1. Run the World, by DogsorCaravan
  2. #021 丹羽薫・「SHIGA1」FKTを..
2020-06-25 54:45

#021 丹羽薫・「SHIGA1」FKTを振り返る(前編)トレイルを切り拓いて一周をつなぐロマン、順調なスタートから深夜のピンチへ

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丹羽薫 Niwa Kaori選手が琵琶湖をぐるりと一周する420kmのトレイル、「Shiga1(シガイチ)」を156時間10分(6日と12時間10分)でフィニッシュしFKTを記録されてから、収録当日で2週間が経ちました。長い挑戦による疲労からようやく立ち直ってきた丹羽さんに、Shiga1 FKTについて振り返っていただきました。

お話は滋賀県の県境に沿ってぐるりと一周する420kmのロングトレイル「Shiga1」に引きつけられた理由から始まり、7日間にわたるFKTへの挑戦をスタートから順に思い出しながら振り返っていただきました。

後半となる四日目からの振り返りは次回のエピソードでお聞きいただけます。

(2020年6月21日収録)

--- Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/dogsorcaravan/message
00:02
DogsorCaravanプレゼンツ、Run the World
だった一人で、まともに通れるトレイルがあるかもまだわからない状態のところを
ぐるっと一周してしまうっていうことにすごくロマンがあるなぁって思って
自分の中ですごい葛藤があって、本当に自分は正しいことをしてるんだろうか
自分がただエゴイストでタイムのことしか考えられなくなってこういうことをしてるんじゃないかとか
獣道があったら、そっちの方が狩るのが少なくていいから、獣道を使おうみたいな
歩きやすくはなくて、やっぱり良くないので、オネに付け替えたり
DogsorCaravanプレゼンツ、Run the World
ポッドキャスト番組、Run the Worldへようこそ
DogsorCaravanを運営している、岡田光一です。
このポッドキャスト番組では、ゲストをお迎えしてトレイルランニングを中心に
様々なトピックについてお話を聞いてまいります。
さて、今日は三浦香織選手です。
三浦香織さんが琵琶湖を一周、ぐるいと一周する
市街地420キロのトレイルですね。
これを6日と12時間10分でフィニッシュして
FKT、Fastest Known Timeを記録されてから
今日この収録を行っている今日で、ちょうど2週間になります。
DogsorCaravanでも、FKTスタート前の三浦さんに
ポッドキャストを出ていただきましたし、またちょうど
今日の収録したこの日なんですけれども、YouTubeに
ビデオのレポートという形でエピソードを公開させていただきました。
今日はこの市街地FKTについて振り返るために
またもう1回三浦香織さんをお迎えして
お話を伺いたいと思います。三浦さん、今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ちょうど2週間経って、もっと早くお話を伺えばいいかなと思ったんですけど
私もYouTubeの今日公開したものをまとめるとか
それが一段落するまで落ち着かなくて、今2週間ごとになったんですけれども
いかがでしょう?今体調とか、その後あれだけの大変な挑戦だったので
いろいろ大変だったかなと思うし、三浦さんだったらもう全然平気なのか
どんな感じですか?覚えてみて、今体調とか気分とか
そうですね。体調は今はもう普通に近い感じに戻ってるんですけども
本当に最初の1週間は貧血状態がすごくて、ひどくて
アンドラとかトルデジアンに比べても相当のダメージがありました
なんか最初の2日ぐらいは本当にまともに生活できないぐらい
03:03
貧血でフラフラで、うちの旦那にも
私の母親よりも年上に見えるって言われて
老婆のようになってました
貧血のせいか、純粋に距離とかミスのせいか
回復もすごく遅い感じで、筋肉痛は特になかったんですけども
やっぱり走ると全体の筋肉の重だるさみたいなのが残ってて
昨日初めてFKTの後に山に走りに行ってみたんですけど
やっぱり一番のダメージは足裏の前足部の痛みで
これはもう走ってる時から痛い痛いって言ってたんですけども
最初の1週間ぐらいは寝ようとしたら
足の裏がピリピリ痛み出して、痛みで何度も目が覚めることがありました
それはトルデジャンの後もあったんですけども
やっぱり今回の方が長かったです
【佐藤】酷使した結果ということなんでしょうね
