2025-11-01 26:53

第87回:HUMAN MADEの新規上場目論見書を読む、プロパー消化率・商品消化率100%のブランド事業

最近、上場承認がおりたHUMAN MADEの新規上場目論見書を元に、どのように目論見書を読めばいいのかについて、項目ごとに解説をしました。


今回の内容はnoteにも書いているのでこちらもよろしければどうぞ!


■HUMAN MADEの新規上場目論見書を読む、プロパー消化率・商品消化率100%のブランド事業

https://note.com/bizgem_1220/n/nb01df8daac6d?app_launch=false


■番組内容

この番組は、中小小売企業の取締役経験のあるふたりがそのリアルについてゆるくお話します。


人事に軸足をおいたジェネラリスト戸部祐理が、2度のM&A経験がある連続起業家、樋口幸太郎に話を聞いていきます。

既に小売企業を経営している方、これから小売ビジネスで起業を考えられている方に役立つ情報を楽しく語っていきます。


■MC紹介

樋口幸太郎 / 山梨県甲府市出身。株式会社Bizgem代表取締役。新卒で伊藤忠商事入社→就職活動生向けWebメディアで起業→人材系ベンチャー企業にM&Aで売却→子供服D2Cブランド「pairmanon」運営会社の取締役就任→アダストリアグループにM&Aで売却。


小売企業向け経営データ一元管理SaaS「ストアレコード」提供中


https://service.storerecord.jp/


戸部祐理 / 株式会社デジタリフト HR・PR / アパレル企業で取締役→アパレル×ITスタートアップ→現職 / 11年在籍したアパレルでは店舗現場からバイイング、ブランド立ち上げ、バックオフィスにも広く携わり5年間取締役


■ご質問・メッセージ

ご質問・メッセージは下記URLからお気軽にご連絡ください。


https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSePaafkg7l4K-cm-SSZkQZGYJFfT4xscc6eH_3ws-xTCVKohA/viewform?usp=sf_link


listen https://listen.style/p/retailtalk?B6krF6iu

サマリー

今回のエピソードでは、HUMAN MADEの新規上場目論見書をもとに、ブランドのプロパー消化率が100%、商品消化率が99%であることが取り上げられています。また、成長率やビジネスモデル、プロモーション政策についても詳しく解説されています。ヒューマンメイド社の新規上場に関する情報が提供され、プロパー消化率100%や商品消化率99%という優れた実績が議論されています。特に、商品の価値やブランド力が経営戦略に与える影響についても深く掘り下げられています。このエピソードでは、ヒューマンメイドの新規上場目論見書を分析し、プロパー消化率や商品消化率が100%に達しているブランド事業の成功要因について考察しています。クリエイティブなビジネスモデルに基づく運営が、短期的な利益だけでなく、ブランドの持続可能な成長に寄与していることが示されています。

