2025-12-19 31:23

#50 給料は現金手渡し!?3連敗でチーム崩壊!?海外サッカー監督という「旅」の面白さと過酷さ(松田裕貴・後編)

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「え、給料って現金で渡されるんですか!?」「3回負けたらもう選手が言うこと聞かない!?」…思わずパーソナリティ3人も前のめりになった、サッカー監督のディープすぎる世界へようこそ。

アジア各国を「旅」するように渡り歩いてきた松田裕貴さんゲスト回の最終章。
今回は、僕らが普段見ているピッチの向こう側、「監督」という職業のリアルに迫ります。

・就活: コネなしでどうやって監督になる?履歴書を手に現場へ直行した若き日。
・お金: 生々しい勝利給から、まさかの現金手渡し給料日まで。
・生活: 1年契約が基本。無職期間も…キャリアとプライベートの両立の難しさ。
・現場: 「人間力が問われる」プロと育成年代の指導の違いとは?

Jリーグしか知らないなんてもったいない!
アジアサッカーの最前線、一緒に覗いてみませんか?

🗣️ ゲストプロフィール
松田 裕貴(まつだ ゆうき)
滋賀県大津市出身のサッカー指導者。
びわ湖成蹊スポーツ大学を卒業後、光泉カトリック高校で指導者としてのキャリアをスタート。
その後、イングランド2部・プリマス・アーガイルFCやセレッソ大阪アカデミーのコーチとして育成年代の指導に携わる。
2013年からはアルビレックス新潟シンガポールのアカデミーマネジャー兼アシスタントコーチとして、海外での指導経験を本格的に積む。
2014年には フィリピンのパチャンガ・ディリマンFC(Pachanga Diliman FC)の監督に就任し、続いて ラオス/カンボジア/中国 でもトップチームの監督を歴任。
2017年には、本田圭佑氏がオーナーを務めるソルティーロ・アンコールFC(Soltilo Angkor FC)を1部リーグ昇格へ導く実績 を残す。
近年はフィリピンU-16代表監督、マカオ1部 MUST IPOで監督としてシーズン優勝と最優秀監督賞を受賞するなど、アジア各国で育成と強化に携わっている。

⚽️ 監督歴
2014–2015 パチャンガ・ディリマンFC(フィリピン)
2016 チャンパサーク・ユナイテッドFC(ラオス)
2017–2018 ソルティーロ・アンコールFC(カンボジア)
2019–2021 大連足球協会(中国)
2022 広西邕城足球倶楽部(中国)
2023 広州足球倶楽部(中国)
2024 フィリピン代表 U-16(フィリピン)
2024 メンディオラFC (フィリピン)※代理監督兼アシスタントコーチ 
2025 MUST IPO(マカオ)

✍ 今回のトークテーマ
・コネ?実力?海外サッカー監督のリアルな就活術
・映像がない指導者、契約を勝ち取る評価基準とは?
・アジアで日本人監督が求められる理由
・生々しい現実…ロッカールームに積まれた「勝利給」の現金
・給料は現金手渡し!?海外クラブの驚きの契約事情
・「3連敗で選手の心は離れる」監督だけが感じる空気感
・育成年代とプロの指導、アプローチはどう違う?
・松田さんが描く今後の夢「国を背負って戦いたい」

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🎙️ 今回の放送で出てきたキーワード
サッカー, サッカー監督, 指導者, 海外挑戦, アジアサッカー, Jリーグ, 監督の仕事, 契約, 年俸, 給料, 移籍, エージェント, キャリア, 指導者ライセンス, 本田圭佑, ソルティロ・アンコール, カンボジア, 中国, フィリピン, シンガポール, ナショナルチーム, 日本代表, 育成, プロサッカー選手, 人間力, 戦術

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🗣️ パーソナリティ
✅️ 村中 翔一(むらなか しょういち)
旅×サッカーをこよなく”愛”する39歳。サッカー業界10年(東南アジア6年・日本サッカー4年🇸🇬🇲🇾🇰🇭🇲🇲🇯🇵) 。 妻と婚前・新婚世界一周旅・日本一周・東海道約500キロを徒歩など。2024年から静岡県富士市に移住。

