1. そんない理科の時間
  2. 第620回 年代測定と年稿 byそ..
2025-06-20 57:54

第620回 年代測定と年稿 byそんない理科の時間B @sonnaip

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■オープニング
・年稿博物館のはなし
・科学Tシャツ販売
・文書として残された記録
・文化的な流れからの相対的年代



■科学的年代測定
・過去メール発掘
・地層から年代がわかる
・炭素14法
・いろいろな測定法
・炭素14とはなにか
・年代がわかるものを突き合わせて補正をしていく
・C14校正曲線
・花粉から年代測定
・博物館の楽しみ方



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サマリー

このエピソードでは、年代の測定と推測について話題が取り上げられ、特に年功博物館や歴博の展示が詳しく議論されています。江戸時代のファッションや伝説の信憑性を通じて、年代測定の重要性について理解が深まります。年代測定の方法や、様々な地層や埋まっているものから得られる情報が議論されています。特に炭素14法やカリウムアルゴン法、ウラントリウム法などの技術が、古代の物質の年代推測において重要であることが紹介されています。炭素14法を用いた年代測定の仕組みや、その限界について説明があり、さらにウラントリウム法や時期年代測定法についても触れ、様々な自然現象が年代に与える影響が考察されています。また、年代測定の進展について詳しく解説し、特に花粉を利用した新しい測定方法に焦点を当てています。この技術革新により、考古学的な発見物の年代をより正確に測定することが可能になり、過去の出来事の理解に貢献しています。最後に、年代測定や年稿に関連する情報や、それを補完するためのオーディオブックのサービスについて議論されています。

年代の測定の重要性
よしやす
理科っぽい視点で、身の回りのことを見てみませんか? そんない理科の時間B 第620回 そんない理科の時間Bをお送りいたしますのは、よしやすと、
かおり
かおりです。
よしやす
よろしくお願いします。
かおり
よろしくお願いします。
よしやす
今日は、年代の測定とか、年代の推測の話をしようと思っています。
かおり
それは、女性に対する冒涜じゃないのかな。
よしやす
もう少し、100年前、500年前、1000年前、1万年前みたいな話なんで。
そうですか。
年齢の推定じゃなくて、年代の推定なので。
かおり
そうですか。じゃあ、いいんじゃないですかね。ガンガン行きましょう。
よしやす
というのも、私が6月の末、30日かな。
かおり
もう6月の末ですね。
よしやす
福井県にある年稿博物館っていうところに行こうと思っていて。
年稿。
年稿博物館ね。
博物館。
実はね、年稿博物館に行きましたっていうメールを、もう何年も前にもらっていて。
かおり
何年前?
よしやす
テンタ・カツキ・ハルヒ三兄弟さんのご家族が年稿博物館に行ったよっていうのをメールでもらっていて。
かおり
何年?何年?それ、ちょっと調べてみよう。
よしやす
多分、できてすぐだったんじゃないかと思うんですよね。
さっき調べたら、2018年に年稿博物館っていうのができたっていう話で。
かおり
過去メール、2018年。
歴史と伝説の比較
よしやす
いや、いいです。探さなくて。
探してもいいんですけど。
かおり
年稿。
よしやす
でね、そこでは湖の底の地層に溜まったものを掘り出して、
どのくらいの時代にどんなことがあったかみたいなものを見られるっていう博物館なんですけど。
あともう一個ね、以前これは桜市にある国立歴史民族博物館っていうのがあって。
かおり
桜市って千葉のね。
よしやす
そうそうそうそう。
力博と呼ばれてるんですけど。
そこでも古代からずっと展示があるんですけど、そこの途中に年代測定とかありましたか?何か。
かおり
これはね、全然三兄弟じゃないんだけど。
2019年の蔡柔蔵さんから、私の住んでる福井県の博物館ですか。
やはり有名な恐竜博物館というか、そこから西の方に行ってもらわないといけないんですけど、年稿博物館がありますと。
よしやす
はい、なんと。
かおり
ここにもメートル現記が展示されています。
あら、蔡柔蔵さん、年稿博物館行ってきましたよ。
よしやす
そうそう、で、なんと年稿博物館はですね、かおりさんはすでに行ってきまして。
かおり
そうです。
よしやす
はい、で。
かおり
こと違う、何日前?3日前、4日前くらい。
この前の週末ね。
そうです、先週末に行ってきました。
よしやす
はい、で、年稿博物館の話は、私が行った後、お話しをしようと思ってるんですけど。
はい。
とりあえず。
かおり
不責です、今回は。
よしやす
予習という感じでですね、お話ができるといいかなと思ってますし。
千葉の歴博には、年代をどうやって測定するのっていうコーナーが展示がありまして。
ウェブサイトとかには全然載ってないんですけど、私は結構そこ、興味深く見て。
うんとね、そこには放射性炭素による年代測定っていうのと、あとそれだけではなくて、
水月湖の年項っていうのが展示されていて、歴博にね。
で、あっちこっちの湖の堆積物から、いろんなことがわかりますよっていうのが、展示がされていたんですよ。
そもそも、昔のものってどうやって年代を確認するのっていうのを、今日はお話ししてみようと思っています。
かおり
はい。
よしやす
で、間にお知らせを挟みます。
お知らせなんですけど、私がお友達と一緒にやっている科学Tシャツっていうのをイベントで売ります。
はい。
で、名古屋クリエイターズマーケットっていうのが、この配信をしている週末にあって、
名古屋クリエイターズマーケットボリューム52というのを、6月の21日、22日の週末、ポートメッセ名古屋の2号館、3号館っていうところでやります。
そこに出展をしているので、もしよかったら来てみてくださいというお話。
ポートメッセ名古屋っていうね、ちょっとだけ名古屋駅からなんとか線っていうので、終点まで行くんですけど、そんなところでやっています。
ブース番号はC-123号館の方です。
で、もう一つ、デザインフェスタというのにも出展をします。
デザインフェスタはですね、東京ビッグサイトで開催される、
自分がデザインしたものを売れるっていう物販イベントなんですけど、
こちらはデザインフェスタボリューム61は、2025年の7月5日、6日の土日、ビッグサイトでやっています。
こちら6500ブースぐらいあるんで、次回かその次の回ぐらいにブース番号の方はお知らせできると思います。
いっぺんね、落選したんですけど、繰り上がり当選で出展できることになりました。
あと、博物フェスティバルっていうのにも出してみようってことになっていて、
博物フェスティバルは7月の2021に博物フェスティバルっていうのがありまして、これもビッグサイトでやります。
ここ私がどれだけお店にいるかどうかわかりませんが、私たちのTシャツ屋さんは出展するので、そちらももし興味があれば見に来てください。
はい、そんな感じでお知らせでした。
ちなみにですけど、ポートメッセ名古屋でやっているクリエイターズマーケットでは、
私は土曜日、日曜日の朝から午後1時ぐらいまではいません。
ん?