HUMAN MADEの上場について
リテールトーク87回目です。よろしくお願いします。
今日は、HUMAN MADEの新規上場目論見書を読むということで、
プロパー消化率・商品消化率100%のブランド事業という話です。
秋が深まってまいりましたね。
秋深まってきましたね。寒い。
急に、私、自分の誕生日が10月なんで、秋が一番好きなんですけど。
あれ最近誕生日ありました?
ありました。そうなんです。
おめでとうございます。
何か送っていただいてもかまいませんが。
検討します。
そっか。
秋っぽいことないですか?食欲とか、読書とか。
それでいくと漫画は相変わらず読んでるのと、太りましたね。
おー、太った。
明らかに僕、この範囲に体重を収めるっていう目標値があって、
上限値に近づいてるんで、ダイエットを頑張ってます、最近。
ダイエットしてるイメージ全くないですけどね。
めっちゃ気にしてるんですよね。
えー、何してるんですか?
まず間食をやめました。
間の間食ですか?
そうです。お菓子、お菓子食べるのやめました。
お菓子食べてたんですね。かわいい。
僕は甘党なんすよ。
えー、意外。
丸ごとバナナとかものすごい好きです。
生クリームのやつ。
全部食べたいけど、最近やっぱりダイエットというか気にしてミニを食べてたんですけど、
ほんとあれ丸ごと食べたいっていう。
へー、でもカロリー爆弾ですよね、きっとあれ。
カロリー見ないようにしてます。
あとはランニングを続けてるので、
この前、玉川の河川敷のランネットで申し込んで、
10キロの分に友達3人と行ってきました。
へー、玉川に走りに行ったんですね。
そうなんすよ。で、めちゃくちゃぬかるんでて、雨が降ってたので、
すごい周り見たら、ほんとハーフパンツの下に入れ墨入ってるみたいな人がいっぱいいて、
なんだろうと思ったら泥が跳ね返って走ってるときに、
ふくらはぎの裏について入れ墨みたいに見えてるみたいな感じで、
いや今日は反射の人が多いランニングなのかなと思ってたんですよ。
見た目普通そうなお姉さんもそうなってたんで、よくよく見てたら泥で。
で、僕らも走り終わった後、全員漏れなくそうなってたんで。
結構コンディション悪かったですね。
へー、要は走りますね。
走ってるっていうか、水たまりをジャンプして避けながら行くみたいな。
おー。
そのゾーンが6割ぐらいなんですよ。
すごい疲れそう。
友人の一人はもうランニングのスペースを走るんじゃなくて、
ちょっと外れた芝生をずっと走ってたって言ってて、そうしたら濡れなくなったって。
へー。
っていうぐらいコンディション悪かったです。
じゃあ、走ったりされて体重を頑張って戻していると。
でも効かなかったんですよね。
走った後たぶん焼肉食べて、飲んで、2時間行って帰ってきたっていう感じなんで、
あんま効いてないんですよね。
でもそもそもダイエットのためにやってるかとか、そういう話じゃなさそうですね。
美味しいお酒を飲むためにやって、体重もキープできればいいかなっていう感じです。
一緒です。一緒ですけど、私も最近気が緩んでてダメですわ、全然。
いやー、秋ですよ、だから。
はい。
秋のせいです。
そして冬になると温かいもの美味しいじゃないですか。
うん。鍋が美味しいですね。
うん。今までお昼サブウェイでよかったのに、温かいもの食べたいなみたいな気持ちになったりするんで、危ない。
ラーメン行っちゃいますかね。
気をつけなきゃ。まずエコタウンドたくさん美味しいラーメンあるんで。
そうですね。
はい、本題に行きたいと思います。
新規上場のヒューマンメイドですね。
こういう会社が上場するんだとか、パレル・ウィリアムスが花粉市にいるとか、すごいミーハーなところもあって、すごいワクワクしてました。
今日はもくろみ症を見てっていう話ですね。
成長率と利益水準の分析
そうですね。レーシングエイプとかって僕多分高校生の時流行ってた。
山梨の田舎には轟いてたんで、懐かしいと思いながら、僕でも知ってると思いながら見てました。
新規上場のもくろみ症を見ながら、どんな風に読んでるかみたいなのを説明して、慣れ親しんでもらうというか、興味持ってもらえればなと思ってます。
僕自身IR資料読むのってよくやっていて、もともと一社目、伊藤中新卒の賞者の時にも読まされたというか、こういう風に分析するみたいなのを上司から言われていて、