✅️ 若林 玄樹(わかばやし げんき)
愛知県出身。33歳。心のクラブは名古屋グランパス。2011年に東日本一周、2014-15年に世界一周の旅を行う。サッカー以外では映画とモータースポーツが好き。メンバー唯一の真っ当な会社員。

✅️ 岡田 浩弥(おかだ ひろや)
サッカーと旅を軸に越境してきた37歳。シンガポールでは6年間、プロクラブの広報・マーケティングや代表チームのプロモーションに携わる。帰国後は国内でクラブ運営やスタジアムを拠点としたまちづくりに従事。現在は妻と多拠点生活を送りながら、岡田伝記株式会社の代表として“サッカーと旅の可能性”を探求中。1999年から清水エスパルスを応援している。

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サマリー

このエピソードでは、松田裕貴さんが海外での監督契約の実情やチーム選びの基準、契約内容について話しています。また、監督という職業の厳しさや楽しさについても触れ、サッカー指導者としての経験談を共有しています。松田裕貴さんの講演では、給料が現金手渡しであることや、チームが連敗すると監督への信頼が揺らぐ厳しい環境について語られています。また、海外で監督として成長する意義や将来のビジョンも紹介されています。海外サッカー監督としての経験には、厳しさやユニークな挑戦があることが述べられています。さらに、日本のサッカー界の変化や未来の指導者についても考察され、松田さんのこれまでの旅路に焦点が当てられています。

