DogsorCaravanのインタビュールームです。今日は東京都内に来て、安藤正直さんにお尋ねしております。
安藤さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
安藤さんが今回、間もなくすごいランニングのプロジェクトにチャレンジされるということで、
私も以前からちょっと伺っていたので、この機会に安藤さんのお話をですね、私のDogsorCaravanのテーマもご紹介したいなと。
ありがとうございました。
とはいっても、まだ安藤さんのことをね、ちょっともしかしたらご存じない一般ランナーの方とかもいらっしゃると思うので、
自己紹介をお願いしてもいいですか?
はい、多分そんな僕、有名人じゃないんで。
デッカージャパンの他でマーケティングをしている安藤正直と申します。よろしくお願いします。
安藤さんは、他のね、いろんな、例えばユーザー視点からいうと、いろんなイベントであるとか、出展されたりした時に
シューズのアドバイスとか説明とか、私みたいに取材とかしている立場からすると、いろんな発表会とかでもお見かけする機会が増えているんですけれども。
ただ、そういう方でありつつも、ご自身もすごいウルトラランナー、トレイルランナーでいらっしゃると。
そうですね。もうカレッコレ、本格的に始めたのが2000年からですので、いわゆるトレイルランニングという言葉がちょうど生まれたのが2000年くらいだったと思うんですよね。
そこからもうずっと続けております。
ということで、25年のキャリアと。
もちろんね、通常のフルマラソンとかハーフマラソンとか、たまにはトラックレースも出たりとか、
幅広くランニングに関してはやっております。
その安藤さんが今回チャレンジされるのが、このイギリスのロングトレイルということなんですけど、ちょっと簡単に概要というか、これから詳しく伺っていきたいんですけど。
そうですね。おそらく皆さんもFKTというカテゴリー、レースじゃないFKTのカテゴリーってご存知かと思うんですけど、
ファーストテストのオンタイムということで、GPSにトラッキングして、例えばA地点からB地点までこれぐらいで走れたよということなんですよね。
それからスルーハイクとかFKTというと、どちらかというと北米のコースがアパレッシャーのトレイルとか、北米が有名なんですけど、今回私がチョイスしたというのがイギリスのサウスウエストコースパスというところです。
僕もちょっと教えていただいてから少し自分でも予習してきたんですけど、コーンウォールとかっていうすごいイギリスの海岸線がすごい綺麗なところですよね。
そこがコースというか、ロングトレイルといっていて、距離はどれくらいあるんでしょう?
距離が、キロに換算すると1000キロちょっとというところと、あとは海岸線なんだよくオフィスで話すと、フラットなところで走るんだよねって言われるんですけど、実はそうじゃなくて、全部走るとレベル4回頭頂に当たるというところで、結構激しいアップダウンがあります。
ということですよね。
なので、私も数字で調べたところでは、1000キロの累積獲得高度が3万5千ということですよね。
だから、リアス式の複雑に入り組んだ海岸線を辿るから、上ったり下ったりというところがすごくいっぱいあるということですよね。
というチャレンジ、来月出発されるということですか?
そうですね。6月9日にスタートして、ずっと行くわけにはいかないので、今回は有給消化という形で行きますので、一応ゴール設定があって、有給が20日間使って、土日合わせて、1ヶ月くらいで何とか頑張って走りたいと思っています。
ということでね。僕が調べたところで言うと、普通のハイカーの方だと、当然1回ではなくていくつにも分けてということで行かれて、合計でだいたい2ヶ月くらいかけるというのが普通のハイキングプランとして。
2ヶ月が52日間ということなので、どうですかね。ちょっと行ってみないとわからないんですけど。
そういう中で、いわば一つなぎに一気に走るというチャレンジですよね。
そうですね。セクションじゃなくて、早くランニングになるのかなと。
調べたところによると、今のFKT、今おっしゃったFKTということで言うと、それでも10日を超える。10日とちょっと。
これすごくないですか?ちょっと。
すごい話ですけど。なかなか。
10日で行っちゃうんですもんね。
山本さんは10日くらいですか?