土曜日は終日います。
日曜日の午前から午後1時ぐらいまでは、名古屋市内、じゃないな、キヨス城に観光に行こうと思っています。
かおり
観光!
よしやす
はい。
日曜日の夕方はいます。ということで、よろしくお願いします。
かおり
よろしくお願いします。
よしやす
科学Tシャツ、ドリーミングイズフリーっていうので、検索すると何かしら出てくるんじゃないかと思います。
かおり
夢見ることは自由である。
よしやす
ただで夢なんか見られるぜっていう意味もあるんですけどね。
夢を見るだけだったらお金はかかりませんと。
かおり
なるほど。
よしやす
はい。ということで年代の測定、推測の話をするんですけど、
はい。
いつ何が起こったかっていうのは歴史学上すごい大事なんで、
いろんな記録からね、いつどんなことが起こりましたよというのを調べることはよくやられています。
はい。
で、日本だと文献が残っているっていうのは結構ある程度まで、昔まであって、
貴族が活躍した頃には、日記を書いてる人が。
貴族が活躍。
日記を書いてる人がいて、何年の何月何日にここで何があったみたいな話が記録されていると、
本当にね、何年何月何日っていうところまで特定されるような記録があったり、
もう少し昔だと朝廷が公の記録としてこんな催し物をしましたとか、そういった記録が残っていて、
ある程度のところまではそういうリアルな記録で追っかけられるっていうのがあったりします。
一方でね、そういうこう、文字による記録がないところでは、
句伝、口で伝えられている伝説が本当かどうかみたいな話になってきて、
いつどんなことが起こったかっていうのはなかなか難しいですけど、
トロイの木場じゃないけどね、昔トロイっていうところで木場の中に兵隊を詰めて、
相手のところに送って陣地の中に入ったところで兵隊がそこから飛び出して、
トロイの町をやっつけたみたいな話も伝説にはあったけど、
発掘されるまではそれが本当なのかどうか分からなかったとかあるじゃないですか。
そんなことで、文献みたいなものであるときにはすごく分かりやすく、
年代または何月何日までの特定ができたりするっていうのがあったりします。
そのときに大事なのはカレンダーで、日本は中国から小読みを輸入して、
あと昔からやっている元号っていうやつで、元号何年の何月の何とかの日っていうのを、
日記とかには必ずつけていたはずなので、
そういうところで推定ができるというか、確定するというのがある一方で、
そのくらいの年代、つまり千年くらい前までのやつで、
年代が分からないというか日付が載っていないものの年代推定っていうのも、
ものによってはしなきゃいけなくて、
例えばね、ファッションの流行とかって文献には残ってないんじゃないですか。
いついつ何々があったっていうのは。
でも文献に残っているのは、
誰々さんがきらびやかな格好でどんなところのお祭りに出たみたいなことが書いてあったりして、
あとは日本だと絵巻物みたいなところに、
庶民の暮らしだとか貴族の暮らしみたいなので、
こんな服を着ていたとか、こんな花が咲いていたみたいなところがあって、
えーみたいなところや、
そういった流行のゆるい流れみたいなところで、
年代が分かるというのもあったりするんじゃないかと思っています。
何が言いたいかというと、何を見たいかっていうので、
どんな情報を持ってくればいいかっていうのが変わってきて、
江戸時代の時代劇とか見ると、
本当にあんな服装だったのかとかあるじゃないですか。
で、江戸時代の初期と中期と後期で、
そういうファッションって変わっていたのかどうかって、
私たちは知らないですよね、全然。
でも研究者はその頃の書いてあるものと、
科学的な年代測定
よしやす
いくつかの絵からこんなものが流行ったっていうのを研究して分かったり、
あと江戸時代に飯屋に入ると、
椅子とテーブルがあったりすることがありますよね、時代劇だと。
でも時代劇の中には椅子とテーブルがあるけど、
江戸時代には椅子とテーブルは庶民の中にないんで、
だいたい長椅子と座敷、あぐらみたいなやつで、
一人一人の配膳は個人用のお盆みたいなやつだったりっていうのがあって、
今の蕎麦屋さんみたいな椅子と机っていうのは明治以降だったりするとかっていうので、
結構嘘だったりするんだよね。
えー。
とか、あと流行の話だと、
ちょっとね、いろいろ今回年代測定の話を見ると、
三角縁真珠鏡とかっていう鏡がね、
中国からやってきたりするわけですよ。
かおり
はい。
よしやす
で、裏にいろんな模様が入っていて、
その模様を日本で複製していくというか、
真似して作ってたりするわけ。
そうすると、写実的なものっていうのが、
えーとね、そこでは虎が例に出てたんだけど、
写実的な虎っていうのが、日本に虎はいないんで、
だんだん模様化してくるみたいだね。
かおり
うーん。
よしやす
最初は虎で動物っぽかったのが、
なんかこう、模様として虎っぽく見える模様になって、
だんだんこう、簡略化した模様になっていくみたいなのがあって、
そうするとね、何年っていうのはわからないけど、
日本でできた銅鏡で、この地方だと、
こっちの模様とこっちの模様だったら、
こっちの模様の方が新しいとかね。
かおり
ふんふんふんふん。
よしやす
その、流行が進んでいく流れの中で、
相対的な年代の前後がわかるとかっていう、
年代測定もあったりして、
そんな感じでですね、
