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2023-10-03 20:28

相原千尋・2023年 ハセツネCUP 大会前インタビュー【ポッドキャスト Run the World 121】

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今年も10月8日日曜日に日本山岳耐久レース(ハセツネCUP)が開催されます。東京・あきる野市の五日市中学校をスタートして、あきる野・奥多摩の山岳コース 71.5km をぐるりと一周して五日市に戻るコースで開催される大会は、1993年の初開催以来多くのランナーに愛され、今日では事実上のトレイルランニングの日本選手権といえる存在感を持っています。


昨年のハセツネCUPで女子3位だった相原千尋 Chihiro AIBARA さんにお話を聞きました。香川県に住む相原さんは今シーズンは善通寺五岳山空海トレイル45k、鬼が城ピークストレイル50kと四国のレースを制したのちに、4月のウルトラトレイルマウントフジのKAI 68kで優勝しています。以前から力を入れているスカイランニングでも、先月の日本選手権・スカイウルトラ(OSJ安達太良山50k)で銅メダルを獲得しています。


DogsorCaravanのインタビューには初めて登場していただく相原さんに、広島での学生時代にトレイルランニングをはじめたきっかけのほか、より本格的に競技として取り組むようになった経緯や、ハセツネCUPを昨年始めた走った印象についても聞きました。


ハセツネCUP・日本山岳耐久レース 2023 プレビュー https://dogsorcaravan.com/2023/09/30/2023-hasetsune-preview/


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サマリー

2023年のハセツネCUP大会前のインタビューでは、相原千尋さんは、トレイルランニングを始めたきっかけや競技としての取り組み方について話しています。相原さんは、去年のハセツネカップでの3位に満足していると述べ、今年は9時間切りを目標に頑張りたいと述べています。

