メートル現記ができるまでって、もうすげえドラマなんだよ、みたいな話もあって。
あー、はいはい。
メートルってどこの国が提唱し始めたか知ってます?
え、国ですか?
そうそう。
なんか、あの、赤道から北極天の何千万分の一位みたいな。
そうそうそうそう。
そんな感じの定義ですよね、一番最初。
そうですそうです。
どこの国なんだろう。
フランスなんですよ。
あ、フランスなんですね。
そう。で、フランスはいくつかの流れがあるんですけど、
はい。
長さとか重さを統一したいっていう欲求は、隣村と貿易をする人たちにやっぱすごい影響があるわけじゃないですか。
あー、確かに。同じものだけど地域で触ったらまずいですもん。
そう。うちの王様の、何?腕の長さと同じ分のやつを売るから、金をよこせみたいな話。
じゃあ、うちの王様の同じ長さの分をやるよって言うと違うじゃねえかって話になると問題じゃないですか。
はいはいはい。
っていうのもあって、フランスは地続きですよね。
だから、いろんな国と地続きで貿易をしてるって話があって、っていう話。
と、もう一個は、イギリスが覇権を握っている中で、フランス革命があったと、いろんなものを、
我々は貴族社会ではなくて、もう少し科学的にとか、民衆の納得する形にしなければいけないっていうふうに運動が起きたときに。
そうですね。革命でちょっと痛い目見てるみたいな。
革命で痛い目見てるか。市民に持ってくるって話があって、なので王様の腕の長さは使いたくないわけですよ。
確かに。
そうそう。っていうのと、科学的に何とかしたいっていう気運が高まって、
一時期革命歴っていう、1年365日を月に分けないで、いろんなものを受信法にしようとかで、
1日も受信法で区切るっていう時計を導入したんだけど、あえなくそれはなくなっちゃうんですけど。
それは分かりにくいというか。
分かりにくいっていうか、とっつきにくいっていうことで、今までの1時間に7日というかダメだよって話になるんですけど、
そんな中で、世界に通用する長さを規定しようって言って、世界に通用する長さといえば地球を元にしようって言って始めるんですけど、
北極から赤道まで測れないじゃないですか。
なので、フランスの中で測れる分を測ろうって言って、フランスの中で測量をしながら、フランスの国の中で何度分測るんだっけな。
フランスの北から南ぐらいまで測るんですよ。ちょっとイタリアに入ったところまで。
違う、イタリアじゃないや。スペインに入ったところまで。
それはもうちゃんと本当に測るんですね。
そうそう。で、真ん中から始めて、北に行った人と南に行った人がいて、持ち帰るんだけど、
南に行った人がうまくいかなくて、ごまかす事件が起きたりするんですけど。
そこごまかしちゃダメですよね。
そんな事件もありつつ、何年もかかって、地球の北極から赤道までの四五線の長さを測って、それを10万キロにしましょうとか。
っていうので計算をして、1メートルっていうのを作ってっていうドラマがあって、1メートルができ、どこだっけな。
その測量の最初の起点になったところには、1メートルがこの長さですよっていう積比があるんじゃなかったっけな。
へー、すごいな。
そうで、フランスは、そうやって世界の単位、同量項っていう長さと重さと体積のやつを共通化するっていうのを旗振りをするっていう風に進んでいくっていう時代があって、
メートル原器っていうのができて、メートル原器をいくつか作って、あちこちの国に配ってっていうので、
アジアで最初にキログラム原器とかメートル原器の一番元のやつをもらってきたのが日本でみたいな話がやっぱあったりするわけ。
それが博物館に置いてある。
そうで、複製が置いてあることが多いんですけど、そんなのもあって、そんな流れでやってきたメートル原器が置いてありますと。
で、多くの人はメートル原器の端から端までが1メートルだと思ってるかもしれないけど、
実はメートル原器の端から端までは1メートル10センチぐらいあって、もう少し短いか。
