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  2. #12 スタートアップCTOに転職..
2020-11-06 19:50

#12 スタートアップCTOに転職するってぶっちゃけ幸せ?


大企業からスタートアップへ転職する人が増えている。
今回お話いただくWantedly 取締役CTO 川崎 禎紀(カワサキ ヨシノリ)さんもその一人です。
大企業からステージを変えることへの不安もありつつ、自身の成長や偶然の積み重ねから転職を決断します。
今回は、スタートアップのCTOに転職して、ぶっちゃけどうだったのかお話を伺っていきます。
ホストはfukabori.fmのiwashiが担当します。

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僕が最近一番感動した言葉なんですけど、
人は何歳になっても成長するっていう。
すごい僕はその言葉を聞いて、
プログラマー35歳定年説みたいなのやっぱりあるじゃないですか。
振り返ると、35歳過ぎてからの方がまだ全然成長してるなと思って、
今が常にピークだなって思ってるので、
学習スキルはまだ上がってるなって思ってます。
こんにちは、いわしです。
普段は通信事業者で人材開発や組織開発、ソフトウェアエンジニアとして働いています。
大企業からスタートアップへ転職する人は増えています。
今回お話しいただく、ウォンテッドリー取締役CTO、川崎よしのりさんもその一人です。
大企業からステージを変えることへの不安もありつつも、
自身の成長や偶然の積み重ねから転職を決断します。
今回は転職してどうだったのかお話を伺っていきます。
まずは川崎さんが社会人として初めに働いていた、
外資系金融機関時代のお話を伺いました。
そもそもなぜ金融機関に入社したのでしょうか。
アメリカ系の証券会社の東京支社に新卒で入って、
その中のテクノロジー部門というところがあってそこに入りました。
日本の金融機関ってソフトウェア開発してるイメージないと皆さん思うんですけど、
これはあまり日本で知られてないと思うんですけど、
アメリカ系の証券会社あるいは金融機関ぐらいあまり広げてもいいかもしれないですけど、
その会社の中でソフトウェア開発している全部、ことが多くてですね。
その会社の話を聞いたときに、
それがその会社の競争力の原点の一つであるという説明をしていて、
それぐらいソフトウェア開発がビジネス上も意義があるし、
社内に今、リューソフトウェアエンジニアプログラマーを抱えるほど
投資する価値があると思っているんだというところが1個いいところだなと思って選んだという形ですね。
実はインターンに行っていて、
終始1年のときに当時はそこまでではなくて、
インターンという言葉知らない人だっているぐらいの時代だったなと思ってたんですけど、
たまたまなんか張り紙で見つけた、
インターンに応募したらたまたま通って1ヶ月インターンしたんですよね。
そんな中で全然知らない世界観だったので、
外資の会社とか全然想像もつかなかったし、
金融機関も金融何それみたいな状態だったので、
何も知らなかったし、
そんな中でも面白いし、
かつそのときもやっぱり自分でできることあるな、
ここは自分の何かしらの成果を出せるなっていう感覚も
インターンの間につかんだので選んだっていう感じですかね。
金融機関への入社は、たまたま見つけたインターンの張り紙。
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そこからソフトウェア開発の世界に入っていく川崎さんですが、
外資系金融機関ではどんな仕事をしていたのでしょうか。
証券会社も社内の組織もいろんな組織に分かれていて、
いわゆる直接お金を稼いでいる部門であるトレーディングとセールス、
マーケット部門ってその会社で呼ばれてましたけど、
あんまりテクノロジー関係ないですけど、
投資銀行っていう部門だったりとか、
それを支えるミドルオフィスと、
そのさらにそれを支えるバックオフィスオペレーションって呼ばれてたりとか、
ユーザー組織に合わせてテクノロジーの中でも組織が分かれていて、
チームが分かれていて、
それぞれに対応したシステムを作るみたいな形でした。
私はトレーダー、ある金融商品もすごいいろんな種類があって、
普通の方が想像するのは株とかFXが身近だと思うので、
そういうのを想像されると思うんですけど、
実は金融商品って世の中にもすごいいろんな数があって、
企業が発行する債権と、
それの金融派生商品、デリバティブって言うんですけど、
のトレーディングとセールスをするためのシステムを作ってました。
リアルタイムでリスク計算するシステムとか、
リスク計算するモデルが後ろにあって、それとつながっていて、