00:04
聞くと旅に出たくなるサッカーを見たくなるサカたび。この番組はサッカーを愛する3人がサッカーと旅についてダラダラと語り合い合うポッドキャストです。
パーソナリティの若林です。
パーソナリティの岡田です。
村中です。
よろしくお願いします。
お願いします。
今回はですね、前回に引き続きゲスト松田さん配の第3回目をやっていきたいと思います。松田さんよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
監督契約の背景
はい、ありがとうございます。今回ですね、第8問目からいきたいと思います。第8問ですね、指導者はどうやって契約チームを見つけてくるのかという質問なんですけども、
これまでの繋がりであったりとか、若い頃には履歴書等々を送っていたよというところでお答えいただいたと思うんですけども、
結構やっぱり自力で見つけてくるみたいな印象だなってこれまでの話を聞いてても思ったんですけど。
知り合いの海外に出られている日本人の指導者から海外のクラブを紹介してもらうこともありますし、
特に若い時っていうのはコネクションが少ないので、その現場に行って直接履歴書を渡すっていう方策しかなかったっていうのもありますね。
その、野沢さんのキャリアの中でアンダーの監督であったりとか、クラブの監督であったりとか、いろいろやられてると思うんですけど、
ポストが空いてるからとかいうわけ、そこにアタックしていくっていう形ではないんですかね。もうたくさん送ってみたいな感じなんですか。
岡田 例えば、ソルティランコール、カンボジャのチームとかだと、サイトエージェントの方にお願いしてカンボジャに送っていただいて、
その当時トップ3に入るクラブのアシスタントコーチとして契約間近まで行ったんですけれども、
その時にニブで本田圭介さんが立ち上げるクラブができるよっていう情報をカンボジャにいる時にキャッチして、
まだトップ3のチームとは契約はしてなかったので、本当に不義だったと思うんですけれども、
違う都市のシェムリアップっていう方に行って監督として契約をしたっていう形もあります。
監督選びの基準
なるほど。さっきおっしゃってたソルティランコール氏では、ニブから一部へ昇格させたっていうところも。
本当に自分は監督っていうポジションだけであって、実際に頑張ってくれてるのはクラブのスタッフとかオーナーとか、
もちろん選手もですし、そこにサポーターの方の力もありますし、自分が成し遂げたとは本当に全く思っていなくて、
たまたまそのタイミングがあって、そのチームに関わらせていただいたっていう形ですね。
これなんか聞いてて思ったんですけど、選手は映像があるじゃないですか。
そうだね。
いいプレイを切り抜いてとか、今だと本当データベースがあって、
この特定のポジションの選手が欲しいってなったら調べたら出てくるような世の中にもなりつつありますけど、
指導者って映像はないというか、映像でよしよしを判断するものではないじゃないですか。
ってなったら何基準で見られるものなんですか、この契約を貸し取るまでって。
今例えばインターネット上で、どの監督がどのリーグで勝率がどれぐらいのパーセンテージとか、
代表のキャリアがあるどのチームに勝って、どういうタイトルを持ってるのかっていうのが見れるアプリみたいなものはあるんですね。
ただそこに反映されてない情報みたいなのもあるので、そうなってくると国籍であったり、
例えば日本人で英語を話せて40代以下で給料そこそこ抑えられて社会力に働いてくれそうな監督。
僕はヒットしやすいのかなと。独身ですし。
そうなんですよね。
なので、違う言語を一つ話せるだけで可能性は広がりますし、もしかするとそのせいで日本での就職のチャンスっていうのは減っちゃうのかもしれないですけど、
日本人が違う国でも頑張れるっていうことを一つ証明できる機会にもなってるのかなと思います。
まあそうです。難しいなと思って、それこそ自分はシンガポール仲良かったんで、シンガポールの代表チームとかの監督も、
最近は日本人の監督多いですけど、当時はヨーロッパからいきなり本当に何の実績あるかよくわからないような監督をシンガポール、
教会が引っ張ってきて結局結果も何も残せず、ただ組織をめちゃくちゃにしていなくなっていくみたいなのを、
間近で見てきた。やっぱりヨーロッパの籍の作家監督だと、もちろんそこだけで選ばれてる可能性もあるだろうなと思って見てたんですけど、
実際の吉橋はもう来てみないとわからないところもあるじゃないですか。
本当にそうで、監督の実力って測れないところも多いと思う。データが公表されてない部分もありますし、人柄だったりもわからないですし、
そういう時にやっぱりすごい重要になってくるのはエージェントの方だと思うんですよね。エージェントの方で、例えば英語だけじゃないですけど、