やはり自然もすごく豊かなところなんですけど、非常に歴史があるコースですので、結構ところどころ歴史的な建造物も残っていますので、
余裕があればそういったところもしっかりと見ていきたいと思っています。余裕があればですけどね。
FKTなんだけど、ご自分の設定をチャレンジするということで、あくまで余裕を持って楽しみながらという感じなのかな。
今のところはわかんないですけど。
それでも結構大変なところもあると思うんですけれども。
どんな場所ですかとか、どんなコースなんでしょうっていうのは、今も安藤さん胸を膨らませていろいろ調べてらっしゃるところなんだと思うんですけれども、
どんなところがハイライトというか、安藤さんを惹きつけた魅力だったのですかね。
いわゆるFKTとかマッスルハイクを調べて、先ほども話しましたけど、ステータとしてはアパラチアントレールとかパーシッククレストレールというところが結構メジャーなところなんですけど、
一つ今回選んだところっていうのは、距離が1000キロちょっとというところで、自分のUQとか使うってこともありますので、ギリギリ頑張ればなんとかできるかなっていうところで、まず一つここが選んだというところと、
やはりトレーラーランニングって基本的には北米とかアメリカから来ることが多くて、僕もちょっと仕事柄、そっちの情報とかね、いろいろ知ってるんですけど、
やっぱりイギリスっていうところだとあんまりどつかと僕も知見がなかったんで、今回ここに行ってみようかなと思いました。
いろいろとお仕事柄、いろんな情報はね、アメリカの選手、ヨーロッパの選手、いろんな選手がこんなことやってるとかっていうことは、いろいろ耳に入ることは多いでしょうから、そういうものもいろいろ考えた上で自分の挑戦の場として選べたということなんですか。
そもそものところにもうちょっと遡ってしまうんですけれども、僕は安藤さんから実はちょっと以前にもこういうロングトレーブやってみたいんだよねっていう話は、お話がかかったことを覚えていて、多分コロナの前ですよね。
だからしばらく前のことで、その後ちょっとコロナでね、いろいろ海外行ったりも難しかったので、どうなさったかなと思ったんですけど、こういうこのアイディアを温めてついに実現すると聞いて、さすが安藤さん、たやさずに着々と練ってらっしゃったんだなと思ったんですけれども。
そうですね。やはり僕が2000年からトレールランニングを始めて、どのスポーツもそうなんですけど、やっぱり時代とともにスポーツの楽しみ方ってどんどん変化してくると思うんですよね。
それに合わせて、価値観というものが人それぞれなんですけど、トレールランニングということに対しては価値観がやはりだんだん変わってきて、前はね、100マイルとかいろんなレース出て、そこが一番僕にとっての価値観の一番大事なところだったんですけど、やはりコロナの目でいろんなことを考えて、やはりやっぱりこれが僕にちょっと今回チャレンジしてみたいなと思ったのが正直な感想です。
ハンドさん、さっきご紹介した通り、さっきも見せていただいたんですけれども、20年に及ぶ25年間、シャンセイキのランニングのキャリアで、実はそちらに見せていただいた第一回ハセツネカップのフィニッシャーでもいらっしゃる。
ハーフですけどね、第一回も。この時はそんな本格的というかパッと出ただけだったんですよね。やっぱり本格的にのめり込んだというとやはり2000年ですよね、そこから。
ハンドさんとランニングとの関わりということでいうと、ずっと学生時代とかかなり長い間、マラソンとかロードのマラソンとかも含めてやっぱり取り組んでいらっしゃったんですか?