自分で会社やる時とかも結構読んでたりしたので、その流れで今も読んでますと。
ストアレコードを提供していて、コンサルティングサービスみたいな形で、ストアレコードを導入するだけじゃなくて、どういう限界利益率がいいのか、売上総利益率は何%ぐらいを目指して、
限界利益率何%、1人当たりの売上高、あとは在庫日数みたいな、そういう指標を設定するみたいなところまでお手伝いさせていただくことがあるので、
その時にIR資料を読みながら、この会社はこういう構成です、この会社はこのぐらいの在庫日数ですみたいなのを調べているので、
ちょっとその流れもあって、新しい上場企業のアパレルでも生まれたので、そこを見ながらどういうふうに見ているのかというのを説明していければなと思ってます。
お願いします。
まず最初に、企業の外境というページがあって、これが第1位というところでありますと。
今、とべさんとは原稿を共有しているので見えていると思うんですけど、ざっと5期から9期みたいな形で、過去5年分のPL、売上高から同期準利益みたいなところが見えますと。
これ見ていくと、ヒューマンメイドさんでいくと、第5期の時点で売上18億、利益も5.8億、そこから順調に成長していって、18億から32億、54億、83億、112億と、ものすごく順調に成長していると。
この規模になってもかなり高い成長率で成長を続けているというのが、ここの部分で分かるというのが、まず最初のページになっています。
これ、ここだけ見るだけでもすごいですね。112億点、日本だけでなくてグローバルに売れているんだろうなというところもあると思うんですけど、利益水準がすごいなと思ってて、上場前からちゃんと安定的に利益出せてますもんね。
後ほど株主の状況とか見ていくんですけど、ベンチャーキャピタルとかも入らずに、自己承認でほぼほぼやっているという形なので、安定的に利益出しながら成長してきたんだろうなという形ですと。
この欄だと従業員数の推移なんかも確認できるので、エクセルとかで売上高を従業員数で割った1人当たりの売上高も出したりしてますと。
だいたい1人当たりの売上高6千万から7千万という形で推移していて、結構これが固定されているというか、だいたいこの範囲で収まっていて、利益水準を多分保つためにもむやみに人を雇って拡大するのではなくて、一定の規律を持って採用して拡大してきたんじゃないかなというのが見えますと。
これ1人当たり売上高で指標としてこれぐらいみたいな話をしたのって、1人当たり2千万とかじゃなかったでしたっけ?
2千万はあらりですね、多分。
ああ、そっか。
あらり率50%だとすると売上4千万、あらり2千万。限界利益で1千万ぐらいはないとお給料払って固定の家賃とか払ってみたいなのが苦しいよねっていう話をしてたと思うので、水準よりも全然高いっていうような形かなと思います。
そこから次が事業の内容っていう欄になって、ここがその企業が認識している自社の強みであったり弱みみたいなところを、あとはビジネスモデルですね。どこから仕入れてきてどう売っているのかみたいなところを、図表と文章で示しているようなものになってますと。
ビジネスモデルと販売政策
ここ結構面白いところで手厚く話をしていくと、仕入れと販売のモデルって普通のモデルで、いわゆるアパレルみたいな形でしたと。
仕入れ先があって、自社ECと自社の店舗があって、卸し先もあって、物理を委託しているっていうところが分かりますと。
ぜひ皆さん見てもらいたいなと思うんですけれども、図の中で面白かったのは商品供給政策、プロモーション政策、販売政策っていう3つの政策っていうのを挙げていて、ここは事業者のポリシーがすごい見えるなと思いました。
商品供給政策では、高負荷価値商品の創出っていうのを挙げてます。
これはプライスっていう欄で、商品価格の決定に当たっては妥協のない商品を提供したいとの考えから、かかったコストに対して必要な利益を勘案して価格を決定するっていう考え方を採用していると。
こういう価格決定を行った場合、同じカテゴリー、アパレルの同業他社の市場価格との差が問題となるが、価格差を上回る価値を提供することでお客様の信頼に応える方針として書いてあります。