科学的、つまり物理学とかそういうところではないところで、
年代を測定するっていうのはたくさんやられてきたわけです。
考古学ってそういうことだよね。
いつ何が起こったかっていうのを特定していく中で、
こんなところにもヒントがあるっていうふうにやってきたんだけど、
それとは違う、科学的に立証するような年代測定っていう話を、
本編でやっていきたいと思っています。
はい。
はい、ということで本編にいってみましょう。
はい、よろしくお願いします。
オープニングの収録とですね、本編の収録の間にメールが見つかったそうで。
そうなんです。
かおり
はい。
よしやす
2019年の11月に蔡柔蔵さんという方から、
年功博物館があるよっていうメール。
紹介メールです。
はい。そして21年の9月に、
てんた、かつき、はるひ、三兄弟さんから
年代の推測方法
よしやす
行ったよっていうのが来ていたということで、
その辺の話はですね、私も行って、
7月の何回目かの回にご紹介できればと思います。
かおり
で、2021年の時、
その三兄弟の真ん中、かつきくん、
高校生だったそうだけど、今いくつになったのかな。
よしやす
それは計算してください。
はい、ということで戻りますと、
昔のものをね、発掘したりしたときに、
年代を推測する、推定するというのはよく行われますけれども、
一番わかりやすいというか、よく言われるのは、
どのくらいの地層から出てきたって話をしますよね。
多くの場合、掘っておくと地面でね、
だんだん砂とか土がたまっていって、
上に積まれることが多いんですよ。
もちろんね、剥がれてくるところもある一方で、
人が住んでいるようなところでは、
地層っていうのは上に積まれていくことがほとんどです。
なので、掘っていくと昔の地層っていうのが出てきます。
かおり
まあ、塵も積もれば山となる的な感じね。
よしやす
そうですね。山というか平野がだんだん上に上がっていくんですけど、
そこでどの地層から出てきたかっていうのが、
一つキーになって、
これはいついつ時代だなっていうのがわかるというのがあるんですが、
じゃあこの地層がどのくらいの古さなのかっていう話とかが、
また問題になってきて、
いろんな測定方法を組み合わせて、
あっちでこう言ってるから、
これはこのくらいのはずでだとするとっていうのが、
いろんなところから相互検証されるっていうのが、
現代の年代測定になっています。
炭素14法の詳細
よしやす
はい。
いろんなのがあって、
地層はね、いろんなものが積まれていくわけですから、
地層の中に特徴があると、
それが年代の指標になるっていうのがあったりします。
日本だと、
日本全国に火山灰が積もったような大きい噴火があった時とかっていうのが、
共通すると、
それはいつ頃だっていうのがわかったり。
逆にね。
アソってやつね。
かおり
アソフォー、アソフ、ん?
アソなんとかって、
アソさんの大噴火のやつが、
少なくとも北海道まで火山灰飛んでったみたいですからね。
そうですね。
よしやす
そういうようなものがあって、
一方で噴火の年代を、
今度はどっかで検証しなきゃいけなくて、
それはどっかの地層で、
地層の積まれ方がわかっていて、
前後がわかるから、
アソさんの何回目の噴火は何年代ぐらいに違いないっていうのと、
相互検証する形で進んでいくっていうのがあります。
アソさんに行ったからって、
何年前に噴火っていうのが記録されてるわけじゃないからね。
何だったら噴火したときにぶっ飛んでるから、
記録とかないわけで。
かおり
確かにぶっ飛んだ。
よしやす
そう。そうなんですよ。
というような感じで、
相互検証が行われていきますというのが一つポイントです。
はい。
で、地層は木となる堆積物で、
年代が類推できるっていう話と、
もう一つは、
まさに埋まっているものが、
こんなものが埋まっているから、
いつ頃なんじゃないかっていうタイプの、
今度は発掘されたものが、
石器時代のものが発掘されたら、
石器時代の遺跡だろうとかっていうものから、
なんとなくカルチャーが見えて、
そのカルチャーがあったのは、
そのカルチャーがあったのは、
いつからいつまでだっていうようなところで、
年代がわかってくるっていうのがあったりします。
はい。
という感じで、
こういうのがずっと昔から行われてきたことなんだけど、
その辺だとやっぱり、
絶対的な年代っていうのはわかりにくいんですよね。
地層はだいたい1年にどれくらい積もるから、
何年くらい前のはずだみたいな話とか、
っていうのはわかるんだけど、
それよりも古かったりっていうところでは、
何年っていうのはなかなかわからなくて、
最近は物理学を使った年代測定というのがたくさん行われています。
それは一番有名なのは炭素14法っていうのがあるんですけど、
考古学で年代を決めるときにはいろんな方法があって、
一番有名というかわかりやすいというか、
一番ポピュラーなのは炭素14法というやつが使われています。
オープニングでも千葉の桜にある歴白で、
炭素14年代推測法というのがあったりして、
それがよく使われるというのが、
人類が暮らしてきたものに対しての年代測定は、
炭素14法がとってもよく使われます。
これはね、測定できる範囲が6万年とか7万年ぐらい前までが測定しやすくて、
それより前のやつはちょっといい加減になっちゃうんですよ。
かおり
あれ?なんだっけ?
