なるほど。さっきおっしゃってたソルティランコール氏では、ニブから一部へ昇格させたっていうところも。
本当に自分は監督っていうポジションだけであって、実際に頑張ってくれてるのはクラブのスタッフとかオーナーとか、
もちろん選手もですし、そこにサポーターの方の力もありますし、自分が成し遂げたとは本当に全く思っていなくて、
たまたまそのタイミングがあって、そのチームに関わらせていただいたっていう形ですね。
これなんか聞いてて思ったんですけど、選手は映像があるじゃないですか。
そうだね。
いいプレイを切り抜いてとか、今だと本当データベースがあって、
この特定のポジションの選手が欲しいってなったら調べたら出てくるような世の中にもなりつつありますけど、
指導者って映像はないというか、映像でよしよしを判断するものではないじゃないですか。
ってなったら何基準で見られるものなんですか、この契約を貸し取るまでって。
今例えばインターネット上で、どの監督がどのリーグで勝率がどれぐらいのパーセンテージとか、
代表のキャリアがあるどのチームに勝って、どういうタイトルを持ってるのかっていうのが見れるアプリみたいなものはあるんですね。
ただそこに反映されてない情報みたいなのもあるので、そうなってくると国籍であったり、
例えば日本人で英語を話せて40代以下で給料そこそこ抑えられて社会力に働いてくれそうな監督。
僕はヒットしやすいのかなと。独身ですし。
そうなんですよね。
なので、違う言語を一つ話せるだけで可能性は広がりますし、もしかするとそのせいで日本での就職のチャンスっていうのは減っちゃうのかもしれないですけど、
日本人が違う国でも頑張れるっていうことを一つ証明できる機会にもなってるのかなと思います。
まあそうです。難しいなと思って、それこそ自分はシンガポール仲良かったんで、シンガポールの代表チームとかの監督も、
最近は日本人の監督多いですけど、当時はヨーロッパからいきなり本当に何の実績あるかよくわからないような監督をシンガポール、
教会が引っ張ってきて結局結果も何も残せず、ただ組織をめちゃくちゃにしていなくなっていくみたいなのを、
間近で見てきた。やっぱりヨーロッパの籍の作家監督だと、もちろんそこだけで選ばれてる可能性もあるだろうなと思って見てたんですけど、
実際の吉橋はもう来てみないとわからないところもあるじゃないですか。
本当にそうで、監督の実力って測れないところも多いと思う。データが公表されてない部分もありますし、人柄だったりもわからないですし、
そういう時にやっぱりすごい重要になってくるのはエージェントの方だと思うんですよね。エージェントの方で、例えば英語だけじゃないですけど、
第2言語、第3言語、話せる方がどれだけいるのかって考えた時に、例えばイングランドとかドイツとかスペインってなると、ほとんど英語まあまあの方が話せるじゃないですか。
世界中どこでも売り込み、自分の持ってるリストの中から売り込みをかけれるんですけど、
そういうことをやっていただける代理人の方もまだ日本は少し少ないのかもしれないですね。
なるほど。今岡さんが言ったように、正直蓋を開けてみないというとわからないっていう側面は多分にあるってことじゃないですか。
受け入れる側もそうですけど、今これまで松田さんの話聞いて思って、オファーされる側も同じことが言えるような状況であるってことですよね。気持ち的には。
松田 そうですね。直近の試合映像を見てどういう選手がいたりっていうのは大体はわかるんですけど、スタッフのパーソナリティだったり、一番重要になってくる強化の方とかオーナーさんがどういうパーソナリティを持ってて、
日本人とかアジア人に対してどういう接し方をしてくれるのかっていうのが見えないままいくので、不安も大きいですけど、そこのチームと契約できたら何か起こせるかもしれないって考えると、挑戦するしかないですよね。
なるほど。チームの人と面談する機会とかはあるんですか。契約前とかに。あったりはするんですか。
松田 コロナが始まって2019年以降であれば、Zoomとかオンラインで面談をしてから、1回じゃあ現地に来てもらって、1週間とか滞在して指導実践することもありますし、指導実践せずにここで政府関係者とかオーナーの方とお食事をして、どういう契約内容にするかっていうことを決めることもありますし。