ピリピリするっていうのは、皮が剥けたとかそういうことを言うように
骨が折れたとかそういうことではなくて
外傷はないんだけど
足の裏にも筋肉が4層ぐらいになってるって聞いたんですけど
たぶんその筋肉が疲労してる感じとか
固くなってる、すごく固くなってる感じなんだと思うんですけど
だから寝てても寝苦しい感じがあったりとか
何なのかわかんないんですけど
FKT5の変化としてはむちゃくちゃ寝相が悪くなってますね
旦那を寝てる間に蹴ったりとか
寝てる間に動き回ってるみたいで
何でかよくわかんない
【佐藤】眠れてはいるんだけど、やっぱりいろいろ身体が動くみたいな
何か動かしてるんでしょうね
もう一つトルデジアンの後もあって
今回もっとひどく出たのがアレルギー反応で
もともと食品アレルギーがあるんですけど
今回やっぱり免疫システムに
トルデジアンの後もそうだったんですけど
長いレースとか何日も寝ないっていうことによって
免疫システムに大きな影響があるようで
06:00
その後にすごい失神が出てかゆくなって
みたいな状態になりました
今はもう全部収まってるんですけども
【佐藤】さすがのお庭さんも
【上杉】ボロボロです
【佐藤】今はちょっと私もビデオ越しで顔拝見してますけれども
お元気そうには見えますけど
もうちょっと時間かかるのかもしれないけど
【上杉】例えばレースとかで走れるようになるまでは
まだちょっと時間かかるなって感じがしますね
トレーニングもやっぱり徐々に再開していってるけど
全然思ったスピードでも走れないし
体がついてこないし
まだやっぱり心拍数を上げると
貧血みたいな感じでふらふらってする
頭がふらふらってする感覚があるので
慎重に戻していこうかなと思ってます
【佐藤】というわけです
私も先ほど自分が撮った映像とか見てると
すごく元気そうでしたけど
やっぱり気力で支えてる部分って
当然大きかったわけですよね
改めて壮絶なチャレンジだったな
改めて今回の市街地のFKT
一緒に振り返らせてもらえればと思うんですけど
そもそものところから立ち戻って
市街地っていうものですね
にわさんが興味を持って変わるようになった
きっかけっていうところを
また振り返ってみたいと思うんですけど
我々が広く知られてるのは
去年のゴールデンウィークの後に
5月にマコンドジュニアさんを始めるとする
皆さんがステージレースという形で
市街一周ラウンドトレイルっていう
イベントが開催されたっていうのを
みんな知ることになったと思うんですけれども
それ以前からそういうにわさんにとっても
いろんな地元に近いトレイルですよね
どういう形で
市街一周ラウンドトレイル
それはイベントの名前ですね
市街一周ラウンドトレイルの名前
どういう形でこれに知ることになったのか
っていう話があればと思ったんですけど
そうですね
多分最初は
この市街一周ラウンドトレイルの
生みの親であるコンドジュニアさんが
個人で何日かに分けて
一周されてたんですよ
でそれを見て
すごい興味を持って
っていうのが多分一番最初だったと思います
09:04
その時はまだ今みたいに
滋賀県の北部の奥井茂木から
予防エリアが見返ったくだったので
ロードを使って迂回されたりとかもしてたみたいなんですけど
一人でたった一人で
まともにトレイルがあるかもまだ分からない状態のところを
ぐるっと一周してしまうっていうことに
すごく感心して
しかもロマンがあるなって思って
そう思ってたら昨年
近藤さんがレースを
ステージレースをやるっていうんで
それに合わせてコース整備
かなりのボリュームの開拓作業を
近藤さんとか
うねもとさんをはじめとする
開拓チームで
すべてボランティアで
お金とかも一銭ももらってない
自分たちで機械とか買ったりとか
そういうのでされてる情熱に
すごい動かされて
でも私と主人も少しだけ
お手伝いとかさせてもらって
レースの時に
一応UTMFがあったので
そのUTMFが終わってから
オールデイウィークに
プレレースのボランティアとかもさせてもらって
その時に選手の皆さんの
いろんなドラマがあったりとか
そういうのを間近で見て
すごく感動したりとか
涙したりとかして
自分もすごいやってみたいなみたいな
そこですごく影響を受けて
ただ自分がやるんだったら
やっぱり睡眠のタイミングとか
戦略とかがもっと必要になってくる
スルーでやりたいっていう気持ちが
すごく強くあって
でもUTMFがある限り
なかなかUTMFと
オールデイウィークの期間が近すぎるので
できないなっていう気持ちはあったんで
いつか自分がもうUTMF走らなくなったら
っていう気持ちがあって
本当は今年UTMF走って
卒業して来年ぐらいに挑戦したいな
っていう気持ちがあったんです
だけどコロナの影響で
UTMFが中止になったっていうことを受けて