5000万年前ぐらいまでで、炭素14の残ってる数がほぼゼロになっちゃうので、
そこから先は測れないっていうふうに聞きました。
よしやす
なので6万年とか7万年が測定できる範囲。
それよりも古いものでは、ものによってなんですけど、
今炭素14法で測れるのは有機物、
木とかね、骨とか貝とかっていうのが炭素14法が対応できるもので、
これは生物が炭素14っていうものの濃度をキープして、
その中で炭素14が減っていくっていうのがポイントなので、
その生きているものっていうか、実際に生きていたものの年代測定するというふうに向いています。
一方で、例えば火山灰とかね、石とかっていうのは、
いくつか方法があって、カリウムアルゴン法とか、
岩石に含まれるカリウムの量を測定することで、
火山灰や火山系の岩の年代が測定できる。
これね、何十万年っていうスケールの測定ができて、
他にもですね、ウラントリウム法っていうのがあって、
こちらはさっきね、炭素14法が6万年とか7万年までっていったのが、
30数万年ぐらいまで遡れるんですけど、
こちらはですね、貝とか化石の骨とかっていうので測定ができるというふうになっています。
なので、人間が暮らし始めた後のものっていうのは炭素14法が結構有用なんですけれども、
それよりも昔、何十万年よりも前のやつでは炭素14法は実用になれないので、
こういったウラントリウム法とかね、
他の年代測定技術
よしやす
他にもこれは富山県の文化財のウェブサイトなんですけど、
文化財の年代の決め方っていうのがあって、
ちょっと面白いのね、黒曜石水和装年代測定法っていう、
黒曜石が風化によって表面にできた膜の厚さを測ると、
黒曜石の古さがわかるとかっていう、すごい黒曜石に特化したものとか、
アミノ酸年代測定法、こちらは化石になった骨に特化したもので、
こちらは数百万年前まで遡れると。
タンパク質の中にアミノ酸があって、
これがラセミ体っていうのに変化した度合いでわかるとかっていうのがあったりします。
あと、どっかで見たことあるかもしれないですけど、
古地磁気年代測定法っていって、何億年も前までで、
地層などに磁気を持った鉱物が残っていると、
そこの磁気の強さや方向を測定することで、
年代を推測するというのもあったりします。
ということで、いろんな方法で年代が測定できるんですけど、
ちょっとね、炭素14法のお話をして、
その他が何でわかるかっていうお話もちょっとしていきたいと思っています。
炭素14法、この番組でも何回か説明したことがあるんですけど、
そもそも炭素14っていうのが何で年代がわかるかっていうのって、
説明するのはちょっとだけめんどくさいんですよね。
かおり
めんどくさいですか。
よしやす
めんどくさいです。なので説明します。
かおり
大丈夫ですよ。頑張ってください。
よしやす
炭素っていうのは、皆さんご存知の炭とかね、
二酸化炭素に入っている炭素です。
炭素っていうのは原子番号は6です。
かおり
原子番号、はい。
よしやす
そう。で、つまり炭素っていうのは、
原子核に陽子が6個入っているっていうのが炭素なんですけど、
同位体っていう、陽子の数は同じだけど中性子が違うっていうものが存在します。
で、一番メジャーって言うと変だな。
一番世の中にたくさんあるのは炭素12と呼ばれているやつで、
原子核の中に陽子が6個、これが炭素だからね。
で、中性子が6個、合わせて12個ある炭素12というのが、
これがですね、天然の中には98.9%入っています。
で、炭素13っていう陽子が6個に中性子が7個っていうものが
0.01%ぐらい入っています。
ということで、これでほぼ100%なんですけど、
これに対して炭素14っていう陽子が6個、つまり炭素なんだけど、
中性子が8個入っているってものがほんの少しだけ地球上には存在していまして、
これが炭素14っていうやつです。
かおり
はい。
よしやす
で、炭素14があんまりこの地球上にないのはなぜかというと、
炭素14は実は放射性の元素で、
こいつはですね、5000…5000年じゃない、5700年かな?
で、半減期というのがあります。
つまり炭素14は放っておくと、
5730年で半分のものが窒素14っていうのに変わります。
これね、どうしようもない事実で、
炭素14を100個準備して、
それを5730年経つと半分のものが窒素14、
で、残り半分は炭素14のまま。
ちなみに窒素は陽子が7個なので、
窒素14っていうのは陽子が7個と中性子が7個っていうものです。
で、窒素14は安定なので、
安定なのでこいつはその後崩壊はしません。
ということで炭素14は半減期っていうのがあって、
長くは生きられないっていう宿命にあります。
かおり
自分長いけどね。
よしやす
そう。じゃあほんの少しだけ地球上にあるのは何でか。
つまり5000年ぐらい経つと半分になっちゃうでしょ?
ってことは誰かが作らないと、
地球上から何万年も経てば無くなっちゃうわけじゃないですか。
地球ができてから40億年とか経ちますけど、
何で炭素14があるかっていうと、
これはですね、空気の層の結構上の方で、
宇宙線というのがさっき言った窒素14、
空気中にはすごい沢山あるわけ窒素は。
そこに宇宙線が当たると、
なんと窒素14を炭素14に変えてしまうってことが
年がら年次起きてるんですよ。
なので、今自然の中に炭素14がある程度存在するっていうのは、
この宇宙線が地球に降り注いでいて、
空気中の窒素が炭素14っていうのに
ある程度作り出されているっていうのがあって、
これが炭素14が天然の中にある程度存在するっていうわけです。
かおり
でも少ないんだよね。
よしやす
そうですね。
10のマイナス8乗というふうにあるので、
炭素の中でどのくらいだ?
1、10、100、1000万、10万、100万、1000万、
1億分の1とかかな?
とかの比率しかないです。
かおり
はい。
よしやす
違うかな?