指導実践するパターンあるんですね。 松田 指導実践、ほぼほぼダイレクトですけど、例えば公衆高台であれば最初3ヶ月間は一応トライアルっていう形で、もし良くなければ契約は延長しないと。3ヶ月は結構どこもありますかね。お試しですよね。
変な話、強みを自分でPRするのってなかなか難しいじゃないですか、監督って。そういうのって自分の中ではどう表現されたりするんですか。
松田 本当人によると思うんですけど、どういう方が効果されるかっていうのはまず自分の中で分析しないといけないですし、基本的にすごく自信がある方、自信のある自動車っていうのを採用側は取りたいと思うんですよ。
ただ、僕の場合は僕のパーソナリティがありますし、そこまで達成できそうにない目標とかを大きく述べるっていうのはあまり好きじゃないので、現実的なところチームを分析して、こういうことならこれぐらいの期間以内で達成できるのではないかっていうのを提示したりとか、
あとは自分のこういう話し方とか日本人っぽいところっていうのを出して、相手を立てるじゃないですけど、昔のやり方みたいなのを出して契約を勝ち取っていくっていう形ですかね。
これでも話し切りと思ったんですけど、例えばチーム変えるってなったときに、例えば候補が2,3チームあったら、同じようなプロセスを何チームかやるってことですよね。
そうですね。ちょっとそこはあまり詳しくは触れられないところでもあると思います。なぜかというと、いろんな方にお願いしてるっていうのがバレると良くないんですよね。
実際はそういう動かれ方をする指導者もいると思いますし、ただ日本って契約社会とは言いながらも、一回そのクラブに入ってしまえば、ポジションの移動があったとしても契約満了って、トップの監督は別ですけど、
少ないので、こんだけたくさんクラブを移動されてる指導者の方も少ないですし、そういった方と少し違う就職活動の仕方っていうのも、自分はしていかないといけないのかなと。実際にしてるっていう感じですね。
大変な仕事だなって、監督って改めて思いますね。
本当にできるだけ自分が長くこの仕事を続けたいなと思ってるんですけど、一般の方とは全然違うお仕事なので、本当に無職の期間っていうのもそれなりにありますし、その間はもちろん無給ですし、何かを犠牲にしなければこの仕事を続けることはできないのかなっていう風に思ってます。
なるほど、わかりました。ありがとうございます。
次の質問、遺跡する上でとかチーム決める上で大切にしてることっていうところは、正直今お話ししていただいた部分とすごく被ってる部分があるので、これはちょっと一旦今の話と含めてという形でさせていただこうかなと思いますので、次、第10問というところに行きたいと思います。
そうなんですよ。
なるほど。わかりました。ありがとうございます。
最後の質問になります。今後の夢、目標は何でしょうかという質問ですけれども。
まずはトップチームの、ナショナルチームの監督というところをおっしゃっていただいてましたけど。
はい。フィリピンの時のように育成年代の代表監督っていうのももちろんやってみたいですし、
その上に何を目指せるかって考えた時に、ナショナルチームっていうのが一つの選択肢になってきて、国を背負うっていうのを経験してみたい。
あと、私日本人なので、日本人が違う国で結果を残すというか、何か良い影響を与えることができれば、
少なからず、微力かもしれないですけど、日本にとってプラスの影響が与えられるかなっていう。
あと若い指導者、日本の指導者にどんどん海外に出ていって、ヨーロッパだけが選択肢じゃないと思いますし、
自分が活躍できる場所っていうのを探していくっていうのも大切なのかなっていうふうに思います。
なるほど。
結構、アンダーのカテゴリーとプロチームの指導だと、やっぱりアプローチの仕方を変えたりとかするんですか、そういうのって。
そうですね。基本的には人間が同じなので、そこまで大きくは変わらないと思うんですけれども、自分自身がね、監督が。
ただ、それこそ先ほどもお話しした通り、本当に上手くなれば上手くなるほど、特にプロの選手大人になる。
で、オーバー30とかになってくると、もう効いてないですよね、半分。
