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2020-12-11 13:00

#15 受託と自社開発は両立するのか?


前回に引き続き、株式会社プラハ CEO兼エンジニアの松原さんにお話を伺いました。
プラハのビジネスモデルは、月額定額のスタートアップ向け受託開発という一風変わった形態です。
なぜ、この事業形態に行き着いたのか?今後のスケール構想や組織体制について、お話を伺いました。

PrAha 松原さんについて:https://twitter.com/dowanna6
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僕たちはホラークラシーを採用しているので、そこに僕が制限をかけられないというのが正直なところですね。
なので、メンバーの中で、自分これ命懸けます、しゅうことやりますという人が出てきたら、僕はそれを止める術がないので、
もう信頼する、任せるしかできないですね。
ある種、プラントハプンスタンスというか。
ちょっと、ちょっと、空発的な出会いにも、先をかけていったんです。
本当に生きるかどうかというのは、これからの挑戦です。
ドキドキしています。
こんにちは、いわしです。
通信事業者で人材開発や組織開発を行う人事として、また部分的にソフトウェアエンジニアとして働いています。
今回も前回に引き続き、株式会社プラハ、CEO兼エンジニアの松原さんにお話を伺いました。
プラハのビジネスモデルは、月額転揚のスタートアップ向けの受託開発といった一風変わった形態です。
なぜこの事業形態に行き着いたのか、今後のスケール構想や組織体制についてお話を伺いました。
平たく言うと、月額転揚の受託開発というふうに僕たちは表現していて、
デザイナーがいるので、デザイナーも企画も開発もセットで月額転揚でやりますよと。
例えば週5日間稼働してもらう場合は、これぐらいの費用というプランなんですけれども、
その中でデザイナーとかエンジニアとかを自由に組み替えていただけます。
そんな形でスタートアップを支援しようとしています。
スタートアップに絞っているところでどういう経緯とか理由があるのか。
弊社の場合、一応新規事業に特化しているという形なので、一応大手様であったり、
大学とか研究機関の新規事業開発も一部手伝ってはいるんですけど、
特にスタートアップを支援したい理由として、やっぱり採用弱者なんですよね、スタートアップって。
僕たち自身もそうですけど、プラハという会社を知っている人がいないので、
求人サイトに僕らが並んでいて、隣に名のある企業が僕たちより2、300万年収が高い会社が並んだ時に
選んでもらえるわけがない。
なのでスタートアップでエンジニアを採用するのがそもそも難しいし、
かつ最初のエンジニアがいない状態だと、もういいエンジニアか悪いエンジニアかもわからないと。
そこがむちゃくちゃ大きなペインなので、そこを解決に行きたいという話から、できる限りスタートアップに特化しています。
あとはやっぱり01でいろんなサービスを見たり、事業を見たり、そういう経験を積みたいというメンバーが多いので、
そこも相乗効果があってスタートアップを選んでますね。
そうすると従業員というか社員の方がプラハの社内にいらっしゃるじゃないですか。
その時の報酬の分配はどうされているんですか?
厳密な話をするとプラハには従業員というのがいなくて、全員が業務委託契約なので、
ギルド組織的な立ち位置になってます。
給与体系ってことですよね。
給与体系に関しては、修行中というのと一人前という2つのクラスがあります。
修行中から一人前になるためには達成しなければいけない6つのスキルと呼んでいる、
段階みたいなものがあるんですね。
それを定期的に3ヶ月に1回360度評価をして、
ちょっとずつスキルが上がっていったら後は全員横並びっていう形にしていて、
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会社の業績が良ければ全員横並びで昇給するし、
悪ければそれは横並びで減給する、そんな形をとっています。
なので最低限ここまでいけたら一人前だよねって言えるところまでは、
すごく厳密に360度評価をしているんですけど、
一度そこに到達した後は人事評価を行わないっていう、そんな会社です。
エンジニアと言っても結構レベルが高いですね。
そうですね。弊社は技術的な面での評価っていうのはそんなにしてないかもしれないですね。
6段階のうち、後半3つはソフトスキルですし、技術的な面でいうと2つしかないですね。
360度評価でどういう観点で評価されるんですか?
例えばそのスキルの6つあるうちの1つを例に挙げるとすると、
どこまで想像力を持ってコードを書いているか。
それは例えば日頃書いているコードで、
どこまで将来の時間軸的な塞いをどこまで考慮して書いているかとか、
あとはその一緒に働く相手と会話をする中で、
どこまでそこに想像力を働かせて会話をしているか。
例えばいつ何を知らせなきゃいけないかとかを考えているかどうかとか、
そういう細かいコードを全部ピックアップしていって、
全員が1人前と呼んでいるエンジニアがそこの査定に加わるんですが、
そこで自分と同等レベルがいいのかというのを判断する。
同等だと感じた場合はそのスキルを達成とみなす。
そんな感じの制度にしています。
これめちゃくちゃ面白いですね。
想像性、例えば今の話だと塞いを最初から取り除くというか、
メンテナンスビリティの高い構造を最初から書いていれば、
未来に対する想像性があると判断されるみたいなイメージであってますか?
