ウィンタースポーツとビジネスの出発点
はい、前回に引き続き、モンスタークリフ株式会社の佐藤敦彦さんに、またお話しいただきたいと思います。
皆さま、こんにちは。モンスタークリフ佐藤です。またまたよろしくお願いいたします。
前回はですね、現在行ってらっしゃる事業関係に話していただいたんですけども、
企業のきっかけだったり、モンスタークリフを立ち上げたきっかけ、今回は過去の話をお聞きしたいなと思うんですけど。
まず何かありますか?遡ってみて。
遡ってみて、だから今のウィンタースポーツ用品の買取販売の一番最初のきっかけでしょ?
これはね、18歳の時期なんですね。
18歳?
そう、実は今44歳、18歳。20年以上前に、会社作る前に、スノーボードがやっぱり大好きで、ニュージーランドに初めて海外に行った。
こっちの夏に向こうの冬だから。
そこスキー場の前に日本人めちゃくちゃいて、1ヶ月とかみんないるんだけど、みんなよく見てるとみんな捨てて帰るんだよ、物を。
道具を?
当時って。お土産が入んないとか。
捨てて帰る。
そう、ここに注目したんです。
で、当時ちょうどC2Cの初の日本のサービス、ヤフオクができた。
ヤフオクション。
で、これを捨てていったのを持って帰ってヤフオクに売ったらどうなるんだろう?
その時本当にね、C2Cのサービスってそれしかなかったから。
今ね。
スマホが出る前だからね。
携帯電話か。
ピーピロロの時代じゃん。
で、持って帰ったの初年度に。1個か2個。グッズとボード。
で、帰って売ったらすぐ出たの。
4千円ぐらいゲットしたのよ。
その時に自分その当時アルバイト嫌いで、あれこれで4千円ゲット?一生食べていけるじゃん。
すごい。すごいわ。すごいとこにビジネスチャンスを見つけましたね。
で、翌年もニュージー行って。
で、ウィールのバックパックあるじゃん。2個持ってきました。
空っぽで。
で、オーバーチャージ取られたとしてもそっちの方が得だっていうのに気づいたんだよ。
で、自分その時ニュージーランドに2ヶ月いたんだけど、次の年。
1日でいろんな人と知り合いになるんだけど、この人捨てていきそうだな。
見てわかる?
今の前進作業と一緒だね。
確かに。どっかで聞いた話じゃないの?
成長してないね。
この人捨てていきそうだなっていうので知り合いになって、最後捨てていくときに全部もらうみたいなことをやって。
で、パンパンになって帰ってきた2年目、全部ヤフオクで売ったら旅行代金ぐらいになっちゃって。
すごいっすね。
だったらその時ってまだ18、19だから、自分さえ良ければいいっていう時代だから、
なんかゲームの裏技を発見しちゃったような気分だった。
なるほどね。ゲームの裏技。
今はそんなことないよ。
3千円ゲット!みたいなのないけど、今はウィンタースポーツ用品のゴミを出さない世界っていうのを掲げてやってるけど、当時は。
当時はパックしたみたいな感じ?