半分効いてないですし、自分がそれまで培ってきた経験とかを元にゲームを組み立てるというか、チームをオーガナイズしてくれると思うので、
そういうところはある程度任せるところは任して、自分は良いプレイが出たときに褒めるとか、
ゲームのプランをプレゼンテーションするときにそこに力を入れるとか、
ちょっとやり方がユース年代とか育成年代とはやり方がちょっと変わってくるのかなというふうに思います。
より戦術面的なとかタクティカルなアプローチが割合が増えてくるみたいな感じですかね、それでいうと。
そうですね、あと本当にスタッフと選手のコミュニケーションを促進させるような促しをしたりだとか、
スタッフが何か選手が不調とか不満、家族の問題があったときにすぐにこっちに伝えられるような人間関係を構築するとか、
すごい人間力が問われる職業だと思うので、何とかそこを補っていかないと起これないのかなというふうに思います。
そうですよね、ワンシーズンでしかもそれをワンシーズンというかシーズンの早い段階で構築して戦い続けなきゃいけないわけですもんね、当然。
あと本当に人間力が素晴らしい監督さんっていらっしゃると思うんですね、たくさん。
ただチームが3連敗してしまう、もしくは2連敗すると選手ってどうしても少し離れていってしまうんですよね、スタッフ、特に監督から。
え、それ、その2連敗3連敗でもまさか感じるってことですか。
いやすぐ感じますよ、下手すると特に同じ日本人であれば何とか支えてあげようっていうアシスタントの方とかスタッフの方もいるかもしれないんですけど、東南アジアとか東アジアに行くと国籍違いますし、本当の深いところまで話すことってなかなかできないじゃないですか。
あるとたくさんローカルの方よりもお給料をもらってるのに、なんでお前は結果を出せないんだっていう、そういう空気を感じます。
なるほど、うわーそれ、なんか大変だなっていうか。
まあそうしてしまってる自分の責任があるので、そのチームを勝たせられなかったという、なのでまあ仕方ないですよね。
強いな。
いや仕方ないですね本当に、まあ人の手にはできないので。
まあまあまあそうですけど、なんかやっぱり僕もサッカー好きだし、2人とも岡田さん村野さんもサッカー好きですけど、3連敗2連敗なんてまあまああるじゃないですか、そのサッカーの中で世界で見てきたら。
もちろん。
それでもやっぱチームのそういうのが変わるって過酷だなというか。
やっぱりなんて言うんですかね、その日本が成功している理由として長期雇用じゃないですけど、実際結果も上に上がれば上がるほど必要だとは思うんですけど、その指導者を採用するときの最初のリサーチ力、そういうのも全然多分違いますし。
その指導者が選手とともに一緒に成長していくっていう土壌を与えられる環境、予算、そういうものが日本はポジティブであるのかなというふうに思いますね。
なるほど。今これまで松田さんの話ちょっと聞いてきて思ったんですけど、内田敦人さんがヨーロッパのサッカーとJリーグのサッカーは別競技だぐらい言ってたじゃないですか。
それこそJリーグの監督と今松田さんがやられたようなアジアで県での監督も、これもまた別の職業ぐらい違うかもしれないですよね、トライクルの方としては、もしかしたら。
そうですね。僕がもしJリーグの監督をしてたら比較ができると思うんですけど、自分が経験したことしか話せないので、不確定な要素が確かに多いというか、そういうところは大いにあるのかなと。
私のこれまで勤めたクラブはそういうところが多かったですね。
わかりました。ありがとうございます。これで一旦11個質問を終えた形にはなりますけれども、ざっくりなんですけど、今までちょっと11問振り返ってみていかがでしたか。
まずはこんなに長い時間お話を聞いていただいて、申し訳なく思っているのと、こうやって、前村中君ともやったけど、こういうインタビュー形式のことをやらせてもらえると、自分の考えを整理できるのですごく良い経験というか、いい機会になりました。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
村中さん、岡さんどうでしたか、話聞いてみて。
振り返ると本当に知らないことだらけだったから、すごい面白かったですね。