今のお仕事よりも走ることが先にあった。どういう関係なのかなと思ったんですけど。
これよく言われるんですけど、意外に僕ランニングを始めたのがそんなに早くないんですよね。ランニングを始めたのが2000年で、その時37歳で、当時は僕どちらかというとオートバイが大好きで、本当に今では考えられないんです。
82キロの体重がありまして、学生はどちらかというと運動が苦手な方だったので、本当最初はそれこそ1キロ2キロも走れなくて、そこから本当にちょっとずつちょっとずつ走っていく感じですかね。
それはきっかけは何かあったんですか?オートバイに乗ってこう駆け曲げるっていうのと、ちょっと走るのとイメージが違うのかなと思ったんですけど。
そうですね。きっかけとしては、オートバイももちろんツーリングっていろんなところに行くのも好きだったんですけど、本当にサーキットレースをやってたんですよね。
いわゆるバブルが弾けてしまって、サーキットを走る人口がどんどん減っていってしまって、ちょうどそのオーバーフォーティーズっていう40歳以上のオートバイのレースが始まったんですよね。
そうですね、やはりレースじゃないっていうところの一つのきっかけとしては、
コロナの時にうちの会社のボランティアウィークがあるんですよね。
そこで僕はチャリティランをして、そこがロードだったんですけど、
ちょうど東日本大震災の10年目だったので、東京の日本橋をスタートして福島、相馬市までランニングしたんですよね。
やっぱりこの走りながら、止まって走りながらっていうのが非常に新しいチャレンジというか、自分で良かったなと思ったところでしょうかね。
単に一周走るというだけじゃなくて、旅を一日走ってまた次続けていくみたいなストーリーというのか。
やっぱり途中で地元の方とお話したりとか、やはりレースと違う楽しみ方ができたというのが正直なところです。
それは思いつきですけど、若き頃というかランニングを始める前にオートバイ、バイクに乗ってツーリングされていたかどうかわからないですけど、
そういう旅みたいな要素がまた蘇ってきたという感じですかね。
本当にそうなんですよ。
だから本当にオートバイの話になって恐縮なんですけど、最初にオートバイ免許を取ってツーリングに行っていろんなところに行って、
途中でレースになって最終的にはツーリングするんですけど、
意外にランニングになってもその流れが自分と同じなんだなと思ったりしました。
フィットするというか、そこは面白いというか楽しい経験を蘇ってきたという感じがあるのかな。
やはりレースで完走した時の達成感とまた違う楽しみ方でしょうね。
そこは巡ってくるというか、バイクのツーリングとは違うスポーツを始めたんだけど、
またそこに戻ってくるというところが人生の穴というか、
自分の個性というか、そういうものが失われずにまた戻ってくるというのが資産に富んでいるというか。
安藤さん、僕も少し下の世代だとは思うんですけれども、
人生を巡って次のことを見つけるとか、何か新しいテーマを見つけるという時にきっと参考になるというか、
聞いてくださっている方にとっても資産がそこにあるような気がしますね。
僕も今年の7月で63歳になったんですよね。
やはり走るということでも価値観ってすごいたくさんあると思うんですよね。
例えばフルマラソンが大好きな人とか、リレーマラソンでみんなで楽しく走るとか、価値観それぞれなんですよね。
僕の場合だと幸い価値観が時代に合わせてということではないんですけど、
ランニングに対してもいろんな価値観が自分の中でどんどん変化していったというのがずっと長く続けられているというところで、
やはり価値観がなかなか変化できないとちょっと行き詰まって辞めちゃう方も結構いるので、
タイムが行きになるというかね。
フィジカルというか走力は年齢に加えてずっとずっと変わってきますもんね。
たまたまだから僕はそういった楽しみ方が見つけられたってことじゃないですかね。
素晴らしい。今回は新しいチャレンジというか、1000キロということに挑戦される、
もう一度、サウスウェイトコーストパスの1000キロにチャレンジされるわけなんですけど、