相原千尋のトレイルランニング始めるきっかけ
DogsorCaravanのインタビュールームへようこそ。ハセツネCUP、今年も2023年のハセツネCUPが今週末に近づいております。
今年はですね、私が注目する有力選手の皆さんを事前にお話を伺うシリーズをやっております。
このインタビューはですね、相原千尋さんです。相原さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
直接こうやってお話しするのが初めてなんですけども、私の方では初めてという気持ちはあまりしていなくて、
すでにITJだったり、ウルトラトレイルマウント富士だったりで、ライブ配信をしながら相原さんの活躍する姿をずっと見ていたので、
非常に親しみがあるんですけれども、こうやってお話しできて嬉しいんですけども。
相原さん、今週末にハセツネCUP迫ってますけれども、今、まだそんな緊張とかってことはないですかね。どんなお気持ちでしょうか。
そうですね、緊張とかはあまりなくて、すごい楽しみな気持ちの方が大きいなっていう感じです。
なるほど。私の記憶しているところだと、私実は毎週、日本各地というか、トレイルラーニング大会があったら、そのリザルトをいろいろ探して紹介するというようなことを毎週やってるんですけれども、
そういう中で、相原さんの名前から早石から、中国地方四国の大会で上位に入っていらっしゃることを紹介してきたと思うんですけど、
関東というか、私の身近なところでもその名前を拝見するようになったのは、やっぱり2020年かな。
ITJ is トレイルジャーニーの時くらいからかなと思うんですけれども、それ以来、活躍されるスカイラーニングだったりとか、いろいろ活躍される場面が増えてると思うんですけれども、
そういう山を走るようになるというか、トレイルラーニングというか、そういうことを始められるようになったのは、いつぐらいからなんですか。
そうですね。競技として始めたのは、3年前くらいからなんですけれども、トレイルラーニングというものを知って、年に1回とか、レースをちょこちょこ走り始めたのが、もう10年前くらいのことになります。
なるほど。そうするともう学生時代からとか、そんな感じなんですか。
そうですね。
なるほど。そういう意味では、かなり長い経験を持っていらっしゃると思うんですけれども、周りでやってみようというか、誘ってくれる人とかいたとかっていうことなんでしょうか。
そうですね。一番初めにトレイルラーニングを始めたきっかけっていうのが、高校時代と大学途中まで陸上をやっていまして、ちょっと大学の時に怪我をしてしまって走れない時期が多かったんですけれども、
その時に、結果も気にせずに出れる大会ないかなって探してた時に、中場トレイルラン・ヒルゼンっていう、順位はつかずに記録測定だけやるっていうトレイルラーニングの大会があって、それにはちょっと山足下波引きになるんじゃないかと思って出てみたっていうのがきっかけですね。
そうすると、その頃、高校から大学にかけてとか、やっぱり長距離っていうか、マラソンとか駅伝とか、そういうような競技をメインに取り組んでらっしゃったっていう感じなんですか。
そうですね。1500とか3000とか、トラック競技とか駅伝とか、走っていました。
やっぱり、プレッシャーというか練習も厳しいし、そこで怪我、そういう中でもうちょっとリラックスして走れるというか、順位がつかないような大会というのはちょっと新鮮に見えたということだったんですかね。
そうですね。
なかなかこれ面白いなというか楽しいなという感じ、走られてみて思われたわけですか。
はい、そうですね。本当はリハビリのつもりで走ったんですけれど、走ってみたら想像以上に登りはきついし、下りもすごい危険で、リハビリにはならなかったんですけど。
でもその時に出た大会がすごく景色が綺麗で、すごく楽しかったのが印象に残ってて、それで山を走るのが好きになったっていう感じですね。
学生時代からのトラック競技
なるほど。そうですね。陸上競技されてる方からすると、ある意味では遊びみたいなものでもあると思うんですけれど、あんまり競技力の向上みたいなことで言うと、あんまりどういうプラスになるかわからないと思われる方が多いんじゃないかなと素人ながらに思うんですけれども、
むしろそういうところが気に入ったという感じなんですかね。陸上をガチでやってる人からすると、登りのきついところとか、下り怪我するかもしれないっていうのは、あんまりやりたくないなっていうふうにおっしゃる方が多いのかなと思いましたけれども、
相原さんの場合はちょっと違う感想を持たれたわけですかね。
そうですね。その時は競技としてトレイルランニングっていうのを考えたことはなかったんですけど、そこでトレイルランニングっていうものを知って、ちょこちょこ違う大会にも出るようになって、