はい、その感じです。
想像力というのはかなりキーに置いているソフトスキルですね。
エンジニアの評価制度はどんな会社も悩みますよね。
プラ派の雇用形態や評価制度は大変参考になります。
自社でたくさん売り上げを上げようとするとやっぱり、
売り上げのスケールが難しいかなと思っていて、
人数について言ったらおかしいかもしれないですけど、
そっちの時間の限界があると思うんですよね。
この辺で会社の方針としてはそれで良いと思われているってことですかね?
おっしゃる通りで、ここは僕も一番頭を悩ませているところで、
弊社でいうと事業を2種類並行しようと思っていて、
自宅部門とあとは自社サービス部門ですね。
多分自宅開発と自社サービスの一番の違いというか、
僕が感じている唯一の違いは、
1人当たりの労力に対する売り上げのレバレッジだと考えています。
それこそメルカリさんとか自社サービス作っていると、
社員1人当たり2、3000万とか売り上げが発生するわけで、
僕たちは到底そこに自宅開発だけではたどり着かないので、
そういうレバレッジがかかるけれどもリスクがある、
ハイリスク、ハイリターンの事業と自宅開発っていう、
ある種ローリスク、ローリターンの事業、
これは並行してやっていくのがいいんだろうなと考えていて、
なのでモデルにしているのはどっちかというと、
スマートHRさんとかエウレカさんとかメルカリさんとか、
最初は自宅からスタートしつつ、
一部のリソースを寄せて自社サービスを作って、
跳ねたらそこにどんどんリソースを入れていって、
シリーズBぐらいの相当額で調達するとか、
そのところを目指していきたいなとは考えています。
自宅以外の自社開発の方にどのぐらい割合で、
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どのぐらいの割合で突っ込むみたいな、
これの判断ってどうされますか?
ここ難しいですよね。
ただ僕たちはホラークラシーを採用しているので、
そこに僕が制限をかけられないっていうのが正直なところですね。
なのでメンバーの中で、
もう自分これ命懸けます、
しゅうこでやりますっていう人が出てきたら、
僕はそれを止める術がないので、
もう信頼する、任せるしかできないですね。
ある種プラントハプンスタンスというか、そんな感じです。
ちょっと空発的な出会いにも先をかけておきたいです。
それはしたいです。
その出会いってうまくプロダクトが入っていきなり、
シーズビーマーに行けると本当にいいですね。
そうですね。
本当にできるかどうかっていうのは、これからの挑戦です。
ドキドキしています。
ある程度楽しく仕事をしていると言いつつも、
松原さんのCEOとしての視点だと、
会社を伸ばしたいという思いもありますよね。
どこかのタイミングで自社サービスが流行った段階で、
ベンチャーキャピタルから資金調達して、
アクセルを踏むタイミングって色々あると思います。
なぜ投注を受けていないのでしょうか?
矛盾物を入れたくないっていう気持ちが一番強いんですよね。
僕たちはものづくりが好きな人にとってのユートピアですよ。
そういう人たちが集まってますよっていう打ち出しの中に、
いや僕はお金稼ぎたいですっていう人が入っちゃうと、
その時点で僕たちの提供している価値がぼやけてしまうので。
なので、もしその似たような価値観を持っているVCの方がいたら、
ぜひ受けたいとは思っているんですけど、
そうじゃない方だった場合はやっぱり濁ってしまう。
それを避けたいっていう意味で受けてないですね。
実際どこまでものづくりが本当に好きなのかっていうのを見極めるっていうのも、
結構コストがかかると思うので、
現時点ではそこにあんまりコースを割きたくないなっていうのが正直な気持ちですね。
なるほど、確かに投資家からある程度の支援を受けてしまうと、
結構声が大きくなりますよね。
我々にとってはどこもポートフォリオの一部なので、
多分逸脱したくないと思うんですよね。
せっかく分散したポートフォリオが、
いや僕たちみんなマッチングアプリ作りますって言ったら、
結局卵が全部一つのバスケットに入っちゃうわけで。
なのでおそらくそういうカニバリを防ぐ上でも、
あんまり逸脱できなくなるんだろうなっていう気持ちと、
あとはシードフェーズで運全満とか調達するのであれば、
今の開発総額感であれば自分たちで十分にキャッシュエンジンとして稼げる額ですし、
いざ受けるとしたらもうちょっと多くの金額を超えたタイミングじゃないと、
会社を安売りすることになるのかなと思って、
大体調達していないですね。
今このものづくりが好きなところって結構何度もキーワードで出てきていて、
松原さんなりにものづくりが好きな環境で、
具体的に用意してるポイントとかって何かありますか?
