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2023-10-01 16:17

髙村貴子・2023年 ハセツネCUP 大会前インタビュー【ポッドキャスト Run the World 115】

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今年も10月8日日曜日に日本山岳耐久レース(ハセツネCUP)が開催されます。東京・あきる野市の五日市中学校をスタートして、あきる野・奥多摩の山岳コース 71.5km をぐるりと一周して五日市に戻るコースで開催される大会は、1993年の初開催以来多くのランナーに愛され、今日では事実上のトレイルランニングの日本選手権といえる存在感を持っています。


2008年から破られることのなかった櫻井教美の8時間54分7秒を上回る大会新記録で昨年優勝したのが髙村貴子 Takako TAKAMURA (ITRA 717) です。ハセツネCUPには2015年の3位でデビューして翌年からは優勝を重ね、4年ぶりの昨年で四連覇となりました。昨年のハセツネCUP以降はWMTRC世界選手権には11月のチェンマイ、6月のインスブルックに日本代表として出場し、チェンマイではショートで14位になっています。国内では今年春のハセツネ30Kで優勝、9月の全日本スカイランニング選手権・スカイで優勝したのも記憶に新しいところです。


高村さんに今回のハセツネCUPに向けた自身のコンディションのほか、多忙な仕事と競技生活のバランス、今後の目標について聞きました。


ハセツネCUP・日本山岳耐久レース 2023 プレビュー https://dogsorcaravan.com/2023/09/30/2023-hasetsune-preview/


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サマリー

高村貴子さんは、ハセツネCUPの大会前のインタビューに登場しています。高村さんは、昨年のコースレコードで優勝し、5回目の優勝を目指して挑戦しています。当日にならないと分からないこともありますが、私はできることはその日の最高のパフォーマンスをすることだと考えています。それに集中して、当日に向けて頑張りたいと思っています。

