1. 美想空間鯛島の『リノベの時間』
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2025-05-08 58:40

リノベの時間 vol.68:/360°(株式会社三六〇度)代表取締役 納谷 新

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ゲストは、納谷 新(なや あらた)さんです。

 ***** 

納谷 新 /360°(株式会社三六〇度)代表取締役

 1966年   秋田県生まれ 

1984年  能代市立能代高校 卒業 

1991年  芝浦工業大学卒業 

1991〜93年 山本理顕設計工場 

1993年 納谷建築設計事務所 設立

 2005〜22年 東海大学、昭和女子大学 非常勤講師 

2008〜22年 芝浦工業大学 非常勤講師 

2017〜19年 早稲田大学 非常勤講師 

2022年   /360° 設立 

2022年〜  追手門学院大学 教授 

2023年  納谷建築設計事務所 解散       

現在 追手門学院大学 教授       

             /360°(株式会社三六〇度)代表取締役 

***** 

是非最後までお聞きください!

サマリー

株式会社360度の代表取締役、納谷新田氏が、建築業界におけるリノベーションの視点や経験についてお話しされます。彼の過去の経歴や、特に地域づくりにおける設計の役割に焦点が当てられています。株式会社三六〇度の納谷新代表取締役が、作品や案件に対する考え方、建築デザインのプロセス、そしてリノベーションの現場での柔軟な姿勢についてお話しされます。特に、構造家との協力や、実際の施工段階でのイメージ調整が重要であることが強調されています。株式会社三六〇度の納谷新代表が、建築デザインの重要性や学生向けのアドバイスについてお話しされます。特に、コンセプトを深く考慮することで形が自然に決まる過程や、学生に向けた実践的なアドバイスが印象的です。株式会社三六〇度の納谷新が、モダニズムの設計に対する疑問や、新築とリノベーションの視点の違いについてお話しされます。リノベーションを中心に活動しながら、新築事業の重要性やデザインにおける自由度についても考察されています。株式会社三六〇度の納谷新が、関西や宮崎での商店街再生や地域活性化に関する取り組みについてお話しされています。