そうですね。一つはやっぱりホラークラシーっていうところですよね。
ここが全てかもしれないですが、
物々がやっぱり好きなことをやってるときが、
もともとパフォーマンスが出るときだよっていう、
それを信じて僕自身それにコミットしてるよと。
なのでヒゲラルキー組織は作らない。
それが僕が示せる最大限のコミットですよって感じで、
結構大きく権限以上している。
ここが一番大きいんじゃないかなと思っています。
あとはやっぱり動出性の高い仲間が集まっているので、
例えば僕は今中級者エンジニアを育てるための
プログラミングブートキャンプっていうのを
個人的に考えてるんですけど、
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それを社内で話すと、
じゃあ生徒用の画面をエルムで作りますよっていう人が
2人声を上げてくれたり。
なので視線発生的にこういうの作りたいねっていう人と、
この技術使ってみたかったみたいな人がマッチして、
ものづくり沼が広がっていったり、
あとデザイナーも来月入ってくれるんですけど、
ちょうど自分ちょっとデザインのLPの作る練習したかったんで、
LP作りますよってくれたり、
僕実は全職塾の講師だったから付き合いますよとか、
こういう自然発生的にどんどんものづくりが進んでいく環境っていうのが、
僕個人としては夢のような環境なので、
これが僕にとってはベストな環境ですね。
プログラミング中級者って中級ってどのぐらいですか?
僕たちが言っている中級者っていうのは、
弊社の一人前水準っていうところですね。
なので上級ってじゃあ悩めんっていう話なんですけど、
これはもうゴリゴリ自分でOSSにコミットしている人とか、
それこそT和田さんとか、
ああいうクラスの方々を上級というふうに定義して、
もう一通り普通の一般的によく見るウェブサービスを、
一人で一切不細なく作れる、
致命的な不細なく作れる人っていうのを中級というふうに置いてます。
ちょっと定義難しいですね。
難しい。ただ一方でこのスタートアップとか、
POCを超えてある程度のコンタクトを実際に作れる人って、
世の中見たら植えてるポイントだと思うんで、
聞いていてそれなんか欲しいなって個人的に思っちゃうレベルですね。
どっちかっていうとうちは広く浅くというか、
T字型人材とかを欲していますね。
なので基本的に採用するときはフロント、バックエンド、両方ともペアブログで聞きますし、
多少インフラの構成とかここら辺も聞いていきますね。
この先松原さんはどうしていきたいとかっていう中、
次のここ1年とか2年とかのプランってあったでしょうか?
将来的な展望っていう意味で言うと、
やっぱりプログラムを書く単価っていうのは今後どんどん下がっていくと思ってるんですね。
まず日本ってものすごく守られた市場で、
日本人って基本的に日本語しかしゃべれないので、
海外のエンジニアと働けない。
だから日本人のエンジニアの単価が高く維持されていると思うんですけど、
翻訳がどんどん自動化されてくるとその課金が取り払われていくっていう一つ目の要素と、
あと単純に1人当たりのエンジニアの生産性がどんどんどんどん上がっているので、
フレームワークしかり、オープンAIによるパイソンのコード自動生成とかあれ結構びっくりしましたけど、
ああいうのでどんどんコードを書く生産性が上がっていってしまう。
上がっていくのはいいことなんですけど、
相対的に1人ができる量が増えると需要が満たされて単価が落ちていくというところと、
そもそもプロトタイピングツールであったりノーコード系のタイトルで、
コード書く必要性がどんどん低下していくということで、
ちょっとずつちょっとずつコーディングの単価っていうのは落ちてくるんだろうなと思っています。
なので一部の超専門職の広報集プレイヤーとその他大勢のどんどん単価が落ちていったコーダーっていう、
こういう構造になってくるんだろうなと思っているので、
僕たちはどちらかというと広報集側の専門家によっていきたいなと、
軸を寄せていきたいと。
これが一旦ここ数年、5年以内の展望ですね。
5年ぐらいで崩落するんじゃないかって、全然根拠はないんですけど、
肌感覚で感じているので、それが直近の課題ですね。
あとはハイリスクハイリターンの方で自社サービスをどんどん作っていって、
ミルカリさんとかスマートHRさんみたいな、そういう会社に慣れていけたらいいなと考えています。
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ものづくりが好きかどうか、
この観点を軸として採用している点が一貫していて、非常に素晴らしいと思いました。
カルチャーマッチは重要であり、
もしミスマッチしてしまうと結果的に離職につながる、などの良くない結果につながります。
また、企業としての技術力のみならず、
組織文化としてホラクラシーを取り入れるなど、大変先進的な取り組みもされています。
お聞きいただいた皆様も、刺激を受けたアイデアがとても多かったのではないでしょうか。
この番組はポッドキャストプロダクションピトパのオリジナルコンテンツです。
番組の感想・リクエストは、
ハッシュタグエンジニアトークをカタカナでお願いします。
それではまた次回お会いしましょう。
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