裏技。これは誰にも言っちゃいけない。なんかちょっとどこかで悪いことをしてるような気持ち。
だってその時ネットで売るって理解されなかったからね。
ニュージーランドで捨てて帰るっていうのも、前回ちょっと話してもらった。
博馬に来て、そのまま売って帰る人がいるっていう話にもちょっと近いですよね。
確かに。そうそう。
それが大学2年の時で、大学3年ぐらいから今度ニュージーランドに行かなくても買い取りしてみよう。
買い取りというか、中古を買って売るっていうこと。
サラリーマンからの転身
転売みたいなことをやり始めた。当時転売って結構、そんな言葉あったのかな。
千葉県だったから、かんぱち道路沿いのリサイクルショップに回って、それも回る順番まであるんだけど。
全部買って、回って、実家に全部持って帰ってきて、売っていくっていう。
リサイクルショップに売られてるスノーボードを。
その時から、今好きなことで生きるみたいな言葉あったじゃん、YouTubeとか。
当時それを実践してたね、今から。
でもその頃はまだまさかこの会社としてやるとは思ってはいない。
なるほど。
それがスタートで。
懐かしいな。
そこからあれですか、普通に一旦会社員になったってことですか。
そこからもう会社員になって、今度は大学卒業して会社員になったんだけど、
働いた場所も働いた職場の隣に室内のスノーボードができるところがあって、そこに行くために行ったんだけど。
サラリーもやりながら、たまに中古ボードいいなと思ったのを買っては売ったりしてたので、本当に少数はやってたのよ。
今で言う副業みたいなことはやってて。
ただその時から不思議だったんだけど、俺はいつかスノーボード関連で起業するって根拠ない自信があった。
しかも誰もやったことない角度って思ってた記憶がすごいある。それは根拠何もないよ。
すごいですね。今でこそ起業する人いっぱいいるけど、そんなに起業ブームじゃない時代ですよね。
しかもすごい根拠ないの、そういう自信が。
24ぐらい。
モンスタークリフ創業はいくつの時ですか?
32ぐらい。24年代の時に働きながらそれで、そのスノーボード施設が潰れちゃったのね。
それだったらそこにいる意味ないじゃん。
その時あたりから、そろそろ起業するべきだってなって、一段上がってきたんだよ。
で、なんとなくウェブだって思ったね。なんでスノーボードとウェブがつながったか思い出せない。
じゃあウェブの生地はどこだってのって日本で、渋谷だったんだよね。
渋谷のとあるベンチャーに最初就職したと。転職したと。そこが26とか7。
それで前回もちょろっとお話してもらったけど、かなり伸びてる会社だったってことですね。
で、そこでめちゃくちゃ仕事した。すごい仕事して、ウェブ広告とかもたくさん営業も含めてやらさせてもらって、給料もどんどん上がっていくような世界。
弟との共同経営
その時もスノーボードは続けていました?
スノーボードは続けてたんでね。細々になっちゃったけどね。
ちょっとやっぱ減るみたいな。
それをやりながら、最初は並行してやりつつ、辞めて移住。
その会社の仕事とモンスタークリフ並行してやってたじゃないですか。
モンスタークリフの創業のきっかけとかあるんですか?
モンスタークリフの創業のきっかけは、うちの弟と今経営してるんだけど、弟の方なんだよね。実は。
どういうことかっていうと、渋谷の会社に勤めてる時に、うちの弟がモンスタークリフの会社を創業してるのね。
で、最初ウェブ製作会社だったんだよ。実は。
買取ではなく?
じゃないの。
モンスタークリフという名の。
うちの弟ウェブ製作できるから。
うちの弟もサラリーマン辞めて、モンクリを作って、ウェブ製作事業をやってた。
ただ、なかなか受注が取れなくて。
そこで、渋谷で自分ウェブの会社で働いてたでしょ。
そこでクライアントさんでウェブ製作で困った人がいたら、弟の会社って言わないで、モンスタークリフって超いいとこありますよって言って。
紹介して、クライアントさん、僕、弟で商談とかするんだけど、顔は似てないのね。
よくクライアントさんに言われるのは、兄弟って言わなかったから一切。
声似てますねって。
佐藤だから名前が。別にかぶっててもおかしくないじゃん。
いっぱいいるからね。
なんか声似てますねってよく言われてたの。
ウェブ製作から買取に行くときはなかったんですか?
実はウェブ製作ってなかなかコースが合わないんだよね、すごく。
どこの会社も当時やってたし、差別化再開を行っていくとコースが合わないようなやり方の製作しかなかったんだよね。
そこでやっぱり自社でサービスを持たないとねっていうことで、なんだかわかんないけど買取だってなったのよ。
それはちょっとそこは覚えてないんだけど。
じゃあ買取の事業を10個作ってみようっていうところからスタートしたんだよね。
自分はサラリーマンのときね。
英語教材買取だったり、プラレール買取とかだったり、どんどんどんどんこうやって作っていくわけよ。
買取の事業を10個作る目標で。
それはどういう理由で作るかっていうと市場規模とかを自分なりに考えて、
これだったら競合とか見ていけるんじゃないかっていうのでどんどんどんどん作っていった。
9個作って全部ほぼ不発。英語教材買取でちょっと伸びたけど不発で。
10個目どうするっていうのはやっぱり難しいねサービス作るのって。
最後の10個ぐらいは何も考えずお互い趣味のその頃でやってみようかって。
やったらそれだけバグ上がりした。
え?