リノベーションの現状
はい、今晩もリノベの時間をやっていきたいなというふうに思っております。
今日は、建築の本筋を全力でやってこられた先生にですね、リノベーションどんな風に見えているのかなというのをお伺いできたらなというふうに思っております。
というところで、タイトルコールいきたいと思います。
リノベの時間!
この番組は、建築の僕学生向け就活総合サービスコンキャリと、スタイリッシュなキッチンや洗面のウェブ販売といえば、ミラタップの提供でお送りします。
はい、こんばんは。大阪港区と宮崎でリノベーションをやっております。美想空間鯛島です。
こんばんは、アシスタントの三浦です。
よろしくお願いします。
お願いいたします。
言うかなーって思ってました。
はい、やっと覚えてました。
忘れずに言いましたね。
今朝ね、宮崎から帰ってきましたが。三浦さんも昨日。
そうですね、社員研修ということで。
どうでした?宮崎。
いや、楽しかったし、社長の思うリノベーションというか生き方、こういうことなんやなーっていうのを2ミリぐらい分かりました。
2ミリね。
感じました。
宮崎は、ほんまに気候良し、ご飯良し、アクセス良いし、人が良いし、最高やなと。
で、僕波乗りするんでね、波もあっていいんですけど。
昨日みんなで行ったオビっていうね、日南のエリアで町作りとかね、建築リノベーションをやってるパークデザインの大根塚さんね。
またぜひね、ラジオも出てもらいたいなと思うんですけどね。
来てほしいですね。
めちゃくちゃいい町やったでしょ。
良かった。
何が良かったですか?オビの町。魅力を3つ。
3つ!結構多いな。3つ。
いや、行ってみて。
いや、でもなんか、この、何ですか、1日で、この…
ああ、確かに。回りきれるね。
ぐるっと回りきれるあの、何ですかね。
コンパクトサイズでね。
コンパクトサイズもありつつ。
その中にいっぱいね。
そうですね。なんかこの色のお店もあって。
建築良さ詰まって。
研修行くには建築絶対行った方がいいですよね。
いや、もうめっちゃ良かったと思います。ぜひぜひ、建築系の会社の方は行ってほしいですね。
今日ね、ゲスト先生も宮崎ね、もしかしたら、可能でもらえるかもなんで。
やっていきたいと思います。
ゲスト紹介と経歴
この番組は全国のリノベーションと、街づくりで活躍する多彩なクリエイターや事業家をゲストにお招きし、トークセッションをお送りいたします。
早速、本日のゲストをご紹介いたします。
株式会社360度代表取締役、名谷新田さんです。
こんばんは。
こんばんは。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
僕は初めましてで。
はい。
一方的に、先生は雑誌とかショーとかがめっちゃ雑誌でよく見るんですよね。
なので一方的には存じ上げてました。
ありがとうございます。
で、僕らリノベーションの仲間で秋田で街づくりやってる、このラジオも出てくれた翔二さんがつないでいただいて、
野城も僕ら行ったんですよ。
そうなんですか。
何ビルジングだったかな。
あれ何でしたっけ。
あのね、角のとこですよね。
そうですそうです。
商店街の。
丸彦ビル。
あ、ですです。
あれカフェ僕設計したんですよ。
あ、あれね。
あれ、子供が歩き回るあのステージ、あれは。
あれそうなんですね。
なやさん設計なんですね。
それは、オーナーさんのプロジェクトを運営されてらっしゃる。
みなとくんですね。
みなとさんから、設計は建築家の方に入ってもらいました、みたいな感じの紹介だったんですよ。
そうなんですね。
あれ先生だったんですね。
そうですね。
あれどこまでですか、カフェと2階?
2階はまた別のバーグなんですけどね。
あのカフェの、あのプレゼンのあの台の、あれは。
いや。
なるほど。
そうなんですよ。
あれをやらはったんですね。
なんかね、秋田って雪の街じゃないですか。
はいはい。
で雪降ると、自分が必要な、例えば、なんだろうな、玄関から外出るまでの道をこう、雪かきするじゃないですか。
そうすると残ったのが、そういう形になるじゃないですか。
なるほど。
天板が白いのもそういうことじゃないですか。
雪かきして必要なところだけを削っていった結果、ああいうテーブルになったよとか。
そんなことをイメージして設計したんですね。
あれ、子供があそこをブワーって走り回ってるし、僕ら行った時は、地域の校長先生が、皆さんが集まって会議をするみたいなあれをされてて、
真ん中にポツンと開いてる穴のところで、皆さんが立たれて、プレゼンというか、講義をしてて、結構緩い感じで、いい空間やなーって。
なるほど。
なんかね、テーブルの上って普通乗っちゃダメじゃないですか。
それをね、子供にやってもらうと喜ぶかなと思ったんですよ。
それをね、これリノベの時間ってラジオ番組じゃないですか。
アーカイブYouTubeに残してるんですけど、リノベの時間のスピンオフ的な感じで、建物担保っていうのを僕、いろんな全国に行かせてもらって、
動画撮って、それを解説するっていう、YouTubeを今取り溜めてるんですよ。
あそこの先生のあの参加を取らせてもらってるんで、いつだろう、半年後以内にリリースされると思うので、
ぜひまた見てください。
ご紹介を。
ご紹介したいと思います。
1966年、秋田県生まれ。
1984年、野城市立、野城高校卒業。
1991年、柴浦工業大学卒業。
1991年から93年、山本利県設計工場。
1993年、奈良建築設計事務所設立。
独立ですね。
2005年から2022年、東海大学昭和女子大学非常勤講師。
2008年から2022年、柴浦工業大学非常勤講師。
2017年から2019年、早稲田大学非常勤講師。
2022年、360度設立。
2022年から、大手門学院大学教授。
大手門ね。
2023年、奈良建築設計事務所解散。
現在、大手門学院大学教授。
360度代表取締役。
独立後の歩み
これ経歴見ててあれだったんですけど、
うちのすなちゃんってメンバーいてるんですけど、
多分期間かぶってると思います。
大学柴浦なんですけど、2008年から2022年って絶対在学してたはず。
そうですね。
柴浦工業大学はいろんな学科があるんですよ。
種類があるんですよ。
建築だけでもたくさんあるんですか。
建築、そうなんですよ。
ちょっと僕が教えてたところにいらっしゃったかどうかは。
なるほど、なるほど。
東京、高校までは野代なんで、
これ野代、バスケ強いですよね。
そうです。野代工業高校ですね。
普通に私立の野代高校卒業。
これはこの時は建築目指してますよね、柴浦行ってるってことは。
そうですね。
何かきっかけというか、ご家族とかおじいちゃんとか大工さんとかいろいろあるじゃないですか。