じゃあ今年やってみようということになりました
福井武紀の話が
私が滋賀県長浜市の出身ということもあって
住んでたところは近いんだけど
全く意識がそんなところに通れるところがあると
思ってもみなかった
開拓するって言っても
車でトレイルヘッドっていうか
12:02
そこに行く
どこに行けばいいのかも分からないし
そこにトレイルヘッド行くだけでも
長浜市内から行っても1時間とかかかる
そういうところなので
それを何十キロも
10キロ20キロまでひっきり開く
すごい苦労だっただろうなと思います
そうですね
それ聞くだけでもすごいロマンというか
そうですね
生地に近いような気がするだけに
分かりますよね
はい
そういうコースを今回走られたわけなんですけれども
はい
少し
私は最後の2日間だけ
見させていただいたんですけれども
全部で7日間にわたる挑戦でした
いろんな思いを抱きながら
1日1日進んでいかれるし
そのことを全部覚えていらっしゃるわけではないのかと思うんですけど
たぶん私が知らないようなお話も
きっといっぱいあったんだろうなと思って
その辺のところ
順を追ってといっても
若すぎるとあれかもしれませんけれども
ちょっと地名と一緒に思い出すことを
聞かせていただければと思ったんですけれども
今回は月曜日に
6月1日の月曜日の午後午前9時にですね
大塚をスタートして
時計の反対回りですかね
進んでいく
だから最初は
しがら木とかそっちのほうに向かわれて
継芸とか
はいはいはいはい
それぐらいまでが初日でしたですかね
はい
そうですね初日にまず
大塚をスタートして
そこから
鈴鹿山脈の入り口にあたる世野公園っていうのが
月曜日のあたりになるんですけども
世野公園までで日が暮れた感じで
世野公園からナイトトレーベに入っていって
鈴鹿峠で
日が変わったぐらいの感じだったんですけども
前半は
そうですねまず初日その月曜日だったので
スタート地点には
誰も来ないというか関係者だけ
自分のクルーとそれから
田口さん一緒に挑戦した田口実さんの
クルーだけがいるかなと思ったんですけど
なんか思ったより
仕事前に応援に来ましたとか
見送りに来てくれた人がいっぱいいて
すごいびっくりして
それまでも
前のポッドキャストでお話ししたように
15:01
開催にこぎつくまでにすごく
大変だったんで
スタートを切れるっていう喜びがすごく大きくて
スタート切ってからは
京都との県境を走る感じなんで
私もよく普段から走ってる山が多かったので
全体としてすごい慣れ親しんだ
走りやすい感じだったんですけども
すごくゆっくり行ったし
抑えてるつもりだったんですけど
やっぱりタイムチャートで想定してたよりも
だいぶ早くなってしまって
ちょっとテンションが上がったのもあるかもしれないですし
でもそんな無理した感じはなかったんです
なので元気に楽しんで進んでいった感じで
鈴鹿山脈の入口の湯の公園までは
東海自然歩道があるんで
結構フラットで
そのあたりも走りやすい区間で
市街地コースは全体的に走りにくいところが多くて
累積標高だけじゃなくて
やっぱり開拓した道が多いので
足場が悪いところ
足場が悪いっていうのは崩れやすいとかっていうよりも
買った竹の借り残しみたいなのがたくさんあって
すごく足を置きにくくて
軽快に走れる綺麗なトレイルじゃない感じのところも結構あったりとかで
あとはアップダウンが激しい
急盗が多いっていうんで
走れないところが多いんですけども
この前半の部分が唯一すごく走れるエリアだったと思います
スタートは非常に順調というか
順調すぎた感じですね
そうすると1日日が暮れて
そこから鈴鹿山脈に入っていくというところが
最初の本格的なトレイルセクションということになります
それが2日目
初日はだからそこはほとんど大きな休みは取らずに
そのまま時々補給をするだけで
夜を通して向かっていったってことなんですね
そうですね大休憩はもう全然せずにって感じで
鈴鹿山脈に入ってからがすごく時間がかかるのが分かってたんで
しっかり手前で世の公園で補給はしましたけど
18:03
そこでも特に大きい休みは取らずに進んで
鈴鹿山脈の初めの鈴鹿峠までが
かなり急な草岩があったりとか岩場が続いてて
精神力を要したりとか集中力を要したりとか
それから気をつけなきゃいけないエリアなので
そのあたりで眠くなることはまずないので
しっかり注意しながら進みました
夜ですよねそのセクション
そうですねもうそこは夜
思想はしてたんですけど何回もそのあたりは行ってるんですけど
夜通るのは初めてだったんですけど
意外にオマーンを12月に走ってて
オマーンのレースが非常にすごかったので
逆に鎖場もないようなところでもっとすごい岩場をよじ登らされたりとかしたんで