第2言語、第3言語、話せる方がどれだけいるのかって考えた時に、例えばイングランドとかドイツとかスペインってなると、ほとんど英語まあまあの方が話せるじゃないですか。
世界中どこでも売り込み、自分の持ってるリストの中から売り込みをかけれるんですけど、
そういうことをやっていただける代理人の方もまだ日本は少し少ないのかもしれないですね。
なるほど。今岡さんが言ったように、正直蓋を開けてみないというとわからないっていう側面は多分にあるってことじゃないですか。
受け入れる側もそうですけど、今これまで松田さんの話聞いて思って、オファーされる側も同じことが言えるような状況であるってことですよね。気持ち的には。
松田 そうですね。直近の試合映像を見てどういう選手がいたりっていうのは大体はわかるんですけど、スタッフのパーソナリティだったり、一番重要になってくる強化の方とかオーナーさんがどういうパーソナリティを持ってて、
日本人とかアジア人に対してどういう接し方をしてくれるのかっていうのが見えないままいくので、不安も大きいですけど、そこのチームと契約できたら何か起こせるかもしれないって考えると、挑戦するしかないですよね。
なるほど。チームの人と面談する機会とかはあるんですか。契約前とかに。あったりはするんですか。
松田 コロナが始まって2019年以降であれば、Zoomとかオンラインで面談をしてから、1回じゃあ現地に来てもらって、1週間とか滞在して指導実践することもありますし、指導実践せずにここで政府関係者とかオーナーの方とお食事をして、どういう契約内容にするかっていうことを決めることもありますし。
指導実践するパターンあるんですね。 松田 指導実践、ほぼほぼダイレクトですけど、例えば公衆高台であれば最初3ヶ月間は一応トライアルっていう形で、もし良くなければ契約は延長しないと。3ヶ月は結構どこもありますかね。お試しですよね。
変な話、強みを自分でPRするのってなかなか難しいじゃないですか、監督って。そういうのって自分の中ではどう表現されたりするんですか。
松田 本当人によると思うんですけど、どういう方が効果されるかっていうのはまず自分の中で分析しないといけないですし、基本的にすごく自信がある方、自信のある自動車っていうのを採用側は取りたいと思うんですよ。
ただ、僕の場合は僕のパーソナリティがありますし、そこまで達成できそうにない目標とかを大きく述べるっていうのはあまり好きじゃないので、現実的なところチームを分析して、こういうことならこれぐらいの期間以内で達成できるのではないかっていうのを提示したりとか、
あとは自分のこういう話し方とか日本人っぽいところっていうのを出して、相手を立てるじゃないですけど、昔のやり方みたいなのを出して契約を勝ち取っていくっていう形ですかね。
これでも話し切りと思ったんですけど、例えばチーム変えるってなったときに、例えば候補が2,3チームあったら、同じようなプロセスを何チームかやるってことですよね。
そうですね。ちょっとそこはあまり詳しくは触れられないところでもあると思います。なぜかというと、いろんな方にお願いしてるっていうのがバレると良くないんですよね。
実際はそういう動かれ方をする指導者もいると思いますし、ただ日本って契約社会とは言いながらも、一回そのクラブに入ってしまえば、ポジションの移動があったとしても契約満了って、トップの監督は別ですけど、
少ないので、こんだけたくさんクラブを移動されてる指導者の方も少ないですし、そういった方と少し違う就職活動の仕方っていうのも、自分はしていかないといけないのかなと。実際にしてるっていう感じですね。
大変な仕事だなって、監督って改めて思いますね。
本当にできるだけ自分が長くこの仕事を続けたいなと思ってるんですけど、一般の方とは全然違うお仕事なので、本当に無職の期間っていうのもそれなりにありますし、その間はもちろん無給ですし、何かを犠牲にしなければこの仕事を続けることはできないのかなっていう風に思ってます。
なるほど、わかりました。ありがとうございます。
次の質問、遺跡する上でとかチーム決める上で大切にしてることっていうところは、正直今お話ししていただいた部分とすごく被ってる部分があるので、これはちょっと一旦今の話と含めてという形でさせていただこうかなと思いますので、次、第10問というところに行きたいと思います。
契約の具体例と体験談
契約内容で嬉しかったことは何ですかというところで、もちろん話せる範囲で出てくるんですけれども、中国の例、意見を挙げてもらったかなと思うんですけれども。
そうですね、本当だけど、プロのチームで勝利球が出るっていう、本当にそれこそオーナーさんがGMに現金を渡して、試合の前に現金を両手にこうやって束で抱えて、買ったらこれだよみたいな、そういう生々しい光景とか見たことがありますし、
それが良いのか悪いのかよくわからないですけど、そういう経験もしたことがあります。
