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2025-03-22 20:22

85cafe 蒔田さん vol.3

カフェ x スポーツツーリズムで地域を元気に

下田吉佐美の「85cafe」はこちら

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サマリー

静岡県下田市の85cafeで、牧田俊文さんはスポーツツーリズムや地域社会の健康増進プログラムについて話します。特にトライアスロンの合宿誘致やイベント企画を通じて、地域の活性化を目指す様子が紹介されています。下田では、地域の人々が楽しむことのできるスポーツイベントの実施が課題となっており、キサミスポーツツーリズムがその候補として期待されています。また、雇用の問題も浮上し、地域の若者不足が事業運営に影響を与えているため、地域社会との関わりの大切さが語られています。

スポーツツーリズムについて
今週も前回に引き続き、静岡県下田市85cafeの牧田俊文さんにお話を伺っています。よろしくお願いします。
前回ちょっと終わりにお話しされた、KISAMIスポーツツーリズム、一般社団法人のお話なんですけど、そこで牧田さんが
一応、合宿誘致、スポーツツーリズムについてやっていらっしゃるということで、お話を聞けたらなと思うんですけど。
活動の大きな柱としては3つ。スポーツ合宿の誘致、それからスポーツイベントの企画運営、
あとは地元の一般市民の皆様への健康増進のプログラムの提供、その3つの活動ということでさせていただいていて、
スポーツ合宿の誘致に関しては、これは全職の強みも生かしつつ、自分がトライアスロンをやっているので、そのトライアスロンの合宿なんていうことにはすごく力を入れてやらせていただいています。
トライアスロンの場合だとご存知の方がいらっしゃるかと思うんですが、海とスイングで海を泳いで、あとはバイク、自転車を走って、最後ランニングという3つの種目をやる競技なので、
下田はその3種目を補うにはすごく適した環境なので、トライアスロンの合宿にはまさに手付けだなと思って、
これはもう毎年定期的に、冬2月と8月に合宿を首都圏から20名から30名近くお呼びして、コーチをつけて合宿をやっているというのも一つあります。
前回も伺ったんですけど、その前のトライアスロン7.0の時代にやってらっしゃったイベントの企画みたいな、そういう同じようなことをやっていたんですか?
実際に僕は前職の時には店舗運営の方がメインだったので、あまりイベントを手伝う程度ではなかったんですけど、今でも続いている千葉県でやっている九十九里大きい大会を運営していたりとか、
あとは、今はなくなっちゃいましたけど、アイアンマンっていう大きな大会とかもやっていたりはしましたので、そういったところのノウハウというか、感じですね。
合宿は毎年どれくらいやってますか?何県とか?
合宿は通年で大体3県かあれでも4県ですね。
自転車だったらどういうところを漕いだらいいとか、そういうのをご案内するようになりましたか?
自分の中でルートを作っておいて、一応レベルによって分けて、幸い本当に伊豆の方は首都圏に比べると車の通りが少ないので、道がちょっと狭いところとかはあったりはするんですけど、首都圏に比べると自転車漕いで走る環境としては本当に走りやすい。
冬場でも路面が凍結したりすることはないので、特に冬場で走り込んで次のシーズンに向けてレベルアップしたいという方は喜んでお越しいただけたりしてますね。
どういう世代、選手レベルとかって何かありますか?
結構様々で、首都圏で自分たちでクラブチームみたいな形で作っている方たちもいれば、トライアスロンの自治体の連合っていうんですかね、例えば神奈川県だったら神奈川県トライアスロン連合みたいな、そういうJTUというトライアスロンの団体が認可しているような、
それぞれの自治体にあるチームが教科合宿として来てくれることもあるし、なのでクラブチームだとそうですね、やっぱり4,50代の方がメンになるのかな。教科合宿の選手だったら学生からプロ目指している方とか、実際にプロの方とかっていうので教科合宿にもいらっしゃったりもしますし、様々ですね。
教科合宿だからやっぱり泊まるんですよね。
泊まりますね。
1泊とか2泊とか。
だいたい短くても2泊3日、でもそういった教科合宿の方たちとかだとそれこそ1週間近く。
八王子カフェは泊まれないですよね。
八王子カフェは泊まれないです。
ただその時はお食事の提供とかはさせていただいて、あとは近隣の宿泊施設とちょっとご相談させていただいて、人数によっても貸し切ったりとかして、泊まっていただいてとかっていう形で地域と連携して入地してます。
あとイベントの企画もやってるしね。
夢としてはこの下田でトライアスロン大会ができたらなぁなんていうふうには思い描いてるんですけど、なかなか実現するのは時間もかかるし、超えなければいけない問題ハードルがあるのですぐにはできないんですけど、
その全職の強みを生かしながら、今だと下田で黒船アクアスロン大会が今回2回目かなって継続して続けられそうなんですけど、その大会の企画とかに携わらせていただいて、実行委員としてやらせていただいたりですね。