なんかちょっと感覚が鈍ってて全然全く怖いとも思わず楽しく通り過ぎました
ちなみにオマーンbytmbは色々ありますけど
私も見たらビアフェラータでしたっけ
鎖を体にハーネスをつけて
あらかじめあるワイヤーに指示器っていうんですかそういうので
安全をのち綱みたいなのを確保しながら進むみたいな
そういうところがあったりするので
さすがにオマーンに比べれば鈴鹿はまだ
そうですね安全な感じがしますけど
良かったのかな
そうですね
無事鈴鹿峠に着いて
鈴鹿峠に着いた時点でですね
本当だったら
そうですね
そうか
世の公園に着いた
鈴鹿峠に着いて本当だったら
そこで朝の3時半ぐらいの予定だったんですけど
朝の2時ぐらいに着いてて
1時間半ぐらい前倒しになったんですね
その後から鈴鹿峠今度は
もうちょっとだんだん安全になるというか
全体に道は分かりやすくてはっきりしてるし
それから急登の繰り返しで
21:03
登ったり降りたりギザギザしながらどんどん
ご在所岳に向かってどんどん登っていく感じなんですけども
きついのはきついんですけど
まだ2日目だし元気で楽しく
飯野選手と大洲選手が交代にペーサーをしてくれて
いろいろたわいもない話をしながら進んで
非常にこの区間は楽しかった思い出がいっぱいですね
むしろ後半のご在所岳って鈴鹿山脈の有名な山ですから
いろいろ拝見コースとかも整備されてるんですかね
そういうところの方がむしろ歩きやすい
鈴鹿山脈って鈴鹿セブンってあって
7つの山を一気に踏破するっていうのを目指してやってる方も最近多くて
トレールランナーの方も結構やってて
そのためか夜反射板がついてるんですよ
コース上に
なのでその鈴鹿山脈のメジャーの部分は反射板もついてて
夜通っても全く心配がない感じで分かりやすかったですね
もうやっぱご在所岳に着いた時に暑くてですね
2日目の日中午後とかですか
そうですね日中なんですけど
お昼ぐらいだったかなもうすごく気温が上がってて
暑くなってきてちょっと暑さでバテた感じだったんですけど
オス選手がご在所岳の上の自販機でサイダーを買ってくれて
それで結構癒されました
あとは応援の方もご在所岳の上に来てくださってて
そうなんですね
もうその辺からですね
そうするとそこから
鈴木山の方に一回関ヶ原というか柏原とかですね
そちらの方まで降りるのはまだ結構距離はありますよね
そうですね
石暮峠というところが最初の大休憩ポイントだったんですけども
石暮峠が20キロ地点ぐらいなんですけども
そこで一回シャワーして
仮眠して
いろいろ食べたりとかちゃんとしてっていうのを予定してたんですけど
24:02
なんかやっぱりレースの今までのレースの時でもそうなんですけど
そこまでで既に31時間以上かかってるんですね
普通だったら絶対スッと寝れるはずなんですけど
やっぱり体が興奮してるのか
うまく眠れず
寝ようとして横にキャンピングカーの中で横になるんですけど
なんか寝つけなくて
それでも主人が30分ぐらいでも目つぶって横になってるだけでもいいから
体は休まるからそうした方がいいよって言ってくれたんで
横になってるんですけどなんかだんだん時間を無駄にしてるような気がして
どうせ寝れないんだったら進んだ方が
進んで言ったら天候も安定してるしそんな寒くはないんで
3中で眠くなった時に寝た方がいいんじゃないかって思い出して
起きてやっぱり行くわって言って
そこ2時間大体いろんなこと込み込みで滞在する予定だったんですけど
1時間40分くらいでもう出て
その先に進んでいくんですけど
その後今度くらかけ峠っていうところでもう1回サポートを受けて
そこから井野選手と大須選手2人体制でサポートしてくれるんですけども
くらかけ峠の前にお池岳っていうのがあるんですけど
そこを過ぎたらものすごい高い山はなくなっていくんで
くらかけ峠から五層峠までは三国岳っていうのを超えたら
あとはもう下り基調でアップダウンしながら下っていくみたいな感じなんで
ちょっとなんか気が楽になったところだったんですけども
実はその三国岳以降で事件が起きるというか
ロストを示して
おっしゃってましたね、お二人
そこの区間っていうのはくらかけ峠の後の三国岳っていうところを超えて
その後そこから五層峠っていうところに向かっていく途中っていうのは
かなりルートファインディングが難しい箇所で
そもそもマーキングもいっぱいついてるんですけど
そのマーキングがだから各団体がつけていろんな色のテープとかがついてるんですけど
そこにどうも最近ついたっぽい一際目立つピンクのテープがあって
思想の時からこのピンクのテープには気をつけなきゃいけないなって言ってたんですけど
27:03
それはそのピンクのテープが私たちの目指すところには導いてくれなくて
途中で違う方に右側に下ろすんですよね