なんか変わったことの嬉しいこととかありましたらわかんないけど、ここの服全部持ってっていいみたいな、ここの靴全部好きなもの食べていけみたいな。
えーとね、接待かな。それこそすごい自分では絶対に行かない高級なレストランに連れて行ってもらったりだとか、オフレコだけど、それこそシンガポールでさ。
なんじゃこりゃそうですよね。
これ流せないじゃないですか、これ。
それはカットですよ。
これはダメよ。
ちなみにこれ単純な疑問なんですけど、本当にいろんな国で監督やってるじゃないですか、これ。銀行口座をいろんな国で作ってるってことなんですか、毎回。
えーとね、クラブを作ってる国もあるんだけど、基本的には全部閉めて帰ってきてるし、閉めないといけないんだよね。クラブに閉めさせられるんだよね、基本的には。
じゃあ逆に毎回そこで作って、その口座でやってるってことですよね。
か、もしくはもう現金手渡し。
え、現金手渡しのパターンあるんですか。
現金手渡し。
すげー。選手もだって現金で手渡しでだから盗まれないより一生懸命隠すとか言うよね。
現金手渡しは流せない。
この質問ずっと流せないな。
なるほどね。これ、保険とかってどうなってるんですか。さっき中国だと保険ついてるっておっしゃってたと思うんですけど。
えーと、なんていうのかな、何保険っていうのか忘れちゃったけど、基本的に中国では1年に1回健康診断は無料で受けれて、それは多分クラブが負担をしていて、自分も一応日本で保険に入ってるので何かあったときはカバーされるみたいな。
あ、そういうことなんですね。
契約は基本的に1年契約なんですか、やっぱりどこのチーム。
えーとですね、中国は複数年契約、それ以外の国は基本的に1年ですかね。
勝利の喜びと責任
なぜかというとこの指導者がどれだけできるかわからないからっていうのが主だと思います。
まあそうですよね。
リスクだと思います、本当に。
あの選手もね、前回の下野さんおっしゃってましたけど、大体単年契約が基本だよっておっしゃっちゃったんですけど。
そうですね、外国人はわかんないんで、ローカルの方に比べたら給料は高いですし、どれだけ仕事をしてくれるか、ローカルの方の3倍とか5倍、仕事をして結果残さないといけないんで僕らは。
そこのボーダーに、ボーダーを上回れるかどうかっていうのが僕らの生命線というか、生き残れるかどうかっていうところですね。
なるほどなるほど。なんか嬉しかった試合とか印象に残ってる試合ってあります?
えっとね、U17の中国の女の子のショーのチームを主導してた時に、これまで長らくずっと勝ててなかったライバルチームに大会で勝つことができて、
たまたま雨で、ピッチが結構スリッピーで、フリーキックを蹴った子がミスキックをして、水溜りにはまって、ボールが伸びて、ストライカーの子に渡ってそのままボレーシュートを決めるっていう感じなんだけど、
結構スリッピーで、最後5分くらいで決めて、ずっと勝ったことがないチームやったって言って、後から聞いたんだけど。
後からなんですね。
後から。で、みんなすごい喜んでくれてたし、選手も泣いてたから、なんかすごい嬉しかったかな。
泣くほどってことですね。
まあ女の子は泣いたかもしれないけど、それで本当に大学に行ける推薦の数とかも変わってくるし、子どもたちの。結構人生かかってるから。
俺はそんな細かいことは後から全部知らされたんだけど、そう、なんかそういうのもかかってたみたい。
へえ、なんか責任重大という言い方ですけど、後から聞くとそんな感じしますね。
監督の成長と未来
そうなんですよ。
なるほど。わかりました。ありがとうございます。
最後の質問になります。今後の夢、目標は何でしょうかという質問ですけれども。
まずはトップチームの、ナショナルチームの監督というところをおっしゃっていただいてましたけど。
はい。フィリピンの時のように育成年代の代表監督っていうのももちろんやってみたいですし、
その上に何を目指せるかって考えた時に、ナショナルチームっていうのが一つの選択肢になってきて、国を背負うっていうのを経験してみたい。
あと、私日本人なので、日本人が違う国で結果を残すというか、何か良い影響を与えることができれば、
少なからず、微力かもしれないですけど、日本にとってプラスの影響が与えられるかなっていう。
あと若い指導者、日本の指導者にどんどん海外に出ていって、ヨーロッパだけが選択肢じゃないと思いますし、
自分が活躍できる場所っていうのを探していくっていうのも大切なのかなっていうふうに思います。
なるほど。
結構、アンダーのカテゴリーとプロチームの指導だと、やっぱりアプローチの仕方を変えたりとかするんですか、そういうのって。
そうですね。基本的には人間が同じなので、そこまで大きくは変わらないと思うんですけれども、自分自身がね、監督が。