どんな。
兄が元々建築学科行ってたんです。
それも見てたんでしょうけど。
お兄さんって何校離れてるんですか。
5つ上なんですよ。
ちょっと先輩ですよね。
僕はいろんなものづくりに興味があって。
洋服とかプロダクトとか。
さっき話してたレコードもそうですよね。
そういうことが興味あって、そういうものづくりをしたいなと思ってたんですね。
その時に自分が理系の頭だったんで、
その中で大学を選んでる時に建築が一番それに近い気がしたんですよね。
そうすると大は小かねるじゃないけど、建築やっておけば洋服もプロダクトも何でも設計できるんじゃないかなって。
なんとなく勘違いなのか、合ってたのかわからない。
中学の時に。
いや、高校の時に。
中学までは全く損なんもなくですか。
そうですね。
学生は絵を描くのが上手かったとか、
図が高さで、技術が得意だったとかそんなんも特になくですか。
特にね、絵はそんなに上手、好きでしたけどね。
手先が器用で、いろんな模型作ったりとかね。
ガンプラ的な。
ガンプラってその頃なかった。
ガンダムがそうですよね。
10個先輩なんですよ、ちょうど。
確かに僕ガンダムなんで。
そうですよね。
ガンプラの思い込まれですよね。
僕マジンガーZの方。
なるほど。
建築を目指して大学行って、山本理研、設計工場。
当時から山本理研みたいな感じだったんですか。
そうですね、もう来たくて門を叩いたって感じですね。
どんなんやったんですか。
当時ってどんなんやったんですか。
山本さんですか。
僕の頃はまだ住宅作家だったんで、あんな大きいの全然やってなかったです。
その住宅が、いわゆる屋根が大きい屋根がかかったりしてるような住宅が多かったんですけど、
その場所が中でもない外でもないすごく不思議な空間だったんですね。
名前がつかないような。
その曖昧な空間が、よく中間領域とか言いますけど、
それがすごく僕は感動して、働かせてくれっていう感じで行ったんです。
それっていわゆるアトリエっぽい感じの、就職というかもう門を叩くみたいなそんな感じですね。
そうですね。
まあそういう熱い思いで行った割には2年しかいなかったんですけど。
結構独立早い。
そうなんですよ。
死について91年、93年独立ですね。
これは結構、自分でやりたいことやろうみたいな。
そうですね、なんとなくもうやりたくて。
最初は住宅の設計がメインだったんですか?
そのつもりだったんですけど全然仕事なくて。
設計事務所勤め独立あるあるですよね。
そうですね、もう全然下請けばっかりやってましたね。
図面描く、それこそトレースしたりとか。
そうですそうです。
マンションのひたすら展開図を描くとか。
それをものすごいスピードで描いてやってました。
今こうやられたんですけど、手描きの時代ですよね、青焼きの。
僕はもう、手描きは、建築が後発なので、
多分僕の同世代ってギリギリ手で描いてたと思うんですよね、48。
ちょうど境目ぐらいなんじゃないですかね。
僕はJWで一番最初に図面を描き出したんで、
最初食えなかった下請けから、きっかけというか何かあったんちゃうかなと思うんですけど、
それってどんなあれがあったんですかね。
どうなんですかね、たまたま親戚、いとこの家を最初独立して、
3年経ってくらいかなですかね、やって。
それが雑誌に載ったり、建築専門誌ですけど。
そういうのに。
それってなんで載ったんですか。
もちろんいいのを作って応募したと思うんですけど。
そうですね、編集に持って行って、お願いしますみたいな感じだったんですね、最初は。
写真撮って、いわゆるポートフォリオみたいなの作って。
模型も持ち込んだと思います、最初は。
それくらい真剣チックなんですけど、載りたいって思いがありましたね。
今ってああいう雑誌って、わりと記者さんがいろいろ見て、取材来て、
ええやんってなったのが載るみたいな感じじゃないですか。
持ち込んでそんなのがあったんですね。
ありました。今でもわかっては、最初はそうするんじゃないですか、どうなんだろう。
いや、僕設計事務所で働いたことがないんですよ。
さっきも始まる前に話してましたけど、僕法学部出て、
で、新井屋で独立したんですよ。
で、そこから建築なんで、設計とかもわかんないんですよね。
いわゆる職人やって、リフォームやって、
リノベーションとか今の領域に来たんで、
設計の業界っていうのが全然わかんないんですけど、持ち込むのが普通なんですかね。
どうだ、僕はそうしました。他の方は知らないですけど。
作品と案件の考え方
決定的にさっきね、ちらっと話してましたけど、作品って呼ばれるんですよね。
僕らは、商品って言ったらあれですけど、案件っていうような感じなんですね。
どっちかっていうと、お客さんのものみたいな。
作品っていう概念はあんまりなくて、
なんかこれ名前つけてった方がええかな、みたいなのは社内では言ってたんですよ。
で、一応今webのページにはやり終わったら、
なんかテーマとなんとかななんとかなお家とかやるんですけど、
もっと短くぽいのを言ってもいいかもですね。
確かに。
ぽいやつね。
ぽいやつね。確かに。
僕らそういうのは、賞とかと全然縁がないので、
なんかね、あれ、どうやって取れる?
でもリノベルの賞も今たくさんありますよね。
あ、ですね、ですね。
全くね、なんにもかすんないですよ。
グッドデザイン賞はいただいたやつがなんかあるんですけど、
なかなかね、そういうのに縁がないんで、またちょっと後でね、その辺を教えてもらいたいですけど。
建築の設計プロセス
で、大学の先生を結構されてるんですよね。
非常勤が長かったですね。
そうですよね。2005年からずっとやられて、
で、早稲田の非常勤をされたと、
関西のおってもん大学の立ち上げ、先ちらっと話されてました。
文系大学の、文系学部の中にある、
僕、ちょっと先生の経歴をバーッと見る意味で見てて、
おってもん大学、おい台おい台って僕らが言うんですけど、
おい台は文系大学のイメージがあって、
地元もわりと近いエリアなんで、よくよく知ってるんですよね。
で、文系の中に野山先生、
そういう建築を歴史的に読み解くような学部なのかなとか、
なんか思ってたんですけど、大学のカリキュラム見ててたら、
普通に一級建築士が受けれる要件をちゃんと満たした、
いわゆる建築学部と同じ内容になっているが、
受験科目が文系っていう、なかなか珍しいですよね。
珍しいですね。
どんな経緯で悪いなったんですかね。
これは僕が入ったのは、あるお世話になってる教授の方が推薦してくれたんですけど、
大学は文系の大学でゆくゆくは、建築学部を作りたい。
そんな感じはあったんですよね。
僕は逆に文学部にあるのが売りだし、面白いと思ってるんで、
