モンスタークリフの未来ビジョン
はい、今回も前回に引き続き、モンスタークリフ株式会社佐藤敦人さんにお話いただきます。よろしくお願いします。
現在、過去の話をしたということで、次は未来に向けた話をお聞きしたいんですけども。
言っちゃいますか、未来。
なんか、モンスタークリフの今後のビジョンみたいなのあります?成長。
深くなります。
全体買取?ボード作り。
それぞれあります?
それぞれもあるよ。
まず買取事業だったら、今日本中のスキースノーボード用品を買取してるんだけど、不要になったもの。
世界中の不要になったスキースノーボードを買取させていただいて、必要な人に届けるっていう。
すごいですね。
地球規模でやりたいな。
来世は宇宙まで行くけど、今世は地球まで行く。
来世は宇宙まで、今世は地球で留める。
不要になったスキースノーボード用品を、この長野県白板村に集中させる。
すべて集める。
すごいですね。世界中のスキースノーボード。
それができると、もちろん面白さの一つとして、プライスリーダーになれると。
要は中古市場を、独占なのかわからないけど、中古市場をガチッとホールドできるみたいな。
そう。ニッチな部分でもホールドするってすごく大切だと思う。
例えば、絶対にあり得ないけど、スキースノーボード用品を日本中の全部を買い取りしたら、
価格っていうのは操縦できる。操縦っていう言い方がおかしいけど、
作れるよねっていう。需要と供給のバランスを。
そうなってくると、また一つの面白さが。
なるほどね。
買い取り量をどんどん増やしていくってことですよね。
ただね、難しいのが買い取り量を増やしても、何か世界情勢が変わったりコロナとか、
そうすると買い取り額って今の販売価格から算出するんだよね。
1年後はわかんないんだよね。
コロナって影響あったんですか?
コロナは実は追い風だったんだよね。
そうなの?どういう面で?
コロナの時ってさ、冬だったんだっけ?
だよね。
新品を買わなくなったよね。中古を買うとか。
あとコロナあたりから物価って上がってきてるから。
中古の需要が増えてる。
輸出輸入とか止まっちゃったじゃん。
中古の方に注目されたりとか。
そういうのが買い取り販売の未来で。
ザ・デイ・ドットアースの概要
ザ・デイド・タクバの方は何回も佐藤さんに話してるんだろう。
ザ・デイド・アースっていう世界中のスノーリゾートを回ってボードを作り続けるっていう、
このスキー場の斜面のモデルとか。それを掲げてます。
ザ・デイド・アース。
スキー場です。
地球ですね。だから世界中の、今は白馬のスノーボード。
地球というか世界のフィールド。
スキー場の専用ボード。
富士さん結構いろんなところ滑り行ってるイメージがあるんですけど、すでに構想はあるんですか?
めっちゃある。
計算するとあと1200年だっけな。生きなきゃいけないんだっけな。
1本作るのに2年かかるからこれがちょっと参ったなっていう。
寿命の問題が。
例えば今娘に託したとしてもせいぜい100年なんだよね。困ったなっていう。
12代引き継いでいくか。
12代引き継いでいく。
そこも大きな課題。
なるほど。1200年かかるんですね。
死ねないのよあと1200年。
なるほどね。
もう両方とも買取もザ・デイ・ドットアースも壮大な。
そうですね。
ザ・デイ・ドットアースは、今は白馬のいろんな斜面を滑るスノーボードで結構コアな方々に人気が出てる。
コアというよりも癖の強い方。
そう言おうと思ったんですけど、ちょっとコアなという言い方をしました。
それが世界中に広がると面白そうですね。
あとちょっとお聞きしたいのは、一応番組のテーマはローカルビジネスなんで。
そうなんですか。今3回目に知って初めて知りました。
そうですね。紹介を忘れてましたね。
なんか地域との関わり方とか連携みたいなのってあるんですか。
白馬村の。長野県の北部にある白馬村って9000人の村なんだけど、移住者がめちゃくちゃ多いんだよね。
