UTNBはモンブランで開催される大会なんですけれども、
今まではUTNBのモンブランが1つあったわけですけども、今度は30の大会から構成されるワールドシリーズをやりますということなんですね。
今まで全部で30なんですけど、最初にアナウンスされたのは、
それがソラヤソンで有名なアイアンマングループとの提携でやりますと。
そのシリーズの中には、アイアンマンの参加に入っているウルトラトレイルオーストラリアとか、
タラウェラウルトラマラソン、ニュージーランドですね。
あとUTNBの開催をしてきたガオリゴンバイUTNB、中国の大会ですけども、
バルダランバイUTNB、スペインですね、大会とかそういうものが構成されていると。
年間で30の大会が構成されて、その頂点にモンブランが位置づけられるということなんですね。
しかもエントリーの仕方とかも大きく変わりまして、
今までUTNBはポイント、ウルトラポイントを何ポイント、今だと10ポイントなんですけども、
2大会で10ポイント得ることがエントリー資格ですと。
あとは抽選ですというふうになっていたんですけども、
これが大きく仕組みが変わってポイントは問いません、あるいはなくなります。
これからは2023年大会からですけども、30の大会のどれかを走ると、
ランニングストーンという抽選券、抽選チケットが得られます。
長い距離を走るとチケットが増えるし、
あと何回か30の大会を2つ、2つ、3つと走るにつれてチケットが溜まっていきます。
それで抽選をやります。
逆に言うと、日本のワールドシリーズの30に入っていない大会とかを走るだけでは、
資格というかエントリーの抽選の対象にならないということになったということなんですね。
話が長いから大きな変更なので話が長くなってしまいましたけども、
いわば今までの日本のトレイルとか、アメリカのトレイルとか地元で走っていって、
それでユーテンビーにエントリーできるということではなくて、
まずは30のワールドシリーズの大会を走ってくださいと。
それが後、モンブランの抽選に参加できますという仕組みになったので、
人によっては商業主義だとか、モンブランの何様のつもりなんだというような話とか出てきて、
大いに話題になったというか、割と否定的な声も結構大きく聞こえた。
もちろんそればかりではないと思うんですけれども、そんなようだったんですよね。
以上、ちょっとお話ししてみたんですけど、石川さん、これだけは専用ではないんですけれども、
そういう事情がどんどん3万円、3年で倍になるような勢いにつながってるようなんですよね。
キャパシティはもうこれ以上増やすことはできない?
モングランを走るっていう意味では限界がありますからね。
だから上手い方法を考えたってことですよね。簡単に言うとね。
もちろん、例えばそういうふうにせずに、モングランはモングランで、
100マイルのUTMBであれば2400人、これ以上やるんだと。
2400人に3万人応募しよう、10万人応募しようが平等に抽選ですよということも可能っちゃ可能だと思うんですけれども、
やる側としては別にそれで損するわけじゃないし、エントリーフィーが減りもしないし、
ある逆にそういうプラチナチケットみたいになったら、大会はエントリーできないけど、
いろんなメディアへの露出だったり、そういう形でビジネスにはつながるとか、
お金はもっともらえるよとかいろんなこともある、考えられると思うんですけど、楽なのはそっちの方だと思うんですよね。
そういう中で、けどそうではなくて、これだけたくさんの人がUTMBに憧れるなり、
エントリー挑戦したいなりという気持ちがあるのをどうすれば答えるかというふうに真正面から考えると、
その一つの答えが30個のBy UTMBのシリーズを作るということになったということなんです。
これはこれでは非常に真摯に迎え合ったと思うんですよね。
本当に大変なことだと思うんですよね。しかもその30の大会には、
単にUltra Duel World Seriesとかだと、それぞれ独立した大会がそれぞれ実習的にやってやりますよと。
あとルールが違うという、カトリーナさんいろいろおっしゃってましたけど、
例えば筆記品が違うとか、エイドのサポートとか、そういうことの条件とか、
基本的なところが違うってことはそんなにないと思うんですけれども、
やっぱり細かいところは違う。これらのところも統一すると。
あと細かいことで言うと、レジストレーションのシステムを共通にするとか、
あとはたぶんライブ配信とかも共通のプラットフォームでやりましょうとかですね。
参加する大会にとっては、そこまで、しかもその大会の意思決定に、
UTNBのスタッフ、カトリーナさんの会社のスタッフが参加するみたいな感じなんで、
例えば日本で、UTMFだったら、UTMFの実行委員会の中に、
