1. エンジニアトーク「ROLE MODEL」
  2. #02 サイバーエージェントを経..
2020-07-17 18:39

#02 サイバーエージェントを経てタイのスタートアップで活躍するエンジニアのストーリー


新卒時にサイバーエージェントに入社。
エンジニアとしてタップル誕生の開発や子会社の立ち上げなど幅広く活躍した。
その後タイを拠点に事業を進めるFlare(フレア)に転職。サイバーエージェントで十分な報酬をもらいながらも、
その成功体験を捨てて海外でチャレンジするその理由は何かについて迫りました。

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ちょうどタイに行ったのが28歳の時なんですけど、40歳とか50歳になった時に、
なんかこのタイミングで自分のやりたいこと、例えば海外で住むとかをしないと一生後悔するなって思って、
このタイミングしかないなって思って、もしも残ってたら、
悶々としながら生活してたんじゃないですかね。
そう話すのは、今回のストーリーの主人公、佐々木さんです。
彼は今、タイのバンコクでアプリ開発のエンジニアとして活躍しています。
こんにちは、森真里乃です。ベンチャーキャピタルKVPでアシスタントを担当しています。
ロールモデルは、エンジニアのキャリアストーリーを紹介し、エンジニアとしてのキャリアプラン形成に役立つ情報を伝えるポッドキャストです。
今回は、国内でのエンジニア経験を経て、現在、タイのバンコクを拠点とするフレアというスタートアップで活躍する佐々木さんを紹介します。
そしてこちらなんと、私の勤務するKVPの投資先でもあります。
彼はいかにしてタイに渡り、どのような仕事をしているのでしょうか?
バンコクのフレアというスタートアップで働いている佐々木です。
メインは、iOSとAndroidアプリの開発をやっています。
エンジニアは僕含めて3名ですね。
従業員は20名ぐらいですかね。
3、4割日本人ですね。
そんな佐々木さん、バンコクに渡ることになったのは、とある出会いがきっかけでした。
タイで新規事業をしたいという人に会って、その人に会った時に頭の回転早くて、ビジネス戦闘能力がすごい高いなと思って、
その人と一緒に新規事業を作りたいなと思ったので、タイに決めました。
その方とはモンテトリーで新規事業の募集をしていたので、そこに応募をして、テレビ電話をして話したという感じですね。
そのテレビ電話の相手が現在の会社、フレアを立ち上げた代表、神谷さんでした。
その時の彼の熱量に惹かれたといいます。
特に響いたのは神谷さんが思い描くビジョンでした。
どういうプロダクトを作ろうとしているのか、そのプロダクトを作ってどういう影響があってどういう真似をするのか、
みたいなところまですごい考えられて、そういう可能性があるなって思ったからですね。
その人は日本人なんですけど、タイで会社を起こしていて、
僕の会社はビジネスチームとエンジンは日本人で、CSとかデザイナーとか営業はタイ人なんですけど、
彼は日本ではどのようなキャリアを積み重ねたのでしょうか。
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サイバーエージェント内定者懇親会に行った時に、同期とか社員の人とかが一番自分に近しいというか、
一緒に仕事をして楽しそうだなと思ったので、サイバーエージェントに入社することにしました。
基本的に僕はものづくりが好きで新規事業を作りたいと思っていたんですけど、
同期もみんな鼻息荒いというか、新規事業を作りたいとか起業したいとか、
特に意識高い人たちというか、そういう人たちがいて、自分も刺激されて成長できそうだなと思いました。
というのも、佐々木さんは学生の頃からアルバイト先でアプリ開発にのめり込んでいたのでした。
先輩が起業したスタートアップで働いていて、そこで何でもいいから自由にiPhoneアプリ作ってくれという形でアプリを作っていましたね。
昼間は講義に出て、夜から朝までずっと一軒家とか借りていたんですけど、
その一軒家に泊まり込んで開発をして、朝になったらちょっと仮眠をして大学に行くみたいな生活をしていました。
アプリとかを作るときは、1位から200位ぐらいまでのアプリは全部ダウンロードして触ってみて、