地元の方も本当に移住者と観光業の村だから、移住者とかにもすごく慣れてる方多くて、
すごく優しく迎え入れてくれるような村だから、すごく面白いね、集まってる人間の人たちが。
その中で関わりというと、一個ガチャガチャ、村ガチャっていうのを運営していて。
村ガチャ。ガチャガチャですか。
そうなんですよ。これが、カプセルを開けると、これ誰?っていう村民の方が出てきますと。
その人に会いに行ってお話しして得点をゲットするっていう、カプセル問いなんです。
ガチャガチャ、カプセル問い。
普通ね、ガン消しみたいなね。ガン消しって言うと世代がもうあれですけど。
ちょっとしたガングみたいなのが入ってますけどね。
その人が入って。
村民が飛び出してくる。
村民が飛び出してくる。
で、これをじゃあ何でやったかっていう形になってくると思うんだけど。
白馬村って観光業の村ってさっき伝えたじゃない。
で、観光とは何だろうって調べたときに、ある文献にこう書かれていて、
観光とは普段見ることのできない風景、風習、習慣を見て回る旅行って書いてあったのね。
風景っていうのはハード。風習習慣っていうのはソフト。人間地域の人だよね。
けど今の時代ってどうだろうって考えたときに、こんな絶景カフェができまして、もちろんいいことなんだけど。
こんな素晴らしいとこできる。ハード寄りになりすぎていい。
なんかよくディスティネーションマーケティングとか言われるけどね。
そういう目的地を作るみたいな感じですよね、観光。
そうそうそう。目的地を作る。そうだよね。
で、自分の中で先ほど目的地って話したと思うんだけど、ザレードと白馬も白馬の山を滑るためだけの合同じゃない。
小売業だと思うんでしょ。自分は物を販売してるっていう概念はもう捨ててんのね。
物を販売してるんじゃなくて、目的地を販売しています。
なるほど。
そういう思いで村ガチャも運営していると。
なるほど。村ガチャの場合は目的地っていうのは目的地というか。
村民の人が観光スポットになるっていう話だよね。
なるほどね。人自体が。
そう。で、さっき言ったハード寄りになりすぎててソフトが薄れてきてると思うのと、さっき言った風景、風習習慣のところ。
それってインターネットも原因だと思っていて、インターネットがないときのお話をすると常宿があって。
おかみさん内で。
村ガチャの取り組み
その人に会いに行ったら情報をくれるわけよ。あそこの道いいよとか景色いいとかで行くわけよね。
つまりハードとソフトがくっついてる状態だったわけね。
けど今ってチェックイン、チェックアウトも無人でしょ。
そうですよね。
宿も安い順で並ぶでしょ。
予約サイトでね。
ランキングあるでしょ。評価あるでしょ。
Googleマップ評価順並ぶでしょ。
ハード寄りになりすぎてるのをこれをやっぱりソフトをもっと盛り上げなきゃいけないっていう意味でやっていると。
なぜならザーデイドと博馬は目的地を販売してるから。
なるほど。
これラジオなんで見えないと思うんですけど、かなりドヤって顔してますよ。
ペラペラ喋れるな私は。
本当ちょっとラジオだと分かりにくいんですけど、このムラガチャっていう取り組み結構かなりユニークなもので。
ウェブサイトとかあるんですか?
ウェブサイトはない。
じゃあ来てもらって見てもらうしかないですね。
ごめんなさい宣伝するとAmazonでムラガチャ職人っていう本も売ってますので次ご覧ください。
本があるそうです。ムラガチャ職人という本がAmazonで買えるそうです。
それを読んでいただくとムラガチャのいろいろがわかると。
実は私もムラガチャ知ってて取り組み真似させてもらうと思ってガチャガチャ2つ買ってみたんですけど、難しいんですよ。
オブジェになってるという噂が。
我が家でオブジェになって全く使われないで鎮座しております。
これ話だけ聞くと面白そうでいろんな人を巡るみたいな形としては結構シンプルなんですよね。
実際に運用するのはかなり大変だと思います。大変ですか?