その下かな?パーセントだから。
ウィキペディアによると、
0.0000012%ぐらいが炭素14になっています。
はい。
ほんの少しではあるんですけど、
炭素を何十億個も集めれば、
その中には数えられるぐらいあるわけですよ。
ということで、炭素14が普通のところにはそれぐらいの比率であるんだけれども、
炭素14法による年代測定
よしやす
この炭素は人間もそうだし、植物や動物の中ですごいたくさん使われるわけ。
炭素12、13、14、それぞれ区別なく使われます。
私たちが吸っている空気の中にもあるし、
私たちの体を作っている細胞の中にも炭素がすごいたくさんあって、
そこで炭素を外界から取り込む、そして吐き出すっていうのをやっています。
で、植物や動物が生きているときには、
環境中にある炭素を吸ったり吐いたり、
溜めたり出したりしているんで、炭素の比率は同じです。
1.2×10の-10乗%のものがあるんですけれども、
死んでしまうと、つまり外と中で炭素の出入りがなくなってしまうと、
新しい炭素14というのは供給されません。
そうするとどうなるかというと、炭素の出入りがなくなってから5000年経つと、
この炭素14は半分になっちゃいます。
つまり、さっき言った1.2×10の-10乗%が、
0.6×10の-10乗%と半分になると、
炭素の出入りがなくなってから5730年経ったんだなというのがわかるというふうになっています。
ここまでいいですか?
かおり
はい。そしたら、しかも炭素でもうなくなっちゃうわけだよね。
よしやす
ティストになります。
かおり
だけど、炭素14以外の炭素は残っているのね。
よしやす
そうです。
かおり
なので、
よしやす
どうやって計測するかというと、比率を計測する、つまり、
かおり
もともと炭素14があったパーセンテージと、今のパーセンテージを比べて、
今のパーセンテージの方が減っているんだったら、年代が経ってると。
よしやす
そう。ほぼ同じだったら、今の環境でやり取りされた炭素だということがわかる。
ということで、どうやってその数を測るかというのは、
炭素12と炭素13と炭素14の数を数えて割合を見るという方法とか、炭素全部を数えた後、炭素だけ取り出して、
目の前で炭素14が窒素に変わっていく頻度を見ても、一応計測はできるんですけど、
いろんな計測方法がありますが、何はともあれ、空気中というか自然界中にある放っておくと変化してしまうものっていうのをどっかに取り込んで、
取り込んだ後、外とのやり取りがなくなって、取り込んだ中でものが変化していくから、年代がわかるっていうのが理屈です。
かおり
はい。
よしやす
これが、さっき言った5000年とか、5730年で半分になってくるんですよね。
ということは、1万年ぐらい経つと4分の1になって、1万5000年ぐらい経つと8分の1になって、ってなってきます。
これをやっていくと、あれ、ほとんどないじゃないかってことになっちゃうと、年代測定ができないんで、
6万年とか、そのくらいになってくると、なかなか年代測定が難しくなるし、誤差も大きくなってくるんで、年代測定がしにくくなるというのがあります。
でね、年代測定するときにはもう一個問題があって、私たちの今、自然界の中にある炭素の割合っていうのはわかってるけど、
じゃあ、1万年前、同じくらいの炭素14があったのっていうのは、確かめられてないわけですよ。1万年前に誰もいないから。わかります?
かおり
今よりも炭素が多かった時代かもしれない。
よしやす
炭素14がね。炭素14がね。
かおり
炭素14の、そうか、だから宇宙船によって変わるってことは、簡単に考えれば、例えば宇宙船がたくさん降り注いでる環境だったら、炭素が14が多くなってもおかしくないわけね、割合的に。
そうです、そうです。
よしやす
っていうのもあるし、あとは、その時の、なんていうの、空気の蘇生とかにも多分寄ってくると思うんだよね、っていうのがあって、
一直線上に炭素が少なくなってきたら、炭素14が少なくなってきたら年代が古いというのは、一応は傾向としてはあるけど、細かい話をすると途中で揺らぐかもしれませんっていうのがあります。
補正の重要性とデータの収集
よしやす
で、この辺を補正するのに何が使われるかっていうと、1万年くらい前までにできた何かを使わなきゃいけなくて、
1つ使われるのが、他で年代が分かっているものを使ったりします。
例えば樹木の年齢データとかっていって、1000年くらいまでとか、薬杉とかは1000年とか1500年とか樹齢があるっていうのがあるじゃないですか。
そういうのを切りますよね。
そうすると年齢があって、ここの年齢はいつ外界から入ってきて固定されたかっていうのは分かるわけです。年齢だから。
かおり
1年に一応1枠ずつ広がっていくからね。
よしやす
っていうのがあるんで、そういったもので、さっき言った炭素14法で測定をすると、計算とずれることがあるわけね。
計算がずれてるというか、計算が間違ってるわけじゃなくて、その頃の炭素14の濃度が空気中に多かったとか少なかったかっていうのを補正ができることになります。
ということで、いろんなところから昔でなおかつ年代が分かっているものを集めて、そこの炭素14の量を、炭素14の比率を測定して補正をかけるっていうのがありまして、
補正曲線っていうのが作られています。
あっちこっちのところのサンプルを取ってきて、この年代はこのくらいずれてるっていうのが全世界から集まってくると傾向が見えてきて、
これをC14の合わせ込む構成曲線というのが作られていて、これを参考にしつつ、
炭素14法の測定から年代の推定っていうのを正確さを上げてるっていうのがあったりします。
この構成曲線っていうのにいろんなものが役に立って、一つが樹木の年輪ね。樹木の年輪があったり、あとは海底堆積物や洞窟生成物。
洞窟生成物っていうのは、松乳土みたいにだんだん松乳石とかが成長していって成長の度合いがわかるものとかがありまして、
年輪っていうのは、今から頑張っても2000年くらい前までしか木がないからね、なんですけど、