ハセツネCUPの注目選手
DogsorCaravanのインタビュールームへようこそ、ということで、ハセツネCUPが近づいております。今回は、私の注目する有力選手の皆さんに、事前にお話を伺おうと思っております。このセッションは、高村貴子さんです。高村さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
声が沈みがちな気もしますが、職場だからおとなしめにということですかね。
緊張もするので、よろしくお願いします。
失礼しました。昼間にお忙しいところ、時間をいただいています。
どんな大会にも、毎年活躍して注目される選手って言ったりすると思うんですけど、高村さんは、このハセツネCUPにとっては、まさにその注目の選手として、最初に名前が挙がる人じゃないかと思います。
今回は5回目の優勝に手がかかっているということになりますよね。
昨年はコースレコードでの優勝でした。タイムが今年の手元にありますが、8時間41分と49秒ということでした。
9時間の壁を破ったということで、大いに話題になりましたけれども。
さて今年は今、ちょっとまだスタートまでの時間がありますけれども、どんな感じですか。いい感じですか。
今年は前半シーズンが全く思い通りにいかなくて、本当に気持ちとしてもだいぶ焦りというか、不安さよりはすごく多い前半期だったので、
ハセツネまでにどこまで持ち上げるのかなというのが、自分の中すごく不安ではあったんですけれども、先日ザオンのスカイレースで一本一応ちゃんと完走できたということもちょっと自信にして、
1ヶ月ここまででできるだけやりたいなという感じで今は取り組んでいるところです。
ちょっと、2日目に入って伺おうと思ったんですけど、高村さん最初に会ったときは、医学部の学生さんでいらっしゃって、2015年にこの長い方の秋のハセツネカップで3位になられたのが、
ハセツネカップとの初挑戦だったと思いますけれども、そこから大会も高村さんも活躍というか飛躍されて、今はドクターとしてお仕事されているんだと思うんですけれども、
いろいろ忙しい仕事とアスリート活動の両立って、いろいろなかなか悩ましいところあると思うんですけれども、今のところはどんなふうにその辺はバランスとっていらっしゃるんですかね、なかなか大変なことだと思うんですけれども。
そうですね、前までは仕事じゃない日にちゃんとトレーニングしようみたいな感じで、逆に仕事している日に行っている日は、その練習量をちょっと落としたりして体を休めようみたいな気持ちでいたんですけど、やっぱりちょっと仕事の疲れもなかなか抜けなくて、その疲れた状態で土日トレーニングするとすごく
また疲弊してしまっていることもあるので、今は逆に仕事がない日でも1日はちゃんと何もしない日を作るようにして、ちょっとメリハリをつけるようにするようにして、ちょっとその日をコントロールしている感じでやってます。
なるほど、なかなかちょうどコロナになる前の発熱メイクアップの時がちょうど国家試験ですとかお話しした記憶があるので、今そういうこの数年というのはこの辺のいろんな仕事と生活とかのリズムとかがいろいろ大きく変わったタイミングでもあったとかと思うんですけれども、
そういうものもかなり自分なりにうまくバランスをとれるようになってきたって感じですかね。
そうですね、やっぱりその働き始めた時はやっぱり学生の頃とは全然違っていて、やっぱりその学生の頃は常に授業を受けていればいいという方はあれなんですけども、受け身の状態で良かったんですけど、働くとそういうわけにはいかないので、その奇跡にも出てきますし、そういうところが最初本当に自分としてうまくなじめないというか、やっぱり昔のようにできないというところがすごく苦しんだところで、やっと数年経って
ちょっとそこのスタイル、今のスタイルにちょっと慣れてきたかなという感じではあります。ただやっぱり学生の時と同じことをしようとするとうまくいかなかったりするので、そこも今は逆に張り切って働いている中でできる範囲でやるということを心がけてやってはいます。
話前後しましたけれど、そうおっしゃりながらも、昨年はコースレコードでのハセツネカップ優勝という素晴らしい成果も出されているので、すでにそういうのはうまくハンドルして成果を出していらっしゃるということなんですけれども、
高村さんのこのハセツネに向けた準備とかっていうのは、コースのこともすでにもう5回走っていらっしゃるわけだから、ある程度頭には入っていると思うんですけども、毎回思想するということはなかったりするんですか。
そのハセツネに向けた準備とかって、どんなことを高村さんの場合されるのかなと思って聞かせていただければと思いましたけど。
やっぱり思想は全部はしないですけど、最初の宣言まではどうやってもきついので、そこをいかに楽にいくかというのが、自分の中でちょっと基準じゃないですけど、これぐらいのきつさでいけたらと思うかなという感じがあるので、
その確認というか、そういうのだけは一応毎年するようにはしているかなという感じです。
なるほど。
その宣言までをある程度のペースで、今の実力でいったらどれぐらいきついのかなみたいな感じの確認をして、そこから練習を1ヶ月くらいやってみたいな。
なるほど。その宣言峠、第一関門ですけれども、スタートから20キロちょっとかな、その辺が走ってみて、自分の今年の仕上がりというか、どれくらい走れるかなという見安になるということなんですか、思想してみると。
準備と不安な気持ち
そうですね。
面白いですね。
本当にその通りですね。逆に破雪にこそめちゃめちゃいくってことはしないんですけど、そこの自分の余裕度とかを見て、今年はきつい、厳しい戦いになりそうなとか、1ヶ月もっとやらないとなとか、
という考えと違ったりとか、いろいろその年によって対策を立ててやっている感じではあります。
今年もそうすると、さっきおっしゃったようにちょっと今年はやや不安あるというようなことをおっしゃったのかなと思いましたけれども、今年も思想をしてみて、ちょっといつもより厳しいなという感じがあったっていうことなんですか。
そうですね。ちょっと山に行けている回数が少なかったりとかもして、やっぱり下りとかでちょっと不安な部分があったりとかもあったので、そこを本番どこまでうまく対処できるかなという感じではあるんですけど、
あと10日ぐらいでできるだけ上げれるようにしたいなと思っています。