非常に大変です。
具体的に言うとすごい細かくなっちゃうからその本を読んでいただきたいんだけど、
一人でやってるからっていうのもあるよね。カプセル詰め。もう年間で2000回転回ってるから。
その地域の人と観光客の人が会うきっかけ、その特典チケットを使って会うきっかけが1000回ぐらい生まれてるんだよね、年間。
要はなかったらないですもんね。ゼロか1000みたいなイメージですもんね。
村ガチャのコンセプト
例えばコーヒー屋さんのオーナーが出てきたら、これ誰?っていうところからそのコーヒー屋さんのコーヒーチケットが入っていて、
その人に会いに行ってコーヒーチケットの後ろに書かれているプロフィールがあって、そこに穴埋めとかもあるんだけど、
それを読んで会話するきっかけを生む。で、仲良くなってコーヒーをいただくっていう。
そうすると2回目行きやすい。
そう。
知ってる人が。
これすごいのが会話が生まれやすくなるんだよね。これは理由が面白くて、
村ガチャに入ってくださっている村内の方もこの村ガチャのコンセプトを知ってるから会話してくれようとするわけよ。
へー、なるほど。
村ガチャというのはそういうふうに人と人をつなげるものだっていう認識がお互いにあるわけ。回す人も。
はいはいはい。
入ってくださっているオーナーの人も。だから会話が生まれやすいんだよね。
お互い話していいし話しかけていい存在なんだ。
そう。で、それをやって地域の人にもすごく喜んでいただいて、2年間運営してるんですけど、今75村民の方入ってきて。
75。
そう。で、2年間運営してきて結論としてわかったのは、町づくりというのは人と人をつなげることだなと。そこに今たどり着いたというお話です。
村ガチャ感謝祭の実施
それをカプセルというのを使って作り出している。
そう。その面白さ。真面目なことをユニークなことを手段としてやっている面白さね。
いや深いですね。
長いな。次の回だなこれ。終わりかこれで。
もうちょっと時間。
ちょっともう一回いいですか。町づくりとは。
人と人をつなげる。もう一回言ってもらっていいですか。
もう一回じゃあ。町づくりとは。
人と人をつなげることかなと思う。
人と人をつなげること。なるほどね。
なんでかというと、去年村ガチャ感謝祭っていうのを企画したのね。
これはどういうものかというと、村ガチャの中に入ってくださっている75名の村民の方をご招待して交流会するみたいなイベント。
そこで気づいたのよ。今のさっき言ったことを。
どういうことかというと、この人とこの人つながってないんだってことに気づいたのね。
えーみたいな。
あーなんとなく。都市さんは両方知ってるし、でもここはつながってなかった。
そう。けどお互い名前は聞いたことある。
存在は知ってる。
そう。けど接点がなかったわけよね。
同じ地区だったらあるだろうけど、同じコーヒー屋さん同士だとないでしょ。
遠く離れた人もないでしょ。
それを村ガチャっていうものでつないで、
それを司会をやりながら気づいたのよ。
え、この人とこの人つながってないんだって。
そこでコンテンツを変えて、当日、急遽。
人と人をつなげる方にしたんだよね。コンテンツを。
そう。
何やったんですか。
例えば自己紹介して、縁になって。
でこう話してそこに質問したりするみたいな。地域の人同士だよ。
そうですよね。いくら比較的小さい村だからといって、急遽にいますもんね。
知らない人もいっぱいいますもんね。
うん。で村ガチャ感謝祭が終わった1週間後ぐらいに、
すごくあのイベントよかったって、あの人と知り合ってって言われたのよ。地域の人から。
地域の人からよ。そのときに思ったんだよね。人と人をつなぐことだなっていう。
例えば、だから村ガチャだったら回す人と地域の人をつなげる。
村ガチャ感謝祭は地域の人と地域の人をつなげる。
ここに今度は回す人と回す人をつなげる。
ところを目指してる。
たらすごいね。
回す人と回す人か。なるほど。
街づくりって別にカフェとかすごいものを作るだけじゃないんだよね。
もっとシンプルなものが実はあるんじゃないかなって。
そうですね。
難しくないって思う。
そうですね。不敬な。
不敬なよ。
なんかね、やっぱり街づくりっていうとね、こうコミュニティスペース作ってみたりとかしがちですよね。
そういうことじゃないんだよね。
まさにローカルビジネスですね。
売り上げとかあるんですか。
売り上げはガチャガチャは500円で、原価は100円なので、中に入ってるカプセルとかカードとか。
じゃあ残り400円じゃない。
さっき言ったコーヒー屋さんのコーヒーチケットが出てきたら、
これご協賛でいただいてるわけじゃなくて、ご協賛のものもあるんだけど、
基本的にはご協賛じゃなくて、1枚使われるごとに、お客さんは無料ね。
1枚使われるごとにお店さんに300円を自分がお支払いしてるのね。
つまり400円-300円だから、1回回してチケットが使われると100円利益が出る。
もしチケットが使われない、いわゆる捨てちゃったとか、
宅場に来ようと思ったけど来なかったとか、そしたら400円利益が出る。
チケット使用率が50%だとしたら200円。
だけど赤字だよね。
人件費はそこから1人。
確かに。カプセル詰めから何から。中のカードも作ったり。
だって、年間2000回回ったとしても40万でしょ。
÷12だったら、さすがに4万円以上の動きはしてるよ。
ガソリン代だけだって1万円を超えるだろうし。
そうか。なかなか課題もありますね。
人増やすわけにもいかないですもんね。
いかない、いかない。
そこでどこまで続けるかとか、どうしようというのが課題かも。
なるほど。
まちづくりのいい話を聞けたところで、締めさせていただいてよろしいですか。
ありがとうございます。
モンスタークリフの未来と地域のつながりのお話でした。
今回もありがとうございました。
ありがとうございました。