岐阜県側の方に行っちゃう
なんでこのピンクのテープは気をつけなきゃいけない
自分の中ですごい思ってたんですけども
3人でワイワイ話しながら行ったら
その部分を大須選手が先頭にいたんですけど
そのまま大須選手はピンクのテープに沿って右側に降りちゃったのを
大須選手もうダメですね
何も気づかない私も全然気づかなくて
やっぱりペーサーがついてると自分のナビゲーションモードがオフになってる
ありますよね特に話ししながらとかね
そうですね
それはそのためにもちろんペーサーもつけてるんですけども
ただある程度自分でももうちょっと注意してみておくべきだったなと思うんですけど
そういう感じで完全にナビゲーションモードオフになって
これなんかおかしくないみたいになった時に
やってしまったってなって
やっぱり大須選手とかはすごく責任感が強いんで
やっぱり責任を感じて一生懸命コース復帰を考えて探してくれるんですけど
でも大須選手も井野選手も体力があるから
とんでもない急盗を直盗して行こうとするんですよ
控えさせてね
そうそうGPSを見てここ登ったらコースに合流できるんじゃないかみたいなところを
私その時ちょっとキレて
こんな急盗登れる体力もうないよとか言って
多分2人からしたらそこをなんとか登ってくれないとみたいな気持ちだと思うんですけど
私は2人が急盗を登っていくのを見送って
その場でしばらくじっとしてたんですけども
ここでじっとしててもしょうがないなと思って
かといってその急盗を登って追いかけるのもあれだし
キョロキョロしてその辺ちょっとウロウロしてたら
草むらの中に結局何で何回か試走してるのにそこ分かんなかったかっていうと
6月の頭になると今まで以上に草が茂ったり木が茂って
マーキングが隠れちゃったんですね
その木の茂みの中にマーキングとコースを見つけて
こんなところにあったのかと思って
自分でスマホでGPSを見ながら
こっちかなこっちかなってウロウロしてるうちにそれを見つけたんですけども
30:02
そのうちに自分がオフになってナビゲーションがまたオンにスイッチが入って
自分でナビゲーションしだすと
そしたらまた今度コース見つけて
復帰できたと思ってそのまましばらく進んでみて
これ間違いないと思って
オースさんとイーノさんを呼ぼうと思って呼んでるんですけど
全然返事がないんですよ
近くにいると思ってたのに全然声が届かないし
向こうの声も全然聞こえなくて
ヘッドランプも見当たらないし
これは完全にはぐれたと思って
それもう夜なんですか?
真っ暗ですもう
言ったらクマがいてもおかしくないエリアなんで
私はそのBluetoothスピーカーを持ってて
それでずっと音楽を流してたんですけど
怖いんでそのまま音楽ずっと流しながら
大声で2人を呼ぶんですけど
全然反応がないし
ちょっとやっぱどうしようって考えるんですけど
考えながらも足は先に進んでるんですよコースを
落ち着いて考えると
まず携帯で連絡しようって一番最初に思って
携帯見たら県外で
オースさんは無選挙持ってて
でも私は無選挙持ってなくて
あとは本部が持ってるんで
ということは本部からオースさんに連絡してもらうのが一番だと思って
まずは私が五層峠まで行って
サポートの本部に
言ったらオースさんに無線で連絡してもらうのが一番だと思って
一回戻ってて
戻る前に先に行ってってことですかね
次のサポートポイントに
オース選手とイーヌ選手は
イーヌ選手は私よりも全然体力があるし
何とでもなるだろうと思って
その2人よりも私の方が
そこのルートに詳しいはずなんだけど
タイムのことがすごく気になって
ここで時間を大きくロスするわけにいかないと思って
先に進もうと終わっちゃうという選択を取って
ここで私がその2人を探してうろうろするよりも
先に進んで先に五層峠まで行って
五層峠から無線で連絡してもらった方が確実だって思ったんですけど
なんかその時に自分で
自分のやる行動を正当化した後でも
ずっと走りながらも
イーヌさんオースさんって呼びながら走ってて
33:03
でもやっぱり反応がなくて
だんだんやっぱり不安になるじゃないですか
2人大丈夫かなとか
そうなってきてもやっぱり足は止まらなくて
先に進むっていうことにすごいこだわってて
なんだろうその時に
自分の中ですごい葛藤があって
本当に自分は正しいことをしてるんだろうか
2人を置いていくのが本当に正しいことなんだろうかとか
これは自分が本当にただエゴイストで
自分のことしか考えられなくて
本当にタイムのことしか考えられなくなって
こういうことをしてるんじゃないかとか
ものすごい葛藤があって
やっぱり私は多分こういう人間なんだと思って
こういう追い詰められた時に
やっぱり自分の本性が出るというか
それをすごい痛感して
