DogsorCaravanのインタビュールームへようこそ、ということで、ハセツネCUPが近づいております。今回は、私の注目する有力選手の皆さんに、事前にお話を伺おうと思っております。このセッションは、高村貴子さんです。高村さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
声が沈みがちな気もしますが、職場だからおとなしめにということですかね。
緊張もするので、よろしくお願いします。
失礼しました。昼間にお忙しいところ、時間をいただいています。
どんな大会にも、毎年活躍して注目される選手って言ったりすると思うんですけど、高村さんは、このハセツネCUPにとっては、まさにその注目の選手として、最初に名前が挙がる人じゃないかと思います。
今回は5回目の優勝に手がかかっているということになりますよね。
昨年はコースレコードでの優勝でした。タイムが今年の手元にありますが、8時間41分と49秒ということでした。
9時間の壁を破ったということで、大いに話題になりましたけれども。
さて今年は今、ちょっとまだスタートまでの時間がありますけれども、どんな感じですか。いい感じですか。
今年は前半シーズンが全く思い通りにいかなくて、本当に気持ちとしてもだいぶ焦りというか、不安さよりはすごく多い前半期だったので、
ハセツネまでにどこまで持ち上げるのかなというのが、自分の中すごく不安ではあったんですけれども、先日ザオンのスカイレースで一本一応ちゃんと完走できたということもちょっと自信にして、
1ヶ月ここまででできるだけやりたいなという感じで今は取り組んでいるところです。
ちょっと、2日目に入って伺おうと思ったんですけど、高村さん最初に会ったときは、医学部の学生さんでいらっしゃって、2015年にこの長い方の秋のハセツネカップで3位になられたのが、
ハセツネカップとの初挑戦だったと思いますけれども、そこから大会も高村さんも活躍というか飛躍されて、今はドクターとしてお仕事されているんだと思うんですけれども、
いろいろ忙しい仕事とアスリート活動の両立って、いろいろなかなか悩ましいところあると思うんですけれども、今のところはどんなふうにその辺はバランスとっていらっしゃるんですかね、なかなか大変なことだと思うんですけれども。
そうですね、前までは仕事じゃない日にちゃんとトレーニングしようみたいな感じで、逆に仕事している日に行っている日は、その練習量をちょっと落としたりして体を休めようみたいな気持ちでいたんですけど、やっぱりちょっと仕事の疲れもなかなか抜けなくて、その疲れた状態で土日トレーニングするとすごく
また疲弊してしまっていることもあるので、今は逆に仕事がない日でも1日はちゃんと何もしない日を作るようにして、ちょっとメリハリをつけるようにするようにして、ちょっとその日をコントロールしている感じでやってます。
なるほど、なかなかちょうどコロナになる前の発熱メイクアップの時がちょうど国家試験ですとかお話しした記憶があるので、今そういうこの数年というのはこの辺のいろんな仕事と生活とかのリズムとかがいろいろ大きく変わったタイミングでもあったとかと思うんですけれども、
そういうものもかなり自分なりにうまくバランスをとれるようになってきたって感じですかね。
そうですね、やっぱりその働き始めた時はやっぱり学生の頃とは全然違っていて、やっぱりその学生の頃は常に授業を受けていればいいという方はあれなんですけども、受け身の状態で良かったんですけど、働くとそういうわけにはいかないので、その奇跡にも出てきますし、そういうところが最初本当に自分としてうまくなじめないというか、やっぱり昔のようにできないというところがすごく苦しんだところで、やっと数年経って
ちょっとそこのスタイル、今のスタイルにちょっと慣れてきたかなという感じではあります。ただやっぱり学生の時と同じことをしようとするとうまくいかなかったりするので、そこも今は逆に張り切って働いている中でできる範囲でやるということを心がけてやってはいます。
話前後しましたけれど、そうおっしゃりながらも、昨年はコースレコードでのハセツネカップ優勝という素晴らしい成果も出されているので、すでにそういうのはうまくハンドルして成果を出していらっしゃるということなんですけれども、
高村さんのこのハセツネに向けた準備とかっていうのは、コースのこともすでにもう5回走っていらっしゃるわけだから、ある程度頭には入っていると思うんですけども、毎回思想するということはなかったりするんですか。
