、いや小さい頃から本が好きで本に囲まれた仕事がしたいと思ったので、司書の資格を取ろうと思いましたっていう子が9割なんですね。
そういう子はすごくみんな真面目だし、いい学生さんたちで、本当に私の学生の頃とは比べ物にならないぐらい授業にも毎回ちゃんと出席しますし、課題もやるんだけど、
高見知英
そういう子が今後図書館っていうところでまた働くようになると、どうなのかなっていうのは思いますね。やっぱり本だけじゃないよっていうのは口を酸っぱくして毎回毎回話をしてるっていう感じですね。
わかります。そうですね。本が嫌いな人がどうしても振り落とされてしまうっていうのは確かにありそうですね。
なんていうか、自分も今そういうような、例えば新しい分野に入ってこれから勉強しようっていう人を支援するような仕事を今やってたりはしているので、すごくそのあたりがわかりました。
まじめにやってるっていうのはすごくいいことなんですけれども、反面しなやかさが失われてしまって、何かちょっと例題から少し逸れたときに応用がきかなくなっちゃうっていうような問題点はあるのかな。
なんていうか、これからやっぱりどんどん新しいものがどんどん増えていく中で、ここの姿勢を崩すスキルと言いますか、適度なタイミングで休めの体制を取れるっていうのってすごく重要になってくるのかなっていうふうに思っていて、
やっぱりそういうような姿勢を取れるか取れないかってかなり重要になってくるし、そのためには本当に学術関係とかそういういわゆる本当に真面目な感じの本だけではない別の何か、例えば漫画ですとかゲームですとかそういうようなもので、いいところで体の姿勢を崩すスキルっていうのが重要になってくるんだよなっていうのをすごく感じています。
広瀬容子
そうですね。なのでやっぱり失職過程のカリキュラムにも問題があるのかなっていうふうにちょっと思ったりしていますね。
高見知英
やっぱりそのあたりも含めて変わっていかなければいけないところ、変わったほうがいいところっていうのはあるんでしょうね。
情報技術の進展
高見知英
やっぱり特に自分のようなIT技術分野、IT技術関連分野なんかだと、どうしても情報の進歩が早すぎて、本が大抵追いつかないっていうようなことになってしまいますし、
自分も実際に昔本は出してましたけれども、やっぱり出版した時点で情報が古いっていうことがたまにあったり。
そのときは、特に昔であればあるほどそのあたりの情報の進化って早いので、
前回は出版の寸前にスマートフォンの新製品の新しいバージョンの発表会があって、
出版がストップになって1、2ヶ月置いたってことがありましたし、
その前はそれすら間に合わなくて、もう本当にちょっと間違った情報が出ちゃったっていうことになってたので。
やっぱりそこを見ると、テクノロジーについては本だけではキャッチアップできないものっていうのがすごい多いなっていうふうに思いました。
ただし一方、本じゃなきゃ逆にキャッチアップできない内容ってすごくいっぱいあると思っていて、
たとえばもう本当にちょっとだけ変わった程度では絶対に進化しないような、
たとえばこういうふうにすればバグって置きづらくなるんですよとか、
こういうふうにすれば皆さんに読みやすいプログラムが書けるようになりますよねとか。
あとは、自分が持っている本の中だと、
たとえば今だとオープンソースっていうソースコードをみんなに公開しているプログラムがあるんですけれども、
そういうようなものでいかに商売をしていくかとか、
そういうようないろいろと考えを深める本っていっぱいあると思いますし、
実際この間の先ほどの理科読のイベントで振り返って調べてみた範囲では、
プログラミングってどういうところで役に立ってるの?っていうようなことを知らせる本とか、
プログラミングを使って事件を解決していくような本とか、そういうのもあって、
やっぱりそういうようなものこそ、
プログラミングってなんだろう、よくわかんないなっていう人がなんとなくでもいいから、
プログラミングってこういうことできるんだなっていうのを知るためのきっかけになる、
広瀬容子
いい本になってくれるんじゃないのかなっていうのがすごくありましたね。
そうですね。
さっきのSteam教育の話にも関わるんですけど、
やっぱりそこらへんって、
例えばアメリカの公共図書館なんかだと、
なんでじゃあ図書館でそういうプログラミングの教室みたいにやるのって言われたときに、
それと図書館でやる必要あるの?公民館でもいいじゃんみたいに言われたときにはですね、
やっぱりその図書館のバックにはもういろんな情報源があるんだ。
広瀬容子
特にアメリカなんかだと、本だけじゃなくていろいろデータベースとか、
お金を出さないと使えないようなデータベースなんかも入れているので、
そういう情報源があるっていうことが、図書館でそういうプログラミングの教室を子ども向けにやったりとかするときの一番の強み、
新たなことを学ぶ場としての図書館
広瀬容子
何か困ったときにきちんと信頼性のある情報に戻ることができる環境があるっていうのが、
図書館でやる意味なんですっていうふうにおっしゃいますね。
とかみさん自身は、調べるっていうお仕事の中で困ったりしたときっていうのは一番どういうふうに調べるんですか?
人に聞きますか?それともGoogleで調べたりしますか?