地域健康増進活動
アクアスロンって泳いで走る?
そうですね、泳いでランニングする。
自転車がないトライアスロン?
そうですね、自転車がない版ですね。
自転車のコースって大変なんですかね?
自転車のコースは大変ですね。
やっぱりどうしても交通規制がかかると、生活基盤になっている国道を例えば封鎖しなきゃいけなかったりとかなると、やっぱり迂回路がたくさんどこにもあるわけではない地域にとっては、結構地元の方にはご迷惑をかけてしまうので、その辺のご理解とかをいただかないと、なかなか実現は難しいかなというところですね。
なるほど。
走る、泳ぐはね、海があれば泳ぐじゃなくて、自転車なんですね。
うん、自転車が一番ネックですね。
前回か前々回、何十年かかけての自転車を普及させる構想とおっしゃってましたけど、そうなってくるとやっぱりちょっとやりやすくなる。
そうですね。自転車へのご理解が深まっていくと、少しずつ変わっていってくれるかななんて淡い期待を持ってますけど。
あともう一個が、地域の方々への健康増進。
こちらはどういうことをやってるんですか。
今ですね、週2回ストレッチの教室をさせていただいていて、下田にはスポーツ施設がありますので、そちらのトレーニングルーム、ちょっと部屋を借りて地元の方たちに、お店がオープンする前の朝の時間ですね。
なので本当に朝活っていうような感じで、ストレッチして体を動かして、今日も一日気持ちよく頑張りましょう、みたいな感じで。
言ってしまえばラジオ体操みたいな感じですね。
ラジオ体操とか朝ヨガとか。
そうですね。ああいう感じでストレッチをやっていただいています。
なるほど。あれですか、自転車教室みたいなのないですか。
そうですね。自転車教室もやりたいですね。
なかなか難しいんですかね。もっと人がいない。
ただ、どうなんでしょうね。
なんかね、聞くとやっぱり小学校にも自転車乗れない子とかって結構、下田の場合はちらほらいたりして、乗ることに慣れてない。
車で送迎してもらっちゃったりするっていうので、必ずクラスに3、4人はいるなんて。
自分の息子のクラスでもやっぱり15人しかいないんですけど、一学年で。
でも自転車乗れない子4人いるんだよね、なんて言ってたので。
結構衝撃的な事実ですね。僕も東京生まれなんで、どこ行くにも自転車にしたけど。
確かに起伏も激しいし、なかなか小学生とかが自転車乗っている姿って、言われてみればあんまり向かっていることはないかなと思うんですけど。
だからね、交通マナーとかも含めて何かね、そういう風に教えてあげられるといいかなという風には思ったりもするんですけど。
車社会でみんな送り迎えだし。
そうですね。おっしゃる通り。
だからお子さん自身がちょっと興味を持っていても、そのご両親、保護者の方たちが車で送り迎えする方が安全だし早いし、
声をかけてもなかなかね。
一回やろうと思ったんですけど、小学生とかに。全然申し込みがなくて。
残念なことに。ちょっとこれは形を変えた方がいいかもねーなんて、その時は自転車メーカーさんと相談してたんですけど。
そんな背景はちょっとありますね。
小学生が自転車に乗らないっていうのは衝撃だなって。
本当ですよ。
そこからですね、変えてくる。
なんかそうですね、結構いろんな話聞けましたけど、カフェでもスポーツの方でも物販の方でもいいんですけど、今後何かビジョンというかどう成長させていくかみたいなのありますか?
飲食の方はこのまま地元の方たちにもししげく通っていただけるようなお店として継続していければなっていうところが一番の目標で。
大きく何か儲けようとかって思った時には、やっぱり地方で何か起業するっていうのは個人的な意見ですけど、あまりお勧めはできないかなと思います。
本当に最低限自分たちで生活できるくらいのところで、好きな環境で落ち着いて生活していきたいなっていう時はいいと思うんですけど、
カフェの運営に関しては今の現状をいかに長く続けられるかっていうところで頑張っていけたらなと思うんですけど、
一方でやっぱり自分としては一つ使命としてスポーツでもう少し街を元気にしたいなっていうふうに思っているので、
これからのビジョンとしては何かスポーツをもっと身近に感じてもらって、スポーツを通じて人生が少し豊かになる、楽しめるっていうような機会を創出していけたらなっていうのがテーマで、
ちょっとそっちにもシフトしながら生活していきたいなと思っています。
あんまりスポーツやってる人って多いんですかね?
実感としてはあんまり多くは感じないですね。本当に子供の数も少ないですし、あとはやっぱり行政が感じしている運動施設も老朽化が進んでいるところは散見されますし、
中学校で野球部がやっぱりない、野球する人がそこまで人数が集まらないとかっていう現状を考えると、なかなか運動することが日常に溶け込んでいる環境だとは言えないかなと思いますね。
プロスポーツとかもないですね。短けないというか。
地域のスポーツイベント
やっぱり継続して地域の方たちが楽しみにするようなスポーツイベントっていうものも残念ながら下田では今のところないので、