その途中に線が描いてあって、彫ってあって、この中心からこの中心までが1メートルですよっていう定義になってたりして。
みたいな話とか、さっきもちょっと話したけど、
星の運行とか太陽が星の中をどれだけずれていくかっていうのも、最初は1年で一周は分かっていたと。
ってことは、1日に1度ずつぐらいってのは分かってたけど、
みんなが一生懸命観測し始めたら、季節によって進みが違うってことが分かったりして。
なるほどなるほど。
一生懸命やればやるほど、あらが見えてくるわけですよ。
うーん、まあなんか科学としては、ちゃんと誤差まで分かるみたいな、そんな感じですね。
そうすると、メートル元気とかキログラム元気ってやつも、これが1メートルだよねって言ったのが、本当に?ってなるわけ。
はいはいはい。
1メートルはいいけど、これって1メートルの千分の1とか、千分の1ミリか。
千分の1は多分大丈夫そうよねっていう。
ただ、ピって書いてある線は、幅がやっぱり20分の1ミリぐらいあるとすると、
これってどっちなの?みたいな話になってくるわけ。
はいはいはい。いや、なりますよね。
そうすると、もっと正確に1メートルが定義できる方法がないかっていろんな人が探し始めるっていう展示もあったりするんだけど、
そんなの誰も見なくて。
それ面白そう、面白そうというか、いろいろ聞いたことはありますけど。
そうそうそう。
もっと、なんかミクロの世界行ったりするじゃないですか。
そうで、1メートルって変わらないものってなんだろうっていう人があっていうのをいろいろな人が考えて、
今は光が30万分の1秒というか、ある時間に進む距離を1メートルにしましょうっていう話になっていたりとかっていうのが、
やっとこうさ、決まったりして。
ちょっとだけ面白いことがあって、光の速さって秒速何キロメートルってあるじゃないですか。
秒速30万キロメートル?
地球7回半回る距離だってあるんですけど、
それは1メートルが決まって光が決まるから何メートル動くってのは決まったんだけど、
今、光が進む距離こそがメートルの元になってるから、光がどのくらいの速さで進むかっていうか、
どのくらいの1秒間どれくらい進むかっていう話は、もう計測して検証するものではなくて定義になってしまったんですよね。
もうそこは絶対に間違ってないっていうのが前提ってことですもんね。
そうそうそうそう、みたいな話で、細かく細かくいろんなものを調べていくと、
自然には実は揺らぎがあって、違うもので測んなきゃいけなくなってっていうのが世の中で起きているんだけど、
みなさんの生活の中では何も変わらなず、1メートルが明治時代から使われていて。
まあ確かに、正直実生活やる上だったら全然1メートル、元気な1メートルではめちゃくちゃ問題は発生しなさそうですよね。
そうそう、JISって書いてある、刻印がある定義を買ってくれば足りるはずで。
そうですね。そんな性格性を求めないけど。
でも、どっかで買った1メートルのものと、違うとこで買った1メートルのものが同じ長さって、今みんななんとなく安心して思ってるけど、
それってここ150年ぐらいの話で、長さとか重さとかが共通に使えるっていうのも実は科学の力だけど、
生活と結びついていて、無視はできないけど、どっかで誰かが決めたストーリーが必ずあるっていう。
面白いっすね。
っていうのを考えながら、科学館にあるものを見ていただくと、これまで通り過ぎていた、これ白金とロジウムの合金とかはすげえ高いらしいよっていう話じゃなくて、
この1メートルって実はドラマがあってさあっていう話が面白いかなって思うんですよね。
いやいや確かに、その物自体の説明もまあ面白い時はありますけど、そこのストーリーをもっと深掘りしてほしいですよね。
なるべくね、そういった生活の中に関係あるんだけど、なかなか気がつかない科学的視点みたいな話をたくさん伝えられるといいかななんて思って、いつもネタ探しに苦労するんですけど。
苦労してるんですか、なんかすごいいっぱい出てきそうな気しますけど。
すごい苦労してます。