文系の子でも建築を設計したっていいじゃないですか。
なんでそのまま文学部にあってほしいなっていうのは伝えてるんですけど。
建築って結構文系要素もいると思うんですけど、
クライアントさんの気持ちを読み取っているんですよね。
感性の部分とか、いろいろそういうことは別に数字じゃないじゃないですか。
両方必要ですよね。
そうですね。ただ数字は伝えるもので伝えればいいし、
難しい数学読むように建築をやる必要はないと思うんですよね。
普段設計してる時ってどんなイメージなんですか?
自分が設計ですか?
着想とか。
なんとなくイメージですよ。イメージをスタッフに伝えて、
それを立ち上げていってもらう感じ。
この辺がガーッとブワーッとなってて、
この辺ザーッと。
いや、ザーッじゃないですけどね。
それスケッチがあって。
スケッチだったり、僕のスケッチひどいものなんですけど。
何年前かちょっと前のテレビで、
安藤さんが、何の番組か忘れたんですけど、
安藤建築ができるまでみたいなテレビ番組があって、
紙に大物にワーッて書いてあるんですけど、
とてもじゃないけど、何書いてあるか分からなかったんですよ。
でもスタッフさんはそれを。
分かるんですよね。
もちろん先生方が優秀なのは当然なんですけど、
具現化するスタッフさん、優秀なスタッフも必要ですよね。
僕より全然優秀なんで。
ある意味、そうですよね。
助かってます。
どんな感じでやるんですか?
ほんとそんなようなスケッチ。
あそこが僕のスケッチ。
安藤さんのなんてかっこいいですよ。
僕のはほんともっとひどい。
子供の絵みたいな。
それ僕見てさっきから、
ほんまになんかね、クレームみたいなのがこれ。
はてくてこれみたいなの。
それを読み取ってくれて、形にしてくれるんですけど。
で、今度は構造強度とか。
それはまた構造家別で。
何人かを付き合いしている構造家に計算してもらうんですね。
構造家っていう、それは初めて聞いた単語ですね。
構造家。
思ったより住んでる領域が全然違うんですよ。
言って、僕らはこだてのリノベーションをやる会社なんで、見える範囲ですよ。
いわゆる事業系で大きいやつをコンバージョン系はやるんですけど、
新築でそれを建てるっていう業務はしたことがないので、
ビル建てるとか設計もしたことがないので、構造家っていうのはどんな人なんですか?
どんな人?
言ったらこういうのを作りたいんだけど、構造強度を持たせるのはどうしたらいいかなみたいな話をする人。
僕はそれを計算できないんで、そういう方を頼って実現するんですね。
結構、例えばビルで反り返ったビルとかあるじゃないですか。
ああいうのをやる時はチームを組んでユニットでやってる時ってそれぞれ役割分担が違うってことなんですかね。
そうですね、それぞれきっとあると思います。
僕らとはやっぱり違う、それこそ構造家っていう人は構造を計算してるし、
僕らが、まあ人によりますけどね、その設計も。
構造計算をする設計事務所とかあるじゃないですか。
もちろん認識はしてるんですけど、構造家っていう。
ああ、そういうことか。
普通のこだての壁量計算とかそういうことではなくて、
ようわからんやつを作る時に、このRC成立させるにはどうしようかみたいなのをやる方を構造家って言うんですかね。
僕はリノベーションでも構造家と一緒にやるんで、木造の住宅でも。
壁量計算じゃなく、ちょっとどうやって持たせるんだみたいなことをね。
現場での柔軟な調整
そういうのを計算してもらうんですね。
あの、仙台のホテル。
オブホテル。
オブホテルは、割と僕、あれいつだ。
20、20、20、ちょっと2,3年前ですよね。
そうですね。
ザ・リノベーションホテルだなって。
あれはどんなストーリーだった?どんなのになってるんですか?
それこそ、内山さんとやったんですけど。
ああ、なるほど。
なんで、すごい初期段階から企画の段階から、僕一緒に会議に入ってやってたんですね。
あれ、コスト結構かかってるんですよね。
結構かかってますけど、内山さん、やっぱりその辺全部、
そこは計算できる人なんですね。
まあ確かに、そのままバッチリ弾く方ですよね。
全然驚かないですよ、コスト。
それがちゃんとこう、ペイできる。
事業モデルを。
持ってるんですよ、モード。
なるほど。
それはびっくりしましたね。
内山さんは何のあれですか?
なんだろうね、もともとそのリノベのなんかで、出会ったんですよ。
ほんで、プロジェクトを、プロデューサーですよね。
そうですよね。
で、建築設計で上位して、そこに構造家さんも入ってます。
構造家もあれも入ってます。
あれはもう床抜いたり、壁抜いたり、色々してますから。
それを、どういう仕事をしたらいいんですかね。
持たせるというか、現行の体力をちゃんと成立させるためには、
ここは、ここまで穴開けてもよし。
穴開けるなら、ここ補強するみたいなのを。
補強もめちゃくちゃやってますから、既存がもうダメなんで。
補強しながら、新しく抜いたりもして、色々やってもらったんですね。
結構印象が割と具体で。
そうですね。
現物を見に行ってないのがあれなんですけど、あれ何のあれなんですか?
パテの跡みたいなやつは、あれGLのボンド跡みたいなやつなんですかね?
いや、プラスターボードを貼って、ビスを普通にパテ埋めして。
パテ埋めしたやつのあれがそのまま?
そうしあげると、お金もアップが上がるじゃないですか、単純に。
そこで止めてる感じですね。
なるほど。
ただ、人が触る部分は基本的にはクリア塗装をしてるんですよ。
あそこに?
そう。やっぱりパテが汚しちゃうんですけど。
今だから、色を入れて隠すんじゃなくて、それを衣装に、みたいな。
なるほど。それを、ワッとっていう絵を描いて。
まあまあ、パテどうこうまでは描かないですけどね。
あれはどこでそうなるんですか?
いやなんか、靴体も、いわゆる打ちっぱなしって、安藤さんなんかもやる打ちっぱなしって、
仕上げてないスタートじゃないですか、元々は。
確かに。
靴体はそのまま見せる。
同じでなんか、壁色塗っちゃうと、それは仕上がっちゃうっていうか、
その靴体と同じような意味でプラスターボードをそのまま残すみたいな意味で僕はやってますけど、
あんまり化粧しないみたいな。
それはどの段階、設計段階でもうそうするの?
そうですね。つまり細かくはあれですけど、イメージとしてはそういう感じでやっていこうみたいな。
頭の中にあって進めていく感じ。
進んでいく段階で、要所要所で現場行って、これちょっと残しておこうかみたいな。
まだ部屋の中は白い塗装が途中で止まるんですけど、その高さとかを、実際寄りかかったらここまででいいねとか。