それよりも昔っていうのは、水月湖の年光堆積物とかっていうのは、この15,000年前から5万年くらい前までの堆積物っていうのが、
何年前っていうのが特定できたりするんで、そういったもので構成をするっていうことができるようになっていて、
こういうところで構成曲線がより良くなるっていうふうになり立っています。
なので、さっきも言った、あっちで年代がわかっているものとこっちで年代がわかっているものを組み合わせて構成をそれぞれ補正していくということをやることで、
正しい年代測定ができるようになったり、あと樹木も今生きているものは1000年前くらいなんだけど、
実はもっともっと昔に枯れてしまったけれども年齢が残っている、すごい昔の年齢データっていうのがあると、
この年齢は、今生きているやつはね、現在から追っかけていけるけど、
昔の何万年前から何万何千年前までっていうところで年齢が残っている木がたくさんあると、
それをね、つなぎ合わせて、こういうふうな傾向があるっていうのと、お隣のやつはこういう傾向があるっていうのをつなぎ合わせると、
結構広い範囲で樹木の年齢データが、例えば3万年前のあたりでこんな感じっていうので作れたりとかっていうのがあって、
いろんなところから集めてきたものを合わせ込んで、この構成データっていうのは作られるというふうになっています。
なので、構成データをみんなで作るっていうのがあって、
これもね、確か私が見に行った時には、歴白には構成データがあるんだよっていう展示があったと思うんですけど、
これがね、あれなんですよ、博物館のウェブサイトにはその展示概要っていうのは載ってなくて、
今自分の写真ライブラリーを持ってきて、あったあったっていうのを見てるんですけど、
なので、歴白にはつい月光の年光の話とか、他の湖でも同じように年光っていう固定に沈んだものが溜まっていく地層を見つけて、
それを他のものともう1回マッチングさせて、この辺の年代に違いないっていうのを当てをつけて、
そこに入っているもので測定をするっていうのがあったりします。
で、その水月湖みたいなところは何万年も地層があるっていう話をしましたけれども、
本編の一番最初に話した火山灰が降ってきたみたいなイベントもあるじゃないですか。
そうすると確実にここは何年前、ここは何千何百年前っていうのがまたマークがついたりして、
途中途中のやつはある程度以上有機物が残っていれば、そこから炭素14法でこのくらいの年代だっていうのがわかるのと、
その他の年代測定法
よしやす
今まである恒星地と比べてとかっていうので、噴火のタイミングの恒星もできたりして、
いろんな人がこのくらいの年代にこんなことが起こったはずっていうのと、炭素14法で調べるとこのくらいのところのはずだけど恒星するとずれるみたいなところを組み合わせて、
一番いい落としどころっていうのに作って炭素14法とかの恒星曲線っていうのができています。
という感じで、この恒星曲線とかを使って、どっかのものから有機物が出たらその年代を推測する、測定するっていうのができるように今はなっています。
炭素14は6万年とか7万年前までしかできないって言いましたけれども、
同じようにウラントリウム法っていうのとかがあって、こちらはウランとトリウムの比率で年代測定をするというふうになっています。
これはウランから出るトリウム230っていうのが半減期が7万5千年、さっきの炭素14に比べて10倍くらいあるんで、
トリウム230とトリウム232の比率を測定することで鉱物などの年代を測定する方法です。
なんでウラントリウム法かっていうと、ウランがだんだん崩壊していって安定な物質になる。
鉛が最終的なものなんですけど、途中でトリウムやラジウムやラドンとかっていうふうに経過していくんで、
ウランの234っていうの半減期が24万5千年、さっき言ったトリウムの230っていうの半減期が7万5千年ということで、
こういったウランの半減期やトリウムの半減期を使って年代を推定するというのがあったりします。
これはだからスケールが長くなるのね。
もっともっと長いものでは、時期年代測定法っていうのがあって、
これは古さがわかっている地層の中に地球の磁場がどっち方向にどれくらい強かったかっていうのが残っている地層があって、
それと合わせるとあっちの地層のこことこっちの地層のこが同じぐらいだなっていうのがわかったり、
その途中に地球規模の隕石が落ちたから何とかの物質が多い地層があるよねとかっていうのを発見して、
ここが何年前とかっていうのを構成しながらやっていくってやつで、
時期を持った鉱物に残る時期の方向や強さというのを測定することで、
この土や地層がいつ磁石的に落ち着いたか、つまり鉄を含む鉱物が熱いところから冷えると、その時に磁石の方向は決まるんで。
なので、物によってはね、火山から出た岩だけじゃなくて、何かで高温になったものが落ち着くっていうのがあれば、そこでも年代がわかるっていうことができそうです。
ということで、いろんな方法を使って構成曲線とかも利用して年代を測定するというのができて、
よくね、いついつどこどこで何々が発見されました。これはどれくらい古いものですっていうのは、地層から出たとか、
お隣に何かが出たので似たような年代に違いないとか、実際の化学物質を分析して炭素の量とかトリウムの量が比率が違うからこれぐらいだっていうのとか、
あとはその地層も具体的にどれくらい前かっていうのは、積もっていく速度と途中にあるわかりやすいイベントとかの構成で、
いついつぐらい前っていうのができてきますというのが、現代の年代の測定法になっていますし、
高校学者がね、古い地層の中からこんなものが出たって言って、年代をごまかした事件とかもあったりして、
かおり
紙の手事件だ。
よしやす
そうそうそうそう。こんな古い時から石器が作られていたのかみたいな話とかが出たりするところがあって、
たまにね、そういうウソっぱちというか、デマカセをやる研究者がいたりもするけれども、
年代測定の方法
よしやす
一方で世界中でね、いついつ頃のこんなものがこんな測定結果でしたよというのを相互に連絡しあって、
測定の精度を高めていくっていうのも行われています。