そのゲストランナーの選手たちがすごい世界で活躍されてるっていうのを知って、トレイルランニングの奥深さを知ったっていうか、そっちの道でいつかは競技としてやってみたいなっていうのを学生の頃はうっすらと思っていました。
なるほど。そうすると、例えばどんな選手ですかね。中国、広島とかだと奥宮さんとかもよく大会だとか、上田瑠衣選手とかですかね。そういうような選手とかですかね。そういうご覧になったっていうのは。
そうですね。奥宮選手とか上田瑠衣選手と、あと千葉海外トレイルっていう徳島県の大会で田村儀選手とか。田村儀さん。
はい。あとは、長野の野麦峠の方である、あそこでコースディレクターをされてた栗原さんっていう方とか、その方たちの姿を見て、いつかこんな世界で走れたらいいなっていうのを思っていました。
こういうスポーツで活躍するって道もあるんだなっていうことを、そこで結構知られたということ。
そうですね。
けどその、先ほど最初のところで競技として走るようになったのは割と最近なんです。3年くらい前くらいからなんですっていうことでおっしゃいましたけど、そこはやっぱりなんかこう、
最近になって、ちょっと生活とか心境とか変化があったわけですか。もうちょっと競技としてしっかりやってみようという気持ちになるきっかけがあったんでしょうか。
そうですね。大学の2年生まで陸上やっていまして、その後、トライアスロンの方やっていたんですけど。
なるほど。
トライアスロンやってるときにトレーニングとして、トレイルランニングの大会に出たりとかはしていました。
で、1回その大学を卒業して、でも競技として走るのはいいかなみたいな、楽しく走るぐらいでいいかなっていうふうに1回思ってたんですけど、半年ぐらい経ったらなんかそれじゃ物足りなくなってきて。
で、また走ることで一生懸命やってみたいなって思ったときに、学生のときにトレイルランニングの大会に出て、いつかこの世界でやってみたいっていうことを思い出して、また挑戦しようって思ったことを覚えてますね。
なるほど。そうすると、タイミングとしては3年ぐらい前っておっしゃったから、私が配信でその姿を見ていた、例えばイズトレジャーニー2020年の年末だったかな、その頃にはだいたいそういうような気持ちが芽生えてたっていうことなんですかね。
現在のトレーニングスタイル
そうですね。ちょうどその頃だったと思います。
なるほど。あのときも、吉見さんだと、秋山さんかな、秋山ほのかさんとか、その頃すでにいろんな日本のトップ選手といわれる活躍をしてた人たちと競う方を並べて走ってらっしゃった姿を覚えてますので、やっぱりそこはこの機会にどれだけ自分の力を試せるかという気持ちがモチベーションがすごくあった、持ってらっしゃったということなんでしょうね。
そうですね。ただちょっとスタートリストを見たときにメンバーがすごすぎて、どれぐらいで走れるのかなっていうのはすごい思っていたんですけど、でもなんかまだ始めたばっかりで、どういう世界かわからないっていう状態で、すごい新鮮な気持ちで走れたっていうのはすごい覚えてます。
ちょうど私の記憶でも、あの頃って新型コロナで大会がいろいろ中止になったりして、トレイルのレースもあんまりない中で、2020年の12月の愛知トレイルジャーニー開催されたと思うので、
割とみんなが大会に待ってたというようなところもあったので、そういう盛り上がりも大会全体としてあったような気がしますし、そういう中で相原さんがテンション高めてらっしゃったということで聞いて、なるほどと思いましたけれども。
今は広島を離れられて四国、香川県のお住まいだという国がいましたけれども、トレーニングというか、どんなところを今走ってらっしゃるのかなっていうことをもし聞かせていただければと思ったんですけれども、いかがですか。
はい、そうですね。今、スカイランニングの方もやっているので、結構あの標高の高い山っていうところで、石鎚山系ですとか鶴木山系の方まで行って、できるだけ標高の高いところを走るようにしています。
登り下りを長い時間を登って下ってということを軽々練習できるところという意識をされているということなんですかね。
そうですね。結構四国の山って急な山が多くて、すごくいい山が多いなっていう印象です。
そういうスカイランニングも含めたトレーニングには、なかなかいい環境っていうことでしょうかね。
そうですね。
そうですか、なるほど。そういう中で、今週末のハセツネカップということになりますけれども、昨年は3位でフィニッシュされていますよね。見事だったと思います。初めてでしたよね、初めてのハセツネカップだったと思いますけれども、素晴らしいリビューだったと思うんですけれども、
昨年のこの3位という結果についてはいかがでしたか。だいたい自分では手応えあったという感じなのか、あるいはちょっと物足りなかったという感じなのか、どんなふうに昨年は思われました、終わった後。