これすごい面白いところで、後の数字にも直結していくところなんですけれども、価格差があったとしてもちゃんとコストを勘案した価値を提供するみたいなところを出発点とすることで、価値ある商品を提供するっていうのを出発点にしてぐるぐる回っているっていうような形です。
販売政策と連携しているんですけれども、要はもう本当に速貫するような商品をたくさん販売するみたいな形で、需要に対して過剰ではない販売量っていうのを維持することで値引きされたり価格の崩壊を防ぐ。
何だったら二次流通で高い価格で売れる。要は買いたい人が買えなかったので、C2Cのメルカリみたいなところで高く売られるみたいなところをキープしているっていうようなところは面白かったです。
プロモーション政策に関してはコラボ商品、基本的には世界中のセレブみたいな人たちとコラボして商品を作ることで、その人たちが拡散することによって広告費全然かけなくても商品が売れる仕組みっていうのを作りますっていうところを書いてあります。
今、広告宣伝費の項目を見てきたんですけど、売上が112億円に対して900万しかかけてなくて、これ広告費ってペイドの広告なのかなと思ったら、じゃなくてルックブックの撮影費用とかプロモーションとして配布する商品の減価費用みたいな形のぶっちゃけ書いてあって、いわゆるペイドの広告費っていうのはほとんどないんでしょうね。すごいなと思って。
そうなんですよね。次に気になった文言として、設立から一貫して100%のプロパー消化率実現していると。加えてポッドキャストでよく話している消化率、いわゆるこの発売した商品のうち最終的に販売された商品がどれだけかみたいなところもほぼ100%、99%で書いてあって、プロパー消化率と合わせて当社ブランドの人気を表しているっていうふうに書いてあるんですけれども、これはすごいことだなと。
ヒューマンメイド社の実績
基本的にはセール時期に値引きをして、売れないものであったり売れているものでも過剰に発注してしまったものの在庫として売り上げ在庫のコントロールをするっていうのが一般的ですと。あんまり指標として出てないんですけれども、消化率90%達成するのも多分相当苦労するのに対して、このヒューマンメイド社ではもう値引きせずに商品消化率99%っていうところを達成しているのは非常に、僕自身正職でやっててもこの数字はすごいなと思います。
ちなみに商品価値向上のサイクルみたいなところで、価値ある商品を提供するっていうところからスタートして、ブランドへの信頼が蓄積していく、広告に頼らず売れる、プロパー消化率100%、商品消化率99%になることで在庫関連コストが下がる。
下がったコストを商品価値に提供することで、さらにもっとより良い商品を作れるみたいなサイクルの図があるんですけど、これ多分Amazonのジェフ・ベソスが創業期に書いたビジネスモデルの図、有名なやつがあるんですけれども、それを真似しているんだろうなという感じで思います。
すごい。その消化率とかって結果的にめちゃくちゃ圧倒的なクリエイティブとかカリスマ性とかブランド力があってのことだと思うんですけど、再現性があるわけではないと思うんですけど、見てる感じシェルビッチデニムの経年でペーパーウォッシュのラベルが変化する事例とかが試み書の中でも紹介されてましたけど、
ものづくりについても妥協がないみたいなことをなるほどなと思っていて、ブランド力だけじゃなくてちゃんと商品にもストーリーがあって、高負荷価値っていうところは割と納得感を持てるんだろうなというふうに思いました。
これなかなか僕自身も前職で同業のアパレルをやっていて、ちゃんとセールをやって売り切る、消化率99%やるっていうのをやっていて、理想的なモデルに見えるじゃないですか、このヒューマンメイド社が。再現性の問題、今おっしゃっていただいた通りめちゃくちゃ難しいなと思ってるんですけれども、ここからどういうことを学び取れるかなっていうのはすごい大事だと思っていて、
ヒューマンメイド社は本当にすごい企業だけど、そうだよねで終わっちゃうともったいないなと思っていて、この図から言えるのは確かな品質の商品、確かな良いものっていうのをストーリーを持って提供しましょう。ここをストアートにするっていうのが大事ですよね。ここを見直すっていうのは大事なんじゃないかっていうのは思ってます。