やっぱり私こういう人間なんだなとか思いながら
1人で走ってたら後ろから気配がして
ランプがキラキラして
そしたら井野さんと大須さんが追いついてきて
合流できたんで問題なかったんですけど
本当にその時はすごくほっとしたし
この方向を取ってよかったと思って
結局結果としては
私が下手に探し回ってうろうろするよりも
確実に合流できたんで
結果としてはよかったなと思ったんですけど
2日目の夜の話ですかね
そうですね2日目の夜中
もう朝方ですね
結果としては井野さんの2人は
引き返して降りてきてまた
間違ったところを戻って
香里さんの後を追いかけるような形で進んでいて
合流できたというようなそんなイメージなんですかね
すごいですね初め上に登ったらコースがあって
大須さんが
じゃあこのまま
二羽さんって言ったら私がいなくなってたんで
どうしようってなって
2人一緒に動くと私がもしそこに来た時に
行き違いになっちゃうから
井野さんをそこに待たせて大須さんを探しに行ってっていう感じで
でもやっぱり見つからないから
先に進んでるんじゃないかってなって
先に進もうっていう話になって
2人で先に進んだら私の方が先にいたっていう感じだった
なかなか普通の登山の常識っていうのもあるし
またこういう挑戦の途中っていうのもあるし
36:00
その辺で気持ちは
その場で後から言えばね
こうしたら安全になったのにとかって言えるけど
なかなかその瞬間っていうのも
なかなか難しい判断だったんだろうなって思いますね
そうですね、でもよかったのは
一緒にいたのが大須さんと井野さんで
2人ともものすごい体力、経験豊富だし
山の中に1人で置いていっても大丈夫な人ばっかりなんで
そこが本当安心でした
これが女の子のペースは1人とかだと
絶対置いていくようなことはできないので
困ってたと思うんですけども
そこは非常に良かったです
とにかく会えた時はすごく嬉しくて
そのまま五層峠に3人で下っていって
一応途中で大須さんと会った時に
大須さんも途中で無線連絡を本部に入れて
道に迷ってるからちょっと時間がかかるっていうのは
伝えてたみたいなんですけども
結局五層峠に降りた時には
もうすごい精神的に疲弊してて
しかも明け方早朝
そうですね
五層峠に降りたのが朝の5時ぐらいだったんで
明るい森の外に出た時の
助かった感みたいな
脱出できたみたいな感じで
だけど五層峠のところの手前で
無線入れた時に
田口さんたちも迷ってたっていう話を聞いてたんで
田口さんたち転校してたんで
もういないかなと思ったら
田口さんたち寝てたんですねそこで
五層峠でね
はい、過眠されてて
私たちはそこで大休憩する予定ではなかったんで
もうそのまま補給とかして
気持ち切り替えてすぐ出発して
そこから大瀬選手と一緒に
茨城山を目指していくっていう感じで
そこから3日目ですね
茨城山はこのコースの中でも
最も標高としては高いところになるかな
そうですね茨城山は滋賀県で一番標高の高い山で
とても人気の山なんですけども
そこに表参道から登らずに
一般的なメジャーなハイキング道から登らずに
上平寺登山口っていうところから登るルートが
このルートに設定されてるんですけども
その上九寺から
その登山口まで行くルートも
なかなかの荒れ具合で
39:01
鬱走とした杉林の中を行くんですけど
杉林ってどこも一緒に見えるんで
ずっと同じところにいるような気持ちになって
かなり気分が撒いてテンションも下がって
やっぱり鈴鹿山脈の急登とかで
かなり私もともと右足にアキレス腱付着部への
もう慢性的になってるのかな
大体レースの後とかちょっと腫れたりとかするんですけど
もう鈴鹿山脈を終わった時点でそこに痛みがちょっと出てて
まだ言ったら全然前半なんで
100マイルやっと走ったぐらいで
痛みが出てるから
気分がだいぶ落ちてきて
こんな足に痛みが出てて
私400何十キロとか走れるのかなみたいな
すごい不安になってきて
靴変えようと思って
靴を交換するんですけど
その靴が
普通のジャストサイズの靴だったんですけど
普段全然ないのに
そのアキレス腱の部分がむちゃくちゃ当たるんですよ
多分足がむくんでたんでしょうね
足がむくんで
普段22センチなんですけど
もう22センチの靴だと
アキレス腱の部分が当たってむちゃくちゃ痛くて
1回靴履き替えて出発するんですけど
すぐに大須さんに
ダメだこれみたいに言って
そしたら
車ですぐ近藤さんが
別の靴を持ってきてくれて
まだロード走ってる時ですね
持ってきてくれて
それで靴履き替えて
すごい車で追いかけて
はい靴って
ちょうど東山道の入り口で
ちょっと待っててって言われて
東山道の入り口でちょっと待ってたら
靴をデリバリーしてくれて
22センチは無理だと思って
足がむくんできてるから
22.5センチに履き替えて