このタイムとか記録のことについて言うと、5回目の5連覇という話もありますし、昨年のコースレコードをさらにもっと上がいけるんじゃないかっていうような期待とかも当然みんな話題に昇ると思うんですけれども、
なかなかそれを上回りますというふうにおっしゃることもなかなか簡単なことではないと思うんですけれども、昨年8時間41分というタイムを出されてみて、どうでしょう、まだ自分のベストっていうかもっといいタイムいけるんじゃないかっていうような感触はありますか。
ちょっとその辺の、昨年もちょっと伺ったかもしれませんけれども、高村さんにとって、あるいは女子選手にとって、仮説明のまだまだ目を目指せるんだろうかっていうところについては、どんなふうにお感じになりますか。
そうですね、去年が逆に記録出ると全く思っていなかったので、毎年すごい狙っていってダメでって感じだったのが、去年は本当にゴールできるくらいの気持ちで行って、あれ?みたいな感じだったので、逆にタイム出るときって本当に分からないなっていうのがすごく思ったのがまずすごい、それが第一印象で、逆にその去年は本当にそんなに練習をがっつり長い距離やったってわけでもなかったので、
可能性としては、例えば1年とかかけて準備したらいける可能性はあるのかなと思うんですけど、ただ、覇説明に限ってはその気候が本当にタイムに影響するので、その気候がどうなるかが全く直前になっても読めないので、
ハセツネCUPの魅力と攻略方法
なんていうか、当日になってみないと分からないという感じなので、自分ができることはその日最大のパフォーマンスを出すことだと思っているので、そこを一番に考えて当日に向かいたいなと思っています。
なるほど、そうですよね。
暑い、何かこう数日涼しかったり、何かちょっと雨っていうか曇り空でっていう日があったかと思えば、その当日は何かものすごい暑かったり虫暑かったりとかってこともありますもんね。
そうですね、はい。
ちょっとなかなか難しい季節というか、それが選手にとってはそこも苦しいところ。
そうですね、今年はちょっと本当に分からないですね。暑くなりそうって言いつつ気温も下がってきているので、ただ暑い日もあるって感じなので、どうなるんですかね。岩田さんどう思いますか。
いや、まあ何ともね、分かりませんけれども、僕自身も自分が何度か選手で出たこともありますけれども、何かある年は、今年は何か涼しいっていうから、タイツ履いて行ったことありますよね。
そうですか。
下が何かすごい暑くて、もうひどい雨に遭いましたけれどもね。
やっぱり後日にならないと分からないですね。
そうですよね。なかなかちょっとこう、ずっと通ったり行っていればある程度分かるんだと思いますけれども、なかなかこう天気予報だけ見ても、このコースの局地的なコンディションというのはなかなか分からないですよね。
そうですね、分からないですね。とにかく重たいものを持つ覚悟だけは持ってやって。
それは装備をしっかりしていく可能性があると。
軽く行けたらいいですけど、行けない可能性もあるので、そこはちょっと覚悟して、そうなったらそうなった時だなって思ってはいます。
ご自身ではどう思いますか。高村さん自身は割とそういう万が一の装備みたいなものはかなり気厚く用意するタイプですか。あるいは何かちょっと行けてしまうだろうと。
予備。予備の予備ぐらい入れちゃいますね。
結構慎重派なんですね。
ライトも2つ入れていったりとか、ジェルも多分すごい、なのでめっちゃ重くなっちゃうんですけど。
なるほど。
大体、そうですね、何か届け用には入れてますね。
そうなんですね。5回完走されて、ある程度慣れてはいても、万全を期しておきたいという気持ちの方が強いっていうことかな。
そうですね、サポートが絶対ないので、スタートしたら自分で何とかしないといけないので、そこがやっぱりすごい緊張するので、自分何だったときに何とかできるようにという思いではやってます。
今年も楽しみですけど、時間も限られています。最後にもう1問伺えればと思うんですけれども、
高村さんにとってハセツネカップは相性がいいのかなと思うんですね。
結果、春の30Kも含めて活躍されて、高村さん自身が注目されるきっかけにもなった大会って言っていいのかなと思うんですけれども、
高村さんから見て、ハセツネカップの楽しさというか魅力というか、きついレースであっても引きつけられる理由というようなところを聞かせていただければと思うんですけれど。
ハセツネは、さっきの話も繋がるんですけど、スタートしたら自分で全て何とかしないといけないという、全てが自己責任というのがプレッシャーでもありつつ、
それでもやっぱりそこがハセツネを攻略する楽しさでもあるのかなって思っていて、とにかく自分との戦いで、ゴールできたら自分に勝てたって思いに私はなるので、すごくそれがやっぱり魅力というか、ハセツネならではだなっていう思いがすごくあって、
ハセツネCUPへの意気込みと自己試練
他のレースだったらやっぱり誰かと競うとかいう思いの方が強くなっちゃうんですけど、ハセツネだけはやっぱり自分との戦いなので、そこが特別で、
1年に1回このレースを終えないと年が越せないじゃないですけど、そういう思いで、毎年、集大成じゃないですけど、1年の集大成みたいな感じで取り組んでます。
タイムとか優勝とかということとは超えて、超えてというか、そことは別で自分の力試しというか、自分の敵ができないかっていうところを試すところに意味があるということなのかな。
そうですね。私はそういうふうに思って取り組んでいます。
まさにこれ、それってハセツネカップが掲げている理念みたいなものにすごく近いと思うので、まさに相性が合うっていうことなんでしょうね、というふうに今伺ってて思いました。
今年も相性がいいといいんですけど。
いや、きっといいでしょ。
本当にいい時に取り組んでます。
ありがとうございました。
ということで、今年も注目戦、やっぱりハセツネカップファンの皆さんにとっては登場が楽しみな選手だと思います。高村孝子さんにお話伺いました。大会当日も頑張ってください。よろしくお願いします。ありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。
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