価値の提供のフレームワーク
今回お預かりした資料を、スタンドFMの配信からですね、パートナーシップにおける価値の提供について書かれたものですね。
はい。
なかなか興味深い切り口だなと。
そうですね。
関係性の中で、私たちって一体何を交換し合ってるのか、この3つの価値レイヤーという視点から、今日はちょっと一緒に深く見ていきたいなと思います。
はい、ぜひ。
資料では、パートナー間で交換される価値をですね、機能的価値、情緒的価値、物語的価値っていう3つの層で捉えていますよね。
ええ。
まず一番わかりやすいのが、機能的価値でしょうか。
そうですね。これは日々の生活を回していくための具体的な貢献。
はい。
例えば、家事分担とか経済的なサポートとか、そういうのが挙げられますね。
ただ、資料を読むとですね、重要なのは単なるその分担の量だけじゃなくて、公平感とか助け合いみたいなそういう実感かもしれないですね。
なるほど。タスクをこなすっていう事実だけじゃなくて、その背景にある認識みたいなものが大事だと。
ええ、そういうことだと思います。
次に中層にあるのが情緒的価値。
はい。
好きとか嬉しい、安心するといった感情の部分ですね。
これはもう関係性の潤いみたいな部分ですよね。
ああ、潤いですか。いい表現ですね。
相手がいることで心が満たされたりとか、ポジティブな気持ちになれるという。
うんうん。
資料によれば、この情緒的価値っていうのは、自分を理解してもらえているとか、受け入れられているっていう感覚となんか強く結びついているみたいですね。
なるほど。理解と需要、それが情緒的な価値に繋がる。
ええ。
そして、最も深い層、深層にあるのが物語的価値。これはなんか非常に面白い概念だなと思ったんですが。
ええ、ここが特に興味深いですよね。
友に過ごした時間とか、二人で乗り越えた困難とか、そういう経験が紡ぐ二人だけの歴史そのものに価値があるんだと。
まさに。ここが単なる良い思い出とちょっと違うのは、困難とか挑戦を共に乗り越えた経験こそが、この物語的価値を特に強く形作るっていう点なんですよ。
困難がですか?
そうなんです。資料は、この共有されたストーリーが関係性をすごくユニークで、かけがえのないものにするんだというふうに示唆していますね。
困難さえも価値になるっていうのは、資産に太りますね。
ええ。
資料では、この機能的、情緒的、物語的という3つの価値がバランスよく提供しあえている状態が理想的だというふうにされています。
物語的価値の重要性
そうですね。ただ、面白いのは、年齢とかライフステージによって重視する価値の比重が変わってくるっていう指摘もあるんですよね。
ああ、なるほど。
例えば、若い頃はやっぱり目に見える機能的価値を重視しがちかもしれないけども。
うん、わかります。
関係性が成長していくにつれて、一緒に築き上げてきた物語的価値の重みが増していくみたいな、そういう変化が起こりうると。
時間とともにその価値観自体がシフトしていくと。なるほどな。
ええ。
そして、この3層構造という考え方、これパートナーシップ以外にも応用できる考え方なんですよね。
またにその通りなんです。資料では、例えば、企業と従業員の関係にも当てはまるんじゃないかと示唆していますね。
ほう、企業と従業員。
はい。給与とか福利構成といった機能的価値。
ええ。
それから、働き甲斐とか承認といった情緒的価値。
そして、会社とともに成長した経験とか、困難を乗り越えた歴史みたいな、そういう物語的価値。
ああ、なるほど。そう考えると、いろんな関係性をより立体的に理解するためのツールになりそうですね。
そうですね。非常に汎用性があるフレームワークかもしれません。
機能、感情、そして共有された経験。このフレームワークは確かに応用範囲が広そうです。
今回はパートナーシップを中心に、この3つの価値について深く掘り下げてみました。
うん。
いや、非常に整理された考え方だなと感じました。
ええ。この視点を持つことで、ご自身の周りの人間関係、例えば職場とか友人との間でも、どの価値がどういうふうに交換されているのかなって、少し意識して観察してみると、また新たな発見があるかもしれませんね。
確かに。普段意識していない価値が見えてくるかも。
ええ。意外な価値が見え隠れしている可能性もあります。
うーん。
そして最後にですね、一つ問いとして考えてみていただきたいのは、これらの価値って常にバランスが最適解なのかなということなんです。
ああ、バランスが常にベストかどうか。
そうなんです。もしかしたら、特定の時期とか状況によっては、あえて一つの価値にグッと重点を置くことが、逆に関係性をより豊かにする場合もあるのかもしれない。
なるほど。それは深い問いですね。
この点について、ぜひあなたご自身の経験等を照らし合わせてみるのはいかがでしょうか。