いや、それこそ、僕はそういう勉強をしてこなかったし、ちゃんと誰かに教えてもらったことがないので、
人から聞く話、人から聞く話が、えーみたいな感じになるわけですよ。
以前、近代の先生、宮部先生はリノベーションもやるし新築もやるって、
何の気なく聞いた、何回かこの話してるんですけど、
軒裏のあれ、そこにすげえ衣装が入ってて、あれってどの段階で線描いてんすか?みたいなことを聞いたら、
質疑の意味が、宮部先生に伝わなかったんですよ。
え、どういうこと?みたいな。
だから、ここほら、あれ、こうやってるじゃないですか。
あれって、こうやってる時、どういうこと?みたいな。
あれ、設計段階でこんなでっかいビルのこの裏側考えてんねや、みたいなのが、僕には分からないんですよ。
だからやっぱり、そこまで考えてやるもんなんかな、みたいなのが、ちょっとずっとあって、
なんかでもそれはできへんな、みたいな感じだったんですよ。
で、今、宮崎に半分住んでるっていう話をしましたけど、
宮崎の古い地区50年のビルの3階、4階屋上を僕ら取得して、
で、今、事務所兼のコミュニティスペースみたいなのを作ってるんですけど、
で、スケルトンになってて、見えたものがええなあ、で、
じゃあ、壁の高さ、これぐらいかなとかっていうのを、現場でどうしてもやってしまうんですよ。
僕らもそうですよ。
ある程度は考えていきますけど、それはもう、
感覚的に。
ミリ単位でそこで動かしていきます。
現場で結構、ほんなら、なんか。
結構変わりますよ、現場。
それ新築もそうです。
すっげえ嬉しい。
そうなんですか。
新築でも、やっぱり模型だったりで検討しますけど、やっぱり現場はまた違うじゃないですか。
思ってたよりとかあるじゃないですか。
そうそう、その時に窓の位置をちょっと変えたりとか。
そんなんもあるんですか。
やりますよ、そういう時。
ええー、いや、僕それもちゃんとこう、誰かの見たこともないので、
いや、一回計画したらこうあるべきなんやって思ってたんですけどね。
リノベでね、現場で動いていくはなんか分かるんですけど、新築もそうなんですね。
僕はそうですね。
他、他じゃないですか、他の人らもそうなんですかね。
いや、そう少なからずあるんじゃないですか。
建築デザインの重要性
多少なりとは、だけど結構現場で、あ、もうちょっと濃い、それこそ色なんかはそうですし。
そうですね。サンプルいっぱい出して決めていきますけど。
結局塗って、あ、もうちょっとこれもう一個濃くしようかとか、あるんですね。
ありますよ。
割とノリ、ノリの部分もあるってことですかね。
まあまあ感覚的な部分はやっぱ、ただそれをやる意味みたいなことは最初に考えますよ。
これでも、ブラックボックスじゃないですけど、建築家と言われる方とかね。
ちょっとご本人前にこんな縁があるかもですけど、
僕、建築家なやらたっていうのはもちろん単語として認識してますし、先生だと思うんですけど、
そういう感じやけど、割とひょひょっとしてるというか、
巨小感というのがあまりない。
巨小じゃないし。
だから多分そういうのって言いにくいんやと思うんですよ。
だから僕らみたいな一般プレイヤーからするとすげえ嬉しいですけどね。
そうですか?
そうあるべきみたいな。
僕は全然もう。
大学の教鞭、話は大学の話ですから、こんな話。話があちこち。聞きたいことがたくさんあるんでね。
大学のスタイルとしては、だから文系大学で、ここまで戻るんですかね。
戻った。
今戻ってきました。文系の中にあるべき建築学部、具体的にやってる授業は割と普通というか。
変わんないですね。
今まで教えてくれた和製だとか、東海大学とか柴浦とかでやってらっしゃることと同じ。
同じようなことを課題出してやってます。
文系入試で入ってきたメンバーにやっている。これどんな子が受験してるんですかね。数学物理が苦手で。
もちろんそう勉強してきてない子なんで。
最終最後、建築やりたいと思ってとか。
それがね、まだ微妙で、ちゃんと認知されてないところまだあると思うんですよ。
建築やるので入ってくる学生が。
どんな図面描くんかっていう、ちょっとびっくりする子はやっぱりいて。
でも、そこで目覚めてくれればいいんですけど。
どうですか、実際。今まで教えてこられた学生とちょっと違うはずなんですけど。
でもね、面白いですよ。そこで目覚めてる子はすごい頑張るし、すごく面白くて。
文系文脈を持ってるってことは、ちょっと町づくりとか空き家とかそういう取り組みというか、
ハードよりもソフトなところに見出しそうなイメージがあるんですけど。
そういうストーリーづくりも考えるように。僕自身がやっぱりソフトも大事。
やっぱりソフトがあってハードがあると思ってるんで。
なんでとにかくソフトを考える。線引く前に考えろ考えろばっかり言ってるんで。
どういうことですか。
例えば家を設計するにしても、どういうことをコンセプトで考えていくって、
やっぱりみんな最初形ばっかり考えるでしょ。
かっこいい家とか。
そうそう。だからそんなのダサいじゃないですか。
はずい。どうやったらいい感じに見せるかなばっかり。
なるほど。本質はそこじゃないと。
どういうコンセプトで持っていくかっていう。そこをとにかく考えて。
それができれば自ずと形は決まっていくっていうか。
なるほど。
深いよ。本質的だよ多分これ。多分全部そうだよね。
企画もそうやろうし、建築なんか特にそうやろうし。
なんでさっきのオーボホテルの話に戻ると、そういう初期段階から僕は会議に入っていって、
打ち合わせを重ねていって、ソフトの話をしていくんですけど、
その中にハード側からのソフトへの意見みたいなことを言えたり。
運営だったり、なぜこれを残すのかとか、受け継いでいくべきなのかとか。
そうするとやっぱりソフトをやってる子たちもそれに刺激されてまた次の話になっていく。
グラフィック一つがその意図を持ったものになっていったら必然的に形が決まっていくと。
やり方逆ですよ、我々多分。
そのセッションみたいなのが面白くて、あれは育っていった感じがありますね。
今もそういう形でいろんなところのプロジェクトは初期段階から入るように。
初期段階で散々コンセプトと方向性を話してるから、だからこのプラスターボードはパテ埋めしたままで残すみたいなのが、これがいいよねになるってことですよね。
そうなんですよ。
それをソフト終わりました、ハード次バトンタッチでやっていったんじゃ、そんなに全部がうまくいかないですよね。
やっぱりね、びっくりすることもあったりするじゃないですか。
学生へのアドバイス
どれくらい、大きさによると思うんですけど、大ボテルの場合はどれくらいコンセプト設計って言ったらいいんですかね、そこの考えるところって時間かかってるんですか。