はい、そうですね。去年のレースに対してはすごい自分の実力が出して、結果もタイム9時間、9時間台で走れたらいいなって思っていたので、そのタイムを繰り上げてきて、去年の結果に対してはすごい良かったなっていうふうに思っています。
そうですね。充実した大会ハセツネカップになったということだったんですね。素晴らしいと思います。このコースとか大会の雰囲気というか、結構大きな日本で行われる大会としては2000人の規模がある大会でもあり、結構独特の雰囲気もあるかと思うんですけれども、そのあたりはいかがですか。
その気に入った感じはありますか、あるいはちょっと面食らった感じはありますか、どんなふうに思われましたですか。
そうですね、まずスタートがとにかく早いっていうのを聞いていたんですけれども、やっぱり70キロ走るのに最初からもうダッシュみたいな、そういうスタートだったのはすごい印象に残っています。
けど、それに置いていかれないように必死に頑張ったということですよね。きっとそういう成果が出ているわけですからね。
そうですね。
なるほど、素晴らしいと思います。このコースについても、ちょっと私も四国の山取りあまり詳しくありませんけれども、比べてみていかがでしたか。四国で鍛えていればハセツネのコースもおそれるに足りないという感じだったんでしょうか。
そうですね、最初の三藤さんまでの登り続けるようなトレイルっていうのが、なかなかもう30キロほとんど登り基調っていうコースがなかなかないと思うので、そこは結構特徴的だなっていうふうに思いました。
あとは、そうですね、ナイトトレイルも去年はすごい不安だったんですけど、ナイトトレイルだけじゃなくて、天気が悪くてガスもいっぱいで、その辺の難しさっていうのを去年は感じたなって思います。
たぶん私もずいぶん前に走ったことがありますけれども、ちょっとレベルも相原さんとはだいぶ違うんですけれども、夜になってちょうど夕方ぐらいから霧が気温差が大きいせいと湿度が高いせいかと思うんですけど、だいたいの年が毎年霧が濃くなって前がマーキングがちょっと見えないぐらい濃くなったりとかっていうことはありますもんね。
あれもなんか想定してないとちょっと不安になるというか、前の方走ってる人だったら特に前とちょっと離れてるし大丈夫だろうかって不安になったりするかもしれないですよね。
そうですね。
そういう意味で今年はいろいろそういう去年走った経験だったりとか、タイムとかっていうのも自分で本番で走ってみて、だいたいここはこれぐらいでいけるとか、参考になるデータというかそういうものも手元にあるかと思いますけれども、
だいぶこう、安心してというか万全の気持ちの上では安心して走っている発展になりそうですかね。
そうですね。去年は何て言いますか、初めての出場だったので、怖いもの知らずだったところもあったと思うんですけど、今年はちょっと自分の中で壁を作ってしまってるところもあると思うんで、そういうプレッシャーとかもあるとは思うんですけど、
ただ、去年のタイムがあるので、そこを参考にしながら、去年より少しでもいいタイムでまたゴールできたらいいなっていうふうに思ってます。
今年の目標
最後伺えればと思うんですけれども、ちょっと乱暴かもしれませんけれども、今回のハセツネカップ、つまり優勝を狙いますとか、8時間半ぐらいで行きますとか、何かそういう目標って持ってらっしゃいますか。
そうですね。去年優勝して大会新記録で優勝した高村貴子選手の記録がすごすぎて、自分の優勝しますとかっていうのが恐縮すぎるんですけど、
ただ、去年が9時間半切ってフィニッシュできたので、9時間切りは目標にしたいなって思っています。去年よりも一つでも前の順位でゴールできたらいいなっていうふうに思ってます。
ちょうど高村さんとはだいたい同世代というか、年齢もほぼ同じぐらいなのかなって思うんですけど、ある意味では良いライバルになると思いますし、応援する側、見る側としてはまたどんな展開になるのか。
女性のレースも、今年は楽しいレース、楽しいというか見てワクワクするようなレースになると思います。走る側はなかなか熱いレース、いろいろ違うわくような面白いレースになるかもしれませんけれども、そういうレースは私たちも見られることを楽しみにしています。
今年は私もライブ配信の中でいろいろ解説みたいなこととか、そんなことで相原さんの活躍をお伝えできる機会がきっとあると思いますので、楽しみにしています。
はい。はい。ありがとうございます。
あと1週間切りましたけれども、相原千尋さんに、ハセツネカップの前にお気持ちなどインタビューさせていただきました。相原さんありがとうございました。
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