なので私たちもね、もし死んでしまったら炭素14がこの体からだんだん少なくなっていくんだなって思いつつ、
日本だと火葬されちゃうからダメだねみたいなね。
火葬しても炭素はある程度残ってはいますけどね。
そんな感じでですね、分析が行われています。
最近ね、有機物から年代が分かるってお話今したじゃないですか。炭素14法で。
有機物は実は分解されがちで、古い地層には炭素は残っていても、
植物のものかどうか分からないと分析に使えないわけですよ、結局。炭素自体残っててもね。
かおり
それが生きていた痕跡でないと測れない。
よしやす
そう、生きていたからこそ天然だったものが減っていくっていうのが分かるけど、
ただ単に炭が残っていたら、これはいつ生きていたものか分からないわけじゃないですか。
炭もね、炭素たくさん入っているから、この炭が外界から分岐したというか、確実したのはいつか分かるけど、
1000年昔の人がそこから1500年昔の木を燃やしていたら、2500年前の木なわけですよ、それは。
例えばね。だからその時に生きていた生物の破片であるっていうことを探し出さなきゃいけなくて、
例えば動物だったら、もう土に埋まってしまったら骨は残るけど、他のものはどんどん微生物に分解されちゃうじゃないですか。
そうすると他のものと混じってしまったり、微生物が食べたら、現代のその時の炭素濃度と同じになっちゃって、
それがぐるぐる回っちゃうんで分からなくなるんですけど、ここ近年注目されているのは花粉だそうです。
それはね、花粉はポイントはなかなか壊れにくい。
そもそも花粉は殻に包まれていて壊れにくいっていう特徴があるんだけど、
花粉自体は結構ちっちゃいんで、さっきも言った炭素14の測定にするにはある程度まとまった量の炭素がないといけないわけじゃないですか。
すごくちっちゃいものの中のすごくちっちゃい量を調べるのは大変なんで、
ここちょっとまとまった量の炭素が含まれていて、なおかつその時に生きていたらしいっていうものを見つけなきゃいけないのに、
花粉は最適なんだけど、花粉を地層の中からうまく選び出すっていうか、
花粉だけをより分けるっていうのがなかなか大変だったのを、最近はより分けができるようになって、
大きい花粉を使って年代測定ができるようになりましたっていうのが、この春とか数年前に報告をされています。
かおり
本当にちょこっとっていうか、それなりの量は必要かもしれないけど、
小さな発掘したものに花粉がついていれば、
例えば土器だとしても、土器は生きてないから炭素重量法は使えないけど、
その土器の中に花粉が入っていれば、少なくともいつご来に使われていた土器っていうのは分かるのか。
よしやす
くっついていればね、ただ土器を作るときの花粉はみんな燃えちゃってるんでダメですけど、
土器に食べ物とか、今の話でいくと、花を摘んで帰ってきたときの花粉とかが残っていれば、
かおり
今誰か花の話でもしたんですか?
よしやす
花粉は花についてるからね。
かおり
私は米とか入れとくのかな。
よしやす
米もだって、米粒になっちゃったらもう花粉ないんで。
そう、花粉は花のときしかないんで。
かおり
花を生ける文化がないとダメか。
よしやす
土器の場合はね、ただ花粉はあちこちに飛ぶんで、土に落ちたものを地層と一緒に溜まっていくんですけど、
これまでは花粉自体をたくさんより分けるっていうのが大変だったらしいんですよ。
それをセルソーターっていう機器を活用して、
大きめな花粉を純度高く集めるっていうのができるようになったっていうのが新しい方法らしくて、
このセルソーターっていうのが何かっていうと、
もともとはですね、体の中の細胞、セルを実験で細胞の培養とか、細胞にいろんなものを加えて細胞が変異するとか、
あとは体の中の細胞で正常と異常で異常なものだけをより分けたり、
なんか細胞で変化があったものだけをより分けるっていうタイプの機械があるんです。
それがセルソーターって言うんですけど、
これは光を当てて一個一個の細胞に一つ一つ光を当ててどういう色が出てきたかっていうので、
これは採用、これは不採用って言って、採用のやつだけ集めるっていう機械があるんです。
セルソーターとか、あとはなんだっけな、
えーっとね、もう一個言えなかったんだよな。
かおり
ほらです。
よしやす
セルソーターは、えーっと、原理の話が、
セルソーターはですね、セルソーターっていう名前の他にフローサイトメーターっていう呼び名もあります。
かおり
そっちの方が聞いたことあるかも。
よしやす
フローサイトメーターっていう、セルソーターっていうと細胞が基本なんですけど、
フローサイトメーターっていうとちょっと一般的で、細胞や粒子を高速で分析するための装置。
フローサイトメトリーという技術を用いて、細胞の大きさとか形、あとは科学薬品を採用させると変色したりすることがあるじゃないですか。
変色させることができて、それでマーカーを特定して、何色だったら採用、何色だったら不採用みたいなことをやって、
細胞とか粒子をより分けるっていうのがあります。
なので、変な話、細胞を上から流して採用、不採用ってより分けて、
こっちの試験管には採用のやつ、こっちの試験管には不採用のやつが分離されて出てくるっていうことができるんです。
またはフローサイトメトリーっていうやつだと、サンプルがたくさん並んでいて、
このサンプルは採用、このサンプルは不採用っていうマークだけつけて、それの結果を出すやつもあって、
要は試験管ごとに当たり外れを出すっていうのとかもあったりするんですけど、
そういうことでですね、そんなものを使って花粉を土の中から芽干し花粉だけをより分けるっていう技術を使って、
今までだと地層の中に芽干し有機物が入ってないといけないっていうのを分けるのが大変だったのを
分けられるようになったので、これまで年代測定がしにくかった地層のものを花粉をうまく見つけてより分けることで、
花粉を用いた革新技術
よしやす
その地層の年代がC14法で、炭素14法で測定できるようになりましたよというのがいくつかのところから発表されていて、
一番最近なのは産総研、産業総合研究所のものが今年の6月かな。
かおり
今6月?