なんか運命的な。
なんかすごいですね。漫画ドラマの話みたいな。
自分がそれを、うちの弟も忙しくなっちゃったし、自分もサラリーマンに忙しかったから
ウェブ制作事業をどんどん落として買取の事業にシフトしていきながら自分は週末手伝ってたの。
モンスタークリフ。それが追いつかないぐらいまで忙しくなっちゃったねうちの弟が。
もう買取が。
うちの弟めちゃくちゃ仕事できるからそれでも追いつかない。休みなんか全然ないから追いつかなくなっちゃって。
うちの弟がとある日にちょっとこれもう厳しいなってなったのよ。物量が多すぎて。
一人でやっていくのには。
その時に、自分トシ君って呼ばれてるんだけど、トシ君がもしいたら
なんて言って言われたんだっけな。いたら嬉しいなみたいなこと言ってくれたのよ。
その時自分はもうサラリーマンですっごい満足度高い時ね。最高ね。
もうベンチャーのITだから。
けど辞めちゃったんだよね。辞めてそこにジョインしてっていうか。
なんで辞めたかっていうとすっごい迷ったよね。給料もいい。人間関係もいい。
給料も渋谷のオフィスが3ヶ月ごとに変わる世界だから。
そういう伸び方なのね。
その時になんかすごいこういろいろ考えたんだけど
なんで給料10分の1以下のそこを取ったかっていうと
今までの自分の人生のターニングポイントって全部スノーボードだったなと思ったのよ。
買取事業の成り立ち
どういうことかっていうと、うちの奥さんと会ったのもスノーボード。新幹線でたまたま隣だった。
最初の会社に就職したのもスノーボード施設の横でしょ。
そういうのがあったから、これはそっち行った方がいいんじゃないかなって。
直感的なもの。理屈じゃなくて。
行ってから半年間後悔したけど。
なんで行っちゃったんだろうって。
同時に移住ですか?
同時に移住じゃない。
そこから1年半とか2年くらい千葉でやって。
その時は本当に毎日なんでこんな選択しちゃったんだろうってなっちゃった。
給料も9万8千円になっちゃったし。
本当に100万くらいもらってたからね。
それが9万8千円になっちゃった。
毎日うちの弟が朝6時に迎えに来る。休みない。
兄弟2人。
ずっとそれ。
SNS開ければみんなキラキラした姿が出てくる。
出世した。達成した。
何やっちゃったんだろうって。
どのタイミング、徐々にかもしれないですけど。
そういうのなくなってきたタイミングってあるんですか?
売上が徐々に伸びてきたのと時間が解決してるんだけど
12年経ってるけど未だに3ヶ月に1回夢に出てきて。
毎日仕事が。
朝パッと起きるでしょ。今。
電車乗んないとってなるんだよね。
それはポジティブに。
ローグハウスの家、移住しちゃったんだなって。
未だに思う。
10年以上経ってる。
あそこで止まっちゃったんだよね。スパッと辞めちゃったから。
続きがあそこなんだろうね。
あのままいったらどうなってたかなってよく思うけど思ってもしょうがないからね。
だから洗脳させてる今は自分を。これしかないんだって。
深いわ。
深い話はありがとうございます。
戻る感じになるけど1個聞きたかったのが買取事業の伸びたっていうのが。
ネットショップの改善策
最初買取事業って当時LINEとかないですよね査定とかどうやってたんですか?
メール。
メール?