よくさ、サッカー選手はたくさんいて、話とか聞いてて、その中でも知らないこともあったんだけど、やっぱり指導者って本当に少ないなって思いました。海外でやってる。
全然違いますね。
全然違うね。サッカーはサッカーで、本当全然違うよね。さっきの岡ちゃんが気づいたけど、確かに映像選手はあるけど指導者って映像ないから、決めようが難しいよなとか思ったね。
岡さんどうですか。
松田さんのようなキャリアを歩んでる人は本当全然日本にはいないと思うので、なんかすごいめちゃくちゃ特殊な事例だけど、ただこういう指導者がどんどんアジアにとか、アジアに限らずだけど世界に出ていかないといけないんだよなと思うけど、やっぱりなかなか選手は本当、ヨーロッパ含め、アジア含めどんどん出てっているけど、
指導者はまだまだ全然少ないんで、そういうのを目指してくれる人が松田さんの話を聞いて増えてもらえると、日本サッカーがもっと盛り上がるんじゃないかなとちょっと思って。
よく言うもんね、選手はこうやって言ってるけど指導者は海外出ないってね。
そうなんですね。言われてるんですね。
実際そうですよね。
実際なんでなんだろうっていうのは、もちろん言語の問題とかもあるのかなとは思いつつ、とはいえ日本サッカーがここまで成長してるんだったらもっと指導者がアジア、ヨーロッパ含め、もっと海外でバリバリやってる。
おかしくないんじゃないのかなと思いつつ、案外そうでもないよなと。
若い時はヨーロッパでライセンス取りに行って、スペインとかも多いかもしれないけど、やっぱり年齢化されて、やっぱり一つは結婚すると戻ってきちゃうんだよね。松田さん多分正解なんだよ、これが。
正解ってどういうことですか。
ずっと外で独身がいいのかもしれない、これ。
松田さん頭抱えてるじゃないですか。
リアルな話、だって家族いたら無理だよ。こんな1年とか2年無職のやつ、無理でしょ、そこに子供が。だから俺はもう難しいやろうなっていう。
そうなの?
うん、思ってるよ。どっちも取れへんだよね。
なるほど。
僕ね正直な松田さんを日本で見てみたいっすもん。どれくらいなんだかわかんないけどね。
日本のクラブってことですよね。発見したいわけじゃないですよね。
ライセンス的にはJクラブ指導できるわけですからね。
もしかするとどっかシーズン終了だから、あと何試合かちょっと、ある可能性もありますもんね。
ちょっと期待してます。
みなさん何とかしてくださいっていうのもあるし、これをシェアして何とか。
そうですね、この話も一応エージェントが、松田さんのPRに送ってくれて。
いやでもなんか本当に変わると思うんですけどね。日本のサッカーの指導者っていうのも。
今今は本当Jリーグも、よくも悪くも似た人というか同じ人がちょっと回ってるような状況ではあると思うんですけど。
あとそういったのも変わるんじゃないかなとは個人的には思ってる。
なんか大宮、それこそ今回大宮の監督就任した俺同級生なんだよ、美若子製品。
あれ40やし、同じ時期にずっと海外に。彼はヨーロッパやし。
クラブがさ、あそこはもうレッドブルじゃん。だから外資がどっか勝ったりとかしたら、もしかしたら若い指導者が採用されるかもしれない。
それこそ松田さんのすごくよく知られたフィリピンサッカー協会の会社が日本のクラブを買ったら、そういう抜擢がある可能性ありますよね。
そんな金ないよ。フィリピンのクラブ。大変やもんあの国。
もしJリーグの監督になられても、J1からJ3までの60クラブの監督の中でも絶対多分異色の監督ですもんね、松田さん。リストにあげたらそれ。
海外でアジアでやられてる指導者は何人かいるのは知ってるけど、このキャリアを買ってくれるというか、このキャリアを買いたいっていう人が私いるのかなーっていう。
俺らからちょっと手出すのやめないといけない。
リッチすぎるからね。
そうそうそう。何してきてるのかわかんないし。
なるほどね。やっぱりそうっすね。過酷というか大変というかすごい職業だなって、僕は聞き潜って改めて思いましたね。
幸せですよ。結婚はなかなかできないですし、彼女も作りたいなともなかなか思わなくなってきちゃってますけど、好きなサービスが関われてるんで。
何か犠牲にしないとなかなか難しい時もありますしね。
なるほど。
なので待ってます。彼女を紹介します。
チームと彼女を。