トレードをするとリスクができる限りリアルタイムで反映されていくシステムとか、
お客さんとの取引のデータがスムーズに流れてくるようにする。
その取引のデータを決済したり、
契約だったりとかのシステムにデータを流していかない。
あるいは会社の毎日の損益を毎日計算するんですけど、
それを出すシステムに流していく。
一番データの上流にあるシステムの開発をしてました。
金融システムというと、どちらかというとシステムオブレコード寄りの開発であり、
ソフトウェアエンジニアとして堅牢なシステムを作る能力を伸ばされたのではと思います。
では、なぜWantedlyに転職することになったのでしょうか。
これもいろんなものの複合なんですけど、
転職しようと思ってたわけでもないし、
スタートアップに行きたいと思ってスタートアップを探してたわけでもないんですよね。
30歳だったんですけど、ちょうど6年経って、
この先見た時に昇進をしたりして、
この先のあと6年いても多分同じこと続けるだろうなみたいな。
最初の新卒で入った時のマネージャー、香港系カナダ人の女性マネージャーだったんですけど、
彼女は6年経っても同じようなチームを転々として、
違うチームのマネージャーをやってるみたいな形で、
ある意味社内での立場も追いついたし、
同じことやるんだな、ちょっと思っちゃったんですよね、その先。
それとは全然別に、
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Wantedlyって会社と人とのマッチングサービスなんですけど、
僕は多分世界で一番最初にWantedlyを使って仕事を変えた人間なんですよ。
さっきデータベースのレコードを調べてきたんですけど、
僕の応募レコードは225番だったんですよね。
募集のレコードIDもプライマリキーも7番だったので、
100%自信を持って入れるんですけど、
世界で一番最初にWantedlyで使って転職した人だと思ってるんですけど。
なので本当に一番最初のローンチ時に僕いなかったんですよ。
その時は代表が自分でコードを書いてて、
プラス業務委託で手伝ってくれていたプロのソフトウェアエンジニアの方がいらっしゃって、
あと学生インターンも一人いたのかな、そんな感じで。
代表は別にソフトウェアエンジニアじゃなくて、
セールスとかマーケティングバックグラウンドの人なので、
雰囲気でRubyを書いて、雰囲気でCSSを書いてみたいな感じだったんですけど、
なんとかローンチだけして、それがFacebookで流れてきて、それを見て、
当時も全然今と比べて機能もサイトももっと素人臭かったし、
たまたまその時代表が仕事していた場所が自分の家から歩いて5分くらいの場所だったんですよ。
そこが東京県内じゃなかったら僕会いに行って話を聞いてみようっていう風には絶対思わなかったので、
すごいちょっとたまたまなんですけど、
それがきっかけで会って話をして、
いろいろ言ってたら1週間インターンに行くことになってですね、
曲がりしているオフィスの出ていかなきゃいけない期限が来て、
そのギリギリで資金調達できて、
すごいボロいマンションの4階の一角で、
自分たちの初めての専用オフィスみたいなのを作れてたタイミングみたいなところで、
インターンに行って最初に行った仕事はソファを組み立てるでしたからね。
1週間ちょっと一緒にやって、
こういうのも面白いかもなーみたいに思ってたのと、
ここはちょっと話を遡るんですけど、
学生の時、ユーザーインターフェースとか面白いなーってやってた時に、
ちょうどやっぱりインターネットが盛り上がってた時代だったんですよね。
もう言わなくなりましたけど、
Web 2.0っていう言葉がすごいもてはやされていた時代で、
ブログとかウィキとか集合値の力で、
インターネットで人類は進化していくっていうのがあって、
すごいインターネット変わってた時代を見てたので、
インターネットへの憧れみたいなのを多少はずっと持ってて、
そういう機会が回ってきたので、
40歳でそういうのできないと思ったんですよね。
そんな体力がある方でもやっぱりなかったので、
この後10年いたら多分この会社にしか大使形ないし、
今は金融機関でしか仕事できない人になっちゃうだろうな。
かつ、そこで書いたソフトウェアって、
どんだけ多くても社内の50人ぐらいにしか使われないので、
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もちろんビジネス的な価値は生んでたとしてもですけど、
ちょっと違うのを、
どうせソフトウェアエンジニアとして、
まだこの先のキャリア30年ぐらいあると思った時に、
ソフトウェア使われるの楽しかったしなーみたいな、
昔のことを思い出して。
っていうのが全部重なってっていう感じですかね。
外資証券会社で着実に成長していましたが、