僕は結構分析するのが好きなので、どういうアプリが流行りそうなのかというのをすごい分析して作っていました。
当時、カジュアルゲームみたいなのをみんなで作っていたんですけど、
僕が作ったアプリの中で一番ヒットしたのが、Pants Awayってやつなんですけど、
20万ダウンロードとかされて、無料ランキングをトップ10ぐらいに入って、その影響でその就活は全然苦労しなかったですね。
トントン拍子でサイバーに内定も決まり、いざ入社。
新規事業の部署に配属されます。
そこで、いきなり挫折を味わったと彼は言います。
新卒は僕一人だけで、周りはもうすごいつよつよエンジニアに囲まれて、
自分とつよつよエンジニアのスキルの差みたいなのに、漠然として苦労しましたね。
お昼とか、シェアハウスに住んでたんですけど、
シェアハウスに一回戻って、自分の部屋でお弁当を食べながらアニメを見てリフレッシュして、また会社に戻るみたいな感じで、
メンタルを保ちつつ、夜遅くまで働いていかに先輩に追いつくかみたいな感じで苦労しました。
その新規事業部はクローズしちゃって、
次に小会社の立ち上げメンバーということで、動画のSNSを作りました。
それもクローズしちゃって、次また小会社で動画のストリーミングサービスの会社を立ち上げるってことだったんで、
そこに入ったんですけど、そこもクローズしちゃって、
僕ほど新規事業を経験した同期エンジニアはいないんじゃないかってくらい新規事業を作ってクローズするっていう、
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途中でちょっと呪われてるんじゃないかなって思いましたけど。
この経験で佐々木さんはさらに成長します。
小会社で立ち上げたところでスクラムマスターというか、
マネジメントみたいなのも経験させてもらって、
基本僕よりみんな年上とかだったんですけど、
そこでも辛労がすごくて、
本屋で嫌われる勇気って本買ったりとか、
そういう心理系の本を買って自分のメンタルを保ってました。
最後はマッチングアプリのタップル誕生で働いてて、
僕がいたときはペアーズよりも売り上げが1位になったんで、
ちょっとは呪われてないんじゃないかなって思いました。
マッチングアプリっていう市場が伸びてたからかなって思います。
伸びてるところでサービスを作って、
運が良かったのかなって思いますけどね。
かつ、タップルで働いてるメンバーとかもすごい分析して、
いろんな施策とかをして、PDCAを回しまくってたんで。
入社してから5年が経ったとき、環境を変えるため、転職を決断します。
サイバーエージェントでやりたいことがなくなったっていうのが大きいかなと思ってて、
SNS作ったり、マッチングサービス作ったり、動画ストリーミングサービス作ったり、
成長と経験は詰めたかなと思ってて、
かつ、サイバーエージェントでいくら頑張っても見返りって少ないんですよ。
それだと自分ごととして仕事頑張れないなと思ってて、
だったらストックオプションとかをもらえるようなスタートアップで働いた方が、
ストックオプションってほぼ紙切れ同然だとは思うんですけど、
ストックオプションで一括先進狙えるみたいな目標があることで、
仕事頑張れるんじゃないかなと思って、
転職してスタートアップに行こうと思いました。
サイバーエージェントには5年間いたんですけど、
また新卒に戻った時も入社したいなって思うぐらい、
すごい成長させてもらえて、いろんな経験を詰めたと思ってます。
2C向けのコミュニティサービスを最初作りました。
そのサービスっていうのは、車好きを集めたコミュニティアプリですね。
車好きを集めたSNSサービスを作りました。
それはゼロから作りましたね。
現地でやる難しさを痛感したといいます。
もう2ヶ月ぐらいですぐに出して、
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とりあえず出してみて、どういう反応するかを試したって感じですね。
最初はすごいめちゃくちゃ良くて、
CPIとかも10円とかで、
マーケティングコストとかもかからずにいろいろ使ってもらったんですけど、
継続率があんまり良くなかったんで、