ただイベントを開催するんじゃなくて、そのスポーツイベントを地元の方たちが心待ちにしてくれるような、そういうのが一つ先々できたらいいかなというふうに夢としては思っています。
それをキサミスポーツツーリズムでやっていこうということですね。
なんかあれですか、カフェでも、カフェは今アルバイトさん雇ってるんですけど、キサミスポーツツーリズムの方もやることがどんどん、ちょっとまだ立ち上げ段階だと思うんですけど、やることが拡大していくと人を雇う可能性とかもあるんですよね。
そうですね。本当におっしゃる通り、そこがすごく大きなテーマで、飲食にしても、自分がスポーツツーリズムの部分にしても、一緒に仕事をやっていく仲間を育てていくのもそうなんですけど、下田の場合は雇用の段階ですね。
雇用の段階から、やっぱり若者が本当にいらっしゃらないので、皆さん大学行くと外に出ていく、そのまま就職されてっていう形だと、なかなか今私たちのお店で手伝っていただいているパートの方も60近いおばちゃんたちとかだったりするので、なかなか自分たちの後継は下げたいと思っても、
まず人材がいないっていうところもあるし、いたところで安定してお給与を支払って生活をってなると、そこのまた大きな負担になっていくところはお店としてはやっぱりあったりするので、そこのバランスってすごく難しいんですけど、でもやっぱり求人をかけてもなかなか若い方がいらっしゃらないのは痛いですね。
求人ってハローワークですか?
ハローワーク通じてもそうですし、あとは今もSNS通じて。
本当手前みそで恐縮なんですけど、時給も最低賃金にプラスしてるんですよ。なのでさすがに沖縄とかのリゾート地とか三瀬湖とかに比べたら全然安いですけど、同じ下田の周辺の中では時給は結構いい金額を提示させていただいてるんですけど、でもやっぱりなかなかいらっしゃらないですね。
働き手がいない人手不足。多分外の人から見ると、マキスさんも移住だから働き場所がないって見えてるんですよね。そこのギャップってある気がします。
そうですね。季節限定のアルバイトみたいなのは多いけど、定住を意識した仕事っていうのが少ないのかなって。
それは確実にあると思いますね。やっぱり文化的な背景もあると思うんですけど、そういう忙しい夏のかき入れ時だけとにかく人集めればっていうのがもう何十年と、そういうふうな働き方で曲がり通っていたところがあって、
時代の流れとともに多様性の中でそういう働き方だけじゃ通用しないぞっていう波に揉まれている、まさに過渡期なんじゃないかなという気がしますけどね。
雇用と地域との関わり
多分下田にかけらず、季節制の観光地はどこも同じ悩みを伝える。
夏にリゾートバイトで来てくれる子なんかは本当キラキラしてますけど、夏は下田で冬は長野で。本当に夏はサーフィン、冬はスムボーみたいな。そういう子もいますけど、でも割合としてはやっぱりそういうリゾートバイトで
どんどん年齢が減っていっていると実感しますね。
あと、医者の方は、僕も今は文字付けで言いますけど、副業人材とかもそうですよね。
手伝ってくれる仲間を増やすっていうのは、多様な働き方っていうのもそうですけど。
でもね、いい方法はあると思うんですよね。そこをちょっとね、自分一人の頭で考えるんじゃなくて、いろんな人といろんな意見をもらいながら、
地域にあった下田ならではの働き方っていうか、関わり方っていうのがあるんじゃないかなと思って、お探ししてますけど。
最後の質問になるかもしれないですけど、こういう感じになったらいいなんて、理想の形みたいなこと。言葉では表せるかわかんないけど。
それはお店が?地域が?
どっちでもいいですよ。
そうですね。まず、こうなったらいいなっていうところで、お店としては、やっぱり継続性を持たせてお店を長くやっていきたいなっていうのはすごく思っているので、
本当にそのためには地元の方たちに愛してもらえたらいいなと思っているので、地元の方たちとの関わりっていうのはすごく大事にしていきたいなと思っているんですけど、
ご覧いただけなくて恐縮ですけど、ハワイアンな感じのお店の中で、本当に農作業を終えたおばちゃんたちがくちゃべてたりとか、お茶とお茶してたりとかっていう、
そういうような敷居を高く感じずに、みんなが気軽に入ってこれて、1日の話とかができるような、そういう日常に溶け込んだお店になったらいいなっていうのはお店としては一つ思ってますね。
あと地域としては、やっぱり子供も少ないですし若い方もどんどん減っている中で、高齢の方が中心の社会にはなっていっちゃうと思うんですけど、
小さい社会なりにうまく回っていくことは可能だと思っているので、みんなが元気になれるように、そこは先ほどお伝えしたスポーツ含めて関わっていけたらいいかなというふうに思ってますね。
なるほど。素晴らしい。
地域おこしを卒業された先輩として、素晴らしい。
待ってますね。一緒に面白いことができたらいいなと本当に思ってます。
ここまで3回に分けて、八郷カフェと木上スポーツツーリズムの牧田さんにお話を伺いました。
今週はここまでで終わります。ありがとうございました。
ありがとうございました。
20:22

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