おぎゃーって生まれる。
でも途中、コロナが入ってて結構その時間が長かったんですよ。
だいたいあそこでみんなホテルはプロジェクトになくなっていったんですよ。
でもそこを粘りずーくずーっとね、内山さんしぶといんで、ずーっとやっていって完成したんですよね。
だから結構長かったですよ。
なるほど、深く深く掘れば掘るほど形がおのずとき。これ多分自分の言葉で思いっきりパクッて言ってるかもしれないね。
ちょっとその話を掘りたいんですけど、大学4年生が今年初めて、今年今4回で就活に向かっててる。
多分その就活生のメンバーも学生さんもコンキャリっていうのは知ってる子がさっきいらっしゃるって言ってたので、コンキャリさんのコーナーの方をちょっと行きたいなと。
行きましょう。
学生のうちにこれやっとけということで、こちらのコーナーは建築土木の就活サービスコンキャリを利用されている建築土木学生さんに向けて業界の大先輩からアドバイスをいただこう。
というコーナーなんですけども。
学生じゃない人がいる。
刺さりすぎて。
社会人じゃない。大の大人が刺さってることをもう散々聞かせていただいてるんですけども。
そういった学生さんと日々向き合ってるかなとは思うんですが、改めて学生のうちにこんなことをやっとくと将来的にいいよみたいな言葉をいただければなと思うんですけど。
よく聞かれる学生にも。建築やっていくにはどんな本を読めばいいですか。
僕は建築以外の本を読めって言うんですよ。
もちろん建築の本を読むべきですけど、20そこそこで体験だって少ないじゃないですか。
その体験、僕らに比べたら絶対体験少ないわけで、それを埋めるにはやっぱりそういう本を読んだり、物を見たり。
インプット。
とにかく外出て、何だったら駅までの道を毎日変えろって言うんですよ。
それで発見がもしかしたらあるし、自転車で通学してる人はずっと歩いてみるとか、それだけでスピードが変わったら見える景色変わるし。
スピードが変わるね。
なんかそういうちょっとルーティンじゃない、毎日違うちょっとしたことで、あと必ず1日1個心を動かすことを感動しろって言うんですよね。
それは?
人間のやっぱり特権だし、やっぱりそれが何かに繋がっていくかも、クリエイティブな話になっていくかもわかんないじゃないですか。
ただなんかご飯を餌のように食べるんじゃなく、
ドキッ!
なんかこの歯ごたえがいいねみたいなことだけでも、心がね。
もしかしたらどっから来たんやとか考えながら。
なんかそういうやっぱり心を動かしてほしいですね。
なるほど、それいつももったはる学生さんにはそういうことを言う?
そうですね、もう最近新入生入ってきたんですけど、最初にもうそういうようなこと、最初の授業で言います。
伝わるんですか?
どうなんですかね、伝わってくれればいいなって。
そうですよね、なんかこの今この歳やからなるほどみたいな、確かになーってなるけど、この20歳そこ18歳ってことですもんね。
ってなったら、何を変えるべきなの?みたいなね。
伝わってなかったの?
スピードが変われば景色が変わるってこれ相当名言やと思うけどね。
ほんまそうですよね。
早く生きたいし、18歳の子。
でも20歳になったら、3回になったら将来を考え出したタイミングでもしかしたら刺さるかもね。
だいぶちょっとあれですよね、このセンスが必要というか、え、なんで道変えんとあかんねやろみたいな風になりそうですよね。
でも学生さんは意味は考えなくても素直にやれる方はいてるよね。
まあ確かに。
先生が言ったらじゃあとりあえずやってみようみたいな。
これが多分正しいかもね。
確かに。
先輩が言うとんねんしね。
その領域のプロが。
じゃあちょっと一回こっちの道で今日は行ってみようかみたいな。
それ大事やね。
で、いつもが見えてる景色のスピードを変えてみて、ご飯食べた時にコリコリしている。
そういう感じなわけですよね。
ですよね。
先にもう一個おっしゃってた、人間の特権っていう。
いや、そうやわ。
感情を動かす人間の特権。
確かにワンちゃんはね、感じてるかもしれないけどアウトプットは分かんないんでね。
なるほど。
あれですね、日々過ぎ行くものに対してもうちょっと繊細にというか、一つ一つに。
もったいないですよ。
なんでだろうみたいな気持ちをね、持っていくことが大事ですね。
今日はこれいいアドバイスだ。
確かに、あえて何かプラスのことをするんじゃなくて、
やってることにもうちょっと踏み込んで考えるみたいなことが大事なんかもですね。
今からでも遅くないですね。
37歳になりかかる私でも、
明日の出勤電車を変えてみましょう。
そうですね。
ドンコーで来るとかね。
そうですね。
歩いて来るとか、チャリツーするとか。
そうですね。
あんたも響いてますよ今日。
いや、一言一言重たい。
面白い。
なるほど。
そうなんですよね。変えることって結構意外と難しかったりするんですよ。
そうなんですよ。
わざわざじゃなくて、今やってることに角度を変えるだけだからね、できそうですよね。
物の見方をちょっと変える、角度を変えると違うものが見えるから。
確かに。
いい学生さんへのアドバイスだったらいいですか?
いや本当にこれね、もう結構グサッと来てる学生さん。
学生さん以上にグサッとされてそうですよ。
おじさんはさが結構グサッと来てるからね。
こうなる前にね。
そうやね。
18歳の人からね。
今聞けたわ、でかいよこれ。
ちょっとね、物の角度を変えてみるということをしていってもらえればなと思いますということで、
コンセプトの深化
またコンキャリさんのね、こういったトンカンカフェとかも大阪にも本町とね、
全国ほとんどオープンしてます。
大阪にも本町と大阪港とあるんで、ぜひぜひこちらの方もチェックしていただければなと思いますということで、
後半の方にグイッとまた持っていきます。
ちょっと話の延長にはなるんですけど、さっきのとおり、もっとここ聞きたい。
コンセプトを深く掘るっていう。
だから形は決まってくるよね、多分。
えっと、あそこで見た、あの感じ良かったから、あれやろっか、とかね。
言いがちなんですよ。
あそこの、あの建築で使ってた材料を、あれちょっとやってみたくないみたいな。
確かにコンセプトがあって、いや全くずれてはないと思うんです。
ある程度もちろんちゃんと考えてますし、こういうことでも、
これちょっと僕ごと、美想空間ごと、我々ごとになるかもなんですけど、
見た目というよりも、その熱量だったり重いとかの方に結構重きを置いてて、
何のためにとか、そこを結構置いちゃってるなーって、さっきから聞いてて思ったんですよ。
なのでお客さんの建築やる時も、コンセプトをめっちゃ考えるってことですよね。
住宅も。