まあでも確かにね、すごい長いことやっているから、だんだんこれ話したことあるなーとか出てきますよね、きっと。
そうそうそう、前喋ったのにっていうのがあって。
それは絶対出てきますよね。
たまにしくじるんですよね。
しくじる。
あの厳しいご意見があったりして、その説明では誰もわからないっていうメールが来たことがあります。
厳しい、厳しいですね。
そう。
そっか、そういう時はもうちょっと噛み砕いて説明し直すとか。
時によってですけど、補足をする時もあれば、何度も聞いてくださいっていう時もあるし。
これ以上は細かくできませんみたいな。
あとはいい説明が思いついたらまた話しますっていう時もあります。
そっか、でもそれでもやっぱネタ探し、そうなんですね。
そうそう、ネタ探しが大変なのは、新しい何かしらの発見があったよっていうよりは、
どこか皆さんの見方が、世の中の見方が変わるっていうところにフォーカスしたいんで、
なんていうんだろうな、オチがないと話したくないんですよ。
あー、どっか腑に落ちる説明が。
えーと、なんていう言い方がいいんだろうな。
今って知識は検索すればたくさん出てくるじゃないですか。
そうですね。
でも、さっきお話したようなことって知識なんだけど、どこか、あ、そういうことかっていうのがあると思うんですね。
体院、体養歴っていうのがありますよと。
1年は体養歴、下死があって、凍死があって、旬分があって、秋分があってっていうやつで、
季節とシンクロしていて、農家の人が便利です。
で、体院歴っていうのは普段の生活の中で月の運行でわかりやすくて、
30日ぐらいっていうわかりやすい周期でやってきます。
で、夜のイベントは満月の日にやると便利ですみたいな。
っていうような話の中で、知識では書いてあるけど、そういうことだったのかっていう話ができると急にこう見えてくるものが違うじゃないですか。
うーん、そうですね。
そういう話につながるようにしようと思うと、なかなかネタ探しが大変なんです。
あー、いや、確かにな。
例えば、これって何ですかとか、この単語の意味を教えてくださいだけだったら、それを説明するだけだったらあんまり面白くないけど、
その背景を掘るっていうところですよね、やっぱ一番楽しい。
そう、だからサイエントークでもメッセンジャーRNAワクチンの話をしていて、
あー、はいはい。
そうそう。
だからメッセンジャーRNAワクチンはすごいっていう話もあるんだけど、
皆さんの細胞の中でいろんなタンパク質を作るっていうところに盗み入って、ウイルスの部品を作らせるためにいろんなことやってるんですよっていう話とかを想像してもらって、
いつも細胞の核の中からメッセンジャーRNAっていう部品が出てきて、タンパク質を作るっていうふうに使われていて、
細胞室っていう中に、核と膜の間のね、ぐじゅぐじゅのところでメッセンジャーRNAっていうのがあると、そっからタンパク質が作るっていうのをどの細胞も一生懸命やっていて、
そこに偽の設計指令書を送り込むことができれば、タンパク質が作ってもらえて、
で、もう一個免疫システムっていうのがあって、免疫システム君は自分の体の中のものじゃないって思うと排除したいし、やっつけようっていう気持ちがあるんだけど、
自分を攻撃するやつだけ淘汰される話とかもした気がします。
いや、そこ面白いですよね。面白いし、
あと、その進化の中でいろんなものにさらされてきたから、そういうウイルスだったらウイルスのパーツとか、
なんか菌だったら菌の一部のタンパク質とかをちゃんとセンサーとして認識できるような構造を、
もう細胞持ってるわけじゃないですか。
だから、そこにめっちゃ歴史詰まってるなって僕も思ってて、
その需要帯みたいな、何かそれがはまり込むポケットがいろんな種類が備わってて、
で、いろんな種類があるからいろんな種類の敵に対応できるみたいな話がすごい面白いなっていうのは思いますね。
ちなみに、私の方から聞くのは何なんですか。前さんは話の話題とかを探すのはなかなか大変なんですか?