高見知英
調べることが多い。Googleで調べることっていうのはやはり多いですね。
やっぱり自分自身がやっている分野が、非常にニッチな分野。
あんまり付き合ってる人がいない分野なので、聞いたところで答えが返ってくることがほとんどないっていうようなものだったりしますから、
それもあるんですけれども。
案外、結局、公式のそれぞれの言語を策定している機関の情報を見ればすぐ分かったり、
それの実例の動画をチョロッと見ればすぐ理解ができたりっていうような内容が多かったりするので、
そういうときには結構直接検索をして、それで情報を探るっていうことが多かったりします。
ただ、どうしたらやっぱりそれだけでは理解できないときは、大元になってるプログラムのソースコードを読んで、
たぶんこれはこういうふうに書かれてるからこう動くはずだとかいうような勘を働かせたりっていうふうなことになってしまうことは多いですね。
やっぱり特にプログラミングの情報になると、どうしてもたとえばあんまり深い情報が書かれているわけではないスクールの情報とか、
あとは英語をそのまま機械翻訳しただけの、でも別にその情報源は英語のサイトにはいくらでも載ってるっていうような情報が公開されているサイトってのも結構あったりするので、
なかなか検索だけではなかなかたどり着けない。真実のたどり着けないっていうのが多いので、
やっぱりそこの間はいくつかいろんな方法を組み合わせてっていうような形になってしまってますね。
ありがとうございます。本当にそういうような検索だけでは案外見つからないものって多くて、
それをうまく適切にまとめ上げられている本っていうのは重要になるっていうことはすごく多いんだろうなっていうふうに思ってます。
やっぱり先ほどのアプリケーション開発についても、もっとノウハウに関するものになると書籍見ないとなかなか載ってなかったりしますし、
なかなか商業紙にそもそも載ってないっていうこともあったりしますけれども、
やっぱりそういうような本を見てみないとわからないっていうものは多いですから、
やっぱりまさに本当に先ほどのリファレンス能力ある人ができることっていうのは非常に多いと思いますし、
そういうような方に求められる知識もすごく多くなってしまっているので、
やっぱり何らかの別の方法も含めて必要にはなってくるんだろうな。
補助ツールなり何なりを作っていくとか、そういうのは必要になってくるんだろうなっていうのは思いますね。
広瀬容子
そうですね。そろそろあれですかね、締めの感じですかね。
高見知英
いえいえ、どうもどうもありがとうございます。時間の方まで見ていただいてありがとうございます。
そうですね。こちらの方も別に特に時間が決まっているというわけでもないので、
何か他にも聞いておきたいとか話しておきたいとかがあれば全然問題はないんですけども、どうでしょうか。
何かありますか。大丈夫ですか。
広瀬容子
はい、そうですね。オンラインサロンの方は先ほども申し上げた通り、5月以降ちょっと手っこ入れをしてまた新たに始めようと思っているので、
その時には図書館以外の方にも来ていただけるような感じになればいいかなと。
図書館といろんな外の方をつなぐっていうことをやっていければいいかなというふうに思っていますので、
皆さんもしこれを聞いてくださっている方で、ぜひスピーカーとしてしゃべってみたいっていう人がいましたら、
高見知英
お声掛けいただければと思います。よろしくお願いします。
本当にいろんなジャンルの話が聞いてみられれば面白いなと思っていますので、
ぜひそちらのしゃべってみたいなっていう方の話も聞いてみたいなというふうに思います。
そこの関連で一つ思い出したのが、最近だと100人会議っていうオンラインイベント。
もともとオフラインのイベントなんですけども、こういうようなイベントのシリーズがあって、
その地域とかその業種とかに関わってらっしゃる方が、
図書館のイベントとコミュニティの交流
高見知英
1回にだいたい5人ぐらい集まって、自分はどういうことをやってます、どういう考えで活動してますっていうことをしゃべっていく。
それを20回繰り返すと5×20で100人になるので、
それで解散っていうようなイベントのシリーズになってるんですけども、
やっぱりこういうので、例えば図書館とかいうようなジャンルで区切ってみるとかいうのもありなのかなっていうふうに思ったりはしてますね。
やっぱり本当にいろんな人が来て、いろんな情報を交換できるようになるといいなというふうに思いますので、
今後もまたこちらの図書館のイベントもそうですけども、
いろんな形で関わっていければいいなというふうに思います。
ありがとうございます。
それではこちらのほうでそろそろ終わりにしていきたいと思います。
こちらはSBCオープンマイク毎月2回ということで配信をしております。
こちらのほうが、4月のもう1回のほうは、
ハマラブサイドビーチチャンネルということになっておりまして、
横浜に関するお話を中心に行ってまいります。
その先のSBCオープンマイクについては、現状をちょっと見てという形になっております。
次回が4月28日、ゴールデンウィーク始まりの1日前という形になってますね。
横浜市内を通る京急の駅を語るということでやっておりますので、
もしご興味おありの方はこちらのほうもご覧くださいませ。
その次、5月については現在調整中となっておりますので、
今しばらく情報お待ちいただければと思います。
ありがとうございます。
ゲストの紹介と感謝
高見知英
それでは今回のSBCオープンマイク、No.51広瀬佑子さんにお越しいただきました。
広瀬さんどうもありがとうございました。
広瀬容子
ありがとうございました。
高見知英
ありがとうございました。
それでは終了します。
42:25

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