ちなみに自定、バイクと車とワンコの自定、神奈川県にある、あれのコンセプトはどういうコンセプトなんですか。
あれはですね、建築設計してきて、学生の時から学んで設計をしていくんですけど、
設計の哲学
いろんな教育を受けたじゃないですか、モダニズムの中でどっぷり僕ら設計を勉強してきたんですけど、
例えばですよ、白い四角い箱が綺麗とか、そういうことがちょっと辛かったんですよ、その時。
そうじゃないんじゃないかと思って。
もうちょっと深掘っていいですか、白い箱が。
例えばですよ、経済性考えて作りやすいように、例えばコストを抑えるには層2階を作ったりとか、
そういう経済性で成り立っていったりすることってあるじゃないですか。
線が揃ってると、壁が揃ってると綺麗とか、形も。
それがそうじゃなく、その前の段階で設計を止めようと思ったんですね。
むずいぞ、ずっと説を入ってきて。
どういうことですか?
人間の頭の中って別にそんなに綺麗に整理整頓されてるとは思わないですよ。
いろんなこと考えてごちゃごちゃ。
あれ新築ですよね。
新築です。
テーブルの上にバーとなった状態。
そんな状態で建築を立ち上げたかったんですね。
それを整理しだすと、編集しだすと、嘘な気がしたんですよ。
本当のことは、頭の中の状態が本当で、それが一番ピュアだと思うんですね。
それを整理しだすと、それは経済性だったり。
何かの影響を受けて、本来頭で描いているコンセプトだったり思いからちょっと変わっていってしまってるよねって。
第三者圧力が、それが嫌だな、おかしいな、で、それがコンセプトってことですか。
作りやすいような線を描くとか、そういうことは嘘だと思うんですよね。
作りにくくて良くて、だって本当に最初はそこが良いと思ったわけで。
だからすごく平面もガタガタしてるし、断面もグザグザしてるんですね。
で、いろんな何か一回と二回全然違う設計みたいな感じだったり。
何かそういう、何かめちゃくちゃな感じをそのまま立ち上げたかったですね。
その図面描く時間より、それを考えている時間の方が長いってことですよね。
そうですね。でね、やっぱり線揃えちゃったりするんですよ、癖で。
でもそれってやっぱり嘘で、そこからなんかこうね、図面を退化させていく作業が多かったんですよ。
ここちょっとずらしとこうみたいな話とか。
本当はこれずれてる方が良かったじゃんみたいな。
揃えてるのは作りやすさだよねとか、勝手に綺麗だと思ってんだよねみたいな。
それを自分に言い聞かせていく感じの、逆戻りしていく感じの作業がすごく多かった。
なるほど。時定なんで、ちょっとなんかそこってこう、自由度も高くなるじゃないですか。
新築とリノベーションの視点の違い
例えばお客さんクラウドワーク的なところでやるときに経済性をどうしても求めないといけないことと、デザインと、
あと多分そのコンセプトとか、何か頭の中にあるものとかの、これってどこで堂々し所をつけてるんですか?
その辺はね、やっぱりバランスを見ていかなきゃいけないですよ。
それが多分プロの仕事っていう話ですよね。時定は、
そう言ったらね。
そうですよね。表現のところなんで、芸術に近い範囲でもありますよね。建築ではあれば。
コスト限界はありますけどもちろん。
まあまあ、まあそうですよね。
ただね、時定はね、実験的なことを結構やったのかなっていう感じ。
クライアントワークで、それこそ収益性。
多分ホテルなんか本当そうやと思うんですけど、この建物絶対こうした方がいいやろうな。
で、コンセプトのところがあって、そこは今は徹底的な話をして決めて、
接種が理解納得した上で建築を進める。
ここがどれくらい時間かかるんですか?
何回も聞いてますけど、イメージがつかんのですよね。
どうだろう。
僕のゴールは、自社の案件があったりするので、その場合は結論は、結論じゃないんやけど、
利益って絶対じゃないですか。これはもう嘘つけないと思うんですよ。
まあまあ仕事ですからね。
そうですね。利益を出すことが絶対で、利益を出すためには、そこに人が来る意図意味のソフトの部分が結構乗っかってて、
分かった。多分頭ん中では結構やってるんかもしれないですね。
それを対話、アウトプットしてコンセプトを深く活字化されていないだけかもしれないですね。
めっちゃ僕の話は今、人生相談みたいなの聞いてるんですけど。
かつね、自己完結されたんで、置いていかれたんで。
ごめんなさい。多分、やってなかったら成立しないから、僕時間かけてはやってなかったなと思ったんですけど、
でも、色とかはファッと降りてきてるはずなんで、やってるんですよね。
多分自問自答をして、アウトプットする時に、例えば設計メンバーとかにちゃんとそれを伝えていないとかっていう、そこが足らんかったんかもしれないですね。
だから後の打ち合わせが長くなるとか。メンバーでもめっちゃ話するってことですよね。
そうですね。僕結構、僕の言った通りやってほしいって感じじゃないんで。
みんなで、新人も含めてみんなで考えたいんで。せっかく脳みそいっぱいあるんだから、それ全部使った方がいいなと思うんですね。
あれ、思ってそっち行こう、あれってなる時は言うんですか?
もちろんもちろん、ちゃんと。だから僕も言うし、みんなも僕の意見に対して言えるような環境を作ってるつもりです。
確かに、それはできそうな感じが。その、挙手を、俺だぞみたいな感じになると、なかなかね。
なんかトップダウンは辛いじゃないですかね。そういうのに、脳みそ一個じゃもったいないですよ、やっぱり。
僕今日ちょっと、もう時間あれへんね。絶対聞きたいのが、これは聞いてる方に届けたい話として、
新築とリノベーション、両方やられるじゃないですか。さっき伺ったら今は、それこそ本当に50-50ぐらいだと。
これ、新築から見てるリノベーションがどう見えてて、リノベーションやってらっしゃる脳みそもあって、新築ってどう見えるのかなと。
むちゃくちゃ短く説明させてもらうと、うちはリノベーションをメインでやってきて、3年に1等ぐらい、理由があって新築をやるんですよね。
新築、あんまり立てたことない。多分、20度もやってないと思います、過去。
でも、ただ今、新築事業部を絶対立ち上げるべきだと思ってて、新築をやろうとしていて、お客さんと喋ったときに、脳みその違いに気づいたんですよ。
新築をやってないので、話を聞いて、スケールとボリュームが出ないんですよ。
でもリノベーションって言うと、そもそもボリュームがあるから聞いたやつ、あ、できないです、できないですとかのジャッジはできるけど、
でも、どう見えてるんやろうなと思って、多分リノベーションはこれあるあるやと思うんですよ。
もしくは、僕のスキル不足がいるのか。
でもね、経験ですしね、コスト感はもうなんとなくこんなもんだろうみたいな感じはあって、