よしやす
つい最近発表されていて、産総研のやつがつい最近は2014年の7月、去年の7月ですね。
あと似たようなというか同じ技術だと思うんですけれども、
立命館大学の研究室でもフローサイトメーター、セルソーターを使った花粉を見つけるというのが、
2021年に同じようにセルソーターを使って花粉を効率よく見つけるというのが発表されていたりします。
こんな風にね、昔のことなんだけど技術が発達するとより詳しく見られる、または見えなかったものが見えるというのがあって、
これまで分からなかったことが昔のことだけど急に分かるようになるっていうのが出てくるのが考古学のちょっと面白いところで、
どこどこから何々が発掘されました。
なので日本の縄文時代は何年から何年までに変更ですみたいな話もある一方で、
そういうのの下支えをしているところに年代測定の方法や正しい構成があったりして、
そういうものと組み合わせて、いつどんなことが起こったか、いつぐらいから何がどう変化したかというのが分かるようになっていますというお話でした。
年功博物館の紹介
よしやす
多分7月の何回目かの回では、私と香里さんが年功博物館に行って、
年功博物館にはこんなのがあったよというのがレポートできると思っています。
結構むちゃくちゃ楽しかったので、7月にもう一回行っちゃおうかなぐらいの感じを今。
ということで年功博物館オススメだそうですよ。
かおり
でも予備知識を持っていかないと多分5分10分で見終わっちゃいます。
よしやす
そんな広くないところなのね。
かおり
そんなに広くないし。
よしやす
楽しみ方が分かんないとね。
かおり
そう。楽しいと何て言うかな、小さな文字まで楽しいっていうか。
じっくり読んでほーっていう感じでまた疑問ができてっていうのもいろいろあるんだけど、
そうじゃないとほんとたーっと行って帰ってくるみたいな。
非常に長い博物館なのね。
よしやす
細長い。
かおり
細長いのよ。
たーっと行ってたーっと帰ってきちゃうのが一番簡単なんだろうけど。
万人受けするって言うとちょっと難しいのかなと思うんだけど、その分ハマると面白いなと思いました。
よしやす
そうですか。
ちょっと前にね、いじゅういんひかるのヘンアイミュージアムっていう番組をやってたんですよ。
はい。
あの、BSかな。BS、TBSか。
で、そこで地刻表博物館っていう施設、私が作っている施設の博物館に行く、いじゅういんひかるが行くっていう番組なんですけど、
そこで、施設の博物館だからだいたい広くないところが多いんだけど、
いじゅういんひかるが言ってるのは、この自分が見て回るときに時速何センチっていうのがポイントですよねって話をしてて、
つまり10メートルしかね、展示がなくても、時速1メートルだったら10時間かかるわけじゃないですか。
っていう、どこまでゆっくりじっくり見てられるかっていうのが価値ですよね。
だから、大きい博物館にも負けませんよって話をしてたのよ。
で、かおりさんが言っている年功博物館は、何も関心がないと、時速4キロで進む、つまり歩いたスピードで進んじゃうけど、
時速50メートルだったら、50メートルの博物館を1時間かかるし、時速25メートルだったら2時間かかるってことだよね。
かおり
博物館50メートルの長さを、行きと帰りで当然道が違うから、2時間かかる、4時間かかるし。
よしやす
別に博物館の大きさというよりは、見学経路なんでいいんですけど。
長さ、長さ。面白い、すごいね。建物もとってもおしゃれで。
そうなんですね。最近、2018年に開館したらしいので、ちょっとモダンで新しめの作りなのかなと思って、
かおり
新しめだけど、昔ながらの木のぬくもりを感じる建物。
よしやす
そうですね。でですね、行きたいけどなかなか行けないっていう方は、年功博物館には、なんと年功博物館VRっていうコンテンツがあって、
それで館内を巡るように体感ができるというふうになってるので。
正直、全部見れます。
はい。なので、なかなか行けない、または、いてもたってもいられないっていう方は、ぜひ福井県立年功博物館VRっていうのに行っていただくと、すぐに行った気になれるというのもポイントです。
はい、ということで。
なんかね、現地にいてほしいなって思います。
ということで、レポートは来月までお待ちください。
はい。
ということで、今回は年代測定、年代推測の話をしてきました。
はい。
この番組では、皆さまからのメッセージをお待ちしております。
メールの宛先は、
またですね、私たちはグループで配信をしておりまして、
ソンライプロジェクトという名前で配信をしております。
ウェブサイトは、
またですね、
audiobook.jpという配信サービスでも
有料で配信をしておりまして、
こちらのおすすめすべてのメッセージを
こうやってお届けさせていただきました。
ぜひご覧いただければと思います。
はい。
それでは、またご購入いただけたら、
コメント欄やTwitterなどで
シンプルなメッセージを書いてください。
はい。
じゃあ、それでは、
ご視聴ありがとうございました。
はい。
ご覧いただけたかと思いますか?
ええ、そうです。
はい。
それでは、
それでは、
年代測定と年稿について
よしやす
おつかれさまでした。
有料で配信をしておりましてこちらの配信にはおまけがくっついております なのでおまけを聞きたい方また
そこで有料で配信したものはですね再生時間に応じて私のところ私たちのところに 報酬が配慮になってますのでこの番組を応援したい方はぜひオーディオブックで聞いて
みてください 8オーディオブックは
300本分ぐらいのかな300本溜まって次がボリューム4に入ったのでこの番組が 咲かせている人は多分ボリューム4が聞けている人です
逆にねこの番組を一番最初に聞いた人はボリューム123もあるのでそちらも聞いて みてください
はいあのポッドキャストではですねえっと 最新の100回分しか配信してなくてそれを昔のやつは
ウェブサイトでは前は残っていますしオーディオブック.jp は 300本前からあってあとですねなぜかリッスンっていうサービスがあって
えっとねそこは私たちがリッスンで公開してもいいよって登録すると あのなんていうの
最新なものだけではなくて昔取り込んだものをとっといてるんでそこは200本分が あるんじゃないかなとかっていうのもありますので
えっとあちこちから聞いてみていただけるといいんじゃないかと思っています ということで
かおり
今日はこれぐらいにしたいと思いますオーディオブックで大きいの方はこの後おまけがあります ということでそんなエリカの時間第620回お送りいたしましたのは吉安と香りでした
それでは皆さん次回の配信でまたお会いしましょうさようなら
57:54

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