そのハセツネに向けた準備とかって、どんなことを高村さんの場合されるのかなと思って聞かせていただければと思いましたけど。
やっぱり思想は全部はしないですけど、最初の宣言まではどうやってもきついので、そこをいかに楽にいくかというのが、自分の中でちょっと基準じゃないですけど、これぐらいのきつさでいけたらと思うかなという感じがあるので、
その確認というか、そういうのだけは一応毎年するようにはしているかなという感じです。
なるほど。
その宣言までをある程度のペースで、今の実力でいったらどれぐらいきついのかなみたいな感じの確認をして、そこから練習を1ヶ月くらいやってみたいな。
なるほど。その宣言峠、第一関門ですけれども、スタートから20キロちょっとかな、その辺が走ってみて、自分の今年の仕上がりというか、どれくらい走れるかなという見安になるということなんですか、思想してみると。
なんていうか、当日になってみないと分からないという感じなので、自分ができることはその日最大のパフォーマンスを出すことだと思っているので、そこを一番に考えて当日に向かいたいなと思っています。
なるほど、そうですよね。
暑い、何かこう数日涼しかったり、何かちょっと雨っていうか曇り空でっていう日があったかと思えば、その当日は何かものすごい暑かったり虫暑かったりとかってこともありますもんね。
そうですね、はい。
ちょっとなかなか難しい季節というか、それが選手にとってはそこも苦しいところ。
そうですね、今年はちょっと本当に分からないですね。暑くなりそうって言いつつ気温も下がってきているので、ただ暑い日もあるって感じなので、どうなるんですかね。岩田さんどう思いますか。
いや、まあ何ともね、分かりませんけれども、僕自身も自分が何度か選手で出たこともありますけれども、何かある年は、今年は何か涼しいっていうから、タイツ履いて行ったことありますよね。
そうですか。
下が何かすごい暑くて、もうひどい雨に遭いましたけれどもね。
やっぱり後日にならないと分からないですね。
そうですよね。なかなかちょっとこう、ずっと通ったり行っていればある程度分かるんだと思いますけれども、なかなかこう天気予報だけ見ても、このコースの局地的なコンディションというのはなかなか分からないですよね。
そうですね、分からないですね。とにかく重たいものを持つ覚悟だけは持ってやって。
それは装備をしっかりしていく可能性があると。
軽く行けたらいいですけど、行けない可能性もあるので、そこはちょっと覚悟して、そうなったらそうなった時だなって思ってはいます。
ご自身ではどう思いますか。高村さん自身は割とそういう万が一の装備みたいなものはかなり気厚く用意するタイプですか。あるいは何かちょっと行けてしまうだろうと。
予備。予備の予備ぐらい入れちゃいますね。
結構慎重派なんですね。
ライトも2つ入れていったりとか、ジェルも多分すごい、なのでめっちゃ重くなっちゃうんですけど。
なるほど。
大体、そうですね、何か届け用には入れてますね。
そうなんですね。5回完走されて、ある程度慣れてはいても、万全を期しておきたいという気持ちの方が強いっていうことかな。
そうですね、サポートが絶対ないので、スタートしたら自分で何とかしないといけないので、そこがやっぱりすごい緊張するので、自分何だったときに何とかできるようにという思いではやってます。
今年も楽しみですけど、時間も限られています。最後にもう1問伺えればと思うんですけれども、
高村さんにとってハセツネカップは相性がいいのかなと思うんですね。
結果、春の30Kも含めて活躍されて、高村さん自身が注目されるきっかけにもなった大会って言っていいのかなと思うんですけれども、
高村さんから見て、ハセツネカップの楽しさというか魅力というか、きついレースであっても引きつけられる理由というようなところを聞かせていただければと思うんですけれど。
ハセツネは、さっきの話も繋がるんですけど、スタートしたら自分で全て何とかしないといけないという、全てが自己責任というのがプレッシャーでもありつつ、
それでもやっぱりそこがハセツネを攻略する楽しさでもあるのかなって思っていて、とにかく自分との戦いで、ゴールできたら自分に勝てたって思いに私はなるので、すごくそれがやっぱり魅力というか、ハセツネならではだなっていう思いがすごくあって、