そうすると全然問題なくいけて
痛みも全然気にならなくなって
靴によって当たりがだいぶ違うみたいで
今回ほとんどの距離走った
クロスプロっていう
サラモンから出てる新しい靴が
足首周りがすごく柔らかくて
アキレス腱への負担もすごい軽いんで
そっちに履き替えると
全然大丈夫だったんで
それでもうそっからは
42:00
クロスプロか
もう一個ゲーター付きの靴があったんですけども
それは23センチを履いてたんで
普段より1センチくらい大きいんですよ
足がむくんできた以上
この2足しか使えないなみたいな感じで
使っていったんですけど
ちょっとでも足が痛かったり気になる部分があると
すぐ気持ちが後ろ向きになるんですよ
大丈夫かなこんなので
完走できるのかなみたいになるんで
靴を履き替えて痛みがなくなったということで
また楽しい気持ちがちょっと戻ってきて
しかもスペシャルサプライズゲストの
某有名トレイルランナーが
写真なくなりましたよ
なんかお仕事の関係で
ずっとは内緒なんだけどみたいな感じで
応援に来てくれて
すごくそれも嬉しかった
応援に来たっていうのが
初めから決めて応援に来たっていうよりも
見てたらいてもたってもいられなくなって
応援に来たみたいな感じで
すごく感動して
一緒にじゃあ
いぶき山登ろうみたいな感じで
いぶき山山頂まで一緒に登って
そこからそうですね
いぶき山山頂で本当は
国見峠まで大きい休憩する予定ではなかったんですけども
やっぱりちょっと睡魔が
石暮峠でもしっかり寝なかったのもあって
結構睡魔がひどかったんで
いぶき山の山頂でちょっと寝て
車の中で寝させてもらって
そのまま奥いぶきに向かって
今度は進んでいく感じでした
ちなみにいぶき山っていうのは
皆さんは一番苦しいコースで登られたけれども
実はドライブウェイが岐阜側からは
サポートとかされる方は車でも
有料道路ですけど上がっていって
駐車場も大きな駐車場あって
ちょっと足は使えますけど山頂まではね
思いますけど
割とアクセスはしやすいところなんですけど
そうですね
とてもいい山ですね
登山客も私も行ったことがあるのは
メジャーの方の
滋賀県の浜足側の上野っていうところから
上がっていくのが普通のルートだと思うんですけど
だから私もそれ以外のところって
全く想像がつかない
よくわからないですけど
そんな人が行かないところなんだろうな
そういうところ
そうですね
たぶん急な
角度も急なんでしょうし
傾斜も急ですよね
えーとね
5号目までは同じ
5号目以降は同じなんですよ
下から上はね
はい
5号目
5号目かな6号目かな
6号目ぐらいに合流するルートがあって
そこまでは
そんなにすごい急っていうわけではないんですけど
結構いいコースなんで
45:00
たぶん最近は
いぶき山やっぱり人が多いので
それを避けて
他のトレイルランナーの人たちも
5番の
使われてるみたいで
道は綺麗でした
それが3日目の
明るい時間帯ですよね
3日目の明るい時間帯で
そうですね
昼の2時
昼でももう夕方
夕暮れ前だったと思います
そこから
奥いぶきに向かっていくんですけど
そこで
あれですね
奥いぶきエリアと
それから
その後の
予防エリアっていうのは
例の開拓した部分が
たくさんあるエリアなんで
結構
道も悪くて進みにくい
距離の割に
アップダウンの割に
時間がかかるエリアだし
それから
道迷いもしやすいので
その部分は
実は
事前にですね
結構
うちの主人と
根本さんと近藤さんと
開拓
整備し直したりとかに行って
整備も
結構
スキルが
後のほうになると
アップしてきたらしくって
あと道具も良くなって
前半にやっぱ整備したところ
っていうのは
粗いんですってすごく
まだ
チェーンソーを使い始めたとき
より
使い始めたときあんまり上手に
枯れてなかったと
はいはいはいはい
だんだん上手くなって
なんか初めの頃は
ナタとかで切ってたみたいな話を
しましたけど
道具もなかったんで
だからそういうところとかは
やっぱ甘いし
あとは
どこに道をつけるっていうのも
やっぱり
尾根じゃなくて
ちょっと
獣道があったら
そっちのほうが
刈るのが少なくていいから
こっちの尾根道じゃなくて
獣道を使おうみたいな感じで
獣道を使ったりしてたらしいんですけど
やっぱ獣道って崩れやすかったりとか
あんまり
歩きやすくはなくて
雨とか降ったときに
あんまり
やっぱ良くないし
たくさんの人が今後通ることを考えると
やっぱ良くないので
尾根に付け替えたりとか
っていう作業を
結構して
その際に
もし夜間そこを通ることになっても
道迷いしないように
反射板とかも
マーキングに付けたりとか
して
結構整備したので
そこは夜とか見たら
逆に
昼間よりも道がすごく分かりやすくて