就職から数年の後にキャリアパスが見えてきて、
成長速度が鈍化する。
数年先の未来が容易に想像できてしまう。
こういった考えのエンジニアは結構多いはず。
では、ボンテッドリーでのスタートは順調だったのでしょうか。
基礎的なもちろん知識はあるにせよ。
じゃあサービス開発はどうやるんだっけとか。
現代的なその時代はPaaS前世紀だったので、
プラットフォームアザサービス前世紀だったので、
知らなかったし触ったこともなかったし。
バージョン管理も、
GitHubのアカウントあったけど使ったことなくて、
会社でやっとサブバージョンが使えるようになったみたいな。
CVSでずっと開発してたけど、
サブバージョンが使えるようになって、
ブランチが切れるようになって嬉しいみたいな。
そういう開発だったので不安はしない。
とはいえ、一人目のソフトウェアエンジニアだったので、
役に立たないことはないだろうというぐらいの気持ちで、
最悪ダメだったら別に何とでもなるのかなと、
戻るっていう選択肢も別にあるはあるし、
いずれにせよ会社の財務状況として売り上げはゼロなので、
何も普通にいったら1年で会社なくなるっていう状況だったので、
入る段階でそういうもんだと思って、
1年くらいちょっとやってみたら面白いんじゃないかと思って、
行ったら8年いることになって。
怖いと思ったことはなかったですけど、
入ったら入ったでもうしっちゃかめっちゃかなので、
とにかく早く前にいろんなものを進めないといけないので、
やっぱりやっていく過程で方針もどんどん、
これは正しいと思ってるんですけど方針はどんどん変わっていくし、
ちゃんとプロダクトを一発当てるっていうのに忙しくて。
意外にも1年くらいやってみようという意気込みなのですね。
スタートアップに転職する方は、
もう戻らないぞ!くらいの勢いだと思っていたので驚きです。
ガラッとステージを変える場合は、
これくらいの意気込みの方が実は動きやすいのかもしれません。
その後、現在はコンテッドリー取締役CTOとなった川崎さん。
CTOとしてどんな役割を果たしているのでしょうか。
一番最初は、最近もやってるんですけど、
コードを消すのを仕事にしてて、
もちろん書くんですけど、
代表がプロのソフトウェアエンジニアじゃないので、
とにかく動くものを作るんですよね。
それはすごく正しくて。
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ただその代わり、名前と実体のコードが一致してないだったりとか、
使われてない実験した後のコードみたいなのが
無限に存在して作りながらですけど、
作るのと全体を理解するのと、
やる過程でいらないのを全部消していくみたいなのを
ちょっとやったりしましたね。
役割、これ多分いろんなところでCTOの役割ってなんだっけっていうのが
5、6年前にすごいトピックとして流行っていて、
3年くらい前にVP of Engineeringみたいな、
VPoEみたいな単語が海外からで元々あった概念が
割と日本に紹介されて、
CTOにいろんなものを期待しすぎ問題みたいな。
多分日本のこういう界隈では話題になるようになって、
分離していかなきゃダメだよね、違う役割だよねっていうのは
なってると思っていて、
僕自身はやっぱり日本のクラシックなって言ったらいいんですかね、
何でもやるタイプのCTOとしてやってきたというのが多分近くて、
コード書く瞬間もあれば採用に責任を持ってたときもあるし、
新規のプロダクト開発とかたまにするときとかは
プレスリリース自分で原稿書いてみたりとかやったこともあるし、
いろんなことやってきたなって思ってて。
うちの会社で言うと開発組織は価値のあるプロダクトを
大勢の人に届けて売れる状態にする。
売るところには多分責任を持ってないんですけど直接的には。
その中で今組織全部を見合わせたときに
経営メンバーの中で足りない役割だったり、
あるいは開発チームの中で、
すごい優秀なソーシャルエンジニアその後もどんどん入ってきたので、
であればここは別にその人たちがやったほうが良くて、
自分は違う役割を持ったほうが良いよねっていうので、
その間が開かないように、
でもかつ今その瞬間に重要なところを拾っていくみたいな感じで
やっていくことを結構コロコロ変えていきましたね。
会社の成長とともに、
CTOとしての業務も変化していくんですね。
自身のCTOとしての成長に関して、
どう思っているのか聞いてみました。
新しいことをやって60点ぐらいの成果を
高速に出す力がついたなって思ってね。
だいたいどこでも何となくそれっぽい成果を
そこそこの短い時間で出して、
ちゃんとした人を連れてくるなり、
なんなりして変わっていくっていうことをひたすら繰り返してるなって思ってます。
一個一個を取ったら、
開発組織作りとか、