プロパー消化率100%っていうのは多分真似しにくい。商品消化率99%をそれで達成するっていうのは難しいんですけれども、在庫関連のコストが低下すると、低下したコストを商品現場に投入できるっていうコンサイクルも面白いなと思ってます。やっぱりスタートが確かな品質の商品を提供する。競合に比べても良い商品。市場の中、ないし販路の中で、相対的に良い商品を提供するっていうスタート地点は学べるところとしていいんじゃないかなと思いました。
本当にクラフトマンシップに満ちた妥協のないものづくりっていうのを起点にしますっていうところがそこになるのかなと思っていて、それをすることによってプロパー消化率高まるし、商品消化率っていうのも高まっていって在庫に関連するコストが下がりますと。
で、下がったコストを良い商品供給にまたつなげるっていうこのサイクルはちょっと真似の仕様があるんじゃないかなと思うので、検討してもらいたいなと思いました。
次に従業員の状況みたいなところも見えますと、9万メートルした今190名いて平均年齢32.4歳。平均金属年数2.1年。短い。9期やってるんでそんなもんかなと思うんですけれども、平均年間給与は609万円で、これ多分アパレル業界の中では高い方で、多分450万円から500万円ぐらいの平均の上場企業が多いかなと思うので、
このあたりも労働者関係高くしながらも利益率を高く維持できている。要するに高負荷価値の商品を提供できているのかなというのは感じました。
次が事業の状況みたいなところで、ここは会社の経営方針であったり経営環境、あとは対処すべき課題みたいなところが書かれているんですけれども、成長戦略みたいなところが細かく書かれていて、そこが面白かったです。
成長戦略1っていうのが展開エリアの拡大によって海外売上高が拡大できると。特にかなりインバウンド需要と海外の需要みたいなところが大きいですっていうような形で書かれていて、売上の約64%がインバウンドと海外での売上みたいな形なので、そこを広げることによって、展開地域を広げることによって、まだまだ売上が伸びますよっていうのがシンプルに1個目と。
2つ目の成長戦略としては、消化率を維持しながらの高付加価値商品を安定的に提供するというところです。
3つ目がここも面白いなと思ったのは、広告宣伝の余地全然ありますよっていうのを書いていて、確かに全然広告してないんだけれども、機会があればやれば伸びると思いますみたいなのを書いていて、この3つは説得力あるというか、伸びしろがあるんじゃないかなっていうのを思わせてくれるようなもので面白かったなと思います。
次は事業等のリスクみたいなところが書かれていて、当たり前だろっていうところから、この会社独自だよねみたいなところもあって、そこで言うと特定個人、当業者の方への依存度が高いですよというのは、それに対してリスクヘッジもこと細かく書かれていて、ここも面白いなと思います。
そのリスク欄、目論文書の中で一番好きです。びっくりすることは書いてあったりするので。他でもクリエイティブとビジネスを分離して、2号さんはクリエイティブに集中するみたいなことも書かれていて、古いとコムデギャルソン式じゃなくて幼児山本式なんやなみたいな感じで見てました。
財務状態の考察
なるほど。次が経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュフローの状況の分析みたいなところで、売上、営業利益各指標の分析が行われているところで、でも大事なのはこの進行期、112億の次の期の売上っていうのがわかるので、ここもすごい大事ですと。
中間決算だとあんまり伸びてないように見えたなっていうのが1個で、第10期の中間決算だと売上59億円、営業利益18億なので、単純掲載で倍にすると売上118億、営業利益36億みたいな形なので、112億からあんまり伸びてないように見えるなみたいなのは思いました。
一方でアパレル事業の多くって、秋冬の売上が大きくなる傾向にあるので、単純に倍にした時の売上にはならないんだろうなっていうのは思いながら見てます。
次にチャンネル別の売上みたいなところも見えて、自社EC、自社店舗、卸売が前年同期でどれだけ増えたかっていう部分と、進行期でどれだけ増えているかみたいなところが見えます。