準備というかトレーニングとかそういうことはどういうものなのかなと思って。
そうですよね。
自分もこれから手探りでやっていらっしゃると思うんですけど、
これまで準備されたこととか課題だというふうに感じていらっしゃることとかありますか。
トレーニングに関しては、いわゆるこういうレースに合わせてピーキングといって、
バーッと練習して疲れを抜いてスタート地点を迎えるというわけで、
これ長いからいかないじゃないですか。
トレーニングとしては基本毎日毎朝走るんで、それと変わらなくて、
月1回か2回は山を走るくらいですかね。
あとは今回のコースというのが、いわゆる宿泊施設もちゃんとあるんですけど、
前回、さっき話に戻りますけど、福島に行った時みたいに、
最初に泊まるところをゴールを設定してしまうと、結構それがしんどかったんですよね。
福島に行った時とか糸井川丸とかなんかやってたことあるんですけど。
毎日毎日のここでちょうどいいところがあるからここで泊まろうとか。
決めてたんで、逆にそれに縛られちゃって、
結構もっと行けたのにとか、逆にきつかったりっていうのがやっぱりちょっと僕の経験上あったんで、
今回は向こうについてスタート地点をコンディションを整えるために泊まるんですけど、
あとは基本的にはもう一色十、いわゆる一色十を全部背負って行くつもりです。
そうするとサポートクルーが待っててとかっていうことじゃなくて、
基本的には自分で全員が全部手配するということなんですか?
まあね、サポートクルーつけて憧れますけどね。
僕は他アスリートじゃないので、普通の社員なんで、ちょっとそこはやっぱりできないですよね。
なのでまあまあ一応ギアも選んで。
まあけどその分楽しさというか。
楽しいですね。
そうなんですか。
例えばそれは食べ物とか寝袋とかなんかそういうものとか用意したりとか。
そうですね。だからやっぱり、いわゆるウルトラライト、ULのハイクの、
例えばね、ハイカーゼポってお店があるんですけど、土屋さんにいろいろアドバイスもらったりとか、
いろんな違う世界の話を聞いたりして、うまく自分のランニングとかを合わせるってところが結構楽しかったと思います。
思いますってまだ終わってないんですけど。
じゃあ今こう着々と手元に取り寄せて買ってきて試してみたりとか、そういうことされてるって感じなんですか?
もう一応全部ギアは揃えてあります。
本当は想像を巡らせて合う合わないっていうことしかないので、
あんまり考えすぎてもしょうがないですしね。
どういう気候とか、海沿いだから風が強いとかあるのかなと思ったんですけど、どんな感じになるんでしょうかね。
調べると、僕はソニック6月っていうところが気温が上がっても20ちょっとで、下がっても10度。
あとは風がなかなか読めないですからね。風よくと体幹温度もすごい下がってきたりするんで、
行ってみてになりますかね。
ただシェルターに関してはある程度しっかりしたものを選んで、
最近ウルトラライトがすごいじゃないですか。でもちょっと距離が長いっていうか期間が長いんで、
ちょっとオーセンティックなしっかりしたのを選んだ感じですかね。
1日の何キロで何とかっていう町まで行くっていう風にあまり考えすぎないということだと、
例えば山小屋ってあるのかわからないですけど、そういうキャンプ地みたいなところで、
今日はここで休もうっていう風にするとかっていうようなこともあるわけですよね。
そうですね。
想定されてるわけですよね。
だから結構今日も持ってきてるんですけど、ガイドブックが非常にしっかりしてるんで、
FKTと言いつつも、GPSでトラッキングで今日何キロ、明日まで何キロというわけじゃなくて、
ちょっとそこは変なんですけど、アナログ的に時計とガイドブックだけ向いて、ちょっと今回行こうかなと思ってます。
なんか自由、もちろん後ろがある程度気になってくれるかもしれないですけど、
そこも含めて日々いろんなことを考え巡らせながら、毎日が違う毎日というか、
同じコースをひとつ辿っていてもいろんなチャレンジが待ってるということになるんでしょうかね。