エンジニアのメンタリングだったり、
特定の技術の設計だったり、
エキスパートが社内にいっぱいいるので、
みんなのほうが圧倒的にできると思っていて、
どれも便利に幅広く使う人だし、
今でも新しいことが発生するんだったら
それは多分やれると思っているので、
それは別に新しい技術部屋だったとしてもそうなんですけど、
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そこは負けないなって思ったのと、
これはこの数年すごい思ってることなんですけど、
うちのセールスペックの
トップの思考役員が言っている言葉です。
僕が最近一番感動した言葉なんですけど、
人は何歳になっても成長するっていう、
その人すごい言ってて、
本当はセールスの第二新卒みたいなコミュニティに
当てられたメッセージみたいなんですけど、
僕はその言葉を聞いて、
プログラマー35歳定年説みたいなのがあるじゃないですか。
振り返ると、35歳過ぎてからのほうがまだ全然成長してるなと思って、
今が常にピークだなって思ってるので、
学習スキルはまだ上がってるなって思ってます。
ソフトウェアエンジニアってアスリート的な性格のある仕事かなと思ってて、
どんなプロフェッショナルでもそうだと思うんですけど、
学び続けなければいけないっていうのは、
クリエイティブな仕事をしている人全員に共通の
呪いみたいなもんだと思うんですけど、
特にソフトウェアエンジニアで、
ユーザーに近い領域であればある程度技術のライフサイクルって、
構造的に早く変わっていきますと。
そうなった時に現状維持って、
できることが変わってないのは現状維持じゃなくて、
相対的に見たら衰退していってるので、
今使われてる技術が使えなくなったりする、
時代遅れになっていくっていう局面はやっぱりあると思っていて、
そうなった時にちゃんと学習、
自分がちゃんと一定以上ないと、
学習能力が一定以上ないとだんだん下がっていっちゃうんだと思っていて、
そこをどう維持していくのかとかはすごい考えますね。
筋トレしてないと筋肉縮んじゃうんで、
それとほんと一緒だなって思いますね。
外資系の証券会社で6年、
スタートアップ企業で8年のキャリアを積んできた川崎さん。
今後のキャリアをどう考えているんでしょうか?
他にやりたいことは今のところまだないし、
モテッドリーがやりたい、うちの会社でやりたいことの方が大きいし、
ここでまだやっていこうと思ってるんですけど、
やっぱりでも興味あるのは自分が10年後とか20年後はやっぱりいないと思うし、
更新にちゃんと道を譲らないといけないと思ってるんですね。
会社に仮に残っていたとしても。
そうなった時にも組織としてプロダクトを作る能力が
科学で再生産されていくような能力を組織に作っていくっていうのが、
結構最近開発組織のリーダー陣で話している話題なんですけど、
自分も一つの役割として、
自分だけでは決してできないし、
むしろ今の他の開発リーダーの人たちのほうが
ここを牽引してくれているんですけど、
プロダクトってやっぱり変わっていかなきゃいけない、
時代が変わってきて、この半年とか本当に世の中変わりましたけど、
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に合わせて変わっていかなきゃいけないので、
時代に合わせてプロダクトを変えていけるような組織にする、
開発組織にするっていうのが今一番の、
この数年スパンで見たときのゴールですかね。
最後にスタートアップ企業、オンテッドリーのCTOとして転職したことを
今振り返ってみてどう思っているのかを聞いてみました。
これは僕が良い転職だったって言わなかったら
罰が当たると思いますけど、結果論ですけどね、
仲間にも恵まれたし、サービス自体いろんな人に
応援していただいて使っていってもらえて、
予想以上に良い仕事がしてこれたな、
もちろんその時々ではすごい大変なこととかっていっぱいあったし、
飲みたいと思ったことだって何回でもあるんですけど、
良い仕事ができてきて良かったなって思っています。
川崎さんはまさにコンフォートゾーンに留まることなく、
ストレッチゾーンへと継続的にチャレンジしているように見えます。
CTOとしての役割においても、自社の足りない領域を見極めながら、
自らの振る舞いを変えてオンテッドリーの成長に貢献し、
かつご自身も共に成長させているのは、
お聞きいただいている皆様のキャリアの参考になったのではないでしょうか。
この番組はポッドキャストプロダクション、
ピトパのオリジナルコンテンツです。
番組の感想、リクエストは概要欄のリンクよりお待ちしています。
それではまた次回お会いしましょう。
19:50

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