反射板が光々と光ってる感じで
万全を期した
会があったとか
そうですね
48:00
はいはい
すごくそれは
やっぱ道もだいぶ
歩きやすくなってたりとかで
良かったんですけど
逆に
良くなりすぎて
単調で
眠くなっちゃって
難しいな
安全すぎて
そうなんですよ
危険だと怖いけど
よく
安全だと帰って
退屈してしまうみたいな
そうなんですね
なんかその
オマーンのレースの時とかも
やっぱ危険な
岩登りセクションとか
全く眠くならないんですけど
それが終わった後の
単調な下りのセクションとかで
むちゃくちゃ眠くなったりしてて
やっぱり
気が緩むんでしょうね
気が緩むと
すごく眠くなってしまうみたいで
なので
何回も
森の中で
ちょっと
ここで5分ぐらい寝るとか
そういう感じで
ちょこちょこ寝ながら進みました
奥いぶき
近藤さんや宇根本さんが
作ったって言うけど
そんな簡単に作れるものでもないわけです
当然ながらね
それこそ
前あったものを
もう一回整備するとかっていうことなら
まだ想像はできるかもしれないけど
ほとんどもう
なくなってるもの
っていうことを前提にして
そういう
口で言う以上のすごい苦労
そこにはあったということですよね
でもやっぱり
道を作れば
人が使い出すみたいで
ハイカーの方とかにも
たまに会ったりするし
ハイカー
謙虚をね
ファンのハイカーの人とかがいて
基本謙虚念に
道をつけてるんで
そういう方たちが
すごい喜んでくださってるらしくって
やっぱ人が歩いてくれたり
動物が歩いてくれるように
動物もねやっぱり
歩きやすいところを一番歩くみたいで
結構爪痕とかがあって
動物っていうのは
鹿とか熊とかですか
多分そうだと思いますね
はい
まああんま合わないほうが良さそうだけど
そうですね
熊のなんか生々しい爪痕とかもありましたけど
基本でも
関西にいる
熊さんたちは
童貌ではないんで
びっくりさせなければ
出合い頭とかでなければ
襲ってきたりはしないので
絶えず音を出しながら
喋ったり
喋れなくなっているときは
音楽かけたりとかしながら
自分たちの存在をアピールしながら
あくまでも自分たちが
動物たちの
言ったら
寝床の中に
夜邪魔させてもらってるみたいな気持ちで
通りますよとか言いながら
通ってました
それ水曜日の夜
はい
そうですね
これが
そうですね
品又峠っていうところで
まあ
あのちょっと
20分ぐらい
仮眠したんですけども
あの
そこから
51:00
その品又峠っていうのは
グランイブキスキー場っていう
オクイブキスキー場
って呼ばれてたところがあるんですけど
そこのスキー場の上の峠なんですけど
そこのところで
えっと
まあちょっと仮眠して
その時もなんかね
眠いんで
あの自分でもね
あの
寝る場所をすごく探してるんですね
ただ
虫がやっぱこの時期多くて
あとやっぱ森の中でも
あんま熊の窓みたいなところでは
寝たくないんで
まあ
なんかどこで寝ようかなっていうのを
ずっと考えながら
こう進んでて
まあ品又峠の開けたところが
一番
虫がいなくて
熊もいない感じのとこだし
いいだろうっていうんで
そこのところまで頑張って
そこでちょっと20分ほど寝て
やっぱね
20分寝るとすごくまた元気になるんですよね
まあ
すごい
実際には疲労
休みはちょっと短い時間だと思いますけども
全然
まだ違うということですね
20分だけ
はいはいはい
それだけでもやっぱ寝ると全然違うんで
そこからまた
先に進んで
今度鳥越峠っていうところで
もう一回
えーと大休憩をする予定だったので
本当はそこで
えーと
どれくらい
2時間ぐらい休む予定だったんですけども
鳥越峠に行っても
あの
なんかその前の品又峠で
品又峠で20分ほど寝たせいか
なんか大丈夫だなと思って
またどうせね
キャンピングカーに入っても寝れないんじゃないかなと思ったんで
まあ
あの着替えしたりとか
あの
今度暑くなってくるんで
鳥越峠で朝の
4日目の朝の
6時ぐらいだったんで
まあこの後暑くなってくるのに備えて
あの
着替えしたりとか
それからしっかりご飯食べたりとかして
えーと
そこから先に進んでいこうっていう感じで
もうすぐ
1時間ちょっと休憩したら
すぐ出発しました
あーまた
ショートスリープじゃないもんね
ほとんど
そうですね
木曜日の朝ですか
そうですね
木曜日の朝ですね
はい
ランザワールド岩香里さんのインタビューの前半を聞いていただきました
市街地FKTの
このインタビューの後半はですね
次回のエピソードでお届けいたします
54:01
ぜひ
聴きください
ドクザーキャラ版
ランザワールド
岩香里一がお届けいたしました
54:45

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