それ見ていくと、やっぱり自社の店舗が普通にチャンネルを拡大することによって増えているなっていうのが見えて、面白いなっていうところですね。
自社EC、自社店舗で8割くらい出るんだなっていうのが分かって、そうなんやというのと、あとECどうするかみたいな記載で、プラットフォーマーには出店しなくて完全自社運営っていうふうにあったんで、広告費なくしてここまで成長できているから取れる戦略なんだろうなというふうに思ってました。
ここまで自社で集客できるなら出る意味がほぼないでしょうから、正しい戦略なんだろうなというのは思いますね。
次が財務諸表等っていう感じで、PLおよびBSの詳細な内容が分かるので、ここを細かく見ていくっていうような形ですと、まずは存益計算書の中で売上と売上減価、売上総利益が見えますと、
2024年の1月期は売上総利益60%、減価率40%。2025年1月期、第9期ですね、売上総利益率61.3%、減価率38.7%になってますと、事業の内容欄であった通り、プロパー消化率100%なので、
基本的にはおそらく値入れ率60%、定価での減価率、仕入れの減価率40%をベンチマークにして、値段の価格の付け方をしているんだろうなというのが見えますと。
一般的なリアル店舗を持っていて、セール販売で売っているアパレル業者だと、値入れ率70%、定価での減価率が30%っていうケースが結構多いっていうのを聞くので、アパレル事業に比べると、やっぱり10%分減価に還元していて、しっかりとものづくりにコストをかけているっていうのが、数字からも裏付けられるなっていうところがこの部分です。
確かにですね。PL見るとき、他にはどんなところに注目してますか?
あとは販売管理費の内訳と、それの売り上げの比率は結構見ています。
半管費の比率が全体で32.97%っていう感じで、かなり低いんですよね。
アパレルの普通の上場企業だと50%前後、低いところで40何%、それよりも全然低いっていう形です。
ここの半管費比率の低さが、営業利益率が高い要因にかなり貢献しているなと思ってます。
次第家賃の比率とかを、アダストリア、パルみたいな大手の上場企業と比べると、アダストリアが大体13.79%、パルで11.28%で、ここでも差があります。
それに対してヒューマンメイド社って3.88%しかかかっていないという感じで、かなり低いです。
人件費の比率もアダストリアが14.75%、パルが13.98%に対して8.2%しかかかっていない。
なので本当に自社ECの比率も高いですし、店舗に関してもそんなに人を置かずにも売れるようなモデルにしていて、
地代屋地もかからないようなリッチというか、商業施設に出店して場代が取られないみたいな、そういうような形にしているので、
おそらくここはすごい低くなるんじゃないかなというふうに思いました。
いわゆる小売り業でいうと、僕は相当気にするのが在庫日数と消化率みたいなところなので、在庫日数を資産の分の商品と売上げ減価から計算しますと、
2025年1月期、第9期では棚卸し商品が7億3100万円に対して売上げ減価が43億6500万円という形なので、在庫日数計算するとおよそ62日みたいな形になります。
在庫日数62日って、パルと同じような水準の数字で仕入れた商品をしっかり売り切って、
細かい補足のところで商品消化率の99%って、仕入れてから1年以内にどれだけ売り切るかみたいな数字で書いてあったんですけれども、
この水準であればおそらく消化率99%やってるんだろうなっていうのを裏付ける在庫日数かなと思いました。
あとはちょっとマニアックなところでいくと、会計的な観点で商品の評価基準というか減価をどういうふうに計算しているかみたいなところは気になってみていて、
商品に関しては総平均法って呼ばれる、この基準にいくらで仕入れたかをアイテムごとに平均減価を出していってみたいな形でやっているので、
ここはストアレコードでもこの方式で採用しているので、そこは一致してよかったなと思ってました。
次にセグメント情報みたいなところもあって、ここは地域ごとの売り上げが開示されてて面白かったのが、
日本、アジア、その他っていうような括りで出していて、日本で57億、アジアで14億、その他で12億みたいな形で売り上げの内訳が開示されていたので、