ただ、それこそ先ほどもお話しした通り、本当に上手くなれば上手くなるほど、特にプロの選手大人になる。
で、オーバー30とかになってくると、もう効いてないですよね、半分。
半分効いてないですし、自分がそれまで培ってきた経験とかを元にゲームを組み立てるというか、チームをオーガナイズしてくれると思うので、
そういうところはある程度任せるところは任して、自分は良いプレイが出たときに褒めるとか、
ゲームのプランをプレゼンテーションするときにそこに力を入れるとか、
ちょっとやり方がユース年代とか育成年代とはやり方がちょっと変わってくるのかなというふうに思います。
より戦術面的なとかタクティカルなアプローチが割合が増えてくるみたいな感じですかね、それでいうと。
そうですね、あと本当にスタッフと選手のコミュニケーションを促進させるような促しをしたりだとか、
スタッフが何か選手が不調とか不満、家族の問題があったときにすぐにこっちに伝えられるような人間関係を構築するとか、
すごい人間力が問われる職業だと思うので、何とかそこを補っていかないと起これないのかなというふうに思います。
そうですよね、ワンシーズンでしかもそれをワンシーズンというかシーズンの早い段階で構築して戦い続けなきゃいけないわけですもんね、当然。
あと本当に人間力が素晴らしい監督さんっていらっしゃると思うんですね、たくさん。
ただチームが3連敗してしまう、もしくは2連敗すると選手ってどうしても少し離れていってしまうんですよね、スタッフ、特に監督から。
え、それ、その2連敗3連敗でもまさか感じるってことですか。
いやすぐ感じますよ、下手すると特に同じ日本人であれば何とか支えてあげようっていうアシスタントの方とかスタッフの方もいるかもしれないんですけど、東南アジアとか東アジアに行くと国籍違いますし、本当の深いところまで話すことってなかなかできないじゃないですか。
あるとたくさんローカルの方よりもお給料をもらってるのに、なんでお前は結果を出せないんだっていう、そういう空気を感じます。
なるほど、うわーそれ、なんか大変だなっていうか。
まあそうしてしまってる自分の責任があるので、そのチームを勝たせられなかったという、なのでまあ仕方ないですよね。
強いな。
いや仕方ないですね本当に、まあ人の手にはできないので。
まあまあまあそうですけど、なんかやっぱり僕もサッカー好きだし、2人とも岡田さん村野さんもサッカー好きですけど、3連敗2連敗なんてまあまああるじゃないですか、そのサッカーの中で世界で見てきたら。
もちろん。
それでもやっぱチームのそういうのが変わるって過酷だなというか。
やっぱりなんて言うんですかね、その日本が成功している理由として長期雇用じゃないですけど、実際結果も上に上がれば上がるほど必要だとは思うんですけど、その指導者を採用するときの最初のリサーチ力、そういうのも全然多分違いますし。
その指導者が選手とともに一緒に成長していくっていう土壌を与えられる環境、予算、そういうものが日本はポジティブであるのかなというふうに思いますね。
なるほど。今これまで松田さんの話ちょっと聞いてきて思ったんですけど、内田敦人さんがヨーロッパのサッカーとJリーグのサッカーは別競技だぐらい言ってたじゃないですか。
それこそJリーグの監督と今松田さんがやられたようなアジアで県での監督も、これもまた別の職業ぐらい違うかもしれないですよね、トライクルの方としては、もしかしたら。
そうですね。僕がもしJリーグの監督をしてたら比較ができると思うんですけど、自分が経験したことしか話せないので、不確定な要素が確かに多いというか、そういうところは大いにあるのかなと。
私のこれまで勤めたクラブはそういうところが多かったですね。
わかりました。ありがとうございます。これで一旦11個質問を終えた形にはなりますけれども、ざっくりなんですけど、今までちょっと11問振り返ってみていかがでしたか。
まずはこんなに長い時間お話を聞いていただいて、申し訳なく思っているのと、こうやって、前村中君ともやったけど、こういうインタビュー形式のことをやらせてもらえると、自分の考えを整理できるのですごく良い経験というか、いい機会になりました。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
村中さん、岡さんどうでしたか、話聞いてみて。
振り返ると本当に知らないことだらけだったから、すごい面白かったですね。
よくさ、サッカー選手はたくさんいて、話とか聞いてて、その中でも知らないこともあったんだけど、やっぱり指導者って本当に少ないなって思いました。海外でやってる。
全然違いますね。
全然違うね。サッカーはサッカーで、本当全然違うよね。さっきの岡ちゃんが気づいたけど、確かに映像選手はあるけど指導者って映像ないから、決めようが難しいよなとか思ったね。
岡さんどうですか。