大会のステータスは、ここまで来ればそんなに揺らぐことはない。
いわば、あぐらを描いていたって、大会としての評価は確立されているし、
そんなに頑張らなくてもいいんじゃないと。
今のところは、カトリー家の、ポレッティ家のファミリービジネスといってもいいような段階なわけじゃないですか。
ファンドが入って上場しろとか言われてるわけじゃないと思うんですよね。
それとはまた話は違うと思いますけれども。
別にそうじゃなくて、こういうふうにやっていけば、十分大成功だし、
それ以上望む大会の主催者って世界の中でもそんなにいないと思うんですけども、そうじゃないんだと。
だからいわゆるベンチャー企業的な、アントレブルナーシップというか、
誰もやってないことをやるんだっていうか、もっといいものにするんだっていう、
そのモチベーションがすごいっていうのは、どうからそこを含んだろうっていうのは、
ちょっと素直に今回もインタビューして思いましたけれどもね。
一緒にこのニュースを聞いたときの印象は、モンブランのブランディングだとか、
あとは自分たちの持ってる価値観をもうちょっと広げていくっていう、
そういうことが目的にあるのかなと想像していたんですが、
どちらかというと今回のインタビューを読むと、
もうちょっと競技家というか、ルールを統一していこうだと。
自分たちの少なくとも、シリーズ戦の中でのルールを統一していこうだとか、
競技というキーワードの方があるんじゃないのかなというのを感じたところでして、
このあたり、もし石川さんにお聞きできるんですけど、
競技制と大会オーガナイズというのはどういう付き合い方をしていくのか、
これからどういう形がいいのかというのは聞いてみたいところですね。
それぞれの考え方があるというところなので、
受け入れがたいというふうに考える方も多分いるのはよくわかるんですよね。
だから私もこれからもろてを挙げて、
全員のオーガナイザーの皆さん、オーガナイザーにとってみれば、
例えばウェストンステーツにこういうフランスから人が来て、
色がどうだとか、受付がどうだとか、ああしろこうしろ言って、
しまいにその名前に、ウェストンステーツ by UTNBってあり得ないだろうって思うんじゃないかと思うんですよね。
別にCNSワークだってそうだろうし、CNSワーク by UTNBなんてあり得ないだろうって。
「あせつね by UTNB」って。
考えられないだろうっていうような。
それはあり得ると思うんですよね。
ただ実際に開催されているby UTNBの大会も、私も全部知ってるわけじゃないですけど、
オマーンとそういう色々比べると、
それぞれ大会は素晴らしい大会だけど、全く似たような大会になってしまってるということもなくて、
それぞれの個性は残ってると思うんですけどね。
そうですよね。これちょっと僕からご質問なんですけど、
カトリヌさんって、例えばこれってビジョンの話だと思ってるよね。
UTNBのビジョンじゃないですか。
ビジョンがないとここまでできないと思うんですけど、
彼らのビジョンはこうだっていう明確なものって言ってました。
UTNBとしての品格とかカルチャーとかいろんな抽象的な言葉としては出てると思うんですけど、
例えばアントレプレナーっていう側面で言うと、
ビジョンってすごい大事だと思うんですよね。
誰のペインをどう解決するんだからやるんだっていう。
これって言ってましたかね。そこが気になってたんですよね。
どうでしょうね。一つのキャッチフレーズみたいなことではまとまって聞けなかった気がするんですけども。
ただ一つ言えるのは、
今のトレイルランニングの姿を否定してそれを改めるんだっていうことでは決してないと思うんですよね。
例えば単に競技というだけではなくて、インタビューの中でも出てきましたけど、
旅をしてそこでいろんな人と出会って出会うことが意味があるということだったりとか、
あとエリート選手も普通の一般ランナーも肩を並べて同じコースを一緒に走るっていうところが素晴らしいところだとか、
いうようなこともおっしゃってるし、
実現できずにやむを得ずそういう幻想から反するところとかもあるし、
無人するところもないわけではないと思いましたけれども、
そこは苦労というか、いろいろやる中で苦心があるんだと思うんですけどもね。
だから必ずしも言った通りになってるわけではないと思うんですが、
アイアマンと組んで、トライアーソンみたいなと言うと怒られるかもしれないけど、
トライアーソンみたいにするんだみたいな考えが決してあるわけではないんじゃないかと思うんですけどね。
もちろんわかりませんが、心に秘めたものがあってみたいなことも、
単なるビジレイクで言ってるだけで僕がそれに騙されてるんだって言われたら、そうかもしれませんけれども。
これから私もまたちょっと機会があれば聞いてみたいと思いますけどね。