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2025-05-26 05:30

SBCast. Ch2 #088 声で聞くSBC.コラム - オンラインで地域をつなぐ ― GALYEAが生み出す“距離ゼロ”のまちづくり

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今回はSBC.ブログコラムの音声での配信として、5月に配信したブログコラム記事を再配信します。

記事の音声化には、VoiceVox を使用しています (Voice Engine:VoiceVox Nemo)。

サマリー

GALYEAはオンラインで地域をつなぎ、距離ゼロのまちづくりを目指しています。彼らの新しいアプローチにより、関係人口の創出や地域課題の解決が進んでいます。

GALYEAの活動とアプローチ
スピーカー 2
オンラインで地域をつなぐ、GALYEAが生み出す距離ゼロのまちづくり。
VoiceVox Nemo Voice 1
SBCast.3月前半の回では、群馬県前橋市を拠点に活動するGALYEAのGoziさんに、活動の内容や思いを伺いました。
地方創生、関係人口の増加などといった言葉が聞かれるようになって久しい昨今、それでもなお、地域の活動は外からは見えづらく、情報が届かない、つながりが見えない、などといった課題は未だ散席しているように思われます。
そんな中、今回お話を伺ったGALYEAのアプローチは、現代における地域コミュニティの在り方に一石を投じるものではないかと感じました。
スピーカー 2
関係人口を育むオンラインという選択肢
VoiceVox Nemo Voice 1
GALYEAの中心メンバーであるGoziさんは、地域で活動を始めた当初、地域に関わりたいけれども方法がわからないという声を耳にしたといいます。
特に県外に住みながら地元に思いを馳せる人、たまたまであった地域に関心を持った人にとって物理的な距離感は大きく、関与の大きな壁となっていました。
Goziさんたちはまず、Discordというコミュニケーションツールを使ったオンラインコミュニティの構築に着手しました。
群馬県内外の人が集まり、地域活性をテーマに交流するオンライン上の居場所。
GALYEAのサーバーでは、地域に関心のある人たちが真剣に街づくりについて語り合っています。
チャットや音声通話、資料の共有やイベントの開催、ネット上で始まるさまざまな取り組み、
これであれば、東京に住む会社員も関西に住む学生も、全国の人たちが群馬の空き家再生にアイディアを出し合い、議論に加わることができます。
ここに生まれているのは、関係人口という言葉にふさわしい、新しい形の地域参加ではないでしょうか。
GALYEAはオンラインだけではなく、群馬県前橋市にリアルな活動拠点も設けています。
これは、地区50年ほどの空き家をリノベーションしたもので、地域の人々が集まる交流の場として運営されています。
オンラインでの交流で生まれたアイディアを、このリアルなスペースで具現化したり、オンラインが苦手な人が気軽に参加できる場とするなど、
オンラインとリアルの相互補完的な役割を担う場所となっています。
このような拠点があることで、オンラインだけでは伝わらない空気感や信頼関係を育むこともできます。
興味を持ったオンライン参加者が実際に現地を訪れ、リアルな空間で地域の人々と出会う、あるいは逆に、現地の参加者がオンラインで活動の幅をさらに広げていく、
そんな双方向の流れが生まれる場となっています。
彼らは群馬の様々な地域課題の中でも、特に農業と空き家問題に力を入れています。
農業分野では、農家が抱える販売や商品開発の課題に対し、コミュニティのメンバーが連携して解決策を模索、
空き家問題に関してもリノベーションしたリアルな拠点を事例として紹介し、空き家活用の関心のある人々に情報を提供しています。
このような活動は群馬県内外から多様な人々が参加しており、まさに関係人口の創出につながっています。
オンラインとリアルの融合
VoiceVox Nemo Voice 1
それぞれの分野を活かした連携が生まれることにより、単なる移住者や観光客ではない地域と多様な形で関わる人々が生まれる、
地域の活力向上につながる良い事例と言えるのではないでしょうか。
GALYEAはDiscordや、その他メタバース環境といったITツールを積極的に活用してはいますが、
全ての人がこれらのツールに慣れているわけではないという課題も認識しています。
今後は地域の人々の声を聞きながら、より使いやすいツールを組み合わせ、
オンラインとリアルがバランスよく融合したコミュニティを目指していくとのことです。
このようなGALYEAの活動を見ていると、テクノロジーにつながっていれば、
人と人との関係を冷たくするものでは決してなく、
むしろ関係を補完し深めるツールになり得るということを感じさせられます。
Discordやメタバースで出会った人と空き家再生の現場で再会する、
ポッドキャストで紹介された農家と後日オンラインでつながり、商品開発のアイディアを出し合う、
そのような一連の流れが特別な技術知識がなくとも、特別な立場でなくとも、
誰でも一緒に活用できるようになるのではないでしょうか。
GALYEAも街づくりに関われる土壌を育んでいると感じます。
地域に関わるとは必ずしも移住や起業を指すものではありません。
ちょっと話を聞く、チャットで参加してみる、イベントに顔を出してみる、
そのような小さな一歩からでも立派な関係人口を育む活動が始まります。
GALYEAが示しているのは、距離ゼロからでも始められる街づくりの形、
オンラインとリアル、両方の良さを生かしながら、
誰もが関われる場を作る挑戦と言えるのではないでしょうか。
もしあなたがどこかの街に関心を寄せているのであれば、
あるいは自分の地域で何か始めてみたいと感じているのであれば、
まずはGALYEAのDiscordコミュニティにアクセスしてみてはいかがでしょうか。
そこにはあなたの思いに応えてくれる誰かがもう待っているのかもしれません。
05:30

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