スムーズなコード展開の基礎
耳で聴くうちやま作曲教室ってことでやってきますが、今回はちょっとコードの話を改めてしてみたくて、
コード進行といわれるコードが切り替わっていく展開を作る時のコツというか、この辺を意識するといい感じのコードの展開が作れますよみたいな
そんな話なんですけど、そのコードのスムーズな展開を生み出す要素って何かなって考えた時にいくつかあって、
例えばその中の一つはコードが持っている響きの違いというか、役割というか機能というか
それらをうまく理解して曲作りに適応していくっていう、その感覚がコードのスムーズな展開を作るのに結構大事でいいかなと思いますね。
英語でいうファンクションといわれるコードが持っている機能っていうのは、ダイアトニックコードっていうキーのコードのメンバーを枠としてその中で決まってくるんですけど、
例えばCメジャーのキーで言えばCメジャーダイアトニックコードっていう枠組みがあって、その中に7個のコードがあると。
で、Cっていうコードがあったり、Dmがあったり、Em、あとはFとかGとかAmとかね、あとBmb5っていうのがあるんですけど、それはあんまり使わないんで、
まあ主に6個なんですけど、その6個の中で例えばCっていうコードが一番シュワ音と呼ばれる、トニックと呼ばれる安定したコードですね。
で、5番目のCメジャーで言うならGっていうコードが俗話音と呼ばれるドミナントコードと言われる、ちょっと安定しない、一番不安定なコードですね。
で、その1個下の4番目のコードが家族話音と言われる、Cメジャーで言うところのFですけど、ちょっと不安定すぎない不安定みたいな、そういう役割を持つコードですね。
で、それらも含めた3コードっていうコードが、3つのコードがあって、それ以外に各種マイナー系のコードにまた同じように役割が振られていて、
で、その3種類の役割、3コードとそれ以外のマイナー系のコードがそれぞれがどういう役割を持つかっていうところを理解して、
で、その役割を安定が不安定になって、で、安定に返ってくるよとか、安定が例えばちょっと不安定になって、で、不安定に、さらに不安定になって、で、安定に返ってくるよとかね。
その役割をどう繋げると、そのスムーズなコードの展開が作れるかみたいなところ、で、そういうのを理解すると、コード進行としてはより自然で、かつ聞き応えのある展開っていうのを作れるようになってくるんですよね。
強進行とサウンドの変化
だからまずその辺を知るっていうのはすごい大事だと言えます。スムーズなコード展開とか、コード進行を自分で生み出すときに、キーとダイアトニックコードとそのダイアトニックコードの中にあるコードそれぞれが持つ役割を知る。
で、その役割を繋げ合わせるときに、こう繋げるとスムーズだよっていうのを知るみたいな感じですね。あと、コード進行の、このコードからこのコードに行くと、繋がりが説得力があるみたいな、サウンドの変化に説得力があるみたいなものがあって、それが強進行ってね、強い進行って言われるやつなんですけど、
その強進行のパターンを知るっていうのも、スムーズなコード進行を作るときに大事だと言えますよね。だからさっきのCメジャーで言うなら、Cっていうコードがあると。CっていうコードからFのコードに行くと強進行に相当するコードの動きになるんですよね。
Dmだったら、DmはGに行くと強進行に相当するんですよね。そのダイアトニックの中で、このコードからこのコードに向かうと強進行になるっていうパターンを知るっていうのが、一個大事だと言えますかね。
そのCからFはある意味強進行の一番スタンダードなやつなんですけど、その隣に行くやつも割とスムーズで、CからDmとか、DmからEmとか、ダイアトニックの中で1番目から2番目に行くとか、3番目から4番目に行くとか、そういう隣に向かうやつも同じように強進行に近いようなスムーズさを生み出すんで、そういうのも理解すると。
それらもコード展開を作るときの知識の一つとして活用できますよね。
あともう一つが、コードの共通音っていうのもスムーズなコード展開を目指すときに意外と大事なんですよね。
例えばさっきのCからFだと、Cの構成音っていうのがドとミとソなんですよ。Fはファとラとドなんですよね。
ドっていう音が共通してるんで、だからCとFっていうのはそういう意味でナチュラルな変化を聞かせることができるんですよね、CからFに向かうときにね。
その時はボイシングとしてはドミソっていう並び方をファラドっていうFに変えちゃうと結構音が代々的に変わる感じになるんで、
ドミソのドを維持してドファラっていう風にしてFのコードを組むんですよね。
ドミソがドファラになると、コードとしてはCからFに変わってるんだけど、ドっていう音が維持されたままミとソがファとラに変わるみたいな、
そういう風にしてコードの展開を作れるんで、サウンドとしてもより自然なものに聞かせられるっていうね、そういう風に作っていける。
その共通音を本当に理解するために、構成音を理解する、コードが持ってる音の種類を理解するっていうところが大事なんで、その辺りも考慮すると。
そんな感じで、今言ったコードの機能とか役割とかサウンドの違いと、コードをこれからこれに進めると説得力があるよっていうその共進行の概念と、
あとそのコード同士の構成音の違い、そこに共通音をどうそこに設けるかっていうね、その辺を理解するのがおすすめですね。
それらを考慮してそのコード進行とかコードの展開を作ると、スムーズな展開っていうのが作れるようになるし、あとそのスムーズな展開を時に裏切るとかね、あえてスムーズじゃない方を作るとかってことも、
そのスムーズがわかっていると作れるようになりますよね。だからあえてギクシャクさせるっていうか、それをインパクトに変えるとか、そういう風にも作れるんで、そんな感じでやってほしい。
だからやっぱそれを理解するためには、多少音楽理論的な概念が必要で、だからさっき言ったそのキーっていう概念がまずいるし、ダイアトニックの概念もいるし、
コードが持っている機能っていう概念もいるし、あとはその共進行を理解するためには音程の理解もいるし、あとはコード同士の共通音って意味では、そのコードが持っている構成音の知識もいる。
コードそのものの音の重なりなんで、コードがどういう構造になっているか、ルート音があって、そこに3度の音があって5度の音があって、音が3つ重なって3音ができているとかね、っていう風なそういう理解もあると強いですよね。
そんな感じでやって、それを自分の作曲で考慮しながらコードの展開を作っていくようにすると、意外と筋道を立てながらコードの展開っていうのが作れてしまうものなんですよね。
そんな風にしてやってほしい。もちろんそれらを定番のコード進行で代用するってことができて、定番のコード進行はある意味それらをセットアップされた、それらが全部考慮されたコードの繋がりだと言えるんですよね。
だから定番の進行を今言った役割とか、共進行とか共通音とかでひも解いてみるっていうのも、そのコード進行のスムーズなパターンっていうのを理解するのにすごく効果があるかなとも言えるかもしれませんね。
定番の進行を使いながらその一部を自分なりにアレンジしてみるとか、そういうのもスムーズな展開を作れる、そういう力を身につけるために効果があると言えるんで、そんな風にしてやってみるってのはおすすめですね。
コード進行は結構謎が多いんですけど、スムーズな展開を作るために今言ったコードが持っている機能と、あとはその機能的な繋がり、スムーズな繋がりと、あとはコードの共進行の概念とコード間の共通音の概念、そのあたりを理解すると自分でもスムーズな展開を作っていけますんで。
ぜひそのあたりを意識しつつ、実際にコードをつなげながら、自分なりの刺激的なコード進行とか、より自然で説得力のあるコードの繋がりとか、そういうのを生み出していけるようになることをぜひ目指していただければと思います。
そんなわけで、お話の内容をぜひ参考にしてみてください。
はい、では今回はこれで終わりになります。ありがとうございました。