それともいろいろあって、どれにしようか選ぶのが大変なんですか。
僕は今のところ選ぶのが結構大変ですね。
まだ全然そんなにいっぱい出せてるわけじゃないっていうのもありますし、
メモみたいな、結構普段歩いてる時とかに、これ面白いかもなみたいなやつメモったりしてるんですけど、
もうそれ今たまりすぎちゃって、選ぶのが、どれにしよっかなとか、
なんていうんだろうな、やっぱり流行りとかもあったりするじゃないですか。
ありますあります。
今だったら、例えばそのノーベル賞、すごい僕の近い分野の人が受賞したっていうのもあって、
それすごい話したいなとか、で、話すんだったらどうやって話すかなとか、どこから引っ張ってきてとか、
そういうのには結構迷ったりはしますね、その中身というか。
そうですよね。
話題としてはいっぱいあるんですけど。
台本的に、どんな流れで話すかはやっぱり大変ですよね。
そうですそうです、そこが一番楽しいんですけど、それを考えるのは、どうすれば伝わるのかなっていうのは。
そう、で、オチが見つからないと遅らいりになっちゃったりするんです、それが。
いや、それは、遅らいりになったりする、今でもするんですか?
っていうかね、一番ひどい話は、収録の日は決めるんだけど、収録の30分ぐらい前までに何話すか決まってない時とかあって。
はいはいはい、それ結構きついです。
そう、で、あ、これだって思って、そこで調べたりなんだりっていうのと、あとは、ちゃんと説明しようと思うと、やっぱり図書館で4冊、自腹で2冊とか本買って。
はいはいはい。
まあ専門書の大きいのまでは買わないですけど、新書的なやつとか、あとは専門的なやつを少し買って、
何をどう話すと一番いいかなって話と、それにオチがつくんだろうかって思いながら、こうやってっていう話題もあるし。
だから長いやつは1ヶ月ぐらいかかって、ちまちま情報収集するやつもあれば、30分で、あ、これ喋れそうっていうのでバタバタと作るやつもあって。
それはでもすごいわかりますね、準備期間。
で、なんかこだわればこだわるほどやっぱり準備期間必要になってくるみたいなところはすごいありますね。
そうそう。
最近だと鉄の話をしたときに、鉄っていろんなこう、視点があって。
すごい広いですよね、鉄。
広い。
物質としても、使われ方とかにも。
そうそうそう。メールが来て、日本刀とタタラ製鉄のことを教えてくださいみたいな話がある一方で、
鉄ってなんで錆びるんですかみたいな話もあったりして。
なんでもありますよ、きっと。
そう。で、鉄は短すぎて。
で、そうすると結局、最初に鉄が作られたのは、みたいな話とか。
確かに。
精銅よりも溶ける温度が高いのでっていうのとかがあったりして、
そこから話すと、うろう覚えで話しちゃいけないなとか。
調べていくと、自分も知らなかったことが出てきて、
あ、鉄鉱石、精銅を溶かしてるときにたまたま鉄鉱石が混じっていて、
低い温度でも溶けたやつがあったのかもしれないとか。
で、そうするとこんな作り方があってとか。
木炭、炭だと鉄がドロドロに溶けるまであったかくならないにもかかわらず、
鉄が、鉄製品が作れるのはなんでだろうとかっていう話とかも交えつつ話をしていかなきゃいけない。
何時間あれば足りるんだみたいな感じになりそうですけど。
それをたぶん、1回は、喋ってるの1時間よりは短くしたいんで、
ちょちょちょちょってつまんで、こんなこと話そうって思って、いざ本番に臨むと、
アシスタントの人から、「ねえねえ、これってどうなってんの?」って話が出て、
横道にそれで戻しみたいな話とか。
一方で、アシスタントの方が、「あれ?」って思ったやつは、丁寧に説明したりとかね。
いや、それなんか、僕も同じような立ち位置なんで、それはすごいわかりますね。
でもすごい、純粋な聞いてる人は今こういうのが気になるんだみたいなのが、
そこでポンって出てくるから、それはすごい良い。
そう、そこがね、大きく違ってしまうとすごい大変で。
難しいですよね。そもそも対応が難しいみたいな時も、ちょっと待ってみたいな。
ビットコインの仕組みを説明したいんだけど、仕組みなんて誰も知りたくないって言われちゃうと困るんだよね。
それ、本末転倒じゃん。
実は、さっきから言ってるように、人が作ったものにはそこに歴史とドラマがあって、