今もあるんですけど、今はそんなに注力してないって感じですね。
なんか失敗だったなっていうポイントとしては、
日本だとバーティカルSNSっていう、
車好きを集めたSNSとか釣り好きを集めたSNSとか流行ってたんですけど、
フェイスブック疲れをしたユーザーがそういうバーティカルSNSに流れてて、
でもタイ人ってまだフェイスブック疲れしてなくて、
普通にもうみんなフェイスブックにバンバン投稿して、
自己承認欲求を満たしてたんで、
バーティカルSNSを作っても、
最初は使うんですけど、そこに人が集まらなかった、
残らなかったなっていうふうに思います。
正直タイ人とか外国の人が考えてることがちょっと分からないなって思う時があって、
異文化理解力っていう本を読んだんですけど、
やっぱり文化とか価値観が全然違うと、
考えてることも全然違ってて、
それがアプリ作りも一緒で、
何考えてるか分からない人向けにアプリを作るのはすごい苦労するんで、
アプリとかに色々イベントのログとかを埋め込んで、
こういう経由でアプリ使ってるんだとかっていうのを見つけたりしてましたね。
現地の人の気持ちになって考えることを学んだ佐々木さん。
ここで新たな一手を打ち出します。
その後にうちの会社、ラッピング広告の授業もやってまして、
自家用車とかに企業の広告を貼り付けて走る。
走った分だけその自家用車の普通のドライバーにお金が払われるっていう、
車のラッピング授業をやってまして、
そのシステム自体は外注で作ったんですけど、
ドライバーが良いドライバーか悪いドライバーかっていうのを判定したいなと思ったんで、
スマホって加速度とか位置情報とか色々センサー情報が取れるんですけど、
そういうセンサー情報から良いドライバーか悪いドライバーかっていうのを見つけるSDKを作りました。
急ブレーキとか急発進とかスピード超過とかそういうイベントが取れるんで、
そういうパラメータを組み合わせて、このパラメータが多いから悪いドライバーみたいな感じで決めました。
このアプリを開発した背景には、現地ならではの理由がありました。
タイってそもそも交通事故が世界で1位か2位とかすごい多くて、
社会的異議もあるし、車の広告ラッピングサービスとかやってるんで、
なるべくドライバーには事故とか起きてほしくないですし、
結構タイのタクシーとかでも危ないドライバー多いんで、
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そういうドライバーをちょっと判定したいなっていうふうに思いました。
現地で必要とされるアプリを作りたい。その開発過程は?
実際にタイ人のスタッフの車を使って危険な運転をしてみたりとかして、
生のデータを集めに行ったことがすごい大変でしたね。
実際の車のデータないとやっぱりそもそもイベントどうなってるのか分からないんで、
タイ人のスタッフの車で誰も走ってないようなところ、道路に行って、
急発進して急ブレーキしてとか、そういうふうにやってデータを集めました。
すごい酔って気持ち悪くなりましたね。
こうした努力の末、完成したSDKを使ったプロダクトを作ります。
駐座員のドライバーの勤態アプリっていうのを作りました。
タイにいる駐座員の方って基本的にはドライバーがいて、
そのドライバーの勤態管理っていうのが今まで紙でやってたんですけど、
今はそれをスマホでできるっていうサービスですね。
プラスそのスマホのアプリに今SDKを入れてて、
ドライバーの勤態管理をしつつ、そのドライバーのスコアみたいなのを出して、
いいドライバーか悪いドライバーかっていうのを判定するようにしてます。
この勤態アプリが徐々に広がりを見せてきています。
今だとタイの他にインドネシアとミャンマー、あとカンボジアでも使われようとしてますね。
自分が作った勤態サービスを自分とは全く違う国のタイ人とか、
ミャンマー人とかが使ってるっていうのは不思議な感覚だし、
すごい嬉しいなとは思いますね。
当面の間、このプロダクトを成功に導けるよう頑張りたいと言います。
今の一番のやりがいというかモチベーションになっているのは、
作ったプロダクトで会社を大きくしたいっていうのがありますね。
で、上場とかバイアウトとかをして、
自分のストックオプションを行使したいんで頑張ってるって感じですね。