多分僕はね、新築リノベーションっていうのをこう、なんだろうな、ただの条件の違いと思ってるんですよ。
何となく、そうですね、はいはい。
条件が、何の、例えば大きなビルでもそうだし、道の駅みたいなスケールもそうだし、それが20つもぐらいの家もそうですし、
条件がそれぞれあるだけで、必ずコストもあって、その条件をどうクリアしていくかだけで。
主法的なイメージってことですか。
どうだろうし、主法というか、まず条件整理なんで、家族構成だったり、もう全て条件なんで、それをどうクリアしていくかっていう。
与えられた時に、設計課題的にリノベーションの課題なのか、新築なのかっていうところはもうすでにスタート時点で決まってるじゃないですか。
そうですね。名前を付けるとしたらそうですけど、でも同じ建築の設計をただしてるだけで。
分かった分かった、なるほど。見えてるあれがちょっと違うしね、資座が違うと言ったらいいかな。
もう一個上で、建築じゃないっていうことですよね。
新築も言ったら街のリノベーじゃないですか。
株式会社三六〇度の取り組み
確かになるほど。
なんか言い方にあんまり惑わされないで、その条件でどういう良いものを作るかみたいなことだと僕は思ってるんですけど。
あんまりカテゴリー分けとかも自分も好きじゃないんで、何屋さんかよくわからない子をしてるんです。
アパレルもね、新しく立ち上げられた事務所の360度の共和帽子、Tシャツもそうなんですかね。
これもそうですね。
新しく設計事務所、これはどんな意味合いを持っているんですか。
これは360度、簡単に言って全方向性なんで、実はあの辞典が神奈川の360度っていう作品だったんですよ。
要はめちゃくちゃな何でもありみたいな全方向なんだっていう、一つの方向性で物を作らないっていう設計をしないっていう方向で作ったんで。
で、会社立ち上げる時にこの3年前に、じゃあもうそのまま名前を360度にしよう。
何でも、それこそアパレルも、プロダクトも、それこそソフトの話も、何でもやるっていう会社にしたかったんで。
なんで、ただスラッシュを付けたのは、誰かとコラボする時にあくまでも後ろ側でコラボしますよみたいな。
なるほど。
謙虚さんがスラッシュ。
それは、コンセプトがあるから、スラッシュ付いてるのが自然だよねーの話ですよね。
だから僕らロゴ一つ決める時も、どの形がいいとかをめっちゃデザインとして考えてるんですよ。
意味ではないんですよね。
このスラッシュには意味から来てるってことですよね。
なるほど。
これもう安部ちゃん、僕が聞くと3回くらい聞いてもらおうこれ。
そうだよ、謙虚だわ。
でもこれ、いやいや、私、私後ろにさせてくださいみたいなこととかになってないんですか?
たまにあります。
じゃあ、じゃあみたいなね。
スラッシュスラッシュ。
これ読む時はスラッシュを入れるんですか?
スラッシュを入れるんです。
360度。
なるほど。
前方向をね。
なんか、あのー、ちょっとなんか近しいと言ったらおこがましいですけど、
僕もリノベーションは別に何でもよくて、
なんかやっぱり形状にできてないんだろうな、うまく表現ができないけど、
あれもこれも一緒にしたいなって。
企画もいたり、いろんなイベント作ったり、
結構ソフトの方が大きくて、
もちろん建築は建築で、リノベーションをちゃんとやらないといけないっていうのはあると思うんですけど、
なんだろうな、これはちょっと後で、
もうちょっとちゃんと見てるときに言語化しないといけない。
そうですね。
お届けは後日ですね。
なるほど。
いや、なんか思って深くこうしてたね。
人間の特権とかコンセプトを深く、いや多分そうなんでしょうね。
ロゴの形とか色とかって決まってくるんですよね、勝手に。
そうですね。
そこはもう、これなんかも友達のグラフィックデザイナーにデザインしてもらったんですけど、
なんかそのスラッシュが決まればもう、そこで満足で、
あとは信用してるデザイナーにね、デザインしてもらうだけなんで。
ストーリーと話を喋って、あとはみたいな。
そうですね。
もうちょっと道の丸話してくれへんとか、そんなもんないってことですね。
最初離れてたんですよ。逆にくっつけたんですよ。
なんか離れるとやっぱり分かりやすく360度になっちゃうんで、
くっつくことでなんか全部がフラットな、一たち一になるかなと思ってます。
ちなみにここが、ずっと気にはなっちゃうんですけど、
これ着てらっしゃるTシャツは鹿と、
馬と鹿です。
馬と鹿。
そういうデザインバカなんで。
そこに意味があるというよりも馬と鹿を描きたかったってことですか?
いやそうです。あくまでもいろんな遊びとかの、
バカ、みんななんとかバカじゃないですか。
なるほど。
さあ、波よりバカと。
バカってことですか?
全然分かってなかった!
バカってことか!
馬鹿バカだ!
ちょっとね、時差がありましたけど。
全然分かってなかった!
危ない、分からんまま終わるとか。
で、馬と鹿なんですか?
いや、全く意味なく馬と鹿なのかなと思って。
そういうこと言ってはるなと思いながら。
それを漢字で書くとあれなんで、ちょっとスカジャンっぽく。
ちなみにそれ、バックはあるんですか?
バックないです。
バカめ。
ただまあ、なんでもバカみたいに、
本域スイッチ入れて深くやっていこうみたいなので、
とにかくそういう感じなんですよね。
いや、それを持ち手ですぐ手術作ってます。
それは販売してるんですか?
してます。
帽子持ってて。
なるほど。
ウェブで購入できるんですか?
言ってくれれば。
ECサイトとかないんで。
言われたら受注販売で。
なるほど、面白い。
地域活性化の取り組み
半分関西にいらっしゃるっていうことですね。
そうですね。
今後なんか、関西でとかね、
さっきもちょっと話もしたけど、
宮崎、旧市、旧市よくいらっしゃるってことなんで、
旧市は行政周りを含めて商店街の再生とか、
いろいろ関わらせてもらってて、
いろんな建築家の方が来ていただいて、
コラボしてやってるんで、
食いもんうまい、聞こえいい、
あんま関係ないかもですけど、
波めちゃくちゃいいんで。
僕釣り好きなんで。
釣りはもうめちゃくちゃ、
宮崎限定の魚とかいてるんで、
ぜひ来ていただけたらなというところですね。
そうですね。
アーカイブの紹介
また、こちらのアーカイブもYouTubeさんで、
今日のアーカイブはぜひ聞いてもらえたらなと。
配信してるので、ぜひぜひこちらもご視聴いただきたいですね。
はい。というところでね。
今日もありがとうございました。
58:40

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