メールで写真を添付してもらったんだけど。
当初はねみんなに言われても中古スマホボードなんて絶対に成り立たないって。
ボードだって何選ぶかってやっぱりプロショップのアドバイスが必要だし。
ネットでスノーボードを買うっていうのは絶対に無理って言われた中古で。
でもね3万点流通してますからね。
その時に今もそれ思いあるんだけどプロショップを超えるネットショップってどういうものかなってよく考えるんだよね。
プロショップを超えるネットショップ?
そう。で1個は自分はネットショップって悪い意味で売りっぱなしとか電話が繋がらないってない。
冷たい対応っていう。
なるほどね。はいはいはい。売りっぱなしだからまさに。
そこのギャップを使うと自分はうまくいくんじゃないかなと思ったの。不良は優しい理論。
不良って優しく見えるのって普通にしてても優しく見えるんだよね。不良だから。
なるほどね。はい。
でそこでアメリカの今ザッポスっていう靴のブランドなの知ってる?
知らない。
知らない?ザッポス。ザッポスを真似してるのよ実はモンスタープリン。規模は全然違うけど。ザッポスっていうぜひ検索してほしいんだけど。
ネットで靴を販売してるところなんだけどそこの会社ってすごいでかいんだけど
世界一カスタマーズサービスが優秀って言われてるの。
でクレームがあって電話するでしょ。電話対応した人ザッポスのね。その人にほとんどの決済権があるのね。
献金とかも。上司に確認します。ないのよ。
その場で出てきちゃうの?
そう。でもちろん献金もあるんだけどすごいのがザッポスの。
クレーム以外にもこういう靴ありますかって連絡するでしょ。
そしたらザッポスでは使ってないんですけどこの店でありますとかそういうふうに検索する。
へー。他社の製品進めるみたいなイメージ。
そう。なんだっけ。それなんだよね自分は。
それをネットショップでやると。
そう。そうすると今どういうことが起こってるかって言うとヤフオクでクレームが300件に1件ぐらい発生しちゃうじゃん。壊れてたって。
だいたい評価かかれるでしょ。すぐ電話します。すぐ電話して大変申し訳ありませんって。
そうするとまず向こうびっくりするんだよね。ずっとのショップから電話かかってきた。
だって悪い評価したら2分後に電話かかってきたらさ。ちょっと引くは引くでしょ。
急に不良が優しくしてきたみたいな。
だってもともとネットショップのイメージが悪いから。電話するとえってか文面超ひどいよ。
もちろんうちが悪いからしょうがないんだけど文面はもうすごい怒ってる。
怒ってる文面。だけどすぐ電話しちゃうね。そうするとえってなって申し訳ありませんですぐ返金させてください。
物を確認いらないから。こっちに決済権すぐあるからザッポスじゃないけど。
送って物を見てからとかそんなことしないから。先に振り込みます。後から送ってください。
それをやりとりすると8割ぐらいこう言われるの。クレームの人に最後。
わざわざありがとうございます。
感謝で終わる。
実はそういう人を追っていくと、ネットだとIDで次買った買わないと分かるじゃん。
リピーターなっていう人が多い。
リピーターは大事です。
そこが大切にしてる。クレームとかあとさっき言ったボード何選んだらいいですか。
具体的な相談とか。
メールとかでも来たり電話ではほとんどないけど来るから。
知られざる部分ですね。
大丈夫ですかこれ。ポッドキャスに載せちゃって。
そこまでやるとプロショップってちゃんと接客してくれて当たり前ってのがあるけど
プロショップ並に接客したらそもそものイメージが底辺だからギャップが発生するんだよね。
逆にプロショップは手抜けないですね。
でもやっぱりプロショップはすごくて対面だし
もっと電話では伝えられない部分もたくさんあるから
例えばブーツ履いてブーツ触りながらお客さんの足とかできないんじゃない。
そこまではできないからプロショップはすごいよ。
なるほど。じゃあ今回はここまでですけど
過去の話といろいろな裏話も聞けちゃいました。
まだまだ続くので。
まだ続くんかい。
また次回も佐藤さん出ていただきますまで。よかったらお聞きください。
ありがとうございます。聞いていただいて。
今回はありがとうございました。
ありがとうございます。