佐々木さんが今感じているタイでビジネスをやるメリットとは何でしょう。
担当直入に聞いてみました。
シリコンマネーで起業して一旗あげるよりも、
東南アジアで起業して一旗あげる方が確率は高いのかなと思います。
競合がいないっていうのはすごいいいかなと思ってます。
例えばアメリカでビジネスをやろうと思ったときに、
もうめちゃくちゃ強い競合ばかりの中でやらなきゃいけないとは思うんですけど、
東南アジアは競合がいないんで、
その分勝てるチャンスがあるかなって思ってます。
マーケットはもちろん日本に比べたら少ないんですけど、
でもそれでも上場できるぐらいのマーケットはあるという、
ビジネスとして全然一旗あげるぐらいのマーケットはありますね。
また、東南アジアのタイを選択したことにより、意外なメリットもあったそうです。
タイにいると会社以外でも、
タイで起業している日本人同士のつながりみたいなのもあって、
あとエンジニアのコミュニティをやっている
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ガオガオっていう会社を立ち上げた手島さんっていう人がいるんですけど、
その人とか、普段出会えないようないろんな人に会うことができますね。
いろんな業種のエリートと言われる駐在員と友達になれるんですよ。
商社マンとか銀行とかメーカーとか自動車とか、
名立たり大企業の駐在員とかが来て、
そういう友達ができたのはすごい良かったですね。
いろいろ違う業種のこととかも聞けたりするんで、
海外にいるからこそ同じ日本人みたいな感じで仲良くなって、
いろんな新しい機会とかが得られるかなと思います。
安定した生活をしてタイに行ってスタートアップで働くという選択を、
今どう感じているのでしょうか。
ちょうどタイに行ったのが28の時なんですけど、
40歳とか50歳になった時に、このタイミングで自分のやりたいこと、
例えば海外で住むとかをしないと一生後悔するなって思って、
もちろん30代前半とかでは家族とか子どもとかできたりとかしたら、
そういうチャレンジとかできなくなると思ったので、
このタイミングしかないなと思って。
もしも残ってたら、悶々としながら生活してたんじゃないですかね。
お金は仕事の対価としてやっぱりもらうものかなと思ってて、
でも正直お金はもうこれ以上いらない、
多ければ多い方がいいんですけど、使うところもないんで、
それよりももっと面白いことしたいみたいな方が大きいですね。
タイに移住して丸2年。今後は日本にも拠点を持ち、
タイと日本を行き来する働き方にも変わっていくそうです。
今年から実は日本で生活の拠点を戻そうと思ってて、
2ヶ月のうち2週間ぐらいはバンコクで、
それ以外は日本みたいな感じで働こうかなって思ってます。
今回日本に生活拠点を移すっていう理由の一つで、
日本人エンジニアをもうちょっと増やそうかなと思ってて、
うちの会社だとリモートワークでどこでも働いてよくて、
2、3ヶ月のうちに2週間とか3週間ぐらいコアウィークみたいなのを作って、
その時だけはバンコクにいてもらって一緒に開発してもらえばいいんですけど、
それ以外のところはリモートワークでいいんで、
そういう海外のスタートアップでたまにバンコクにも行けるよってところで
働きたい人がいればぜひ応募してほしいですね。
自分事として動け働ける人がいいかなと思ってて、
言われたことをするんじゃなくて、
自分で考えて仕事をできる人がいいですね。
最後に今後の目標について聞いてみました。
結構夢なのが、電車に乗ってて隣の人の携帯を覗いた時に、
その隣の人の携帯で使っているのが自分が作ったアプリとかだと、
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すごい嬉しい気持ちになるなと思ってて、
そういうことがしたいですね。
佐々木さんの開発したアプリが世界中で使われる日も近いかもしれません。
この番組はポッドキャストプロダクションピトパのオリジナルコンテンツです。
番組の感想・リクエストは詳細欄のリンクよりお待ちしてます。
それではまた次回お会いしましょう。
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