ビットコインっていうのができるまではこんなトラブルがあったんだけど、
こういうふうにできてねっていうのを説明したいんだけど、
ビットコインって儲かるの?っていう話とかの方が興味あるよねって言われると、
まあそうだろうけどみたいな話になってくる。
いや、確かに確かに。それはそうですけど。
でも面白いですよね。ビットコインも面白いね。
そんな話がありつつ、いろいろ毎回毎回やってますけど、
さっきからね、いろんな話にオチをつけるって話をしてるんですけど、
お話にオチがつくかつかないかって、私の中ではすごく大きい違いで、
Googleで検索すれば何でも出てくるっていう時代じゃないですか。
そうですね、基本的には。
だから断片的な知識って誰でもすぐに調べられるんですよね。
だからキーワードさえわかればいろんなものが調べられる。
アクロマートレンズっていうふうに打ち込めば色消しレンズっていうのが出てきて、
屈折率の違うガラスを2枚使って、
トツレンズとオーレンズを組み合わせると、
波長の中のこの波長とこの波長が同じところに収束して、
色にじみが少なくなりますって書いてあるんですよ。
それはそれでいいんですけど、でも星を覗く時に色がずれちゃうと嫌だなとか、
カメラのレンズで高性能なやつを作る時に色にじみが出ないようにするとかっていうのがあって、
そういうものをみんなが作ったんだよっていう話とか、やっぱり組み合わせると楽しいっていうのがあるのと、
もう1個、断片的な知識だけをいくら集めても、
Googleのサーバーは発明をするわけじゃないじゃないですか。
そうですね。与えられた情報を表示してるだけみたいな。
そうそう。それで、私たちがいろんなものを勉強しなきゃいけないって言われたりするんですけど、
勉強って言うと、なんだろうな、めんどくさいことだと思うし、つらいことが多いんですけど、
なんでGoogleで引けるのに知っとかなきゃいけないのっていう質問が必ず出るわけですよ。
そう。なんだけど、ひらめきはAっていう情報とBっていう情報が誰かさんの頭の中にあるから、
そこがくっついて面白いって思ってひらめきが出るんで。
なので、私は勉強をするっていう言い方よりも、いろんな全然関係ないことまで含めて、
いろんな知識が同じ人の頭の中にあるから、面白がれるのもあるし、
あれとこれって同じ意味なんだとか、つながるんだっていう楽しさもあれば、
新しいひらめきっていうのは、人の頭の中からじゃないと出ないんじゃないかと思っていて、
なので、Googleで探せる、論文の検索がいくらでもできる、
なんだけど、次の論文に何て書いて、どんな実験をしたらいいかって思いつくのは、やっぱ頭の中なんじゃないかと思うし、
そうですね。
そう。で、聞いてる皆さんは、自分は研究者じゃないっていう人がほとんどかもしれないけど、
自分自身の頭の中でくっついて面白いっていう体験をたくさんしてほしいって思うんですよ。
あー、はいはい。すっごいわかります、それ。
そう。そのためにも、知らなかったことを面白がりつつ喋ってくれる人が望まれてるんじゃないかと私は思っていて、
なので、自分は、なんでこんなこと話すかっていうと、ちょっと悩んだことがあって、400回もやってるとね、途中で。
はいはい。
自分が喋ってることって、調べれば書いてあることばっかだよなって思うんですよ、ずっと。
あー、今でいうと、Googleで検索したら見つかっちゃう。
そうそう。だって、それに最先端な話じゃないことばっかなんで。
うーん。
そうすると、すでに本も出てるし、ネット検索もできるしっていうのを話してるだけなんじゃないかっていうふうに、
自分の中で、俺は何を話してるんだっていうのを悶々とした時期があって、
で、そこで思ったのが、でも、楽しみ方、面白さを一緒に話せるっていうのは、
自分ができることかなと思ったし、それを伝えることで、皆さんの頭の中で、
もしかしたらあれも面白いかも、これも面白いかも、こっちとこっちの知識って繋がるかも、だったり、
新しいひらめきっていうのは、検索エンジンの中には出てこないんで、
その新しいひらめきを体験してほしいなって、ずっと思いながら話をしていて。
あー、はいはい。いや、すごい、同じ思いはありますね、でも。