日本の売上が高いものもアジアとその他の地域でも3割程度の売上が既にあるっていうような形で、ここは伸びしろがあるっていう話をしているので、
ヒューマンメイドの株主状況
ここも成長戦略というかどういうふうに成長すればいいかっていうのを裏付ける数字になっているなというふうに思いました。
最後が株主の状況みたいなところで、誰がどの程度議決権を保有しているかっていうのが会社の意思決定にものすごい影響するので、
そこを誰がどういう割合で持っていて、どの人の重要度が高いんだろうみたいなのを見るのに結構見ています。
ヒューマンメイド社はベンチャーキャピタルからの投資を受けているモデルじゃなくて、誰もいないので、
2号さんの資産管理会社と2号さん合わせて6割超持っているみたいな形です。
ヒューマンメイドのアドバイザー兼株主みたいな形でいるファレル・ウィリアムさんの株式が25%という形なんで、
2号さんとファレルさんで88%持っていると。ほぼ2人の会社ですっていうような感じが見て取れます。
2号さんが62%以上持っているので、実質的に会社の方向性を決める権限っていうのは持っていたんだろうなと。
一方で今回この新域黙々み書では見ないんですけど、結構2号さん売り出すんですよね市場に。
なので今後はクリエイティブディレクターとして会社には残って、会社も本当に株式会社として経営する人と株主を分けていくっていうような経営と執行の分離みたいなところを進めながら、
株主として一定割合だけ持ってクリエイティブに専念していくんだろうなっていうのが資本政策としても見えて面白いかなというふうに思います。
ロックアップ期間みたいな話もどこに書いてありましたね。
ロックアップは確か書いてありましたね。
なので残りの株式はそうですねロックアップ期間はだいたい180が多いのかな。重要な人だと360とかもあると思うんですけど、
その期間は売り出し以外の株は売れないのでその期間を保有しましょうみたいな形になっています。
次はこんな形で読んでいって、最後の株主の状況のところとかでいくと誰がいくら持っていることになるのかみたいな資産価値の計算とかもできちゃうんで、
知り合いとか上場するといくら入ったんだねみたいな話をした。
こんな形で読んでいきますと。
上場した企業の特徴がちょっと読み込む必要があるんですけれども、
例えばベンチマークにしている値入れ率、減価率は60、40みたいなところが結構読み込んでいくと見て取れるので、
僕自身もよくわかるのは一社目でやってた人材系とアパレルぐらい、あとは小売りぐらいという形なんですけれども、
読み方のコツつかんだりしていくと結構効率よく各事業業界のことを理解できるので、
ちょっと興味ある方は今回の見方を参考にしながらチャレンジしていただけると、
ちょっとしたこういうビジネス的な訂正面、定量面の部分の勉強になるというか、
吸収が早くなるかなと思うので、ちょっと読むのをお勧めします。
すごく興味持った時だけ読んでいます。
これでもすごい嬉しいなと思うのが、効率化とかの話じゃなくて、
クリエイティブの力を軸にしたブランド経営の成功例みたいなところだと思っているので、
プロパーション化率100%とか広告費のない運営って結構短期的な観測というよりかは、
商品とかカルチャーとかブランドみたいなものが起点になってビジネス成功させているみたいなことができる証明っていう感じかなと思って、
すごいアパレルの理想系みたいな感じで受けています。
ありがとうございます。
今日は、ヒューマンメイドの新規上場もくろみ書を読む、
プロパーション化率・商品消化率100%のブランド事業という話でした。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
ディテールトーク、ここまでお聞きいただきありがとうございます。
番組の詳細欄にGoogleフォームのURLがあるので、質問やメッセージはそちらからお送りいただけると嬉しいです。
番組内でご紹介させていただくかもしれません。
次回もぜひよろしくお願いします。
26:53

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