松田さんのようなキャリアを歩んでる人は本当全然日本にはいないと思うので、なんかすごいめちゃくちゃ特殊な事例だけど、ただこういう指導者がどんどんアジアにとか、アジアに限らずだけど世界に出ていかないといけないんだよなと思うけど、やっぱりなかなか選手は本当、ヨーロッパ含め、アジア含めどんどん出てっているけど、
指導者はまだまだ全然少ないんで、そういうのを目指してくれる人が松田さんの話を聞いて増えてもらえると、日本サッカーがもっと盛り上がるんじゃないかなとちょっと思って。
よく言うもんね、選手はこうやって言ってるけど指導者は海外出ないってね。
そうなんですね。言われてるんですね。
実際そうですよね。
実際なんでなんだろうっていうのは、もちろん言語の問題とかもあるのかなとは思いつつ、とはいえ日本サッカーがここまで成長してるんだったらもっと指導者がアジア、ヨーロッパ含め、もっと海外でバリバリやってる。
おかしくないんじゃないのかなと思いつつ、案外そうでもないよなと。
海外サッカー監督の挑戦
若い時はヨーロッパでライセンス取りに行って、スペインとかも多いかもしれないけど、やっぱり年齢化されて、やっぱり一つは結婚すると戻ってきちゃうんだよね。松田さん多分正解なんだよ、これが。
正解ってどういうことですか。
ずっと外で独身がいいのかもしれない、これ。
松田さん頭抱えてるじゃないですか。
リアルな話、だって家族いたら無理だよ。こんな1年とか2年無職のやつ、無理でしょ、そこに子供が。だから俺はもう難しいやろうなっていう。
そうなの?
うん、思ってるよ。どっちも取れへんだよね。
なるほど。
僕ね正直な松田さんを日本で見てみたいっすもん。どれくらいなんだかわかんないけどね。
日本のクラブってことですよね。発見したいわけじゃないですよね。
ライセンス的にはJクラブ指導できるわけですからね。
もしかするとどっかシーズン終了だから、あと何試合かちょっと、ある可能性もありますもんね。
ちょっと期待してます。
みなさん何とかしてくださいっていうのもあるし、これをシェアして何とか。
そうですね、この話も一応エージェントが、松田さんのPRに送ってくれて。
いやでもなんか本当に変わると思うんですけどね。日本のサッカーの指導者っていうのも。
今今は本当Jリーグも、よくも悪くも似た人というか同じ人がちょっと回ってるような状況ではあると思うんですけど。
あとそういったのも変わるんじゃないかなとは個人的には思ってる。
なんか大宮、それこそ今回大宮の監督就任した俺同級生なんだよ、美若子製品。
あれ40やし、同じ時期にずっと海外に。彼はヨーロッパやし。
クラブがさ、あそこはもうレッドブルじゃん。だから外資がどっか勝ったりとかしたら、もしかしたら若い指導者が採用されるかもしれない。
それこそ松田さんのすごくよく知られたフィリピンサッカー協会の会社が日本のクラブを買ったら、そういう抜擢がある可能性ありますよね。
そんな金ないよ。フィリピンのクラブ。大変やもんあの国。
もしJリーグの監督になられても、J1からJ3までの60クラブの監督の中でも絶対多分異色の監督ですもんね、松田さん。リストにあげたらそれ。
海外でアジアでやられてる指導者は何人かいるのは知ってるけど、このキャリアを買ってくれるというか、このキャリアを買いたいっていう人が私いるのかなーっていう。
俺らからちょっと手出すのやめないといけない。
リッチすぎるからね。
そうそうそう。何してきてるのかわかんないし。
なるほどね。やっぱりそうっすね。過酷というか大変というかすごい職業だなって、僕は聞き潜って改めて思いましたね。
幸せですよ。結婚はなかなかできないですし、彼女も作りたいなともなかなか思わなくなってきちゃってますけど、好きなサービスが関われてるんで。
何か犠牲にしないとなかなか難しい時もありますしね。
なるほど。
なので待ってます。彼女を紹介します。
チームと彼女を。
日本サッカーの未来
チームと彼女。求めすぎやな、ちょっと。
わかりました。3回にわたって松田さんゲスト回をやらせていただきました。松田さん本当に長い時間ありがとうございました。
こちらこそありがとうございます。
またちょっとまだまだお話できることありそうだなと思ってるんでまたちょっと機会があったら是非。
ぜひぜひよろしくお願いします。
出ていただけたらなと思います。
ありがとうございます。
じゃあお時間になりましたので今回はここで締めたいと思います。
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それでは次回の配信をお楽しみに。聞いてくれた皆様ありがとうございました。さよなら。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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