そこを楽しくするために、面倒くさいけど、基礎的なお勉強させられるっていうのが、小学校、中学校の義務教育だと思っていて。
そうっすよね。それは、でも、さっきの話で言うと、キーワードをまず知るみたいな感じですよね。
そうそうそう。で、なんかね、大人になってから京都に行ったほうが楽しかったりするわけですよ。
中学旅行で行ったときって、
な、昔の人が作った仏像とか見て、楽しいわけないじゃないかって思うんだけど。
確かに確かに。
ユニバーサルスタジオとか行ったほうが楽しいですよね。
そうそうそう。でも大人になると、そういえば、なんかドラマで何とかっていう人が出てたなとか、何時代だったとかっていうときに、
昔行ったあれと関係があるかもしれないっていう、発端としてのキーワードを旅行に織り交ぜて体験させるっていうのは、
やっぱり、なんかに興味が出たときに、検索のきっかけがわかるようなところで、すごい大事なんじゃないかと思っていて。
いや、そうっすね。
なので、義務教育の社会とか理科って、そんなの後で調べればわかるじゃないのって思うんだけど、
あれって何とかかもしれないって思いつくためには頭の中に入ってなきゃいけなくて、
そのためにも、若い頃、まだまだ吸収力が旺盛なときに、なんだかよくわかんないキーワードをたくさん詰め込まされるっていうのは義務教育だと思っていて。
で、大人になっちゃった後は、私が思ってんのは、面白さと一緒に提供してくれないと、義務教育でもなんでもないんだから、
面白くないものはつまらないんで、そういったところに役に立てればいいかななんて思って喋ってるっていうのに気がついて。
なので、私は自分の番組の中では、知識だけではなくて、それがどうして面白いのかとか、
自分の日常の中にどうつながってるのかっていうのが伝わるようにっていうのを心がけているつもりではいるんですよね。
やっぱり今の時代だからこそもっと必要というか、もうちょっと前の時代って、きっとさっきの話で言うと、
1個の単語に対して1個の意味があるみたいな、それで多分終わっちゃうじゃないですか。
だけど今って、今とかあとはもう長く生きてれば生きてる人ほど、その1個の単語に対する印象とかその背景とかをどんどんどんどん蓄積してって、
言葉に深みが出てくるじゃないですか、その1個の単語の。
その単語の深みを今知りにくいというか、さっきのGoogleで見るとこの意味が1個あって、
それで終わっちゃう、満足して終わっちゃうだともったいないなっていう気持ちと、
あとはその今の時代のいいなっていうのは、その単語の深みを知ってる人が今の若い人たちに伝える手段があるっていうところかなってすごい思ってて。
それは別に、ポッドキャストでもいいし何でもいいと思うんですけど。
そうですね。で、本読むのってめんどくさい人が多い中で、ある程度聞き流せるというか。
そうですよね。気軽ですよね、まだ。
耳が空いてる時間に気軽にっていうので聞いてくれるといいななんて思って番組をやっています。
なので、ぜひ、私の番組聞いてほしいのもあるんですけど、
一番近くの博物館とか科学館に行って、できれば何で面白いのかを語ってくれる人と一緒に行くっていうのができるといいんじゃないかと思っています。
うーん、そこが難しいかもしれないけど。
そう、そこがね、私が思ってんのはそこが足りないなと思っていて。
うーん。
点の説明はしてくれるわけです、そのGoogleと同じような。
いや、そうっすよね。そこを繋げてくれる人がなあ。
っていうのを、面白がり方を教えてくれる人がいるといいのになってすごい思ってるし、
そういう人をぜひ見つけて、そういう人と一緒に博物館とか科学館とか、もしかしたら美術館とか、何だったら街歩きでもいいんですよね。
街歩き。
面白がり方を説明してくれる人がいると面白いっていうのがすごくあって。
あー、はいはいはい。
なんかどっかの観光スポットとかに、例えばそういう、これはどういう背景があってみたいなのを説明してくれる、
例えば音声を聞きながら見てみるとちょっと面白いとか、まあ音声ガイドって今でも観光地だったらあるかもしれないですけど。
ありますあります。で、私はもう少しプリミティブというか、路上観察っていうのをやってる人と歩かせてもらうことがあって。
路上観察?
そうそうそう。あの電柱の上に乗ってるあれは何なんですか?みたいな人が。
あー、はいはいはい。
街の中にある誰かが作った何かを観察しながら歩くっていうのの、街歩き館に参加したこととかがあって。
えー、面白そうですね、でもそれ。
そうそうそう。っていうのとか、あとは地形を見ながら街を歩くみたいなのとかもあって。
あ、ぶらたもり的なやつですね。
あー、はいはい。まあでも、やっぱり色々知ってる人と一緒じゃないと。
そういうのが、もっともっと皆さんがぶらたもり的な体験ができるといいんじゃないかなって思ってるし、
それの、そんな感じのところに一個貢献できれば楽しいなと思ってます。
うん、そうですね。こういうポッドキャストとかで、そのきっかけがなんかちょっとでもできたらいいなっていうのはすごい思いますね。
はい。
いやー、すごいいい話でしたね。
いえいえいえ、こんなのでサイエンマニアと合ってるかどうかわかんないんですけど。
いやいやいや、もう最高に合ってると思いますね。
僕はさっきの、それで言うと、この番組で今色んな方がゲストとして来てくれてますけど、
これはあのゲストの人が話してたことだなとか、そこでまたひも付いたりしていくのもちょっと面白いかなと思ってて。
そうで、やっぱりあれですよね。研究者の人は、よくわかんないけど面白がってる感じが伝わってくるじゃないですか。
まあ、そうですね。はいはい。
要は、雑草って雑草じゃねえのっていう話があるけど、
はい。
食べられるとき、食べられる種と食べられない種類があって、毒があって、毎週毎週姿を変えながらそこで暮らしているのよって言われると、
はい。
えーってちょっと思って。
はいはい。
で、だってこんなに楽しいし、だって面白いのがあったら足を止めちゃうでしょって言われると、えーって思いながら、ちょっと面白いかもってあるじゃないですか。
はいはい。いや、ほんとね、ちょっと世界の見方変わりますよね、やっぱり。
そうそう。
そういう感じのところの面白さを、なるべく、私もサイエンマニアと似てるんですけど、私の口で喋っていきたいなと思ってる感じかな。
あー、そうですね。いや、すごい。
まあ、なんか今、いろんな番組も増えてきていますし、いろんなところにきっかけとかは転がってると思うから。
はい。
はい。そういうので、ぜひぜひいろんな人の話を聞いてみるっていうのはやってほしいですよね。
僕自身もすごい楽しんでやってますし、聞くのも楽しいしっていう感じですね。
この回、あれですよね、多分何回かに分割されて開始されると思うんで。
そうですね、3つか4つぐらいに。
はい。途中の回を聞いてらっしゃる方は、私がやってるポッドキャスト番組の名前とか知らないまま聞いてることがあると思うので、
私がやってるのは、「そんな入りかの時間B」っていう名前のポッドキャスト番組なんで、
ぜひ、この私の出てる回の頭とかね、全体を聞いていただけると嬉しいなと思っています。
そうですね、説明欄のところにリンクとかも毎回。
お、素晴らしい。
はい。全部には入りますけど、ぜひぜひ吉安さんの番組も、今回の話すごい面白いなって僕も思ったんで、
ぜひぜひ興味を持った方、聞きに行ってほしいですね。
はい、再現マニアと一緒に楽しんでください。
はい、今後も、僕もう1個の番組もやってますけど、まだまだこれから色々科学の話とか、そういうわかりやすく、
そういうちょっと深みを持たせたような話というか、ストーリーみたいな伝えれるような番組は作っていけたらなと思っているので、
そちらと合わせて、「そんな入りかの時間B」もよろしくお願いします。
ありがとうございます。
はい、という感じで、いやーちょっとすごい楽しかったです。今回ありがとうございました。